夏祭り、恋花火
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#515 [七瀬]
 
「どう?味の方は…」


『完璧です。』


「フフ、ありがとぉ。」


ええ嫁なりますなぁ、
こりゃ。

うん、なるわ。


やっぱり
麻友ちゃんは完璧な女子大生だった。

⏰:09/04/11 13:51 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#516 [七瀬]
 
 
『ごちそうさま。
おいしかったあ〜!!』

私のお腹は満たされた。


「じゃあ、私もうそろそろ帰ります。」

洗い物を済ませた麻友ちゃんはタオルで手を拭きながら言った。



「あら?もう帰るの?」

少し残念そうなお母さん。

⏰:09/04/11 13:54 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#517 [七瀬]
 
「はい。
明日も早いんで…」

「そう…
なんか色々ありがとねぇ。あ、そうだ!
まつり、駅まで送ってあげなさい。」


『ええーっ!?』

やだやだ!
いくら麻友ちゃんが
美味しいハンバーグを作ってくれても…

本性は……
 

⏰:09/04/11 13:59 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#518 [七瀬]
 
『いやっ、その…
食べたばっかやし…』

「なにゆうてんのよ。
いっつも夕飯食べた後は
“太る太る!”
って騒いでるやんか。」


確かに…そぉやけど……


「運動がてら、歩いて麻友を駅まで送ってあげたらえーやん。」

同意を求めるように
麻友ちゃんを見るお母さん。

⏰:09/04/11 14:04 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#519 [七瀬]
 
「そうやなあ。
じゃっお願いしよっかな」

ニコッと笑う麻友ちゃん。



やはり麻友ちゃんは
一枚上手だ。




こうして麻友ちゃんを
送るハメになってしまった。
 

⏰:09/04/11 14:31 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#520 [七瀬]
 
 
『…なあ。』

家を出てから、
驚くほどなにも話さない
麻友ちゃん。

ほんっと分からへん!
なに考えてんのやら…


「なに。」

たった一言。



…なんか怒ってはります? 

⏰:09/04/11 14:35 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#521 [七瀬]
 
 
う〜ん、
やっぱり奏のことか…


『…あの〜、え〜っとぉ…なんかごめん…』

「なにが?」


『……奏のこと。』


「別に。」 
 

⏰:09/04/11 14:38 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#522 [七瀬]
 
また沈黙が続く。



とゆうより!

なんで私が謝ってるわけ!?


浮気したのは麻友ちゃんやんか!!


後になってから気付く
自分も自分やけど…

ああ〜っ!

ムシャクシャする。

⏰:09/04/11 14:41 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#523 [七瀬]
 
「うまくいってるの?
…奏と。」


遊希と同じこと聞いてくるなぁ。

「ま、朝帰りするくらいやから、うまくいってるんやろなあ。」


また遊希と似たようなこと言う。


『…』
 
 

⏰:09/04/11 14:45 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


#524 [七瀬]
 
やっぱりなにも
答えられへん私。


「なんで黙ってるん?」

少し声が大きくなった。

「うまくいってるんやったら、そぉ言えば?
それともなに?
気ぃ遣ってるわけ、私に。そぉゆうとこ、ほんまムカつくっ!!」


『別に
そうゆうわけじゃ…』
 

⏰:09/04/11 14:49 📱:N703iD 🆔:EJWDtS.g


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