黒猫の棲むところ
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#530 [イリア]





猫「―…あんたが変わらないなら、
俺も変わらない」



その声に、表情(カオ)に

今日一日だけで
どれだけ鼓動を速めさせられただろう。


⏰:09/03/27 13:22 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#531 [イリア]



猫「―…行こう、もう飯の時間だ」


猫さんは私の腕を引っ張り立たせると

そのまま外に歩き出す。


⏰:09/03/27 13:23 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#532 [イリア]



猫さんの手のひらに、
確かな熱を感じる。



私たちは生きていること。

ここは夢じゃないということ。



目の前の人の優しさに、
溺れてしまってるということ。


⏰:09/03/27 13:24 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#533 [イリア]



確かなことは少ないけれど、
少しずつ、増えてきた。





私たちは布をめくり、外に出る。

さっきまでの雨はどこかに消え、
紅い夕日が顔を見せていた。


⏰:09/03/27 13:25 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#534 [イリア]



第一話:opening
>>3-222

第二話:日と陰と[更新中]
>>241-425
>>431-533

安価
>>2

†感想板†
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4322/

感想・アドバイス
お待ちしてます(゚∀゚)★

⏰:09/03/27 13:28 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#535 [イリア]


>>533から

⏰:09/03/28 12:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#536 [イリア]



猫さんに手を引かれ、
大きなテントの裏口に回る。

するとさっきの川が見え、
その近くに人溜まりができていた。


⏰:09/03/28 12:53 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#537 [イリア]



猫「――……チ、また来てやがる」


七「?…誰がですか?」


猫「この劇団のファンだよ、
移動劇団ッつっても噂は流れる。

人気があるって、大変だね本当。」


そう言うと猫さんは
私と繋がれていた手を離した。


⏰:09/03/28 12:53 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#538 [イリア]



「――……ッッ??!//黒猫さん??!!//」


人溜まりの中から声がした。



猫さんは見たことのない笑顔で
ヒラヒラと手をふる。


⏰:09/03/28 12:54 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#539 [イリア]







七「――……何ですか、その笑顔。」


猫「クス、役者ってね、

イメージが大切なんだよ」


⏰:09/03/28 12:54 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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