黒猫の棲むところ
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#601 [イリア]





――……本当にこれでいいのかな…


私はそう考えながら

歩き始めた二人の後を追った。


⏰:09/03/28 13:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#602 [イリア]



第一話:opening
>>3-222

第二話:日と陰と[更新中]
>>241-533
>>536-601

安価
>>2

†感想板†
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4322/

感想・アドバイス
お待ちしてます(゚∀゚)★

⏰:09/03/28 13:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#603 [まな]
最初、狼のこと「うぜー」とか思ったけど←
今はめっちゃ好きです!
すっごい格好いいです^^★

⏰:09/03/29 15:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#604 [乃愛]
あげます更新待ってますっ

⏰:09/03/30 13:43 📱:F01A 🆔:☆☆☆


#605 [イリア]


>>603まな様★

 キャラのこと好きって
 言ってもらえると
 ほんま嬉しいです(;_;)
 狼は第二話ではでばります←
 コメント有難うございました!

>>604乃愛様★
 あげ有難うございます(´;ω;`)
 むっちゃ感動です!!←
 更新トロくてすいません(´`)
 あげ有難うございました!

⏰:09/03/31 00:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#606 [イリア]










⏰:09/03/31 00:49 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#607 [イリア]



猫「――……どこ、行ってたの」


三人でテントの近くに戻ると、
あきらかに不機嫌そうな猫さんが
私に言った。


⏰:09/03/31 00:49 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#608 [イリア]



七「?…どこって…」


狼「猫!お前のファンは
もう帰ったのか?」


猫「とっくに帰ったっつーの、
まぢ香水臭い、顔面凶器の糞ばばぁ。
あいつらが舞台見に来るってだけで
逃げ出したい気分だよ」



さっきまでの猫さんはどこへ?

⏰:09/03/31 00:49 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#609 [イリア]



狐「よく言うよ〜

いま帰ったんだよ?あの人達。
もう僕ヘトヘトで……」


狐さんが死にそうな声で言った。


⏰:09/03/31 00:50 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#610 [イリア]



狼「どこに行っても
お前のファンはしつこいな!!」


猫「フフン、愛されてんだよ」


二人が口喧嘩を始めると、
麗さんはテントの入り口に
向かって歩き始めた。


⏰:09/03/31 00:50 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#611 [イリア]



狼「いつかお前を抜いて
俺がNo.1になってやるからな!!
覚悟し――……麗?
どうした、もう飯の時間だぞ」


麗「いらない」


麗さんが冷たく言う。


⏰:09/03/31 00:51 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#612 [イリア]



狐「…麗ちゃん?体調悪いの?
明日から一週間講演だよー?
大丈夫なの?」


狐さんが心配げに麗さんに問う。


⏰:09/03/31 00:52 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#613 [イリア]



麗「…大丈夫、さっきの雨で
ちょっとしんどいだけ。
横になれば治るわ」


狼「――…そうか、
ゆっくりな、暖かくして寝ろよ!」


⏰:09/03/31 00:54 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#614 [イリア]



麗さんは狼さんの言葉に
軽く頷くと、テントの陰に消えた。


七「――……麗さん、大丈夫かな」


狐「―…うん、後で様子見に行くよ、
ほらみんなが待ってる、
ご飯にしよう!」


狐さんが笑う。


⏰:09/03/31 00:55 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#615 [イリア]



歩き出す狼さんと狐さんの後を追うと、
後ろから髪を引っ張られた。


七「―…痛ッッ!!!」


後ろを振り返ると、また猫さんが
不機嫌な顔で私の髪を掴んでいた。


⏰:09/03/31 00:55 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#616 [イリア]



七「……痛いなーもう!
何なんですか?どうかしました?」


私の言葉に、
綺麗な顔がよけいに歪(ユガ)む。


⏰:09/03/31 00:56 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#617 [イリア]



猫「何ですかじゃねぇよ、あんた

俺の質問無視するわけ?」




質問――……?


何かされたっけ?
記憶を辿(タド)る。


⏰:09/03/31 00:56 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#618 [イリア]








――……どこ、行ってたの



さっきの猫さんの声が頭に響く。


⏰:09/03/31 00:57 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#619 [イリア]



七「――……あ」


猫「思い出した?」


七「もしかして、
どこに行ってたって奴ですか?

……んー…何て言えばいいんだろ…」


⏰:09/03/31 00:59 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#620 [イリア]



焦る。

麗さんのこと言っていいのかな。

いや駄目だよね。

知られたくないみたいだったし

何より麗さん、否定してたし…


⏰:09/03/31 01:00 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#621 [イリア]



七「――……んー…………汗」


猫「―…麗のこと?」


七「え?あ…はい。」


猫「ふぅん…なら、今はいいや」


⏰:09/03/31 01:00 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#622 [イリア]



そう言うと猫さんは
私の髪から手を離し、
狐さんたちのほうに歩き始めた。


⏰:09/03/31 01:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#623 [イリア]





―――秘密なんて、持ちたくないのに。




⏰:09/03/31 01:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#624 [イリア]



猫「……何してんの?早く来いよ

もうみんな食い始めてる。」


いつもの笑顔。


七「……はい。」


⏰:09/03/31 01:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#625 [イリア]



私も猫さんの後を追う。

麗さんにもう一度話してみよう。

ちゃんと悩みを聞いて、

狼さんに伝えて欲しい。




猫さんに、伝えたい。


⏰:09/03/31 01:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#626 [イリア]



七「…秘密なんて、持ちたくないしね」

猫「何が?」

七「えッッ??!!あ、こっちの話です!」



自然に声が出てた。
猫さんが笑う。



そのとき、遠くのほうで
狐さんの声がした。


⏰:09/03/31 01:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#627 [イリア]



狐「――え〜はい!みんな聞いて!
何でも屋の方たちが作ってくれた
美味しい食事の最中です、が!」


周りの人たちが狐さんを見る。

台の上にでも立ってるのだろうか、
狐さんだけ嫌に目立っていた。


⏰:09/03/31 01:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#628 [イリア]



狐「前から言ってましたとおり!
…っていうか、わざわざ
僕が言わなくても、
みんな気づいるよねー

えーご覧のとおり、今日から
アスタリスク劇団は、
もう一つの半妖組織、
オリオン劇団と合併することに
なりました!イェイ☆」


狐さんの軽口が響く。

⏰:09/03/31 01:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#629 [イリア]



狐「理由は、たび重なる妖との戦いで
半妖の数が減っちゃたから。

…ちなみに団長はこれからも
僕がするんでよろしく!

劇団の名前もアスタリスク劇団なんで
よろしく!元オリオン組、ごめんね〜☆」


⏰:09/03/31 01:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#630 [イリア]



狐さんが笑ってそう言うと、
その近くでおゃらけた
ブーイングが起こっていた。


オリオン劇団だった人たちかな。


⏰:09/03/31 01:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#631 [イリア]



猫「――……大分増えたな。
ざっと見て150はいるだろ」


さっき麗さんたちが話してたとおりだ。

あの男性たちも、狐さんの近くにいる。




七「……」


⏰:09/03/31 01:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#632 [イリア]



狐「ちなみにぃ〜もう一つ!!
僕は贔屓(ヒイキ)はしないから!

えー今までのアスタリスク劇団では
ここにいる狼くんと、
あっちにいる…」


狐さんが黒猫さんを指差す。
自然とみんなの視線が
私たちに向けられる。


⏰:09/03/31 01:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#633 [イリア]



狐「…黒猫くん、通称ネコくんが
ツートップとして
主役をしてきました!

だぁ〜けぇ〜どッッ!!

元オリオン劇団の子で
この二人より凄い子がいたら
ばんばん主役やってもらうから!
みんな頑張ってね☆」


遠くのほうで歓声が上がった。

⏰:09/03/31 01:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#634 [イリア]



七「――……ライバル
一気に増えちゃいましたね」


猫「フフン、関係ないね」




余裕そうな笑み。

何か怖いです。


⏰:09/03/31 01:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#635 [イリア]



狐「それじゃあ改めて、
オリオン劇団の諸君!!
アスタリスク劇団にようこそ!!

…それから、七衣ちゃん!!」


七「あ、へ?あ、はい!!」


いきなりの声かけに
若干どもりながら答える。


⏰:09/03/31 01:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#636 [イリア]






狐「……君も。アスタリスク劇団にようこそ」



狐さんが大人びた顔で笑う。

猫さんや、狼さんにはない顔。


⏰:09/03/31 01:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#637 [イリア]



狐「……え〜まぁそんな感じ。
一緒に悪い妖を退治しましょ♪

んー劇団のルールとか
決めといたほうがいいのかな?
あ、元オリオン劇団の人たち、
明日からの舞台中は
スタッフとして動いてね?

あとは………
…まぁ真剣なとこ真剣にすれば
あとは適当でいいんでっ
適当最高!そんじゃみんな!!
沢山の新しい仲間に!!
カンパ〜イ!!!!」


⏰:09/03/31 01:11 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#638 [イリア]



狐さんの声に周りの人だかりが
グラスを上げる。


⏰:09/03/31 01:12 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#639 [イリア]



猫「何だよ、適当最高って。
つーか俺たちグラス持ってねぇし」


七「あはは!狐さんらしいですね」


⏰:09/03/31 01:13 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#640 [イリア]



笑う。
今日はたくさん笑った気がする。


ご飯を食べ、色んな人と話をした。
これからもずっと、
こんな日が続けばいいな。


⏰:09/03/31 01:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#641 [イリア]



そして数時間経ったころ、

明日からの朝は早いよ!

という狐の声で
私たちはテントに戻った。


⏰:09/03/31 01:14 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#642 [イリア]



猫さんたちの演技、見れるかな。

っていうかマネージャーって
何すればいいんだろ。



そんなことを考えてるうちに
私はいつのまにか眠っていた。


⏰:09/03/31 01:15 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#643 [イリア]











――明日から、舞台が始まる。


⏰:09/03/31 01:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#644 [イリア]




 第二話 日と陰と

 完



⏰:09/03/31 01:16 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#645 [イリア]


 第二話終了でっす(゚L゚)

 本当は狼と麗の話を
 終わらせたかったのですが、
 あまりに長くなったので
 いったん切りました(´;ω;`)


⏰:09/03/31 01:18 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#646 [イリア]


 感想くれた方、
 あげてくれた方、

 本当に有難うございます!!
 あげとか憧れでした(*´ω`*)←


⏰:09/03/31 01:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#647 [イリア]



 第三話では、
 七衣、黒猫に続く
 最後の主人公が出てきます。

 暗い話になるかもしれませんが、
 見て頂けると嬉しいです(´;ω;`)

 それでわ(゚レ゚)★


⏰:09/03/31 01:21 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#648 [イリア]



第一話:opening
>>3-222

第二話:日と陰と
>>241-644

安価
>>2

†感想板†
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4322/

感想・アドバイス
お待ちしてます(゚∀゚)★
更新トロくてすいません(´;ω;`)

⏰:09/03/31 01:22 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#649 [イリア]


 第三話が途中で切れるのは嫌なので
 新しいトピを建てようと思います!

 出来次第ここに
 載せさせてもらいますね(^ω^)

 黒猫の棲むところUも
 読んで頂けると嬉しいです!


 それでわ(゚レ゚)★

⏰:09/03/31 10:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#650 [乃愛]
気になります…Uも待ってます
第三話すごい楽しみ

⏰:09/03/31 11:26 📱:F01A 🆔:☆☆☆


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