漆黒の夜に君と。U[BL]
最新 最初 全
#401 [ちか]
やがて慣らされた穴には大きなモノが宛がわれた。
俺は恭弥の抱きつき、それに耐える。
「ん‥‥っ、きょ…や…ッ」
軋むソファー
響く声
伝わる体温
その全てが俺を欲情させて快感へ誘う。
:09/12/01 13:48 :P906i :u/A4Ehps
#402 [ちか]
徐々に恭弥は激しさを増していく。
「腰、浮いてるけど?」
ニヤリと笑う恭弥。
だけど余裕はない。
きっと俺と同じギリギリの状態。
「うるさ…い…っ///
も‥‥んあッ//限界なんだ…よ…!!」
:09/12/01 14:18 :P906i :u/A4Ehps
#403 [ちか]
「じゃあ一緒にイこうよ。」
低くて艶やか声が響くと同時に、その波は俺の頭を真っ白にした。
:09/12/01 21:50 :P906i :u/A4Ehps
#404 [ちか]
>>403訂正
艶やか声 ×
艶やかな声 ○
すいません(;o;)
:09/12/01 21:52 :P906i :u/A4Ehps
#405 [ちか]
>>403続き
「ハァハァ…ッ///ん…ハァ‥ッ//」
白い欲望を吐き捨てた俺はぐったりとソファーに身体を預けた。
「冥‥‥」
少し掠れた優しい声。
恭弥はまた俺のおでこに唇を落とした。
:09/12/01 21:59 :P906i :u/A4Ehps
#406 [ちか]
「‥‥‥?」
いつもと同じはずなのに
何かが違う気がした。
愛しくて悲しい目…
時間が止まったような空気の中で見つめていると、恭弥は薄い唇を開いた。
:09/12/01 22:21 :P906i :u/A4Ehps
#407 [ちか]
「冥は……、《残り5分を切りましたよーっ!!!!》
恭弥の言葉を遮って、外の中央ステージから勢い良く発せられた甲高い声。
俺を鬼に決めたあの女の人の声。
そうだ、忘れてた・・
まだ鬼ごっこの途中だったんだ。
:09/12/01 22:28 :P906i :u/A4Ehps
#408 [ちか]
「やだな〜…」
俺は床に捨てられた「あのタスキ」に目線を落とす。
とりあえずアレ返しに行かなきゃ…
そう思って重い身体を起こそうとしたその時。
「あぁ、まだゲームの途中だったね。」
ニヤリと恭弥は口角を上げて呟いた。
そして‥‥‥、
:09/12/01 22:35 :P906i :u/A4Ehps
#409 [ちか]
「ふぉわ‥っ?!??!」
「この服抱きにくい…。」
気がつけば俺は恭弥に抱き上げられていた。
そのまま恭弥はドアノブに手をかける。
:09/12/01 23:08 :P906i :u/A4Ehps
#410 [ちか]
「ちょ‥っ、恭弥!!!///」
ドアがギィ..と軋む音と共にゆっくりと開いた。
「後始末はちゃんとしなきゃ、ね。」
:09/12/01 23:20 :P906i :u/A4Ehps
#411 [ちか]
毅然としてグランドの真ん中をズンズンと進んでいく恭弥。
それに目を丸くする人人人
視線が刺さるように集まるのにも恭弥は表情一つ変えない。
変わるのはお姫様抱っこされてる俺の方。
:09/12/01 23:37 :P906i :u/A4Ehps
#412 [ちか]
:09/12/02 08:13 :P906i :zgLxVd6g
#413 [ちか]
《果たしてこの賞金は誰の手に?!
それとも鬼は逃げ切れるのでしょうかーっ?!》
ステージの周りは最高潮。
《残り10秒!!
10…9…、 》
甲高い声で始まったカウントダウン。
《8‥‥、おーっと?!》
司会者とばっちり目が合ってしまった。
:09/12/02 12:57 :P906i :zgLxVd6g
#414 [ちか]
《あれは鬼のメイドさんなんじゃないですかーっ?!
お姫様抱っこしてるあの人は一体?!》
降り注ぐ視線。
変わらない恭弥の顔。
刻まれるカウントダウン。
《7…6…5…4、》
縮まっていくステージとの距離。
《ん?あれは‥‥――っ!!》
:09/12/02 13:05 :P906i :zgLxVd6g
#415 [ちか]
《3…! 2…!
―‥‥1!ゼ… 》
「どうも。生徒会長の黒羽です。」
0“ゼロ”を言いきる前に恭弥はマイクを奪い取った。
今俺達はステージのど真ん中に立ってる。
:09/12/02 13:10 :P906i :zgLxVd6g
#416 [ちか]
静まり返る空気。
恭弥には何かそうさせるオーラがあるから。
《…え、えーっと、生徒会長も参加されてましたっけ…??》
戸惑う主催側。
そりゃそうだ。
こんな展開誰も想像するはずない。
《いや。》
淡白な返答。
《ですよねぇ〜…。》
みんなの気持ちを代弁する司会者。
:09/12/02 13:40 :P906i :zgLxVd6g
#417 [ちか]
《じゃあこの賞金はどうしたら〜…》
ステージの周りは参加者達で賑わっている。
その視線は俺達と賞金の入った袋を行き来する。
少し間があって、恭弥はその口を開いた。
「そんな賞金要らない。」
:09/12/02 17:53 :P906i :zgLxVd6g
#418 [ちか]
《そんなって…(汗)》
そうだよ!!
なにがなんでも皆が払ったお金を「そんな金」呼ばわりは…
そんな俺達一般庶民の気持ちが恭弥に届くはずもなく、恭弥はシラッとマイクを握り直した。
「その代わり、」
:09/12/02 19:03 :P906i :zgLxVd6g
#419 [ちか]
マイクに拾われた恭弥の声がグラウンド中に響き渡った。
全ての視線が恭弥へと集まる。
一体何を言うつもりなのか
そんな顔で恭弥を見つめた。
「その代わり、さっきの言葉は訂正する。」
:09/12/02 19:07 :P906i :zgLxVd6g
#420 [ちか]
:09/12/02 19:43 :P906i :zgLxVd6g
#421 [ちか]
「それだけ。」
時が止まったように静まりきった辺りをよそに、ゴトンと機械混じりの音をたててマイクを床に落とすと、そのまま恭弥はステージを降りてしまった。
きっと恭弥に抱かれている俺の顔は、自分でも分かるほど真っ赤。
だってあんなの、
反則だろ‥‥!!////
:09/12/02 20:21 :P906i :zgLxVd6g
#422 [みぃ]
おかえりなさい!!(涙)
無理なさらずにね!!
:09/12/02 20:28 :P905i :8poSzoyM
#423 [ちか]
>>422→みぃさま*
ただいまです(´;ω;`)泣
待っていてくださって本当にありがとうございます!!
また感想板の方にも遊びにきてくださいねっ**
:09/12/02 22:47 :P906i :zgLxVd6g
#424 [ちか]
>>421続き
恭弥は相変わらずで俺を抱えたままグラウンドを歩いていく。
聞こえてしまいそうで心配なくらい胸がうるさかった
チラリと目線を上げると目があった。
最高の笑顔で微笑む恭弥。
また高鳴る胸。
…やっぱり俺はこの人が好きなんだ。
:09/12/02 23:38 :P906i :zgLxVd6g
#425 [ちか]
「ん?冥、顔赤いよ?」
「??!?////‥だ、誰のせいだと思って‥「え、何が?」
「〜…ッッ!!
なんでもないっ!!!///」
こうして、悪魔で天然?な生徒会長恭弥様にどうしようもなくハマっていく俺なのでした。
― 第六話 e n d ―
:09/12/02 23:39 :P906i :zgLxVd6g
#426 [ちか]
:09/12/03 08:10 :P906i :dNqAg2aU
#427 [ちか]
:09/12/05 20:19 :P906i :HPkBCQww
#428 [ちか]
:09/12/05 20:26 :P906i :HPkBCQww
#429 [ちか]
まさか
俺達に
こんな日が来るなんて
…本当に
思ってもみなかったんだ。
:09/12/05 21:08 :P906i :HPkBCQww
#430 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――
「ふ…っくしゅん!!」
冬の雨は寒い。
と思う12月の今日この頃
「はい、ティッシュ。」
「はりあと(アリガト)、透。」
俺はティッシュ片手に寒さと戦ってます。
:09/12/05 23:41 :P906i :HPkBCQww
#431 [ちか]
外は霧みたいな雨。
真っ白にぼやけてる。
俺は机の上に広げた薄っぺらい本とにらめっこ。
「なにその本?」
「え?!あ、いやっ…なんでもない、なんでもない!!」
透が本に手を伸ばそうとするのを素早くかわして本をしまった。
:09/12/06 12:37 :P906i :gXcDofCM
#432 [ちか]
「なに、その態度。
見るくらい良いじゃん。」
透はそう言って口を尖らした。
と、思うとタイミングを見計らってまたその長い手を伸ばそうとする。
すかさずその手をはらう俺
「なんでもないんだって!!
あ、そうだ文化祭の時の写真もらったけど見る?!」
:09/12/06 15:14 :P906i :gXcDofCM
#433 [ちか]
そう言って、友達からもらった写真を出そうとした時
「見たくない。」
ものすっごく機嫌の悪い声を出す透。
文化祭の“あの件”の後から、文化祭の話をするとずっとこうなんだ。
:09/12/06 20:27 :P906i :gXcDofCM
#434 [ちか]
あんな格好させなきゃ良かった、とか
あんなゲーム(鬼ごっこ)くだらない、とか。
なんでそんな怒ってるのか知らないけど…
あ、恭弥のあの発言はどうなるかと思ったけど、結局あの後《生徒会長なりのユーモア》《盛り上げるため(?)》《ブラックジョーク》と言う形で片付けられた
俺達の関係はバレなかったってわけ。
:09/12/06 20:37 :P906i :gXcDofCM
#435 [ちか]
まぁ、そんな話は置いといて。
再び透の手に目を戻す。
「…あ、担任に呼ばれてるんだった。」
透は不機嫌さが残る声でふいに呟いた。
「ごめん、ちょっと行ってくる。」
俺はそう言って教室を出ていったそれを見送ると、
「はぁ〜」
と大きくため息をついた。
:09/12/06 21:26 :P906i :gXcDofCM
#436 [ちか]
そして左手から再び薄っぺらい紙の集まりを机に戻す。
「短期間にもっと稼げるトコ無いかなあ〜…」
そう呟いてまた一枚めくるのは、駅や街の至るところにあるなんの変哲もないバイト情報雑誌。
:09/12/11 19:17 :P906i :oxtrnT9k
#437 [ちか]
普通の高校生なら、それ片手にあれやこれや悩むのなんて良くある光景。
そう、
“普通”の高校生なら。
:09/12/11 19:22 :P906i :oxtrnT9k
#438 [ちか]
だけど、俺は
「まぁ、とにかくアイツらだけには、バレないようにしないとな…」
残念ながら普通という世界から一歩踏み出してしまった高校生だったりする。
:09/12/11 19:31 :P906i :oxtrnT9k
#439 [ちか]
え?
なんでそんな俺がバイトなんか探してるかって?
そんなの……
今月が恭弥(アイツ)の誕生日だからに決まってるだろ…///
:09/12/11 20:42 :P906i :oxtrnT9k
#440 [ちか]
プレゼントの一つぐらいやるべきだろ?
今の俺はアイツの家に世話になってるし、プレゼントくらい自分の稼いだ金で買いたいし!
つーわけで只今バイト探しに奮闘中なわけです。
:09/12/11 23:28 :P906i :oxtrnT9k
#441 [ちか]
でもこれは絶対秘密。
だって透にバレたら
絶対ついてくるもん。
「お前だけじゃ心配だから」
とか言ってさ。
いつまで経ってもガキ扱いの保護者気取りなんだよって感じだよな…
そんでもって質問攻めされて俺と恭弥の関係がバレる‥‥
リアルすぎて笑えない・・
:09/12/12 20:21 :P906i :BtPnIceY
#442 [ちか]
:09/12/12 21:23 :P906i :BtPnIceY
#443 [ちぇりー]
あげておきます\(^O^)/
:09/12/26 08:07 :N04A :KIUycl9U
#444 []ゅか]]
お待ちしております(*^ ^*)y
:10/01/10 03:45 :W62SH :3WfIjWJo
#445 [鮎]
いちからノンストップで
読みいってしまいました
面白いです(*´□`)
無料せず頑張ってくださいね
応援してます。
:10/01/12 15:27 :F03B :9CSl6Tj2
#446 [我輩は匿名である]
↑無料じゃなくて無理ね
主さん頑張って
:10/01/12 18:42 :SH905i :UOH2XDgs
#447 [ちぇりー]
あげます\(^O^)/
:10/01/28 23:50 :N04A :Z3lYi90E
#448 [おっぱいぷるるん]
喘ぎます\(^o^)/
:10/02/02 13:57 :PC :jqUfTtYo
#449 [。]
あげますっ\(^o^)/
:10/02/08 16:46 :F03B :z4s3EbyY
#450 [あい]
:10/02/16 12:18 :F03B :MZZzkYFU
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194