漆黒の夜に君と。U[BL]
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#299 [ちか]



第六話
鬼と悪魔と時々×××?!


⏰:09/07/26 23:20 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#300 [ちか]
──‥楽しかった夏休みも終わりを告げ、季節は紅葉が頬を染める秋となった。


そして、今日は
我が高校の文化祭なのです


「なぁ、頼むよ〜」
「日下〜」
「日下くん〜」


そんでもって俺は今、

⏰:09/07/26 23:33 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#301 [ちか]



「絶ッッッ対ぇ、い・や・だ!!!!」






人生最大の大ピンチ。

⏰:09/07/26 23:35 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#302 [ちか]
「今日1日コレ着て立ってりゃ良いんだぜ?」

「ちょっと着るだけだし★」

「楽な仕事だろ?」


四方八方から飛び交う言葉達。

待て待て。
お前ら、何か大事な事忘れてないか?


「…なんで男の俺がメイド服なんだよ!!!!!!!」

⏰:09/07/27 08:08 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#303 [ちか]
俺は怒りからその声を荒げる。


「男は執事なんだろ?!?!
なんで俺だけっ!!!」



そうなのです。
俺のクラス1―Cの出し物、それは、

【メイド&執事カフェ】
なのです。

⏰:09/07/27 19:05 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#304 [ちか]
俺は教室の外に大きく掲げられた看板を指さす。


「細かい事言うなって〜♪」

「日下くんは絶対メイドの方が似合うよ!!」

「名前も冥(メイ)だし‥‥、」


──‥プチン.


「絶対絶対絶―ッッッ対、
着ねぇからなっ!!!!(怒)」

⏰:09/07/27 19:09 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#305 [ちか]
どいつもこいつも好き勝手言いやがって!!

名前?!?!
100%関係ないだろ!!!

断固として拒否を続ける俺に半ば諦めモードのクラスメイト達。
が、しかし未だかすかな希望を抱いて詰め寄って来る。
そんな時、急に教室の戸が開いた。

ガラガラッ

「そっちは進んでるー?」

この声は…──っ!!

⏰:09/07/27 19:16 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#306 [ちか]
「あれ、なんかお取り込み中だった?;(笑)」


それは紛れもない俺の親友、蓮見透。

俺は助けを求めて、涙ぐんだ瞳を透に向けた。

「透〜っ!!!聞いてよ、コイツらさ、男の俺にメイド服なんか着ろって言うんだ!!お前からもなんか言ってやってよ〜(泣)」

俺一人に対してほぼ全員(?)が群がるこの状況を把握した透は、爽やかに口を開いた。

⏰:09/07/27 19:41 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#307 [ちか]
「あー!それ俺が出したアイデア♪」

透の白い歯がキラリと光る。





そして俺は再び絶望の淵に立たされる。

⏰:09/07/27 19:49 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#308 [ちか]
「だから、いーやーだってえー!!!(汗)」


透に加勢(本人はそのつもり無しかも?)されたクラスメイトはさっきの勢いを取り戻し、俺にぐいぐいと迫ってくる。

「だだだ、だいたい、なんで俺なんだよ!!?」

そう叫ぶと衣装班の奴らが口を揃えて言った。

「「身長170cm以下の執事服作ってなかったからサイズ合わないんだよね〜」」


そ、そんな‥‥。

このクラスで170cm以下の男なんて、俺以外居ないじゃん‥‥。

⏰:09/07/27 20:45 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#309 [ちか]
ついに俺は逃げ場の無い壁に追い込まれた。

「仕方ないな‥‥。」

そう言って悔しげな表情を浮かべるクラスメイト達。
少々罪悪感もあったが、内心ホッとしていた。

けど、そんな安心もそう長くは続かなかった。


衣装班の一人が言った。

「仕方ない、作戦Bだ。」

「へ??…ほわ!!??」

《作戦B》と呟いた瞬間、女子は一気に外へ出て行った。
それと同時に残りの男子達が俺をがっしりと掴む。

⏰:09/07/27 20:57 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#310 [ちか]
なぜか透の手にはメイド服が握られている。

「ちょ…透?」

「すぐに終わるから♪」

「なっ…ちょ!!//どこ触って…!!!///」




い゙……、

「いやあああああ!!!!(泣)」

⏰:09/07/27 21:05 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#311 [ちか]
―15分後‥

「で、出来た…!!」

クラスメイト達はやりきったような達成感溢れる声をあげた。



父さん、母さん
ごめんなさい…

男、日下冥は



初めてスカートを(強制的に)履きました…。

⏰:09/07/27 21:36 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#312 [ちか]
「いい加減離せよっ!!!」

俺はそう言って両側で腕を拘束するクラスメイトを振り払う。


押さえつけられていたせいで髪は乱れ、
必死の抵抗によって顔は赤みを増し、
乱暴に着せられ、胸元ははだけたまま。


見上げるとクラスメイト達は目を丸くしていた。

「「やべ、想像以上なんですけど…!!///」」


最早クラスメイトの目に恐怖を覚えずにはいられなかった。

⏰:09/07/28 23:51 📱:P906i 🆔:z.CRNudE


#313 [ちか]
大分暴れたせいで俺はぐったりしていた。

そんな時急に頭上で透の声がした。

「冥、冥!」

「ん?」

カシャッ。

……油断していた俺は透に与えてしまったのだ。


シャッターチャンスを…

⏰:09/07/29 23:17 📱:P906i 🆔:VT88ciVA


#314 [ちか]
「な、なに撮ってんだよ!!!!///(怒)」

赤い顔をさらに赤くして俺が怒りを露にしても透は、「あはは」と笑うだけ。


もう頭きたっ!!!

「俺絶対ぇやらねぇから!!」

そう叫び、頭に付けられたレースのカチューシャらしきものを外そうと強く掴んだ。

が、その時。

「いいのかなぁ、そんな事して。」

妖艶な笑みを浮かべる透。

⏰:09/07/29 23:26 📱:P906i 🆔:VT88ciVA


#315 [ちか]
「ど…どうゆー意味だよ??」

何か企んでいるようなその顔に嫌な予感を覚えた。


透は四角い塊を俺に見せつけた。

「何かパーツ一つでも取ったら…これ大量に焼き増しして売るから♪」

そう。
透が俺に見せたもの…

それは、今さっき俺を取ったデジカメだったのだ。

⏰:09/07/30 21:11 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#316 [ちか]
「ぜぜ絶対だめ!!!!!!
それはダメ!!!!!」


一瞬で血の気が引いた。



だってそんな事されたら…




絶対恭弥の目に入るかも
知れないじゃん!!!!!!!

⏰:09/07/30 21:17 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#317 [ちか]
こんな格好、恭弥に知られたら‥‥‥



駄目だ、絶対馬鹿にされる!!!!
笑われる…

想像するだけでもゾッとした。


「分かった…。分かったからそれだけはやめて??」

仕方なく俺はそう呟いた。

⏰:09/07/30 21:31 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#318 [ちか]
そんな俺に透を含めクラスメイト全員がガッツポーズを決めた。

「さんきゅー日下!!
これでウチの売り上げ学年1も夢じゃねーよ★」

「日下くんのおかげでお客さん増えるよ〜」

口々に呟くクラスメイト達


俺のメイド姿って一体…


苦笑いを浮かべていると透が肩にぽんと肘を乗せてきた。

「ま、みんな売り上げ一位の商品狙ってんだ。悪いけどウチの売り上げに協力してくれな。」

そう言われると頷くしかないよなぁ…。

まぁ立ってるだけで良いらしいし、それなら…ね。

そう思って俺は小さく頷いた。

⏰:09/07/30 21:50 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#319 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――

「いらっしゃいませぇ…。」

『キャー//日下君可愛い!!』

『写真撮ってください!!』

『キャー//』『キャー//』



‥‥‥‥。
誰だよ、立ってるだけとか言った奴!!!!

⏰:09/07/30 23:40 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#320 [ちか]
知らない人に名前呼ばれるわ、写真撮られるわ、触られるわ‥‥


立ってるだけで十分苦痛だっつーの!!!!!

おまけに飲み物食べ物運ばなきゃなんないし…


「日下、笑顔!!!!」

「はいはい…。(ニコ」


‥‥‥笑顔作んなきゃいけないし…。

⏰:09/07/31 19:40 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#321 [ちか]
「ハァ…やらなきゃ良かった…。」

そう呟いてまたため息を吐いた。
すると、
「何を?」
と後ろから低い声が鳴った

「うぉわ?!!」

「うるさいなぁ。」

背後に居たのは男子用に作られた執事風の服を纏った透だった。

「ご、ごめん…。」

慌ててそう謝ると透はクスクスと笑う。

「それよりさ、ちょっと休憩取れたんだ。どっか回ろーぜ!」

⏰:09/07/31 22:47 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#322 [ちか]
屈託の無い笑顔を向ける透。

「行く!!!行く行く行く!!!」

やった!!
休憩!!解放!!最高!!


俺のテンションは急上昇。

「んじゃ、行きますかっ♪」

そう言って透はギュッと俺の手を握った。

ドキ..

俺達は足早に教室を後にした。

⏰:09/07/31 22:56 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#323 [ちか]
「ちょ、透!!手…っ//」

何故か体が熱くなっていく
人混みだから‥?

透は俺の声に耳を貸そうとしない。

「透ってば!!!!//…ぶはっ」

力いっぱい名前呼ぶと、急に透は足を止めた。
しかし余りにも急すぎて俺は自分にブレーキをかけられず、そのまま背中に顔面をぶつけた。

「いったぁ〜…、ったく、急に止まんなよ‥「なぁ、冥」

振り返った透の顔は満面の笑みだった。

⏰:09/08/01 22:03 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#324 [ちか]
「こんな格好してるとさ、なんかカップル見たいだと思わねー?」

透は笑顔でそうサラリと言ってのける。


‥‥‥‥な、

「なな、な何言ってんの!!!///からかうのもいい加減にっ……?!!」

顔を真っ赤にして怒る俺に透は顔を目の前まで近づけた。

真剣な眼差し、真剣な顔で。


「からかってるように見える?」

⏰:09/08/01 23:41 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#325 [ちか]
「え?……「なーんてな!!!
冗談だっつーの!(笑)騙されんなよな〜。」


真剣な顔からいつもの透の笑顔に変わる。
だけど俺は切り替えられずに居た。

だって、あんな透の表情(カオ)初めてで…


でも、な!
「別に騙されてないし!!//
てか友達騙すとかサイテーだろっ!//」

そんなわけないよな。

⏰:09/08/02 07:32 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#326 [ちか]
「騙すって自分で言ってるし(笑)」

「あっ!!!;」


うん、やっぱりいつもの透だよな‥‥────
────────────

それから俺達は校内、グラウンドと出し物をいろいろ回った。

⏰:09/08/02 10:07 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#327 [ちか]
たこ焼きを頬張りながらグラウンドを歩く。

「冥、鼻にソースついてる。」

「えぇっ!!;;」

そんな他愛もない会話をしながらグラウンドを歩いていると、舞台の上で威勢の良い女の人の声がした。


「さぁ!!開始まで残り3分、3分です!!皆さん、準備は良いですかぁ?!」

舞台の上には司会らしき女の人と他3人が箱を抱えて立っている。

⏰:09/08/02 10:23 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#328 [ちか]
「透、透!あれなんだろ??」

「え?ごめん見えない。」

「近くまで行ってみよ!!」


そうして俺達はステージのすぐ傍までやってきた。


傍まで来ると大きな看板が目に入った。

「…3、2、1…0!!
長らくお待たせ致しましたぁ!!
では只今より、2―B主催校内大鬼ごっこを始めたいと思いますっ!!」

⏰:09/08/02 10:38 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#329 [ちか]
鬼ごっこ???

俺が呆気に取られていると透が、あぁ!と短く声をあげた。

「思い出した。なんか参加者からちょっとずつ資金集めて賞金やら賞品出すとか聞いたけどこれだったんだ。」

「へぇー!」


周りを見回すとかなりの量の参加者が窺えた。


「いくつかルールを説明したいと思います!」

⏰:09/08/02 10:46 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#330 [ちか]
「ルールは簡単!
まず、先ほど皆さんから集めさせていただいた参加費から、豪華な賞品、賞金を準備しております!
一生懸命頑張ってください☆

そして最後に、
この鬼ごっこはスタンダードな鬼ごっことは違います!
普通は皆さんが1人の鬼から捕まらないように逃げますが、このゲームはその反対☆

つまり、皆さんに“鬼”を捕まえていただきます!
一番最初に鬼を捕まえた方が優勝者です!
よろしいですか〜?!」


参加者はみんなノリノリのご様子。

⏰:09/08/02 11:02 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#331 [ちか]
「なんか面白そー!」

「そうかぁ?」

目をキラキラさせる俺に、冷めた表情を向ける透。

ステージでは引き続き司会者が場を盛り上げている。

「でもまぁ、俺達は参加費払ってないし無縁だなー。」

そう言ってその場を離れようとした時。



「では、注目の鬼は…──
そこのメイドさん!!」

⏰:09/08/02 18:03 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#332 [ちか]
司会者が指差したのは、


「…お、俺っ?!?!」


まさに俺。


周りもだんだんざわつき始める。

「さぁ、どうぞステージへ!!」


マイクを通してそう叫ばれると、俺の目の前に花道が出来る。

「で、でも俺参加者じゃな…「良いじゃん、行ってこいよ♪」

透の顔は明らかにニヤついていた。

コイツ絶対面白がってる!!

⏰:09/08/02 18:43 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#333 [ちか]
「いってらっしゃーい♪」

そう言って透に背中を押され後に引けなくなった俺は仕方なくステージの上まであがった。


とは言えこの格好。

改めて人前に立つと恥ずかしさを感じずにはいられない。

「学年とお名前は??」

「1年の日下‥冥です…//」

「可愛いらしい名前ですねぇ!!ちなみに彼氏なんかは???」


‥‥‥はい?

⏰:09/08/02 18:49 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#334 [ちか]
「え?」

「とぼけないでくださいよぉ〜♪」

司会者さんはやけにノリノリ。


この人、絶対勘違いしてる!!!!
俺のこと女だと思ってる!!

「あの…っ「で、ズバリ答えは?!?!」


カッチーン。


「居ません!!!!」


俺は男だっつーの!!!!!!

⏰:09/08/02 19:34 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#335 [ちか]
「そうなんですかぁ〜☆
ではでは、本題に入りましょう!
今から5分間待つので、逃げてください♪
一時間逃げ切れば鬼の勝ちですので頑張ってください!」


そう言って目印と思われるタスキをかけられた。


「ではカウントダウン始めます!!
良いですか?ではスタート!」



そう言って俺は本日二回目の背中を押され、ステージから飛び降りた。…───

⏰:09/08/02 20:12 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#336 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新中断します*
誰か読んでくれてますかね(´`;)

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/08/02 22:19 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#337 [おかゆ]
大好きだぁ
何回読んでも飽きないよ

頑張ってね
応援してるよ

⏰:09/08/02 23:55 📱:SH905i 🆔:JJWSE95s


#338 [ゆず]
一話の時からずっと見てます

てかブックマークしてます
毎日更新されてないかチェックしてます

本当に楽しみにしてますのでお体に差し障りない程度に早く続きお願いしマス

⏰:09/08/03 00:04 📱:D705i 🆔:8SkUrNVc


#339 [ちか]
>>337
└→おかゆさま*

大好きなんて感激です!
(´;ω;`)
そう言ってもらえてほんまにほんまに嬉しいです><
応援に応えられるようにこれからも更新頑張ります!
ありがとうございましたっ

⏰:09/08/03 17:52 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#340 [ちか]
>>338
└→ゆずさま*

そんな前からですかっ!!!
うわー(´;ω;`)
嬉しくて涙がっ!←
ブックマークまでありがとうございます★
更新精一杯頑張るのでこれからも読んでもらえたら嬉しいです♪
ありがとうございました*

⏰:09/08/03 17:52 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#341 [ちか]
>>335の続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
― 恭弥side.―


見渡す限りの、人人人。
鬱陶しいほどに。
それもそのはず。
今日は我が校の文化祭だからね。


生徒会長ってこう言う時、面倒だよね。まったく。


ん?うち(クラス)の出し物?

それは…、


『日下…冥です…///』


マイクを通した機械的な音がハッキリと僕の耳を突いた。

⏰:09/08/03 19:09 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#342 [ちか]
グラウンドの真ん中に設けられたステージを見てみると、確かに冥の姿があった。

「なんであそこに冥が??」





‥‥‥しかも、なんでメイド服なんだろう?


僕はマイクの音に耳を傾けた。

『ちなみに彼氏なんかは??』

ピク.


《彼氏》?

⏰:09/08/03 19:17 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#343 [ちか]
明らかに戸惑った表情を見せる冥。

そんな姿につい口元を緩ませてしまう僕がいる。

早く言えばいいのに。
彼氏は黒羽恭弥だって。

そう思いながら冥を見つめていた。


が、次の冥の発言で僕の心はどん底へと落とされる。


『居ません!!!!』

⏰:09/08/03 21:55 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#344 [ちか]
なに…?
聞き間違え?
…じゃないよね。



帰ったらお仕置きしなきゃ。


僕の心はにわかに怒り(焼きもち?)で揺れていた。


「あ、日下君だぁ。」

すれ違った女がふと冥を指差しながら呟いた。

⏰:09/08/03 22:00 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#345 [ちか]
「ホントだ〜、メイド服可愛いねー。」

「ねー。鬼ごっこの鬼役だってさ〜。
私も参加しちゃおっかなぁ♪優勝賞品が日下君頑張るのに!(笑)」

「あはは、ホントそれ〜!!」




これは早く冥捕まえなきゃ。
冥は僕のモノなんだから。
‥‥─────
‥‥‥────────

⏰:09/08/03 22:09 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#346 [ちか]
― 冥side.―


皆さん。

俺はつい最近、
分かった事が一つあります


それは、


「待ってー!!!!!!!」

「捕まえろーっ!!!!!!!」



5分て意外と早い、
と言うことです。

⏰:09/08/03 23:20 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#347 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新休憩します(´`)*
感想板で軽いアンケート
してるので良かったら、
協力お願いします^^
感想随時受付中◆

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/08/03 23:36 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#348 [ゅう]
アンケートに答えます
わたしは黒君がいいです

⏰:09/08/04 07:15 📱:F703i 🆔:hDcbXXwE


#349 [ちか]
>>348
└→ゅぅさま*

アンケート協力ありがとうございます★∩^ω^∩
黒君人気ですねーっ◆

⏰:09/08/05 17:53 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


#350 [ちか]
>>346続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
只今、廊下を爆走中です。

(人多すぎだろーっ!!!泣;)

背後に迫りくる恐怖から俺は必死に逃げる。
が、どこから現れるか分からない予測不可能のこの現状に俺はすでにギリギリの状態だった。


「ハァッハァッハァ‥!!も…無理‥」


足が縺れ(モツレ)、もえダメだと思ったその時。


グイッ!!

「…っ!!?!?」

⏰:09/08/05 18:45 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


#351 [ちか]
急にドアの隙間から手首を掴まれ、俺は引っ張られるがまま倒れこんだ。


パニック状態の俺。


「なな、何っ?!誰?!!」

「うるさい。」

へ?!
この声‥‥──

「恭弥?!!?」

⏰:09/08/05 22:47 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


#352 [ちか]
見上げると、
腕組みをして俺を見下ろしている恭弥がいた。


「あんまり大声出すと、見つかるよ?"鬼さん"。クスクス」


そう言って怪しげな笑みを浮かべる恭弥。

⏰:09/08/05 22:53 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


#353 [ちか]
「なんで知って…─ッ!!//」

「さて、何ででしょう?」


突然目の前まで顔を近づけられ、俺は言葉を失くした。

不気味なくらいニッコリと笑う恭弥。

その裏になにか隠されてる…。


そんな気がしてならなかった。

⏰:09/08/06 16:35 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#354 [ちか]
「な…なんで恭弥が…?」

「さて、何ででしょう?」

「ここ、どこ…?」

「さて、何処でしょう?」


質問しても返ってくるのは質問だけ。
ピクリとも動かないその表情が怖くて俺は泣きそうになった。


「…そう言えば、」

そんな半泣き状態の俺に恭弥はこっちを向いた。

「彼氏、居ないんだってね?冥には。」

とびっきりの黒スマイル。

⏰:09/08/06 17:21 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#355 [我輩は匿名である]
>>250-350

⏰:09/08/06 17:53 📱:W61T 🆔:Uykd8IfM


#356 [ちか]
>>355
└→我輩は匿名さま*

アンカーありがとうございます!∩^ω^∩
おかげで見やすくなりました♪

⏰:09/08/06 19:14 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#357 [ちか]
>>354続き.

その瞬間やっと全てを把握した。

「ち、ちがっ…!!!アレは…っ「アレは?なに?」


この人完全に怒ってる…
ちゃんと誤解とかなきゃ!!

「アレは女と間違われたのがムカついて…それで勢いって言うか…、そんなつもりで言ったんじゃなくて!!」

俺は必死に身振り手振りを添えて弁解した。

しかし、

⏰:09/08/06 19:22 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#358 [ちか]
「ふーん。それで?」

時に恭弥は無情なほどに冷たい表情(カオ)を見せる。
鋭い目付きも口調も俺の心を揺らす。

“どうしよう”
今の俺の頭にはそれ以外の言葉は無かった。

恭弥はふいに俺の顎に触れ顔を引き寄せた。



「じゃあ、証拠見せてよ。」

…証拠?

⏰:09/08/06 23:02 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#359 [ちか]
「証拠って何したら…」

「さぁ?自分で考えなよ。」

突き放すような口調で毒づいて恭弥は近くにあったソファーに腰かけた。


俺は依然床に座り込んだまま。


証拠ってどうしたら良いんだよ〜…


ない頭を必死に使って証拠になりそうなものを探すけどいっこうに見つからない‥‥。

⏰:09/08/06 23:22 📱:P906i 🆔:qD2ec7Oo


#360 [ちか]
― 恭弥side.―

今僕の目の前には半泣きの冥が居る。

なんでかって?
それは‥‥──────
───────‥‥

人混みを避け逃げようとすると自然に『この部屋』の前を通ると言うことは予想がついていた。

だからただ僕はそこで冥が来るのを待ってるだけ。


その部屋とは、生徒会室。
またの名を生徒会『長』室と言う。

⏰:09/08/07 19:59 📱:P906i 🆔:1malDpRs


#361 [ちか]
まぁ、つまり簡単に言えば僕専用の部屋ってこと。
(地位と権力と改造によって作られた部屋…。)


「しかしこの服動きにくいなぁ。」


袖をピンと引っ張って呟いてみる。

あ、そう言えばさっきウチの出し物の話途中で終わっちゃったよね?

⏰:09/08/07 20:06 📱:P906i 🆔:1malDpRs


#362 [ちか]
うち、お化け屋敷なんだよね。

で、宣伝用にこれ着てって渡されたのが今僕が着てる浴衣なんだけど…。


着にくいよね。
歩きにくいし、下駄とか…


神楽っていっつもこんなの着て疲れないのかな…?

⏰:09/08/07 20:12 📱:P906i 🆔:1malDpRs


#363 [ちか]
そんな事を考えながら待っていると、案の定冥が来て部屋に引っ張り込んだってわけ。


それにしても可愛いなぁ。


目の前に座りこみ困った顔を見せる冥が愛しくて仕方ない。

⏰:09/08/08 20:09 📱:P906i 🆔:AXBSdKuA


#364 [ちか]
部屋の外からは、冥を探す大勢の足音が止まずに賑やかだ。


だけど今目の前に居るこの子は僕のモノ。

誰にもあげない。


誰にも…───

「きょっ恭弥…!!」


ふいに名前を呼ばれ、僕は冥の方に顔を向けようとした。

⏰:09/08/08 21:12 📱:P906i 🆔:AXBSdKuA


#365 [ちか]
ちゅう。


一瞬空気が静まり返った。


「…ご、ごめん!!//やっぱりこれしか思いつか‥なくて…//」

顔を真っ赤にする冥。



…いっつも思うけどさ、


冥って僕の理性切らすの上手だよね。

⏰:09/08/09 21:07 📱:P906i 🆔:UX9egE3A


#366 [ちか]
― 冥side.―

いくら考えても証拠ってこれしか思いつかなくて…


キ、キスしてみたんだけど‥‥。




恭弥何も反応してくれない!!(泣)

⏰:09/08/09 21:30 📱:P906i 🆔:UX9egE3A


#367 [ちか]
いっこうに表情を変えない恭弥を見つめながら俺はさらに焦っていた。


だから気づかなかったんだ


その一瞬、恭弥がニヤリと笑ったのを。


「なに、これが冥の言う“証拠”なの?」


冷めた瞳が俺を捕らえて離さない。

⏰:09/08/09 21:40 📱:P906i 🆔:UX9egE3A


#368 [ちか]
「えっ…あ、その‥‥ご、ごめ…「全然分かんないんだけど。」


後ろに退こうと身を引いた時、急に手首を引っ張られて俺の上半身は傾いた。


「分かんないから、今から確かめる。」

「…?!?!///ん…ふッあ‥っ」

口内に滑り込む甘い罠。

⏰:09/08/09 21:48 📱:P906i 🆔:UX9egE3A


#369 [ちか]
強引で。

艶やかで。

甘くて。



そんな恭弥の舌使いに、俺の身体は抵抗も虚しく溶かされていく。


ドサッ..

そのまま俺の身体はベッドに押し倒された。

⏰:09/08/10 18:55 📱:P906i 🆔:6/aJQR6Q


#370 [ちか]
>>369訂正!

ベッド  →×
ソファー →○

すいません´`;
どっからベッドが出てきたんですかね…;(笑)

⏰:09/08/10 18:58 📱:P906i 🆔:6/aJQR6Q


#371 [ちか]
「ちょ…!!//待っ‥て…ッんぁッッ///」

「静かにしなよ。外に聞こえるってば。…それとも何、わざと?クスッ」

「ち、違っ…ぁ!!!//」


耳を甘噛みされ、その声に犯される俺。
押し殺そうとしても漏れる声。


「ヤらしい格好。」

めくれ上がったスカートとはだけた胸元はまさしくソレだった。

⏰:09/08/12 21:05 📱:P906i 🆔:axinEkgk


#372 [ちか]
「メイド服ってなかなか面白いね。今度、家(ウチ)でも着てよ。クスクス」

「んッ…だ、誰が…着るかぁっ!!///」


反抗している間にも俺の身体は恭弥に弄ばれていく。

恭弥は中途半端に脱がした服の隙間から、舌や指を使って器用に俺を攻める。


「クスッ‥もう勃ってる。」

「う‥るさぃ…!!ハァ///」

⏰:09/08/13 15:47 📱:P906i 🆔:sNlEsBhs


#373 [ちか]
下着を一気に剥ぎ取られた俺は外の空気に触れて形を造った。


グチュ グチャ..

「も…やだぁ‥っ///」

その舌に自身を弄られて俺はその快感に身悶えする。

「嘘ツキ。あ、そうだ。良いもの持ってきてあげる。」

そう言って恭弥は妖艶な笑みを浮かべ俺から離れた。

⏰:09/08/13 20:23 📱:P906i 🆔:sNlEsBhs


#374 [ちか]
「ハァ…ハァハァ‥‥?//」

離れていく恭弥を目で追いかけると、恭弥が大きな箱を取り出しているのが見えた。

「この前ね、ある部活から没収したんだけどさ。面白いからとっといたんだ。」

そう言って音を立てながら恭弥が俺に見せたのは、無数のバイブやローターだった。

「楽しませてね?」


恐いほどにとびきりの笑顔。

⏰:09/08/13 20:52 📱:P906i 🆔:sNlEsBhs


#375 [ちか]
「や、やだって!!///無理っ!!」

俺は必死に抵抗する。

「大人しくしてよ。」

どこから出して来たのか、恭弥は俺の両手首を紐で拘束した。

機械的な音を立てるその玩具で胸の突起を弄られると、今までとは違う快感が全身を走る。

「ああッ‥んはぁ…ッあ///」

馬乗りされて身動きが取れず、その感覚から逃げようとしても逃げられない。

⏰:09/08/14 13:57 📱:P906i 🆔:En.Uko6U


#376 [ちか]
逃げようともがけばもがくほど、紐と服が身体にまとわりつく。


「あぁッ…ハァ‥お…願い‥も…やめ‥‥んン//」

涙で視界が滲み、恭弥の顔もしっかりと分からない。

だけどその声さえ聞けば、表情は手にとるように分かった。


「メイドのくせに、ご主人様にそんな事言うんだ?」


愉しんでいるその表情(カオ)を‥‥。

⏰:09/08/14 17:45 📱:P906i 🆔:En.Uko6U


#377 [我輩は匿名である]
今、Tからここまで
読み終わりました(^ω^)


更新まってます!

⏰:09/08/14 22:55 📱:F906i 🆔:6rAhzJOI


#378 [ちか]
>>377
└→我輩は匿名さま*

わー*゚゚まじですかっ
嬉しいです
ありがとうございます★
更新頑張りますね!!
>>3に感想板があるので
良かったら来てください♪

⏰:09/08/16 18:42 📱:P906i 🆔:monm.7eA


#379 [ちか]
>>376続き

「…んんっ!!///あぁッあ!!」


そう呟かれると同時に、別のバイブを下に擦り付けられた。

「きょ…やぁッ//だめ…っだってば‥ッッふぁ!!」

強弱をつけながら振動を加えられ、俺の身体はビクビクと跳ねる。

その刺激に耐えられくて、俺は思わず両腕を恭弥の首に回ししがみつく体勢をとった。

⏰:09/08/16 18:51 📱:P906i 🆔:monm.7eA


#380 [ちか]
「あッんン!!///だめ…っ、
で‥‥る…っ!!うぁぁッ//」

ドピュ…ッ──ドピュ‥

絞り出すような声をあげて、俺は白濁を吐き出した。

荒くなった呼吸が辺りに大きく響く。


「クスッ…早かったね。」

意地悪いその声に、カッと身体が熱くなるのが分かった。

「だま…れ‥っ///ハァ..ハァ」

恥ずかしさから両手で顔を覆い、小さく反抗する。

⏰:09/08/16 19:59 📱:P906i 🆔:monm.7eA


#381 [ちか]
「クスクス‥手どけて?」

「やだ…っ!!」

手首をきゅっと掴まれて、体温を感じた。
溶けそうに熱い…。

力が抜けたのか、それとも恭弥の力が強いのか、俺の顔を覆っていた両手はスルリと下ろされた。

露にされた顔に恭弥は微笑んでキスを落とす。
その唇は徐々に下へ下へと下りていった。

「ん…ッ//あ///」

焦(ジ)らすような唇に俺は吐息混じりの声で鳴く

⏰:09/08/17 17:14 📱:P906i 🆔:wXeJRh/Y


#382 [ちか]
暫くして恭弥は唇を離した。

「‥‥冥、脚(アシ)広げて。」


静かな部屋の中でその声は響く。


俺は小刻みに顔を横に振った。

⏰:09/08/17 17:22 📱:P906i 🆔:wXeJRh/Y


#383 [ちか]
「冥。」

名前を呼ばれて俺はまた首を振る。

「ご主人様の言うこと聞けないの?」

その手つきも

「…僕のこと嫌いなの?」

甘い声も

「なら出来るよね?」


全部…全部欲しい…。

⏰:09/08/17 22:01 📱:P906i 🆔:wXeJRh/Y


#384 [ちか]
俺は恐る恐ると脚を広げた。


だって欲しかったから。

その指を

その声を

恭弥を


欲しかったから‥‥

⏰:09/08/21 10:25 📱:P906i 🆔:ooeyP5ic


#385 [みぃ]
あげ☆

⏰:09/08/25 15:39 📱:P905i 🆔:d6Fgu9Ww


#386 [高繧ゥ江
待ってます(*^ ^*)y

⏰:09/08/26 03:20 📱:W62SH 🆔:3mVONi2A


#387 [みぃ]
何度もすいません^^*
あげます☆

⏰:09/09/01 00:13 📱:P905i 🆔:eFGXn/do


#388 [なな]
あげ

⏰:09/09/03 17:22 📱:D905i 🆔:YqLGE2OI


#389 [我輩は匿名である]
書かないの?

⏰:09/09/04 14:10 📱:SH001 🆔:j0IjVIYg


#390 [みぃ]
多分お仕事が忙しいのでは…?
だからもう少し待ちましょう(*^^*)

と言いつつ自分もちゃっかりあげちゃってますね^^;
すいませんorz

⏰:09/09/04 19:12 📱:P905i 🆔:QS0K9PH.


#391 [ゆかちゃん]
あげ∩^ω^∩
応援してますっ

⏰:09/09/24 16:39 📱:P02A 🆔:FaWx61vY


#392 [ルル]
あげ

⏰:09/11/07 08:26 📱:F703i 🆔:RB6n9qNg


#393 [ちか]
*
お久しぶりです。
今日までの間この小説をあげてくださった、

みぃさま/ゅかさま/ななさま/我輩は匿名さま/ゆかちゃんさま/ルルさま

本当にありがとうございます。
そしてすいませんでした

詳しくは、こちら↓を
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
見ていただければ嬉しいです。

これから少しずつ更新再開していくので、よろしくお願いいたしますm(__)m
*

⏰:09/11/30 10:51 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#394 [ちか]
*


>>384の続きから


*

⏰:09/11/30 12:23 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#395 [ちか]
「良い子だね。」

そう言って恭弥は柔らかな感触を与えた。

歯列をなぞるその感触に自然と力が抜けていく…


「んん…っ///ぁっ//」

その瞬間(トキ)を待っていたかのように伸びた手が俺のモノを扱き始めた。

⏰:09/11/30 12:46 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#396 [ちか]
「さっきイったばっかりなのにもうこんなだよ?クス」

五本の指を器用に使って、恭弥は容赦なく俺を攻めた

「こんなものまで垂らして」

「ひゃ…っ、あ‥ッ//」


滑らかに走る感覚。

恭弥の舌が円を描くように俺の先を舐めあげる。


息も荒らさを増し、
俺は早く欲望を吐きたくて焦らすその仕草に疼いていた。

⏰:09/11/30 13:40 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#397 [ちか]
「なに?その目。
…クスッ、そろそろ限界?」


俺は小さく頷き、恭弥の袖を握った。

そんなギリギリの状態の俺を見て妖艶に微笑むと、耳元で呟いた。



「じゃあ、言わなきゃ。
メイドらしく、ね?」

⏰:09/11/30 13:55 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#398 [ちか]
「‥‥ッ!!///」


俺が困った顔をすると、それが恭弥を喜ばせる。

本当、この人意地悪…


熱くなった欲望に理性が麻痺している俺はそう思いながらも小さく口を開いた。

「い…入れてくださ…い//」


あー、恥ずかしくて死にそう‥

⏰:09/11/30 17:04 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#399 [ちか]
「メイドらしく、でしょ?」


‥‥‥コイツ、本気でこの遊び(プレイ)楽しんでやがる…


「‥‥‥ご…主人…さま」


言い切ると同時に恭弥は俺をぎゅっと抱き締め、髪を撫でた。

⏰:09/11/30 23:28 📱:P906i 🆔:KzMJeDok


#400 [ちか]
「クス、良くできました。
ご褒美あげるね。」

そう言って俺のおでこに軽く口づけをすると、また愛撫が始まった。

細くて長い指が卑猥な音をたてながら侵入してくる。

俺はその痛みと快感の境目でただ鳴くだけ。


ただ恭弥を愛しいと感じるだけ。

⏰:09/12/01 13:30 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#401 [ちか]
やがて慣らされた穴には大きなモノが宛がわれた。

俺は恭弥の抱きつき、それに耐える。

「ん‥‥っ、きょ…や…ッ」


軋むソファー

響く声

伝わる体温


その全てが俺を欲情させて快感へ誘う。

⏰:09/12/01 13:48 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#402 [ちか]
徐々に恭弥は激しさを増していく。

「腰、浮いてるけど?」


ニヤリと笑う恭弥。
だけど余裕はない。
きっと俺と同じギリギリの状態。


「うるさ…い…っ///
も‥‥んあッ//限界なんだ…よ…!!」

⏰:09/12/01 14:18 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#403 [ちか]
「じゃあ一緒にイこうよ。」








低くて艶やか声が響くと同時に、その波は俺の頭を真っ白にした。

⏰:09/12/01 21:50 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#404 [ちか]
>>403訂正

艶やか声 ×

艶やかな声 ○


すいません(;o;)

⏰:09/12/01 21:52 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#405 [ちか]
>>403続き


「ハァハァ…ッ///ん…ハァ‥ッ//」


白い欲望を吐き捨てた俺はぐったりとソファーに身体を預けた。


「冥‥‥」


少し掠れた優しい声。
恭弥はまた俺のおでこに唇を落とした。

⏰:09/12/01 21:59 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#406 [ちか]
「‥‥‥?」


いつもと同じはずなのに

何かが違う気がした。


愛しくて悲しい目…


時間が止まったような空気の中で見つめていると、恭弥は薄い唇を開いた。

⏰:09/12/01 22:21 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#407 [ちか]
「冥は……、《残り5分を切りましたよーっ!!!!》


恭弥の言葉を遮って、外の中央ステージから勢い良く発せられた甲高い声。


俺を鬼に決めたあの女の人の声。



そうだ、忘れてた・・
まだ鬼ごっこの途中だったんだ。

⏰:09/12/01 22:28 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#408 [ちか]
「やだな〜…」

俺は床に捨てられた「あのタスキ」に目線を落とす。

とりあえずアレ返しに行かなきゃ…

そう思って重い身体を起こそうとしたその時。


「あぁ、まだゲームの途中だったね。」


ニヤリと恭弥は口角を上げて呟いた。
そして‥‥‥、

⏰:09/12/01 22:35 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#409 [ちか]
「ふぉわ‥っ?!??!」


「この服抱きにくい…。」


気がつけば俺は恭弥に抱き上げられていた。

そのまま恭弥はドアノブに手をかける。

⏰:09/12/01 23:08 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#410 [ちか]
「ちょ‥っ、恭弥!!!///」



ドアがギィ..と軋む音と共にゆっくりと開いた。






「後始末はちゃんとしなきゃ、ね。」

⏰:09/12/01 23:20 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#411 [ちか]
毅然としてグランドの真ん中をズンズンと進んでいく恭弥。


それに目を丸くする人人人


視線が刺さるように集まるのにも恭弥は表情一つ変えない。


変わるのはお姫様抱っこされてる俺の方。

⏰:09/12/01 23:37 📱:P906i 🆔:u/A4Ehps


#412 [ちか]
*


感想・質問・指摘など
もし良ければ遊びにきて
ください*

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/


*

⏰:09/12/02 08:13 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#413 [ちか]
《果たしてこの賞金は誰の手に?!
それとも鬼は逃げ切れるのでしょうかーっ?!》


ステージの周りは最高潮。

《残り10秒!!
10…9…、 》


甲高い声で始まったカウントダウン。

《8‥‥、おーっと?!》


司会者とばっちり目が合ってしまった。

⏰:09/12/02 12:57 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#414 [ちか]
《あれは鬼のメイドさんなんじゃないですかーっ?!
お姫様抱っこしてるあの人は一体?!》


降り注ぐ視線。
変わらない恭弥の顔。
刻まれるカウントダウン。


《7…6…5…4、》


縮まっていくステージとの距離。

《ん?あれは‥‥――っ!!》

⏰:09/12/02 13:05 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#415 [ちか]
《3…! 2…!
―‥‥1!ゼ… 》

「どうも。生徒会長の黒羽です。」


0“ゼロ”を言いきる前に恭弥はマイクを奪い取った。



今俺達はステージのど真ん中に立ってる。

⏰:09/12/02 13:10 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#416 [ちか]
静まり返る空気。


恭弥には何かそうさせるオーラがあるから。


《…え、えーっと、生徒会長も参加されてましたっけ…??》

戸惑う主催側。
そりゃそうだ。
こんな展開誰も想像するはずない。

《いや。》


淡白な返答。


《ですよねぇ〜…。》

みんなの気持ちを代弁する司会者。

⏰:09/12/02 13:40 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#417 [ちか]
《じゃあこの賞金はどうしたら〜…》


ステージの周りは参加者達で賑わっている。
その視線は俺達と賞金の入った袋を行き来する。


少し間があって、恭弥はその口を開いた。



「そんな賞金要らない。」

⏰:09/12/02 17:53 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#418 [ちか]
《そんなって…(汗)》


そうだよ!!
なにがなんでも皆が払ったお金を「そんな金」呼ばわりは…


そんな俺達一般庶民の気持ちが恭弥に届くはずもなく、恭弥はシラッとマイクを握り直した。


「その代わり、」

⏰:09/12/02 19:03 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#419 [ちか]
マイクに拾われた恭弥の声がグラウンド中に響き渡った。



全ての視線が恭弥へと集まる。


一体何を言うつもりなのか


そんな顔で恭弥を見つめた。


「その代わり、さっきの言葉は訂正する。」

⏰:09/12/02 19:07 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#420 [ちか]






「冥の彼氏は僕だから。」





⏰:09/12/02 19:43 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#421 [ちか]
「それだけ。」


時が止まったように静まりきった辺りをよそに、ゴトンと機械混じりの音をたててマイクを床に落とすと、そのまま恭弥はステージを降りてしまった。


きっと恭弥に抱かれている俺の顔は、自分でも分かるほど真っ赤。




だってあんなの、
反則だろ‥‥!!////

⏰:09/12/02 20:21 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#422 [みぃ]
おかえりなさい!!(涙)

無理なさらずにね!!

⏰:09/12/02 20:28 📱:P905i 🆔:8poSzoyM


#423 [ちか]
>>422
→みぃさま*

ただいまです(´;ω;`)泣
待っていてくださって本当にありがとうございます!!
また感想板の方にも遊びにきてくださいねっ**

⏰:09/12/02 22:47 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#424 [ちか]
>>421続き


恭弥は相変わらずで俺を抱えたままグラウンドを歩いていく。

聞こえてしまいそうで心配なくらい胸がうるさかった


チラリと目線を上げると目があった。

最高の笑顔で微笑む恭弥。

また高鳴る胸。


…やっぱり俺はこの人が好きなんだ。

⏰:09/12/02 23:38 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


#425 [ちか]
「ん?冥、顔赤いよ?」

「??!?////‥だ、誰のせいだと思って‥「え、何が?」

「〜…ッッ!!
なんでもないっ!!!///」



こうして、悪魔で天然?な生徒会長恭弥様にどうしようもなくハマっていく俺なのでした。


  ― 第六話 e n d ― 

⏰:09/12/02 23:39 📱:P906i 🆔:zgLxVd6g


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