漆黒の夜に君と。U[BL]
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#250 [ちか]
― 凌side.―

『仲良くなれたら
     良いですね』


まさかそんな風に言われるなんて、思ってもみなかった。


アイツと仲良く
なんて考えてもみなかった


だけど、何だろう?
嫌(イヤ)じゃないこの感覚。

嫌い(キライ)なはずなのに。
─────‥‥
───────────

⏰:09/07/20 16:08 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#251 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――
― 冥side.―

「あ〜!!!食った食った♪
もう食われへんわあ!」

太陽はすっかり沈み、無数の星が瞬く下で俺達はバーベキューの終盤を迎えた。

「俺ももう限界‥。」

無理やりと言っていいほどめぐさんに食べさせられた俺は、椅子に座りこみすっかりダウン。


恭弥も凌さんも最初は乗り気じゃなかったけど、なんやかんやで楽しんでたみたい。

⏰:09/07/20 16:11 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#252 [ちか]
恭弥は少し眠そうに肩肘をついて椅子に座っているし、凌さんは相変わらずの無表情を貫いていた。


「ほな、俺ちょっと散歩でもしてくるわ〜♪」


言い放った口調の軽さに対し、俺達3人の反応は重く、そして敏感なものだった。


それを知ってか知らずか、めぐさんは足早に玄関へと向かっていく。

⏰:09/07/20 16:42 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#253 [ちか]
そうと決まったワケじゃないのに、さっきあんな事を聞かされたせいか、めぐさんの目的が散歩とは思えなかった。


嫌な予感がする‥‥


きっと誰もがそう感じていたはずだ。


「し、凌さん‥‥っ
追いかけなくて良いんですか?!」

⏰:09/07/20 16:49 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#254 [ちか]
「俺には関係無い。」

「関係無いって……
でもっ‥‥「うるさい。」

「‥‥‥ッ!!」

凌さんはこれまでにないくらいキツい眼で俺を睨んだあと、立ち上がった。

俺は遠退いていく背中に必死で叫ぶ。

「でもッ…、めぐさんを助けてあげられるのは凌さんだけなんですよ‥‥っ!!!!」

しかし凌さんはなんの反応を示すこともなく、屋内に消えていった‥‥───

⏰:09/07/20 16:55 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#255 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新ストップします^p^
もし読んでくれている方
いましたら、ぜひ感想等
聞かせてください★

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/07/20 16:58 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#256 [ちか]
― 凌side.―

───‥‥
『めぐさんを助けられるのは凌さんだけなんですよ』
      ‥‥────


部屋に戻ってからも
頭に残るのはその言葉ばっかりだ。

⏰:09/07/20 20:40 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#257 [ちか]
助ける?

俺がアイツを?


そんな事出来るわけ‥──


だけど何故だろう

アイツの去っていく背中が
目に焼き付いて離れない。

⏰:09/07/20 20:52 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#258 [ちか]
俺には関係ない
俺には…


何度もそう言い聞かせた


だいたい俺が行ったところで何になる?


きっと払いのけられて終わる。きっと。

⏰:09/07/20 21:12 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#259 [ちか]
だけど‥‥───

もしかしたら、
なんて思ってしまう自分がいる。


俺達が感じてるモノは
同じなんじゃないかって


逃げたいモノは
同じなんじゃないかって

⏰:09/07/20 21:18 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#260 [ちか]
コンコン.


ドアをノックする軽い音


出てみるとそこには

「恭‥‥」

恭の姿があった。

「なんか用?」

「いや、用ってほどじゃないんだけどね。」

⏰:09/07/20 21:25 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#261 [ちか]
「ふーん。」


恭は大切な人。
だから訪ねにきてくれるのはすごい嬉しい。

でも時々、なんか掴めなくて解らなくなる。

今のこの表情も何考えてんのか解らない。


「凌はさ、突然施設に入れられてどう思った?」

⏰:09/07/20 21:36 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#262 [ちか]
突然の質問に少し困惑する俺。

「なんだよ、いきなり。」

「いや、純粋にどんな気持ちだったのかなって。」

そう言って怪しげに微笑む恭弥。
やっぱり掴めない。


「それは‥‥───」

言いかけて言葉に詰まった。

⏰:09/07/20 21:43 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#263 [ちか]
『居場所』
なんてもの無かった。


周りの人間なんて
所詮は他人事で、

可哀想だの、なんだのって同情はする癖に実際は偽善者の塊だった。


いつも独りで孤独で、


寂しかった‥‥───

⏰:09/07/20 21:47 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#264 [ちか]
俯いていっこうに話そうとしない俺に話を続ける恭弥。




「じゃあめぐはどうだったのかな?」





アイツ‥‥‥?

⏰:09/07/20 22:35 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#265 [ちか]
「大病院の院長を父親に持って、昼も夜も、誕生日も傍に居なくてさ。
代わりに世話係り達とプレゼントばっかり用意されて。
それって、
それってどれだけ寂しかったのかな?」


そこまで言われてハッとした。


『どれだけ寂しかったのかな』……───

⏰:09/07/20 22:42 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#266 [ちか]
「恭‥‥‥」

「ん?」

「ありがとう。」




そう呟くと同時に俺は走り出していた。

⏰:09/07/20 22:45 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#267 [ちか]
あの子の言葉の意味を、
恭の言葉の意味を、


今やっと解った気がした。


行き先なんて分からない。
会えるかどうかなんて
分からない。


だけど、

俺には今、行かなきゃいけないトコロがある───‥‥

⏰:09/07/20 22:53 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#268 [ちか]
`




アイツの居るトコロに。




.

⏰:09/07/20 22:56 📱:P906i 🆔:8LQ1D/eo


#269 [ちか]
`







「全く世話が焼けるよねぇ」

そんな恭弥の呟きが、ひっそりとした廊下に溶けた。
――――――――――――
――――――――――――

⏰:09/07/21 16:05 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#270 [ちか]
― めぐるside.―

散歩とは言ってみたものの、ここらの道には詳しくなく、

「あれここさっきも通ったような‥‥?」




この有り様や。

⏰:09/07/21 16:14 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#271 [ちか]
バーベキューはめっちゃ楽しかった。

冥ちゃんに食わしすぎたか?
なんてちょっと思うけど。

とにかく楽しい時間やった


けど、やっぱり何処か
孤独で仕方なかった。

だから抜け出してしまった

⏰:09/07/21 16:29 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#272 [ちか]
そしてまた無意識に探してる。


一瞬だとしても
その場しのぎだとしても



孤独を忘れさせてくれる奴を。

⏰:09/07/21 16:35 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#273 [ちか]
昨日も、その辺を歩いてたら声をかけられた。

──────‥‥
呼び止められて、

「君、ココらの人?」

「や、大阪から。」

「そうなんだぁ!!私も旅行で来てね〜、でも今彼氏と喧嘩中でさぁ。良かったら遊ばない?」

「‥‥‥ええよ。」
     ‥‥‥────

そんなやり取りをした後の結果は、きっと言わなくても分かるやろ。

⏰:09/07/21 16:44 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#274 [ちか]
「今日はどないしょーかな」

そんなことを呟いてフラフラしていると、


「そこのお前。」



低く聞き取りにくい声で呼び止められた。

⏰:09/07/21 18:54 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#275 [ちか]
「?‥なんですか…ぐふ…ッ!!!」


振り向くと同時に、頬に焼けるような痛みが走った。

そのまま道端に倒れ込む俺。


「い゙…ったぁ〜‥」

見上げると大柄で色黒の男とその後ろに見覚えのある女が立っていた。

⏰:09/07/21 19:05 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#276 [ちか]
「ちょっ…!!待って、話聞いてよ!!!」

「お前は黙ってろ!!!!」

怒りで興奮状態の男と、それに慌てる昨日の女。

(そう言うことね〜‥)

殴られて赤くなっているであろう頬を撫でながら、俺はそんな2人をまるで他人事のように見ていた。

「てめぇ、人の女に手出しやがってッッ!!!!ぶっ殺してやる!!!!」

そう言って男は座りこんでいた俺の胸ぐらを掴み、拳を高くあげた。

(これ喰らったら、さすがに痛いやろなぁ‥)

なんて暢気な事を考える俺

⏰:09/07/22 18:05 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#277 [ちか]
どうせなら、いっそのことこのまま‥‥───

そんな考えが頭に過った

「……まで………れよ。」

「あ゙?!」

「気が済むまで殴れよ。あんたの好きなだけ。」

気が付けばそんな事を口にしていた。
男はその言葉に更に逆上し今にも拳を降ろそうとしている。


そうや。
いっそこのまま、俺を殺してくれたら‥‥───
そしたら、孤独からも解放されるかな?

最早俺の目は現実を見ていなかった。

⏰:09/07/22 18:12 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#278 [ちか]
固く突き上げられた拳が、一気に俺目掛けて勢いよく降りてきた。
俺は固く目を瞑る。
──…これで俺も楽に‥

そう思ったその時。

バキッ..

鈍く生々しい音が鳴った。
しかし俺の頬はいっこうに痛くならない。
ゆっくりと目開けてみると俺に馬乗りになっていたハズの男がすぐ傍に倒れ、唸っていた。

何事か分からず上を見上げるとそこには…──

「し……のぐ‥‥?」

息を切らせる凌の姿があった。

⏰:09/07/22 18:27 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#279 [ちか]
走ってきたのか、肩で息をする凌。
そんな凌を見てただ呆然とする俺。


「なんで…お前が……、」

『此処にいるのか』と言い終わる前に、手首を掴まれた。

「えっ…ちょ‥‥え?!!?」

状況を把握出来ずパニック状態のまま、俺は凌に引っ張られる形で走り出す。

後ろを見ると、踞(ウズクマ)っている男が遠くなっていくのが見えた。‥‥───

⏰:09/07/23 19:02 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#280 [ちか]
ハァ‥‥ッ‥ハァ‥ハァ‥──

「ちょ、どこまで行くねん!?」

どれくらい走っただろうか
息が上がり、体力にも限界が近づいてきた頃、漸く凌は足を止めた。

凌は俺に背中を向けたまま返事をしない。

「ハァッハァ‥おい、なんとか言え‥や‥──い゙っ!!?」


パン!!!

と斬れの良い音が辺りに響き渡り、俺の頬は滲むように痛みだした。

⏰:09/07/23 19:36 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#281 [ちか]
「何してんだよ!!!!
なんで逃げないわけ?!!
馬鹿か?!!」

振り向いた凌は、今まで見たことがないくらい怒りの表情を露(アラワ)にした。

凌の平手打ちを受け混乱するが、じんじんとする痛みで我に戻る。

「…っな、お前には関係無いやろ!!!!」

お前に‥‥──
お前なんかに‥‥───

「お前なんかに俺の何が分かんねん……っ!!!!」

気が付けばそう叫んでいた

⏰:09/07/23 19:56 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#282 [ちか]
シンと静まりかえる辺り。
しかし凌に驚いたような素振りはない。
それどころか、

「あぁ、分かんないよ。」

そう言って俺を怒りのこもった目で睨み付ける。
俺もその表情に一瞬怯んだが、言い返そうと口を開く。

「それやったら、もう…「分かんないから、分かろうとしてんだよ。」

その声は『怒り』とはまた違う、何とも言えない静けさがあった。

⏰:09/07/23 23:12 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#283 [ちか]
「…う、嘘や!!嘘つくな!!
分かろうとなんか‥─ッ」

分かろうとなんか、
今まで誰一人かてしてくれへんかったやんか。

嘘なんかいらんねん…っ
嘘なんか‥──

込み上がってくる何かが、俺の感情をコントロール出来なくする。

震える身体。
怯えるように耳を塞ぐ俺はまるで子供のようで。
冷めきった心が全てを拒絶する。

しかし突然、身体に温かさを感じた。

⏰:09/07/23 23:20 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#284 [ちか]
「大丈夫。大丈夫だから。」

耳元で鳴るその声と苦しいほどの締め付けは不思議なほど俺を落ち着かせていく。

けど、心の何処かで
まだソレを信じられない俺が居る。

「は、離せや…っ!!!」

みんないつかは離れていく
俺から遠くなっていく

それなら最初から、そんなモノ要らん‥


「もう一人で抱え込むなよ」

⏰:09/07/23 23:31 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#285 [ちか]
「お前が辛い時は、その辛さ俺も半分背負うから。
だから逃げたりすんなよ。
目そらすなよ‥──
一緒に受け止めてやるから。」


そう言って凌はさらに締め付けを強くした。

───‥『一緒に』…


ポタ‥─ッ

凌の肩に小さな円が滲む。
それは連続的に。
そして零れ落ちるように。

何かの歯止めが取れたかのように俺の瞳(メ)からは大粒の涙が溢れ出した。

⏰:09/07/24 22:52 📱:P906i 🆔:CzAz7gTI


#286 [ちか]
そうか。

「お…俺は‥──っ」

俺は、

「ずっと…」

孤独を忘れさせてくれる人じゃなくて、

「ずっと独りで‥──ッ」

一緒に受け止めてくれる人を探してた‥──
       ずっと。

⏰:09/07/24 23:05 📱:P906i 🆔:CzAz7gTI


#287 [ちか]
「大丈夫。大丈夫だから。
もう独りじゃないから。」

「うっ…グス‥‥うぅ…っ」


俺をあやすようなその手つきが優しかったから、
余計に涙が止まらなくなって

俺はまるで子供のように泣いた。
声が枯れるまで。


月明かりに照らされて
涙はキラリと光った。

――――――――――――
――――――――――――

⏰:09/07/24 23:10 📱:P906i 🆔:CzAz7gTI


#288 [ちか]
― 冥side.―

「あーっ!!!!!
ちょ、恭弥ぁっ!!!!(怒)」

「ん?」

俺は朝から鏡を通して、後ろでコーヒーの入ったティーカップをすする恭弥を睨む。

そんな俺に暢気な返事を返す恭弥。

「見えるトコにはつけんなってあれだけ言ったのに!!//
どーしてくれんの、コレ!!」

"コレ"の正体、それは

「僕のモノって印だもん。
見えるトコじゃないと分かんないでしょ?」

赤い小さな痕。

⏰:09/07/24 23:18 📱:P906i 🆔:CzAz7gTI


#289 [ちか]
「あ〜もうっ…〜。」

そう呟いて、消えるわけないと分かっているのにそこを擦る。

暫くそんなやり取りをした後、俺達はリビングへやって来た。


ついに今日は海へ。
テンションもだんだんと上がってくる。

リビングに着くと、既にめぐさんの姿があった。

「めぐさん早いですね〜っ!って、…えぇ?!!;」

俺はめぐさんの顔を見て思わず驚きの声をあげる。

⏰:09/07/25 17:32 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#290 [ちか]
「どっどーしたんですか、その目っ!!!」

「ん?あ〜これなぁ〜‥、えっと‥」

泣き腫らしたようにパンパンなめぐさんの目。

「なんて言うか〜…」

なかなか真相話そうとしないめぐさんに俺はさらに心配になる。

そんな俺達を見てクスクスと笑う恭弥。
コイツ絶対何か知ってる…
けど、意地悪なコイツがタダで教えてくれるはずない

昨日散歩に行くと言って出ていったきり会ってなかった俺は、良からぬ事ばかり考えて一人焦っていた。

そんな時、突然後ろから聞き覚えのある声がした


「ひっどい顔。」

⏰:09/07/25 17:42 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#291 [ちか]
振り返ると、意地悪そうに笑う凌さんが居た。

「はぁ?!うるさいわっ!!」

あ〜また始まったよ…

「めぐの方が十分うるさい」

あれ‥??

「俺のどこがうるさいねんっ!!」

今凌さん、『めぐ』って呼んだ‥‥?!

⏰:09/07/25 18:32 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#292 [ちか]
「きょ、恭弥、恭弥!!///」

「ん?」

肩を叩き、耳元でコソコソと名前を呼ぶと、短い返事を返した恭弥の恭弥の顔も心なしか綻んで見えた。

「なんか、めぐさんと凌さん仲良くなってない??」

チラリと二人に目をやると、昨日まではあり得なかったような、表情が優しいって言うか、あったかいって言うか‥‥
空気が柔らかい気がする。

「何かあったみたいだね。」

そう言って恭弥はふふっと笑った。

⏰:09/07/25 19:09 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#293 [ちか]
「そう言う馬鹿なトコ。」

「アホはええけど馬鹿はむかつく!!!」


喧嘩してるけど、時々笑った表情が見える。

二人の間に何があったのかは分かんないけど、
確かに二人の溝は無くなっていた。


だって、ホラ。


隣に並んで歩いてる。

⏰:09/07/25 21:56 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#294 [ちか]
「し、凌さん!!!//
めぐさんの事どう思いますか‥?!//」

無意識に俺はそんな問いかけをしていた。
喧嘩中だった二人は同時に俺の方を向く。

「っな!!///いきなり何聞いて…」

大きな瞳をさらに大きくさせてめぐさんは言う。
が、俺の耳には届かない。
俺の耳が求めてるのは、ただ一つ、凌さんの答え。

⏰:09/07/25 22:04 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#295 [ちか]
「…………嫌い、じゃない。」


わざと視線をそらしたまま、凌さんはそう不器用に呟いた。

その瞬間、俺の表情はパッと明るくなった。

嫌いじゃない
って、それって…──
それってさ…──!!

「なにニヤニヤしてんの。」

「ほぇっ?!!//」

凌さんは呆れた風に笑った

⏰:09/07/25 22:12 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#296 [ちか]
恭弥もゆっくりとめぐさんの隣に歩いていくと、ポンと肩を叩いた。

「良かったね、めぐ。」

「っな!!!!俺は別に…っ//」

「クスッ顔真っ赤だよ?」

「〜…っっ!!///うるさいわ!!//」




  嫌い嫌いも好きのうち      ってね。

⏰:09/07/25 22:19 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#297 [ちか]
――――――――――――――――――――――――
寂しさを
忘れることは出来ないかも知れない。

孤独から
逃げることは出来ないかも知れない。

だけど、

キミが傍に居てくれるなら

受け止めることは

出来る気がするよ。

ありがとう。───‥‥


  ― 第五話 e n d ― 

⏰:09/07/25 22:28 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#298 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
第五話 不器用なココロ
>>7-297

長くなりましたが、第五話ついに完結しましたっ><
なんか、ぐだぐだですいません(´;ω;`)笑

めぐ×凌編はこれからも時々書く予定です*^^

今回の冥、恭弥、めぐ、凌はどうでしたか?
感想・ご意見などよろしくお願いします∩^ω^∩

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/07/25 22:34 📱:P906i 🆔:aI2ZqENk


#299 [ちか]



第六話
鬼と悪魔と時々×××?!


⏰:09/07/26 23:20 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#300 [ちか]
──‥楽しかった夏休みも終わりを告げ、季節は紅葉が頬を染める秋となった。


そして、今日は
我が高校の文化祭なのです


「なぁ、頼むよ〜」
「日下〜」
「日下くん〜」


そんでもって俺は今、

⏰:09/07/26 23:33 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#301 [ちか]



「絶ッッッ対ぇ、い・や・だ!!!!」






人生最大の大ピンチ。

⏰:09/07/26 23:35 📱:P906i 🆔:fOT1gjcc


#302 [ちか]
「今日1日コレ着て立ってりゃ良いんだぜ?」

「ちょっと着るだけだし★」

「楽な仕事だろ?」


四方八方から飛び交う言葉達。

待て待て。
お前ら、何か大事な事忘れてないか?


「…なんで男の俺がメイド服なんだよ!!!!!!!」

⏰:09/07/27 08:08 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#303 [ちか]
俺は怒りからその声を荒げる。


「男は執事なんだろ?!?!
なんで俺だけっ!!!」



そうなのです。
俺のクラス1―Cの出し物、それは、

【メイド&執事カフェ】
なのです。

⏰:09/07/27 19:05 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#304 [ちか]
俺は教室の外に大きく掲げられた看板を指さす。


「細かい事言うなって〜♪」

「日下くんは絶対メイドの方が似合うよ!!」

「名前も冥(メイ)だし‥‥、」


──‥プチン.


「絶対絶対絶―ッッッ対、
着ねぇからなっ!!!!(怒)」

⏰:09/07/27 19:09 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#305 [ちか]
どいつもこいつも好き勝手言いやがって!!

名前?!?!
100%関係ないだろ!!!

断固として拒否を続ける俺に半ば諦めモードのクラスメイト達。
が、しかし未だかすかな希望を抱いて詰め寄って来る。
そんな時、急に教室の戸が開いた。

ガラガラッ

「そっちは進んでるー?」

この声は…──っ!!

⏰:09/07/27 19:16 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#306 [ちか]
「あれ、なんかお取り込み中だった?;(笑)」


それは紛れもない俺の親友、蓮見透。

俺は助けを求めて、涙ぐんだ瞳を透に向けた。

「透〜っ!!!聞いてよ、コイツらさ、男の俺にメイド服なんか着ろって言うんだ!!お前からもなんか言ってやってよ〜(泣)」

俺一人に対してほぼ全員(?)が群がるこの状況を把握した透は、爽やかに口を開いた。

⏰:09/07/27 19:41 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#307 [ちか]
「あー!それ俺が出したアイデア♪」

透の白い歯がキラリと光る。





そして俺は再び絶望の淵に立たされる。

⏰:09/07/27 19:49 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#308 [ちか]
「だから、いーやーだってえー!!!(汗)」


透に加勢(本人はそのつもり無しかも?)されたクラスメイトはさっきの勢いを取り戻し、俺にぐいぐいと迫ってくる。

「だだだ、だいたい、なんで俺なんだよ!!?」

そう叫ぶと衣装班の奴らが口を揃えて言った。

「「身長170cm以下の執事服作ってなかったからサイズ合わないんだよね〜」」


そ、そんな‥‥。

このクラスで170cm以下の男なんて、俺以外居ないじゃん‥‥。

⏰:09/07/27 20:45 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#309 [ちか]
ついに俺は逃げ場の無い壁に追い込まれた。

「仕方ないな‥‥。」

そう言って悔しげな表情を浮かべるクラスメイト達。
少々罪悪感もあったが、内心ホッとしていた。

けど、そんな安心もそう長くは続かなかった。


衣装班の一人が言った。

「仕方ない、作戦Bだ。」

「へ??…ほわ!!??」

《作戦B》と呟いた瞬間、女子は一気に外へ出て行った。
それと同時に残りの男子達が俺をがっしりと掴む。

⏰:09/07/27 20:57 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#310 [ちか]
なぜか透の手にはメイド服が握られている。

「ちょ…透?」

「すぐに終わるから♪」

「なっ…ちょ!!//どこ触って…!!!///」




い゙……、

「いやあああああ!!!!(泣)」

⏰:09/07/27 21:05 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#311 [ちか]
―15分後‥

「で、出来た…!!」

クラスメイト達はやりきったような達成感溢れる声をあげた。



父さん、母さん
ごめんなさい…

男、日下冥は



初めてスカートを(強制的に)履きました…。

⏰:09/07/27 21:36 📱:P906i 🆔:1t8lFZ9.


#312 [ちか]
「いい加減離せよっ!!!」

俺はそう言って両側で腕を拘束するクラスメイトを振り払う。


押さえつけられていたせいで髪は乱れ、
必死の抵抗によって顔は赤みを増し、
乱暴に着せられ、胸元ははだけたまま。


見上げるとクラスメイト達は目を丸くしていた。

「「やべ、想像以上なんですけど…!!///」」


最早クラスメイトの目に恐怖を覚えずにはいられなかった。

⏰:09/07/28 23:51 📱:P906i 🆔:z.CRNudE


#313 [ちか]
大分暴れたせいで俺はぐったりしていた。

そんな時急に頭上で透の声がした。

「冥、冥!」

「ん?」

カシャッ。

……油断していた俺は透に与えてしまったのだ。


シャッターチャンスを…

⏰:09/07/29 23:17 📱:P906i 🆔:VT88ciVA


#314 [ちか]
「な、なに撮ってんだよ!!!!///(怒)」

赤い顔をさらに赤くして俺が怒りを露にしても透は、「あはは」と笑うだけ。


もう頭きたっ!!!

「俺絶対ぇやらねぇから!!」

そう叫び、頭に付けられたレースのカチューシャらしきものを外そうと強く掴んだ。

が、その時。

「いいのかなぁ、そんな事して。」

妖艶な笑みを浮かべる透。

⏰:09/07/29 23:26 📱:P906i 🆔:VT88ciVA


#315 [ちか]
「ど…どうゆー意味だよ??」

何か企んでいるようなその顔に嫌な予感を覚えた。


透は四角い塊を俺に見せつけた。

「何かパーツ一つでも取ったら…これ大量に焼き増しして売るから♪」

そう。
透が俺に見せたもの…

それは、今さっき俺を取ったデジカメだったのだ。

⏰:09/07/30 21:11 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#316 [ちか]
「ぜぜ絶対だめ!!!!!!
それはダメ!!!!!」


一瞬で血の気が引いた。



だってそんな事されたら…




絶対恭弥の目に入るかも
知れないじゃん!!!!!!!

⏰:09/07/30 21:17 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#317 [ちか]
こんな格好、恭弥に知られたら‥‥‥



駄目だ、絶対馬鹿にされる!!!!
笑われる…

想像するだけでもゾッとした。


「分かった…。分かったからそれだけはやめて??」

仕方なく俺はそう呟いた。

⏰:09/07/30 21:31 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#318 [ちか]
そんな俺に透を含めクラスメイト全員がガッツポーズを決めた。

「さんきゅー日下!!
これでウチの売り上げ学年1も夢じゃねーよ★」

「日下くんのおかげでお客さん増えるよ〜」

口々に呟くクラスメイト達


俺のメイド姿って一体…


苦笑いを浮かべていると透が肩にぽんと肘を乗せてきた。

「ま、みんな売り上げ一位の商品狙ってんだ。悪いけどウチの売り上げに協力してくれな。」

そう言われると頷くしかないよなぁ…。

まぁ立ってるだけで良いらしいし、それなら…ね。

そう思って俺は小さく頷いた。

⏰:09/07/30 21:50 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#319 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――

「いらっしゃいませぇ…。」

『キャー//日下君可愛い!!』

『写真撮ってください!!』

『キャー//』『キャー//』



‥‥‥‥。
誰だよ、立ってるだけとか言った奴!!!!

⏰:09/07/30 23:40 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#320 [ちか]
知らない人に名前呼ばれるわ、写真撮られるわ、触られるわ‥‥


立ってるだけで十分苦痛だっつーの!!!!!

おまけに飲み物食べ物運ばなきゃなんないし…


「日下、笑顔!!!!」

「はいはい…。(ニコ」


‥‥‥笑顔作んなきゃいけないし…。

⏰:09/07/31 19:40 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#321 [ちか]
「ハァ…やらなきゃ良かった…。」

そう呟いてまたため息を吐いた。
すると、
「何を?」
と後ろから低い声が鳴った

「うぉわ?!!」

「うるさいなぁ。」

背後に居たのは男子用に作られた執事風の服を纏った透だった。

「ご、ごめん…。」

慌ててそう謝ると透はクスクスと笑う。

「それよりさ、ちょっと休憩取れたんだ。どっか回ろーぜ!」

⏰:09/07/31 22:47 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#322 [ちか]
屈託の無い笑顔を向ける透。

「行く!!!行く行く行く!!!」

やった!!
休憩!!解放!!最高!!


俺のテンションは急上昇。

「んじゃ、行きますかっ♪」

そう言って透はギュッと俺の手を握った。

ドキ..

俺達は足早に教室を後にした。

⏰:09/07/31 22:56 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#323 [ちか]
「ちょ、透!!手…っ//」

何故か体が熱くなっていく
人混みだから‥?

透は俺の声に耳を貸そうとしない。

「透ってば!!!!//…ぶはっ」

力いっぱい名前呼ぶと、急に透は足を止めた。
しかし余りにも急すぎて俺は自分にブレーキをかけられず、そのまま背中に顔面をぶつけた。

「いったぁ〜…、ったく、急に止まんなよ‥「なぁ、冥」

振り返った透の顔は満面の笑みだった。

⏰:09/08/01 22:03 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#324 [ちか]
「こんな格好してるとさ、なんかカップル見たいだと思わねー?」

透は笑顔でそうサラリと言ってのける。


‥‥‥‥な、

「なな、な何言ってんの!!!///からかうのもいい加減にっ……?!!」

顔を真っ赤にして怒る俺に透は顔を目の前まで近づけた。

真剣な眼差し、真剣な顔で。


「からかってるように見える?」

⏰:09/08/01 23:41 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#325 [ちか]
「え?……「なーんてな!!!
冗談だっつーの!(笑)騙されんなよな〜。」


真剣な顔からいつもの透の笑顔に変わる。
だけど俺は切り替えられずに居た。

だって、あんな透の表情(カオ)初めてで…


でも、な!
「別に騙されてないし!!//
てか友達騙すとかサイテーだろっ!//」

そんなわけないよな。

⏰:09/08/02 07:32 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#326 [ちか]
「騙すって自分で言ってるし(笑)」

「あっ!!!;」


うん、やっぱりいつもの透だよな‥‥────
────────────

それから俺達は校内、グラウンドと出し物をいろいろ回った。

⏰:09/08/02 10:07 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#327 [ちか]
たこ焼きを頬張りながらグラウンドを歩く。

「冥、鼻にソースついてる。」

「えぇっ!!;;」

そんな他愛もない会話をしながらグラウンドを歩いていると、舞台の上で威勢の良い女の人の声がした。


「さぁ!!開始まで残り3分、3分です!!皆さん、準備は良いですかぁ?!」

舞台の上には司会らしき女の人と他3人が箱を抱えて立っている。

⏰:09/08/02 10:23 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#328 [ちか]
「透、透!あれなんだろ??」

「え?ごめん見えない。」

「近くまで行ってみよ!!」


そうして俺達はステージのすぐ傍までやってきた。


傍まで来ると大きな看板が目に入った。

「…3、2、1…0!!
長らくお待たせ致しましたぁ!!
では只今より、2―B主催校内大鬼ごっこを始めたいと思いますっ!!」

⏰:09/08/02 10:38 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#329 [ちか]
鬼ごっこ???

俺が呆気に取られていると透が、あぁ!と短く声をあげた。

「思い出した。なんか参加者からちょっとずつ資金集めて賞金やら賞品出すとか聞いたけどこれだったんだ。」

「へぇー!」


周りを見回すとかなりの量の参加者が窺えた。


「いくつかルールを説明したいと思います!」

⏰:09/08/02 10:46 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#330 [ちか]
「ルールは簡単!
まず、先ほど皆さんから集めさせていただいた参加費から、豪華な賞品、賞金を準備しております!
一生懸命頑張ってください☆

そして最後に、
この鬼ごっこはスタンダードな鬼ごっことは違います!
普通は皆さんが1人の鬼から捕まらないように逃げますが、このゲームはその反対☆

つまり、皆さんに“鬼”を捕まえていただきます!
一番最初に鬼を捕まえた方が優勝者です!
よろしいですか〜?!」


参加者はみんなノリノリのご様子。

⏰:09/08/02 11:02 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#331 [ちか]
「なんか面白そー!」

「そうかぁ?」

目をキラキラさせる俺に、冷めた表情を向ける透。

ステージでは引き続き司会者が場を盛り上げている。

「でもまぁ、俺達は参加費払ってないし無縁だなー。」

そう言ってその場を離れようとした時。



「では、注目の鬼は…──
そこのメイドさん!!」

⏰:09/08/02 18:03 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#332 [ちか]
司会者が指差したのは、


「…お、俺っ?!?!」


まさに俺。


周りもだんだんざわつき始める。

「さぁ、どうぞステージへ!!」


マイクを通してそう叫ばれると、俺の目の前に花道が出来る。

「で、でも俺参加者じゃな…「良いじゃん、行ってこいよ♪」

透の顔は明らかにニヤついていた。

コイツ絶対面白がってる!!

⏰:09/08/02 18:43 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#333 [ちか]
「いってらっしゃーい♪」

そう言って透に背中を押され後に引けなくなった俺は仕方なくステージの上まであがった。


とは言えこの格好。

改めて人前に立つと恥ずかしさを感じずにはいられない。

「学年とお名前は??」

「1年の日下‥冥です…//」

「可愛いらしい名前ですねぇ!!ちなみに彼氏なんかは???」


‥‥‥はい?

⏰:09/08/02 18:49 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#334 [ちか]
「え?」

「とぼけないでくださいよぉ〜♪」

司会者さんはやけにノリノリ。


この人、絶対勘違いしてる!!!!
俺のこと女だと思ってる!!

「あの…っ「で、ズバリ答えは?!?!」


カッチーン。


「居ません!!!!」


俺は男だっつーの!!!!!!

⏰:09/08/02 19:34 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#335 [ちか]
「そうなんですかぁ〜☆
ではでは、本題に入りましょう!
今から5分間待つので、逃げてください♪
一時間逃げ切れば鬼の勝ちですので頑張ってください!」


そう言って目印と思われるタスキをかけられた。


「ではカウントダウン始めます!!
良いですか?ではスタート!」



そう言って俺は本日二回目の背中を押され、ステージから飛び降りた。…───

⏰:09/08/02 20:12 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#336 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新中断します*
誰か読んでくれてますかね(´`;)

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/08/02 22:19 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#337 [おかゆ]
大好きだぁ
何回読んでも飽きないよ

頑張ってね
応援してるよ

⏰:09/08/02 23:55 📱:SH905i 🆔:JJWSE95s


#338 [ゆず]
一話の時からずっと見てます

てかブックマークしてます
毎日更新されてないかチェックしてます

本当に楽しみにしてますのでお体に差し障りない程度に早く続きお願いしマス

⏰:09/08/03 00:04 📱:D705i 🆔:8SkUrNVc


#339 [ちか]
>>337
└→おかゆさま*

大好きなんて感激です!
(´;ω;`)
そう言ってもらえてほんまにほんまに嬉しいです><
応援に応えられるようにこれからも更新頑張ります!
ありがとうございましたっ

⏰:09/08/03 17:52 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#340 [ちか]
>>338
└→ゆずさま*

そんな前からですかっ!!!
うわー(´;ω;`)
嬉しくて涙がっ!←
ブックマークまでありがとうございます★
更新精一杯頑張るのでこれからも読んでもらえたら嬉しいです♪
ありがとうございました*

⏰:09/08/03 17:52 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#341 [ちか]
>>335の続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
― 恭弥side.―


見渡す限りの、人人人。
鬱陶しいほどに。
それもそのはず。
今日は我が校の文化祭だからね。


生徒会長ってこう言う時、面倒だよね。まったく。


ん?うち(クラス)の出し物?

それは…、


『日下…冥です…///』


マイクを通した機械的な音がハッキリと僕の耳を突いた。

⏰:09/08/03 19:09 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#342 [ちか]
グラウンドの真ん中に設けられたステージを見てみると、確かに冥の姿があった。

「なんであそこに冥が??」





‥‥‥しかも、なんでメイド服なんだろう?


僕はマイクの音に耳を傾けた。

『ちなみに彼氏なんかは??』

ピク.


《彼氏》?

⏰:09/08/03 19:17 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#343 [ちか]
明らかに戸惑った表情を見せる冥。

そんな姿につい口元を緩ませてしまう僕がいる。

早く言えばいいのに。
彼氏は黒羽恭弥だって。

そう思いながら冥を見つめていた。


が、次の冥の発言で僕の心はどん底へと落とされる。


『居ません!!!!』

⏰:09/08/03 21:55 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#344 [ちか]
なに…?
聞き間違え?
…じゃないよね。



帰ったらお仕置きしなきゃ。


僕の心はにわかに怒り(焼きもち?)で揺れていた。


「あ、日下君だぁ。」

すれ違った女がふと冥を指差しながら呟いた。

⏰:09/08/03 22:00 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#345 [ちか]
「ホントだ〜、メイド服可愛いねー。」

「ねー。鬼ごっこの鬼役だってさ〜。
私も参加しちゃおっかなぁ♪優勝賞品が日下君頑張るのに!(笑)」

「あはは、ホントそれ〜!!」




これは早く冥捕まえなきゃ。
冥は僕のモノなんだから。
‥‥─────
‥‥‥────────

⏰:09/08/03 22:09 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#346 [ちか]
― 冥side.―


皆さん。

俺はつい最近、
分かった事が一つあります


それは、


「待ってー!!!!!!!」

「捕まえろーっ!!!!!!!」



5分て意外と早い、
と言うことです。

⏰:09/08/03 23:20 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#347 [ちか]
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
更新休憩します(´`)*
感想板で軽いアンケート
してるので良かったら、
協力お願いします^^
感想随時受付中◆

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4220/
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

⏰:09/08/03 23:36 📱:P906i 🆔:F0Z6DvV2


#348 [ゅう]
アンケートに答えます
わたしは黒君がいいです

⏰:09/08/04 07:15 📱:F703i 🆔:hDcbXXwE


#349 [ちか]
>>348
└→ゅぅさま*

アンケート協力ありがとうございます★∩^ω^∩
黒君人気ですねーっ◆

⏰:09/08/05 17:53 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


#350 [ちか]
>>346続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
只今、廊下を爆走中です。

(人多すぎだろーっ!!!泣;)

背後に迫りくる恐怖から俺は必死に逃げる。
が、どこから現れるか分からない予測不可能のこの現状に俺はすでにギリギリの状態だった。


「ハァッハァッハァ‥!!も…無理‥」


足が縺れ(モツレ)、もえダメだと思ったその時。


グイッ!!

「…っ!!?!?」

⏰:09/08/05 18:45 📱:P906i 🆔:8WCfbZZU


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