こいごころ
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#571 [向日葵]
けれど今、その言葉の意味を知る。

その優しさが、いつか偽りのものになってもいい。

今は、その気持ちの温かさが、私に力をくれるから……。

⏰:10/11/14 12:55 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#572 [向日葵]
[15] メール

相手の顔が見えないメール。

絵文字や顔文字は入っていても、本当の気持ちは、わからない。

だから返ってこなくなると、不安で、怖くて……。

⏰:10/12/27 22:07 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#573 [向日葵]
心躍る修学旅行まであと1週間。
行き先はあの某有名キャラクターがいる夢の国。
完全攻略の本まで買って、茉里の頭は1週間後のことでいっぱいだった。

……のだが、その1週間前に、ささいな出来事から、また喧嘩が始まった。

話を聞かされたミュシャは、呆れを通り越して最早笑いが込み上げてきて、机を叩きながら爆笑していた。

「くだらなっ!くっだらないくっだらないくっだらない!」

「連呼しなくてもわかってるわよ馬鹿ー!」

⏰:10/12/27 22:07 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#574 [向日葵]
机を笑いながらバシバシ叩くミュシャに対し、茉里は怒りながら机を叩く。

自分でもわかってる。
こんなくだらないことで喧嘩するなんて馬鹿らしい。

そうと思っていても、額に1度浮かんだ青筋は消えてはくれないもので……。

「大体ね、普段でもあんまり喋らない奴が、メールで饒舌になるかっていうの。ってかそういう奴がいても嫌だわ」

そう、ことの発端はこの“メール”なのだった。

⏰:10/12/27 22:08 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#575 [向日葵]
茉里の絵文字いっぱい文字いっぱいのメールに、宗助は短文の文字のみで返信する。
もちろん茉里はそれが嫌ではないし、宗助と話しているみたいで好きだ。

ならば電話をすればいいだけの話なのだが、茉里は短文であっても、返信がくる時間を待っているのが楽しくて仕方ないのだ。

それに口下手な宗助でも、メールでは少し話してくれる量が多くなるかと期待していたのだ。

結果的にはやっぱり話している時と同じだったが。

⏰:10/12/27 22:09 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#576 [向日葵]
そしてなにが喧嘩へと変わったかと言うと、茉里がいつもの通りそ、の日のメールの最後に「宗助大好き」といれてメールを送ると、返信がこなかったのだ。

宗助は必ず「おやすみ」や「また明日」などと返してくれるはずなのだが返ってはこなかった。

なにか用事があるのかもと、お風呂に入ったり、たまっていた見たかった映画のDVDを見たり過ごしていたが、結局その日に宗助からのメールはこなかった。

あいにく、次の日は日曜。
部活も休みの日で、宗助に問いただすことは出来ず、ならばとかけた電話も、結局は繋がらず仕舞い。

⏰:10/12/27 22:09 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#577 [向日葵]
月曜になって早速きいてみれば、電池切れだった上、やりとり最中にソファの上で寝てしまい、あげくの果てにはソファの間に携帯を落としていた。

携帯がないことに気づいたのも、日曜の夜に外食をしようという時に携帯を持っていこうとして気づき、外食から帰ってきてから探しまわって見つけた頃には、日曜の11時。

充電しながら初めて茉里のメールに気づくが、内容を読めばもう終わりのメールだったので、返さなかった。

⏰:10/12/27 22:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#578 [向日葵]
普通ならそれで「ああそうだったんだ」と済むところだが、茉里の虫の居所が悪かった為、宗助は一方的に責められ、そのままだ。

茉里も冷静になれば言い過ぎたし、自分勝手だったが、だけれど……。

と堂々巡りしているうちにもうすぐ放課後。
部活があるので嫌でも顔をあわせる。

「加賀」

条件反射なのかなんなのか、茉里は振り向いてしまう。
そんな自分が悔しいのか、口を波のように歪ませて、じとっと宗助を見る。

「なによ……」

⏰:10/12/27 22:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#579 [向日葵]
「悪かったから……、そろそろ普通どおりに戻らないか……?」

「じゃあ今後は加賀じゃなくて、茉里って呼んで……。それで許す」

「茉里」

躊躇うかと思いきや、あっさり呼ぶので、準備をしていなかった茉里の心臓は元気よく跳ねた。

悔しい……。
許してしまう自分が悔しい。
でも、口がニヤけて仕方ない。

もういいや。

⏰:10/12/27 22:11 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#580 [向日葵]
「私も言い過ぎたしっ。なっかなーおりぃー!」

仲直り出来てはしゃぐ茉里を、宗助は優しい目でみつめる。

本当は、いつも嬉しいんだ。
君が最後に綴ってくれる、あの言葉。

――――――――…………

「茉里先輩ー、お茶っ葉がもうなくなりますー」

後輩マネージャーが、茉里に言ったのは、練習が終わって片付けを始めた時だった。

⏰:11/01/01 21:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


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