こいごころ
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#1 [向日葵]
こんにちわ向日葵です(。・ω・。)
また小説を書かせて頂きます

良ければ見てやってください(●´∀`●)

*感想板*
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3992/

荒らしなどはやめてくださいね

⏰:09/04/10 00:20 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#2 [向日葵]
一途であればあるほど、私はいいと思っていたの。

だって一人をずっと思っているなんて素敵じゃない。

なのに、付き合っていた相手が別れを告げる時、必ずこう言う。

「お前は重い」

重いの意味が、まったくわからない。
どうしてそんな事いわれなくちゃならないのか。
好きな相手には全ての愛情をそそぐのが当たり前でしょ?

⏰:09/04/10 00:25 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#3 [向日葵]
でも私、君に出会って知ったよ。

一途って、とっても重いんだって。
そして、苦しいんだって……










*こいごころ*

[1] だれかの代わり

⏰:09/04/10 00:27 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#4 [向日葵]
「笹部っ!おっはよーっ!」

「……はよ……」

「もーっ!元気ないなあっ。ま、いーや」

ある高校のある教室。
時刻は8時12分。

教室に入ろうとした、笹部 宗助(ささべ そうすけ)は、朝っぱらからハイテンションで挨拶してくる、ある女の子にたじたじだった。

そのある女の子こそ、この物語の主人公である、加賀 茉里(かが まつり)だ。

「笹部、今日も大好きだよーっ!」

「……」

⏰:09/04/10 00:34 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#5 [向日葵]
惜しみなく好意を示してくれるのは悪い気はしないが、宗助は脱力するほか、何も出来なかった。

なにせ、彼女からの告白は、最早日常茶飯事なのだ。

―――――――――…………

[笹部、私、笹部が好きなの]

そう告白されたのは、丁度2週間前程。
茉里と宗助は、同じクラスで同じクラブ。
ちなみに剣道部で、茉里はそのマネージャーだ。

たまたま道場で2人になった時、茉里が告げた。

その時は、今ほど軽い言い方ではなく、真剣に言われた。

⏰:09/04/10 00:38 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#6 [向日葵]
茉里は学年では結構モテる部類で、断るのがもったいないほどだが、宗助は眉を寄せて訊いた。

[俺の、何が好きになったの?]

剣道の腕は確かで、運動神経には優れている宗助だが、性格は地味に近かった。
そんな自分を、彼女はどこが好きなのか分からなかった。

訊かれた茉里は、キョトンとしていた。

[理由って、いるの?]

そう言われると、宗助も訊いたくせに困った。
でも、理由が言えないのは、大して好きではないのではともとれた。

だから、告げた。

⏰:09/04/10 00:43 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#7 [向日葵]
[悪いけど、俺、好きな人いるから]

[誰?]

[……秘密]

茉里は1歩、宗助に歩み寄る。

[フラレるなら、その相手教えてくれなきゃ、納得出来ないんですけど]

押された宗助は、一瞬口ごもるが、ゆっくりと口を開く。

[……ち、千早先輩]

千早先輩とは、1つ上の先輩で、男子とも互角に戦える人だ。
気さくで、人からの信頼も厚く、茉里も慕っていた。

先輩の名を聞いた茉里は、ピタリと静止している。

⏰:09/04/10 00:48 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#8 [向日葵]
[だから、ゴメン。……じゃあ、俺先に帰るから]

と、踵をかえそうとした時、道着を引っ張られた。
何事かと宗助は振り返る。

[私、諦めたりしないんだから]

[は、はあ?]

[先輩は来年の3月で卒業でしょ?私が猛アピールしたら、私の事好きになるかもしれないじゃない!]

何を言ってるか分からない。

宗助の頭はハテナだらけになった。
そんな事はお構いなしに、茉里はにっこり笑う。

⏰:09/04/10 00:52 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#9 [向日葵]
[いいじゃないっ。私が勝手に好きでいるだけだから。それにね、先輩の事で、笹部が何か傷ついたりしたら、私を利用して慰めてもらうって手もあるんだよっ]

利用してと、あまりに明るく言うものだから、宗助は更に頭が混乱する。

一体、彼女は何を考えているんだ。

―――――――――…………

「ねぇミュー。笹部はどうしてあんなに素っ気ないんだろ」

昼時。
机を合わせて昼食をとっていた茉里は、幼なじみの親友である久瀬(くぜ) ミュシャに話しかける。
ミュシャは日英ハーフで、美術鑑賞を趣味とする両親が、画家のミュシャからとって名付けた名前。
茉里だけが、ミューと呼ぶ。

⏰:09/04/10 00:58 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#10 [向日葵]
金に近い柔らかな髪を耳にかければ、小さなピアスがキラリと光る。

「茉里はね、素直すぎるって言うか、直球すぎるから、相手がその好意を照れて、受けにくいんだと思うよ」

「ミューは照れないの?」

「慣れたよ」

茉里は嬉しそうに笑う。
買ってきたパンをひとかじりしたところで、ミュシャが訊ねた。

「あたしも分かんないな。笹部 宗助のどこがいいの?」

「好きになるのに理由っている?」

⏰:09/04/10 01:02 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


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