こいごころ
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#853 [向日葵]
私の話を、宗助が?
ちらりと宗助がいるところを見る。
やっぱりどういう表情かはわからない。
「あと宗兄ってぇ、笹部家ではイジられキャラだから、茉里ちゃんがいようがいながろうが、宗兄は二人のことでイジり倒されるってわかってるのよぉ」
「……なるほどねぇ」
自分は一人っ子な上、つい最近まで父である裕之とはギクシャクしていた為、そんな温かい家族の風景を思い浮かべると、こちらも温かくなる。
温かくなればなるほど、怒っているのが馬鹿馬鹿しくなって、なんだか笑えてきた。
:11/08/06 00:59
:SH05A3
:☆☆☆
#854 [向日葵]
:11/08/06 01:04
:SH05A3
:☆☆☆
#855 [向日葵]
携帯変わりましたが、向日葵です(●´∀`●)
:11/08/13 02:29
:P04C
:☆☆☆
#856 [向日葵]
「本当、面白くて好きだわ、宗助は」
「ありがとう。宗兄の彼女さんが茉里ちゃんで、華名も嬉しいー」
「私も華名ちゃんと仲良くなれて嬉しいーっ」
ぎゅうっと抱きしめあって、華名が小さな声で「あっ」と言った。
「忘れちゃうとこだったぁ。はい茉里ちゃん」
差し出されたのは、小さくて可愛らしい模様がついたピンク色の紙袋だ。
「なになに?」
「友チョコでぇす。初めて作ったから、味に自信はないんだけどぉ……」
「うっそ!ありがとう!嬉しいーっ!!」
:11/08/13 02:38
:P04C
:☆☆☆
#857 [向日葵]
しかし、喜んだはいいものの、茉里の華名へのチョコは家だ。
会うのだから渡せばよかったのだが、どうせなら明日にと持ってこなかった。
「華名ちゃんの持ってくればよかった……」
「ううん、そんなぁ。今日は華名のわがままだから」
「もーぅ……華名ちゃんはなんていい子なのーっ!!誰かさんと違って!!」
視界の隅で、その誰かさんがビクリとする。
:11/08/13 02:39
:P04C
:☆☆☆
#858 [向日葵]
「さて、あの人があんな状態でずっといるのがいたたまれないから、私は今日のところは帰るとするわ」
・・・・・・・・・・・
なにを話ているんだろうか。
宗助は柱の陰でこそこそと茉里と華名をみる。
こそこそと言っても、もうバレているとは知らずに。
平謝りすることも出来たけれど、そういうわけにもいかない気がするから、どうにかタイミングを見計らって出て行こうと思ったけれど、それも叶わず。
:11/08/13 02:39
:P04C
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#859 [向日葵]
「宗兄ストーカーの練習ぅ?」
「うわっ!か、華名……っ」
「茉里ちゃんから伝言。明日楽しみにしてるなら許してあげるですってぇ」
明日、バレンタインデー。
去年まではそれほど興味はなかったが、今年は違う。
「うん、楽しみにしてる」
「華名に言っても仕方ないでしょぉ。まったくぅ、宗兄はそういうところが茉里ちゃんを怒らせる原因よぉっ!」
妹までに言われてしまうなんて。
宗助はわかりやすすぎるぐらい肩を落とした。
:11/08/13 02:40
:P04C
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#860 [向日葵]
――――――――…………
バレンタインで浮足立ってる一方、卒業式の準備が着々と進められていた。
茉里たち二年生は、卒業生に「蛍の光」を歌わなければならない為、朝のホームルームに歌詞が書かれたB6サイズくらいのものが配られた。
バレンタインにわざわざ配らなくっても……。
ラブラブ気分が少々萎えた。
ホームルームが始まる前に宗助に渡せればよかったが、茉里は今日日直だった為に、今配られている紙束や、その他のプリントを運ぶ為に、教室と職員室を行き来していた。
:11/08/13 02:40
:P04C
:☆☆☆
#861 [向日葵]
宗助も友達と話ていたりして、結局挨拶すら出来ないまま朝のホームルームが始まった。
「これから毎朝、歌の練習するらしいから、各自その間にちゃんと歌詞覚えんだぞ」
先生の言葉に、空気だけでほとんどの人が「ダルい……」と思っているのがわかった。
大体私たちが歌う意味ってあるのかしら……。
先輩たちは去年、どんな気持ちでこれを歌っただろうか。
「んじゃ歌うから、全員起立」
教室がブーイングの声に包まれた。
:11/08/13 02:41
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#862 [向日葵]
:11/08/13 02:48
:P04C
:☆☆☆
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