こいごころ
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#577 [向日葵]
月曜になって早速きいてみれば、電池切れだった上、やりとり最中にソファの上で寝てしまい、あげくの果てにはソファの間に携帯を落としていた。

携帯がないことに気づいたのも、日曜の夜に外食をしようという時に携帯を持っていこうとして気づき、外食から帰ってきてから探しまわって見つけた頃には、日曜の11時。

充電しながら初めて茉里のメールに気づくが、内容を読めばもう終わりのメールだったので、返さなかった。

⏰:10/12/27 22:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#578 [向日葵]
普通ならそれで「ああそうだったんだ」と済むところだが、茉里の虫の居所が悪かった為、宗助は一方的に責められ、そのままだ。

茉里も冷静になれば言い過ぎたし、自分勝手だったが、だけれど……。

と堂々巡りしているうちにもうすぐ放課後。
部活があるので嫌でも顔をあわせる。

「加賀」

条件反射なのかなんなのか、茉里は振り向いてしまう。
そんな自分が悔しいのか、口を波のように歪ませて、じとっと宗助を見る。

「なによ……」

⏰:10/12/27 22:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#579 [向日葵]
「悪かったから……、そろそろ普通どおりに戻らないか……?」

「じゃあ今後は加賀じゃなくて、茉里って呼んで……。それで許す」

「茉里」

躊躇うかと思いきや、あっさり呼ぶので、準備をしていなかった茉里の心臓は元気よく跳ねた。

悔しい……。
許してしまう自分が悔しい。
でも、口がニヤけて仕方ない。

もういいや。

⏰:10/12/27 22:11 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#580 [向日葵]
「私も言い過ぎたしっ。なっかなーおりぃー!」

仲直り出来てはしゃぐ茉里を、宗助は優しい目でみつめる。

本当は、いつも嬉しいんだ。
君が最後に綴ってくれる、あの言葉。

――――――――…………

「茉里先輩ー、お茶っ葉がもうなくなりますー」

後輩マネージャーが、茉里に言ったのは、練習が終わって片付けを始めた時だった。

⏰:11/01/01 21:10 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#581 [向日葵]
「あー!そうだったぁぁ!わっすれてたよ!先生もう帰っちゃったよね!?」

周りを大袈裟に見回す茉里に、同級生のキャプテンの綾香が言う。

「さっき出て行ったとこだから、職員室にまだいるんじゃない?一緒に行こうか?」

「あー、ゴメンネーッ」

バタバタと忙しなく走っている途中、宗助にどこで待ってて欲しいか言うのを忘れたと気がつく。

戻ろうか一瞬迷うも、汗をかいているのに、胴着の上からベンチコートを着ただけの綾香を付き合わせているので、その考えは諦めることにした。

職員室の戸に手をかけようとすると、向こうから誰かが開けた。
瞬時に手をひっこめる茉里の前にいたのは、栞だった。

⏰:11/01/01 21:11 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#582 [向日葵]
栞は一瞬目を見開いたが、すぐに落ち着いた表情を見せ、そして仄かに笑い、茉里に会釈した。

「部活ですか?」

話しかけられるとは思ってなかったので、その言葉が脳に届くまで時間がかかった。

「あ……、うん、そう」

「栞ちゃーん」、先生プリントくれたよー

後ろから、おさげを揺らして、きっと同じクラスだろう女の子がきた。
栞はその子に向かってこくりと頷く。

⏰:11/01/01 21:11 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#583 [向日葵]
「頑張ってくださいね」

茉里の横を通り、友達と歩いていく栞を見ながら、咄嗟に茉里は叫ぶ。

「一緒にマネージャーやらない!?」

栞と友達は足を止めて、ゆっくりと振り返る。

「楽しいよ、剣道部っ。皆優しいし面白いし、もし他の部活入る予定がないなら……」

自分の話しをちゃんと聞いてくれる栞が怖くて、だんだんと声が小さくなっていく。

⏰:11/01/01 21:12 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#584 [向日葵]
栞は友達になにか言うと、1人だけで茉里の前まで歩いてきた。

少しだけ背の高い茉里を見上げ、困ったように笑う。

「あなたって変わった方ですね。今、あなたの魅力に気づいた気がします。」

「あの……」

「あなたと宗助が幸せそうなところ、私に見ろっていうのですか?」

「あ……」

なにも言えなくなった茉里に、栞は優しく微笑んだ。

「冗談ですよ。もういいんです。いつか、あなたにも色々話さなきゃならないと思ってましたし。けど、部活のことはもう少し保留で」

⏰:11/01/01 21:12 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#585 [向日葵]
「では」と栞は頭を下げ、待つ友達のところまで歩いて行った。
そんな栞を見て、茉里は栞が変わったと思った。

明るい口調の中に、落ち着いた雰囲気を感じさせる彼女は、自分がしらない間に宗助と何かあったのかもしれない。

そういえば2週間程に、宗助が珍しく自分に甘えてきたというか、寄りかかってきた。

そのことを思えば、より一層宗助がいとおしくなって、なんだか泣きそうになった。

⏰:11/01/01 21:13 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#586 [向日葵]
宗助を、絶対幸せにするからね……。
ずっとずっと、笑い合えるように……。

少し潤んだ目をこすって、茉里は職員室に入った。

――――――――…………

「茉里先輩って宗助先輩と付き合ってるんですよね?」

後輩が訊いてきたので、笑顔で茉里は頷いた。

「宗助先輩ってどんなんなんですか?草食男子っぽいですけど」

「まあ、皆が見てるまんまっていうか」

「キスするんですか宗助先輩でも」

⏰:11/01/01 21:13 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


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