こいごころ
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#783 [向日葵]
…………ということは?
あと一歩わかったようなわからないようなという表情で宗助の次の言葉を待つ茉里を見て、宗助のほうが苦笑いしたくなった。
変なとこ純粋だよな。
「遠回しに言っても伝わってないみたいだからわかりやすくするけど」
腕をぐっと引っ張られたと思えば、腰を抱えこまれ、唇が重なった。
茉里は目を白黒させて、ただその胸元をギュッと掴むしかなかった。
唇が熱い。
そう感じると、唇が離れる。
:11/06/11 16:49
:SH05A3
:☆☆☆
#784 [向日葵]
>>772にアンカーがあります
良かったら使ってください
(●´∀`●)
:11/06/11 17:11
:SH05A3
:☆☆☆
#785 [向日葵]
腰は抜けなかったけれど、頭がぼんやりしている。
「そ……すけ……?」
「わかった?好きな人に“キスして”なんて言われたら、肉食にだってなるってことだ」
ぎょあああ!!っと変な声で叫びたくなるほどの台詞。
宗助がまぶしいくらいにきらきらして見える。
茉里は林檎かのように真っ赤になった。
「わか……っ、わか、わかりまひた……っ!」
:11/06/18 23:02
:SH05A3
:☆☆☆
#786 [向日葵]
ああもう……。
キスしてだなんてねだるんじゃなかった。
下に裕之を待たせているし、宗助だって早く帰ったほうがいい。
きっと裕之とのことが解決して、自分は有頂天になってるに違いない。
もっとして欲しいだなんて。
腰なんて抜ければいいぐらいの。
……私のほうが肉食になったんじゃないかしら。
:11/06/18 23:02
:SH05A3
:☆☆☆
#787 [向日葵]
宗助もそう思っていたのか、優しく額にキスを落とすと、茉里を解放した。
部屋を出て、下に下りると、いたのは馨だけだった。
「お邪魔しました。長々と。あとごちそうさまでした」
「また来てね。今度は私とお話してくれると嬉しいわ」
宗助が微笑むと、馨は小さな包みを出した。
それを宗助の手にぽとりと置く。
:11/06/18 23:03
:SH05A3
:☆☆☆
#788 [向日葵]
「私、お菓子作り好きだから。お口に合うといいんだけど」
宗助はにこにこ微笑む馨と、お菓子が包まれているその小さな包みとを交互にみる。
そしてふわりと微笑んだ。
「ありがとうございます」
宗助は深々と礼をした後、靴を履いて玄関を出て行った。
茉里もその後を追いかける。
パタンと閉まったドアを見て、頬に指先をあてながら馨は呟く。
「宗助くんなら息子でもいいわねー」
少々気が早い呟きだった。
:11/06/18 23:03
:SH05A3
:☆☆☆
#789 [向日葵]
「私も行こうか?」
「いいよ今日は。結構疲れたんじゃないのか?」
「ううん。むしろ胸のつっかえが取れたから、体が軽い感じよ」
にっこり微笑むと、宗助も口元にえみを浮かべる。
今日1日はとても濃いくて、まるで何日も費やして今の状況になってるんじやないかと思えた。
やっと動きだせたと思う自分の時間が、茉里はなんだかいとおしくも感じた。
:11/06/18 23:04
:SH05A3
:☆☆☆
#790 [向日葵]
宗助の本心もきけたし……。
ニヤける口元を気合いで防ぐ。
宗助に見えないように太ももをつねって、気を引き締める。
宗助はもう元通りだから驚く。
むしろ異性なれしてるのは宗助の方じゃないのかと思うくらい。
華名がいるから女の子には基本慣れてはいるだろうけれど。
「じゃあ、また明日な」
ポンと頭を撫でられ、さっきの気合いはどこへやら、相好が崩れる。
:11/06/18 23:04
:SH05A3
:☆☆☆
#791 [向日葵]
「うんっ」
宗助は車に乗り込む。
車が発進しても、茉里は見えなくなるまでずっと見ていた。
数時間前、そうやって見送った時とは正反対の気持ちで。
ポケットに手を突っ込み、携帯を出す。
リダイヤルでよく知った人物の番号に電話をかけた。
「もしもし、ミュシャ?あのね……」
ーーーーーーー…………
20分くらいして、宗助の家まで帰ってきた。
「またいつでもおいで」
:11/06/18 23:04
:SH05A3
:☆☆☆
#792 [向日葵]
裕之は柔らかくそう言う。
「ありがとうございます」
「君なら、茉里を預けても大丈夫そうだ」
「それは気が早いと思いますが……。でもありがとうございます」
「お礼を言わなきゃいけないのはこちらさ。今日は僕の中で、3番目くらいにいい日さ」
:11/06/25 16:33
:SH05A3
:☆☆☆
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