悪 魔 の 誕 生 日
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#1 [七瀬]
どーも(*´∀`*)
3作目です!!

受験勉強の息抜きとして
書いていきますので
マイペース更新になりますがご了承下さい。

荒らし、中傷
止めてね(ノд<。)゜。

前作も貼ってるので、
感想板にも遊びに来て下さいな♪

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4276/

⏰:09/04/12 00:31 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#2 [七瀬]
*アンカー* 

>>2-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:09/04/12 00:43 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#3 [七瀬]
 
 
「もう少しですよ。
頑張って下さい!
肩の力抜いて……そうだ。一緒に深呼吸しましょう。スゥーハースゥーハー。」


目の前にいる看護師さんに促され、深く息を吸い込む。

そして、その息をなるべく長く吐く。


スゥーハースゥーハー。
 

⏰:09/04/12 00:49 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#4 [七瀬]
 
「もうお腹まで出かかっていますよ。」

そうやって、こめかみに流れる汗を拭いてくれる。


今日は生憎の大雨。

雷のゴロゴロとゆう音が
遠くに聞こえる。



「ん゛ん゙ん゙ーーー!!」

再び息を吸い込んだ後、
思いっきり力んだ。

⏰:09/04/12 00:53 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#5 [七瀬]
 
 
その瞬間

ピカッ ゴロゴロゴロゴロドーーン!!


雷の落ちる音が聞こえたと同時に



オギャアー!

という愛しい我が子の
泣き声が聞こえた。
 
 

⏰:09/04/12 00:57 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#6 [七瀬]
 
 
 
 
 
 
“ 悪 魔 の 誕 生 日 ”
 
 
 
 
 
 

⏰:09/04/12 00:58 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#7 [七瀬]
 
 
「ねぇねぇ〜!!
今日はなんの日か覚えてるでしょー?」


『忘れるわけないじゃん!俺と美里の誕生日!!』


「雷、
覚えててくれたんだっ!!」


『あったりまえだろ!』
 
 

⏰:09/04/12 01:02 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#8 [七瀬]
「お祝いしよ?今日。」

『わりぃ。
今日はダメなんだ。』

「えー?なんで?
私と雷の誕生日だよ??」


あー、めんどくせぇな。
知るかよ、そんなの。

『ごめん、美里。
またな!!』

そう言って立ち去った。


「ちょっと!雷ってば〜!!」 

⏰:09/04/12 11:13 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#9 [七瀬]
 
ため息をしながら
教室を出た。



「お誕生日おめでとう!」

廊下を出たら、
横から声が。

チラッと目線だけ、そいつに向けた。


「お前は、ほぼ毎日が誕生日で羨ましいな。
で、“今日で”何歳になったわけ?」

⏰:09/04/12 11:20 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#10 [七瀬]
 
相変わらず、
嫌味ったらしいヤツだな。
 
『知らね。
もう80歳くらいじゃね。』

「俺のじぃちゃんより年上じゃん。」

ハハッと笑ってゆう。


「お前、ほんと悪魔だな。」


『京介。』

「ん?」

⏰:09/04/12 11:27 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#11 [七瀬]
 
『悪魔ってゆーのも、
結構、疲れるもんだぜ。』

そう言って、
俺は学校を後にした。

細かく言うと、サボった。


かなり申し遅れたけど
俺の名前は岩崎雷(イワサキライ)

で、さっきのヤツが
京介(キョウスケ)
俺のダチ。

2人とも、県内で5本の指に入るほどの超バカ高に通う17歳、つまり高2。

⏰:09/04/12 11:35 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#12 [七瀬]
 
さっき京介が言ったように俺にはほぼ毎日が誕生日。


なぜかって?

それは俺が
だらしないからかな。

特に女に。


俺は勉強も生活も全部、
テキトーだが、
女のことに関しては
もっとテキトー。

その割には、女遊びが大好き。

⏰:09/04/12 11:40 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#13 [七瀬]
 
そんな俺がつく嘘…

まあ俺は
冗談のつもりなんだけど。


とりあえず、そういう嘘が俺の毎日を誕生日にしてしまった。


って言ってもね?

誰でも一回は、
つくような嘘なんだぜ?


いや、ほんとに!
 

⏰:09/04/12 11:45 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#14 [七瀬]
 
ただ女に
“誕生日いつ〜??”
って聞かれた時に、

“〇〇ちゃんは?”
って聞き返して、

“えー、私は〜”
ってバカみたいに言うのを


“うっそ!まぢ?
俺と一緒〜!!”

って言うだけ。


ほんとそれだけなのに。
 

⏰:09/04/12 11:49 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#15 [七瀬]
 
大体、女はその後に


“やだっ!運命じゃん!!”

って、一人喜ぶか、

“じゃーさ、
その日お祝いしよーよ!”

って果たされることのない約束をするのか…

たまに
食事したりするけどね。
俺がヒマな時とか。


まあ、そのどっちかだな!

⏰:09/04/12 11:54 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#16 [七瀬]
とりあえず、
誕生日を聞かれた時に
これを言って喜ばない女はまずいない。

それで盛り上がって、
ホテルに直行!!

みたいな?


そんでね〜、
誕生日プレゼント。

これも、全然ふつーの俺にとってなにもない日に
いきなり貰えたり、

これが
ほんとのサプライズ!

⏰:09/04/12 12:00 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#17 [七瀬]
後、さっきみたいに
“今日はなんの日でしょう?”って
聞かれても簡単に答えられる。

一回や二回、遊んだだけの女の誕生日なんて
覚えられないでしょ。

こういう時、便利なんだよね〜!

“一緒”って言っておけば間違いないし。
 
“覚えててくれたんだ〜”ってバカみたいに喜ぶんだよなこれが…
あ、さっきみたいにね。

⏰:09/04/12 12:08 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#18 [七瀬]
 
そんな俺を京介は
“悪魔”と呼ぶ。


でも、良いことばっかりじゃないんだよなあ〜。

やっぱテキトーな俺には
めんどくせぇし。



毎日毎日、誕生日…

さすがに飽きてくる。

“おめでとう”と群がってくる女たちもウザい。

⏰:09/04/12 12:31 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#19 [七瀬]
 
 
「ね、そこのあなた。」


ん、逆ナンか?
別に珍しくないけど。

『な〜に?』

いつもみたいに調子良く
振り向いた。

その瞬間、俺は目を見開いた。



…外人?
 

⏰:09/04/12 13:40 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#20 [七瀬]
 
『…俺?』

フランス人か?
なぜか突発的にそう思った。
やべー、俺フランス語どころか英語すらまともに話せないぜ。


「そう、そこのあなた。」

そこには色素の薄い髪に
真っ白な肌。
極め付けは焦げ茶の瞳の
チビな女。

ってか、めちゃめちゃ日本語しゃべってんじゃん!

⏰:09/04/12 13:45 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#21 [七瀬]
 
『えーと、俺になにか?』

とりあえず日本語話せるみたいだし、いっか。


すると、その外人?は
ニコッと笑って、言った。




「私と
付き合ってくれない?」  
 
 

⏰:09/04/12 17:30 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#22 [七瀬]
 
『は?』

逆ナンつっても、
ここまでストレートなのは初めてだな。


「だーから、付き合って?」

『観光案内?』

こう考えるのが
一番まとも…


「そうじゃなくって」

次はクスッと怪しげに笑った。

⏰:09/04/12 17:34 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#23 [七瀬]
 
 
「ボーイフレンドになってとゆう意味。」


『え?
って!!ちょっと……』

聞き返す前に
制服の裾を思いっきり引っ張られていた。


『ねぇ、ちょっと!
ねぇ!!どこ行くの!』


なにも答えない外人女。

⏰:09/04/12 17:39 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#24 [七瀬]
 
5分くらい、振り回されて俺はもうヘトヘト。

チビのくせに
すごい力だな、この女。


「あっ!」

いきなり止まる謎の女。


そして振り向いて
俺に

「駅ってどこにあるの?」

ってペロッと舌を出した。

⏰:09/04/12 17:43 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#25 [七瀬]
 
はあ!?
なに言ってんだよ、この女。

内心イライラしてたけど

相手はガキだし外人?だし…女だし。

『…ずいぶん前に通り過ぎたけど。』

無愛想だけど
十分、我慢したつもり。


「そ。
じゃあ戻ろっ!!」
 

⏰:09/04/12 17:48 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#26 [七瀬]
 
そんな俺の好意を
この女はあっさりとスルーしたどころか

また走りだした。


もう勘弁してくれよー!!



『ハァ…ハァハァ……』


やっと駅に着いた。

これで、この謎の女とも
おさらばできる。

⏰:09/04/12 17:52 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#27 [七瀬]
 
 
『ハァ…無事に駅着いて、良かったな。』

息を整える。


『じゃあ俺はこれで…』

そう立ち去ろうとした
瞬間


グイッ

またかよ!


「電車乗ろっ」

⏰:09/04/12 17:58 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#28 [七瀬]
『なに言って…』 


「デートデート〜」

そう楽しそうに笑う女。


俺のイライラは最高潮に。

『いい加減にしろよ!!
いきなり“付き合え”だの“デート”だの…
俺もヒマじゃねぇんだよ』

ヒマ人だけどね。

まあ、知らん女に振り回されて…
俺、実は気短いんだよ。

⏰:09/04/12 18:03 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#29 [七瀬]
 
『それにお前の
ボーイフレンドになったつもりもない。』


きついけど、
はっきり言わないと…

こういうヤツは質が悪い。


女はうつむいている。

…ちょっと言い過ぎた?


『その…ちょっと言い過ぎたかな?大丈…』

⏰:09/04/12 18:06 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#30 [七瀬]
 
顔を上げた女。


…笑ってる?

「そう…そうだよね。」


悲しそうに笑う。

泣かれたりすると、ウザいけど、

こんな顔されると…


ちょっと後悔すんだよな。

『え…と。』

⏰:09/04/12 18:10 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#31 [七瀬]
 
「私…20歳まで生きられないんだよねぇ。」

え?


「死ぬまで一回、デートしてみたくって。
彼氏とか憧れてて…ね。」
引きつってる笑顔が、
真実を語っていた。


「でも、なんかごめんね!見ず知らずなのに…
いきなり迷惑だよね!!」
 

⏰:09/04/12 20:00 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#32 [七瀬]
 
『いや…その。』


涙を流すわけでもなく、
ただ真っすぐに、その茶色い瞳を空へと向けていた。




『よし!行こっ!!』
 
 
「え…いいの?」

彼女の目が輝きだす。
 

⏰:09/04/12 20:03 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#33 [七瀬]
 
 
 
「わあ!!」

彼女は歓声を上げた。
目はキラキラしたまま。


「あれ!
あれ乗りたあーい!!」

指差す先には
メリーゴーランド。


軽やかなメロディーが流れる中、
子供たちが並ぶ列の最後に2人で並んだ。

⏰:09/04/12 20:13 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#34 [七瀬]
 
メリーゴーランドなんて
子供みたいな乗り物に
乗って楽しいのか?

そう思ったけれど
横顔を見る限りは楽しいんだろうな。



「お待たせしました。」

ガチャと鎖が開くと
今まで乗っていた子供たちが降りて、並んでいた俺たちの列が入った。

⏰:09/04/12 21:38 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#35 [七瀬]
 
「あれ!」

『え?…って、おいっ!』


俺の声を無視して
あの女は、子供らを押してまで、一番大きな白馬に乗っかった。

「ねぇねぇ!
早く早くー!!」

『え?俺も乗るの?』


「当たり前ー!!」
 

⏰:09/04/12 21:47 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#36 [七瀬]
 
ただでさえ、
周りの目が痛いのに

大人2人が
メリーゴーランド?

…なんて絶対無理!


「早くってばあ!!」

『いや…その、
俺は止めとくよ…』


「なんで?
なんでなんでー??」

⏰:09/04/12 21:51 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#37 [七瀬]
 
今さらだけど
なんなんだ、この女は。

3歳児か?


それに、
さっきの悲しそうな顔…

今は微塵も感じられない。


失敗した…
やっぱり、こんな
訳の分かんねぇヤツに付き合うんじゃなかった。


俺は後悔し始めていた。

⏰:09/04/12 21:56 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#38 [七瀬]
 
 
 
あの時、
俺は、この女に同情したのだろうか。





ただ、
なぜか、揺れている彼女の真っ茶色な瞳を見て


ほっとけなくなったんだ。 
 

⏰:09/04/12 22:32 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#39 [七瀬]
 
 
「あの〜お客様。
危ないので……」

アナウンスの人が
そう言ってくれなかったら俺は今頃、顔から火を吹いていただろう。


あの女は仕方なくといった感じで諦めてくれたようだ。


「ちゃんと写真、撮っててよね!」
 

⏰:09/04/12 22:35 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


#40 [七瀬]
 
そう言ってたのを
思い出し、
インスタントカメラを構えた。



……お姫さまみたい。


子供だらけのメリーゴーランドで一人浮いてる彼女。

色素の薄い髪が太陽の日差しで、より美しさを際立たせている。
 

⏰:09/04/12 22:40 📱:N703iD 🆔:uqDmmwIM


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