サークル ー番外編ー
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#261 [柚子]

「お前みたいな出っ歯と付き合えるわけないだろ」

彼女に告白されたAくんはそう言った。さらに

「お前鏡見たことあるのかよ?」

と、自分の持っていた鏡を彼女に渡したのだ。

⏰:09/10/30 05:36 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#262 [柚子]

でも彼女は純粋だった。

「じゃあこの出っ歯が治ったら私と付き合ってくれる?」

彼女は訊いた。

「あーいいぜ。治るんならな。ま、そんだけ出てりゃ矯正したって無理だと思うぜ」

⏰:09/10/30 05:39 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#263 [柚子]

そこまで言われても彼女のAくんへの想いはかわらなかった。

彼女はすぐにB子のところへ報告に行った。

「出っ歯さえ治れば付き合ってくれる」

⏰:09/10/30 05:42 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#264 [柚子]

その言葉がB子の怒りを駆り立てた。

「あんたの出っ歯、屋上から飛び降りるくらいの衝撃与えないと治るわけないじゃん!」

彼女は純粋だった。

⏰:09/10/30 05:44 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#265 [柚子]

「じゃあ私ちょっと試してくる!」

そう言って彼女は屋上へ向かいそのまま飛び降りた。

Aくんの鏡で自分の顔を見ながら飛び降りる姿を何人もの生徒が目撃していた。

⏰:09/10/30 05:47 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#266 [柚子]

「何だかかわいそうですね、この子…」

話を読み終えた純くんがそう呟いた。

他の部員さんもやりきれないような表情を浮かべていた。

⏰:09/10/30 05:50 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#267 [柚子]

唯一、部長さんだけは

「馬鹿馬鹿しい」

と、呆れていた。

話の信憑性はわからないけどこの話に出てくる彼女が迎えに来るというのが都市伝説のようだ。

⏰:09/10/30 05:52 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#268 [柚子]

その日はそれで解散ということになった。

翌日同じ時間に部室に集まる約束をし、家に帰った。

その夜は二回ほど“彼女”を視た。洗面所の鏡とテレビの画面に彼女はいた。

⏰:09/10/30 05:59 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#269 [柚子]

心なしか彼女の口元が出ていたように思えたのは、気のせいだろうか。

彼女を視たという話は次の日部室に行ってすぐに話した。

急がないと私の誕生日が来てしまう。

⏰:09/10/30 06:01 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#270 [柚子]

私の話を聞いた部長さんは純くんを呼んだ。

「お前、昨日何か視たか?」

部長さんの質問に純くんは首を横に振った。

⏰:09/10/30 06:03 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


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