サークル ー番外編ー
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#330 [柚子]
俺の質問に部長はそれくらい当然だろっていうような顔をした。
「最近その駅の辺りを歩いていると聞こえるんです。女の子の声が」
「霊なのか?」
:09/11/07 15:13
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#331 [柚子]
「まわりを見ても誰もいないし僕以外の人には聞こえてないみたいなので、多分…」
霊と聞いてテンションが上がったのか、暇を持て余していたからなのか、部長は今にも立ち上がって駅に向かいそうな勢いで
「霊に間違いない!」
:09/11/07 15:15
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#332 [柚子]
と、断定した。
「でも自信ないですよ。僕には視えないんで…」
「いや、それは霊だな。間違いない」
笑うしかなかった。笑うというより苦笑?
:09/11/07 15:17
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#333 [柚子]
「まぁ、霊かどうかは置いておいてですね、その声が言うんですよ。助けて。家に帰りたいって」
部長は真剣に俺の話を聞いていた。
「毎日じゃないんですけど聞こえるのはいつも同じ高校生くらいの女の子の声なんです」
:09/11/07 15:20
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#334 [柚子]
「よし!」
そう言って部長は立ち上がった。
「その依頼受けよう」
「えっ?いや、でも確証はないですよ。しかも霊だったらお金にならないし…」
:09/11/07 15:22
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#335 [柚子]
俺の言葉に部長は俺に軽蔑の眼差しを向けた。
「純、お前はいつからそんな金の亡者になってしまったんだ?」
いやいやいや。俺はただ部長の作ったこの会社の経営を心配してるだけですからっ!!
:09/11/07 15:24
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#336 [柚子]
と、反論する暇もなく部長に連れられ地下鉄の駅へと向かうことになった。
久しぶりにカメラを首から下げている部長は、ここ最近で一番楽しそうに見えた。
「声が聞こるのはこの辺です」
:09/11/07 15:35
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#337 [柚子]
そう伝えると部長は写真を撮り始めたので、俺も耳を澄ませて声が聞こえないか試してみた。
でも何分経ってもあの声は聞こえてこなかった。
「今日は何も聞こえませんね…」
:09/11/07 15:41
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#338 [柚子]
だからそんなに張り切って写真を撮っても何も写らないかもしれませんよって意味で言ったのだが、部長の耳には届いていないようだった。
「帰ったら早速現像してみよう」
と、ニコニコしている。
:09/11/07 15:43
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#339 [柚子]
仕方がないから部長の気の済むまで付き合うかと覚悟を決めた時だった。
「お前ら何やってるんだよ!」
背中から突然怒鳴り声が聞こえた。
:09/11/07 15:45
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