サークル ー番外編ー
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#35 [柚子]

家賃が安いからと、大学からも駅からも離れた場所を住居に選んだ私の交通手段は自転車しかなかった。

悩んでいると、空さんが大丈夫だよと言った。

「自転車を借りてる間は、亮太が車で送り迎えするから大丈夫だよ」

⏰:09/06/23 17:03 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#36 [柚子]

「え…でも…」

私は横目で亮太さんの顔を盗み見した。

(嫌そうじゃない…)

密かに心の中でガッツポーズをしながらも

⏰:09/06/23 17:27 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#37 [柚子]

「そういうことなら、別にいいですけど…」

と、少し困った顔をしてみせた。

内心、亮太さんに送り迎えしてもらえるという状況にウキウキしていたのは、言うまでもない。

⏰:09/06/23 17:28 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#38 [柚子]

話がまとまったところで、部室に戻った。

「自転車しばらく借りることにしたから」

空さんが部室に残っていた人たちに、そう説明していた。

「ってことは何かわかったんですか?」

⏰:09/06/23 17:28 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#39 [柚子]

質問したのは、純と呼ばれていた男の人だった。

「それを今から調べるんだよ」

亮太さんの口調から、純さんは部内でかなり下の立場なのだと私は理解した。

⏰:09/06/23 17:29 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#40 [柚子]

「調べるって…何かいい方法でも思い付いたんですか?」

純くんの言葉に、亮太さんがちょっぴり不敵な笑みを浮かべたことは、見なかったことにした。

「お前だよ」

⏰:09/06/23 17:31 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#41 [柚子]

「へっ?」

「お前が乗るんだよ。あの自転車に」

「えー。何で俺なんですか?部長が乗ればいいじゃないですか」

⏰:09/06/23 17:33 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#42 [柚子]

純さんが、亮太さんを部長と呼んだことを私以外には誰も気に止めている様子はなかった。

(やっぱり亮太さんがほんとの部長なんだ)

でも私は、その事実に気付いていないフリをすることにした。

⏰:09/06/23 17:34 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#43 [柚子]

部長さんって呼ぶより亮太さんって呼んだほうが、距離が縮まる気がしたから。

根負けした純さんが、やりますよと首を縦に振るまでの間、私は残っていたロールケーキを食べながら、亮太さんを眺めていた。

⏰:09/06/23 17:34 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#44 [柚子]

次の日の朝、約束していた時間ピッタリに部屋を出ると、アパートの下に亮太さんの乗った車が停まっていた。

車の知識がない私が見ても高級そうなその車に近付くと、亮太さんが中からドアを少し開けてくれた。

⏰:09/06/23 17:42 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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