サークル ー番外編ー
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#61 [柚子]
隣町には、純くんの自転車に私が乗り私の自転車に純くんが乗って向かうことになった。
「遠いから休憩しながら行こうね」
まるで小さな子どもに話しかけるみたいに、純くんはそう言った。
:09/06/23 19:42
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#62 [柚子]
(年の離れた妹でもいるのかな)
隣町までは、自転車で40分〜50分だと純くんは言っていた。
「休憩したり、目的の家を探したりするから一時間はかかるかな」
:09/06/23 19:43
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#63 [柚子]
そう聞いた時には、いい運動になるなってくらいにしか考えてなかった。
すぐだと思っていた一時間を長く感じ始めたのは、自転車を漕ぎ始めて30分が経った頃だった。
「大丈夫?」
:09/06/23 19:43
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#64 [柚子]
と、声をかけてくれていた純くんの問いかけに、笑顔を返せなくなっていた。
「近くに公園があるから、少し休憩しようか」
純くんの誘いを断る理由はなかった。
:09/06/23 19:44
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#65 [柚子]
ベンチに座っていると、純くんが冷たいお茶とスポーツドリンクを買ってきてくれた。
「どっちがいい?」
と聞かれた私は、スポーツドリンクを指差した。
:09/06/23 19:45
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#66 [柚子]
ペットボトルの蓋を開けると、一気に半分飲み干した私を見て、純くんがははっと笑った。
「疲れたでしょ?付き合わせちゃってごめんね」
「いえ…私のことだから」
:09/06/23 19:46
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#67 [柚子]
「そっか。でもしんどくなったら無理しなくていいからね。部長が車で隣町まで来るから、いつでも迎えに来てもらえるから」
疲れていたせいか、純くんの優しい話し方が何だか嬉しかった。
:09/06/23 19:47
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#68 [柚子]
最初は子ども扱いされてるみたいで、ちょっと嫌だったけど。
少しの休憩の後、私は自分から立ち上がった。
「もう大丈夫です。行きましょう」
:09/06/23 19:48
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#69 [柚子]
休憩前よりもペースを落としてくれた純くんが、二度目の休憩を取ろうと言ったのは、隣町に入ってすぐだった。
隣町の町名の書かれた看板を通過して最初のコンビニで自転車をとめた。
「この近くみたいだから、一回部長に電話入れるね」
:09/06/23 19:50
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#70 [柚子]
純くんの連絡を受けて、亮太さんがコンビニまで来ることになった。
待っている間に、私たちはその日二本目のペットボトルの蓋を開けた。
自転車に股がりながらコーラを飲んでいた純くんが、ペットボトルを地面に落としたのを見て、最初私は笑った。
:09/06/23 19:51
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