サークル ー番外編ー
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#105 [柚子]
:09/06/23 20:29
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:FroRXXEo
#106 [柚子]
case.2 門倉
雨の日だった。
その音は、雨でびしょ濡れになった人間が歩く足音を想像させた。
ペタペタと地面を歩く音に気付いたのは、眠りにつこうと布団に入った時だった。
:09/06/24 14:49
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#107 [柚子]
クーラー代をケチって、部屋の窓を全開にしていた俺の耳は、その奇妙な音を拾った。
(傘パクられたのか?)
朝から雨が降っていたのに雨に打たれながら帰宅する理由はそれくらいしか思い付かなかった。
:09/06/24 14:50
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#108 [柚子]
さらに言えば、その音が何故奇妙なのかという理由については考えることさえしなかった。
いくら窓を開けていたとは言え、自分の住んでいるマンションに帰ってきた人間の足音など聞こえるハズがないのに。
だけど俺は確かに感じた。マンションのエントランスを歩く雨に濡れた足音を。
:09/06/24 14:51
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#109 [柚子]
次の日の夜、半分眠りにつきかけていた俺の耳にまたあの足音が聞こえた。
(昨日の人か?)
何が起きたら、二日も連続でびしょ濡れになるのか。何となく不思議に思い、俺は耳を澄ませた。
:09/06/24 14:52
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#110 [柚子]
足音の人物は、エントランスから階段へ向かったようだった。
六階建ての俺のマンションには、エレベーターと非常階段がある。
その為、五階に住んでいる俺が階段を使ったことは一度もない。
:09/06/24 14:53
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#111 [柚子]
わざわざ階段を使うなんて面倒くさい。それだけの理由だ。
一瞬何か引っ掛かったものの、すぐに二階に住んでいる人間だろうと勝手に納得し、眠りについた。
何かおかしい。
:09/06/24 14:54
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#112 [柚子]
そう感じたのは、三日目の夜だった。
その日は連れが泊まりに来ていた。
夕方、大学から帰宅してすぐに飲み始めた俺たちは、11時を回る頃には横になっていた。
:09/06/24 14:55
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#113 [柚子]
会話も減り、二人でテレビを観ていた時だった。
「トイレ貸して」
と、連れが立ち上がりトイレへ向かった。
トイレは部屋のドアの向こう、廊下の横にある。
:09/06/24 14:56
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#114 [柚子]
連れがドアを閉めた音と、あの足音が聞こえてきたのはほぼ同時だった。
(またかよ…)
さすがに変に思った俺は、トイレから戻った連れに話しかけた。
:09/06/24 14:57
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