サークル ー番外編ー
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#131 [柚子]

「桃果です」と答えた女の声は聞き返してしまいそうなくらい小さな声だった。

(桃…果?)

あまりの偶然に、俺は声をあげて笑った。

突然笑い出した俺は、さらに桃を怖がらせたらしい。少し潤んだその目も、犬の桃にそっくりだった。

⏰:09/06/24 15:17 📱:P906i 🆔:fPMxZ4Vo


#132 [柚子]

しばらくして笑いのおさまった俺は、桃の目の前に両手を差し出した。

「え…」

戸惑っている桃の目の前で、その両手をバチンと思いっきり叩いた。

⏰:09/06/24 15:18 📱:P906i 🆔:fPMxZ4Vo


#133 [柚子]

ビクンと肩が震え、みるみる涙目になる桃の姿に、俺はまた笑いが込み上げてきた。

犬の桃も、俺に寄ってきては同じことをされて、泣きそうな表情をしていた。

「ごめん、ごめん」

⏰:09/06/24 15:19 📱:P906i 🆔:fPMxZ4Vo


#134 [柚子]

笑いながら、事情を説明しようとした時だった。

ドアの開く音と同時に、数人の話し声が聞こえてきた。

(タイミング悪いな…)

そう思いながら、ドアに目をやった。

⏰:09/06/24 15:21 📱:P906i 🆔:fPMxZ4Vo


#135 [柚子]

入ってきたのは、女二人だった。

一人はショートカットの美人系、もう一人はロングの可愛い系だった。

(当たり多いな…)

⏰:09/06/25 15:06 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


#136 [柚子]

ハーレム状態の俺は、三人の顔を交互に見た。

「空さーん」

小走りで桃はショートカットの女の後ろに隠れた。

完璧に謝るタイミングをなくした俺は苦笑するしかなかった。

⏰:09/06/25 15:09 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


#137 [柚子]

「ど、どうしたの?」

空と呼ばれていた女は、背中に張り付くように隠れている桃に聞いた。

「あの人…」

桃の言葉に、俺に視線が集まった。

⏰:09/06/25 15:11 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


#138 [柚子]

「あー…えと。何かここに来たら心霊現象解決してくれるって聞いて来たんすけど…」

不審そうな視線に耐えられず、俺は説明した。

「あ。そうだったんだ。いやいや、私てっきり変な奴かと…」

⏰:09/06/25 15:14 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


#139 [柚子]

そこまで言っておきながら空は両手で口を隠した。

苦笑しながら言葉を続ける空を見て、さっきの美人という単語を脳内で訂正した。

黙っていれば美人に。

⏰:09/06/25 15:17 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


#140 [柚子]

「桃ちゃんはもう自己紹介したかな。私は空で、この子は優。よろしく」

そう言って空の差し出した手は、指の長いきれいな手だった。

「あ、こちらこそ…」

⏰:09/06/25 15:19 📱:P906i 🆔:qTAOTeVI


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