サークル ー番外編ー
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#155 [柚子]
「先に階段を見てくるか」
時計に目をやりながら亮太が呟くと、純と桃が立ち上がった。
俺はどうするべきなのか迷い、亮太を見た。
:09/06/25 16:51
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#156 [柚子]
「時間までには戻ってくるから、部屋にいてもいいぞ」
常に命令口調な亮太は俺にそう言った後、ベッドの下に視線を移した。
「まだ片付けも途中みたいだしな」
:09/06/25 16:53
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#157 [柚子]
そう言った亮太の視線を追うと、ベッドの下に脱ぎっぱなしのボクサーパンツが落ちていた。
全部洗濯機に入れたつもりが、一枚残っていたらしい。
黒いボクサーパンツを見てしまったのか、桃は恥ずかしそうにうつ向いていた。
:09/06/25 16:55
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#158 [柚子]
そんな流れもあって、俺は一人部屋で片付けを続けることにした。
裏返しの靴下を片方と、AVが一枚テレビの下から見つかった。
亮太たちが戻ってきたのは30分ほどしてからだった。
:09/06/25 16:59
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#159 [柚子]
時計の針は10時44分を指していた。
「足音が聞こえるように」
と、亮太が消したテレビのせいで部屋には沈黙が訪れた。
:09/06/25 17:01
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#160 [柚子]
沈黙も作ったのが亮太なら沈黙を破ったのも亮太だった。
「純、その袋取ってくれ」
うちに来た時、亮太が手に下げていたコンビニ袋の中身は予想通り差し入れだった。
:09/06/25 17:03
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#161 [柚子]
さっき一人になった時にちらっと袋の中を見ていた俺は、中に入っているものが何か分かっていた。
缶コーヒーが二本、お茶が一本、それとリンゴジュースだ。
どれでも好きなのを、と勧められた俺は、明らかに桃の為に買ったであろうリンゴジュースを指差した。
:09/06/25 17:07
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#162 [柚子]
あっ…という顔をした桃に笑いそうになりながら
「俺、カフェインアレルギーなんです」
と、存在するのかもわからないアレルギー名を述べた。
:09/06/25 17:08
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#163 [柚子]
「部室でコーヒー飲んでただろ。それもブラックで」
そう言って亮太は、俺の手から取ったリンゴジュースを桃の前に置いた。
イタズラが失敗して苦笑している俺を、桃はちょっと怒ったような顔で見ていた。
:09/06/25 17:12
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#164 [柚子]
言い訳をするのも見苦しいので、俺は大人しくブラックの缶コーヒーを手に取った。
その缶コーヒーの蓋を開けた時だった。
唐突に、でもハッキリとあの足音が聞こえた。
:09/06/25 17:24
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