サークル ー番外編ー
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#205 [柚子]

「綾子、昔はすっごい怖がりだったよね」

姉の言葉に、私は苦笑しながらとぼけてみせた。

「えー…そうだっけ?」

⏰:09/08/10 20:35 📱:P906i 🆔:i4rwxxeQ


#206 [柚子]

「そうだよ。綾子、学校で怖い話聞いてくるたびに私と一緒にお風呂入ってたもん」

苦笑するしかなかった。

とぼけてはみたものの、確かに私の記憶にある出来事だった。

⏰:09/08/10 20:41 📱:P906i 🆔:i4rwxxeQ


#207 [柚子]

「そういや何か20歳になるまでに忘れなきゃいけない言葉があるとか言ってなかったっけ?」

笑いながら姉が発した言葉で、眠っていた私の記憶が唐突に蘇った。

“*******”

⏰:09/08/10 20:47 📱:P906i 🆔:i4rwxxeQ


#208 [柚子]

その日からだ。私の周りで不可解なことが起こり始めたのは。

20歳までに忘れなければならない言葉。

あと二日で私は20歳になる。

⏰:09/08/11 00:07 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#209 [柚子]

「ふーん。それで不可解なことってゆうのは?」

私の話を聞いて、眼鏡の男はそう訊ねた。

5分は話していたであろう私の話は、ふーん。という一言でまとめられてしまった。

⏰:09/08/11 00:09 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#210 [柚子]

態度は悪いが、彼は一応このサークルの部長らしい。

「視えるんです。直接ではなく間接的にですけど…」

私の回答に、一瞬彼の目付きが変わった気がした。獲物を狙う動物みたいな視線。そんな感じだった。

⏰:09/08/11 00:12 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#211 [柚子]

「間接的に…とは?」

私と彼しかいない室内に、彼の言葉は静かに響いた。

「直接は視えません。でも鏡とか、何か物体を通すと視えるんです」

⏰:09/08/11 00:14 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#212 [柚子]

「物体を通すと、か…。鏡の他には?」

「電源の消えたテレビでも視えました」

「テレビか…」

⏰:09/08/11 00:16 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#213 [柚子]

「はい。テレビって消えた状態だと黒い色の画面ですよね。そこに部屋の物とかが反射して映ることあるじゃないですか」

ただ私が視たのは、物ではなく霊だったのだけど。

その時の様子を思い出し、寒気を感じた。

⏰:09/08/11 00:19 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


#214 [柚子]

「なるほど…。他にはどうだ?」

「あと私が視たのは携帯ですね。同じように暗い画面の時に…」

友達のホームページを見ていた時だった。

⏰:09/08/11 00:21 📱:P906i 🆔:NffYOibQ


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