その妖し淫らにつき -弐-
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#17 [ひえぃ]
「俊正…さま……」


御琴の影が揺れると
スーッと桜との影と重なり合った
瞬間、様々な感情が溢れだし心臓を
熱くする。

(うっ…これはっ…)

服をギュッと握りしめ
最後に見えた景色は真っ赤な部屋と
片隅で震える少年の姿だった。



「…さ…さく…ら…さくら!!桜!!」

⏰:09/07/23 11:56 📱:PC 🆔:siGeVi8U


#18 [ひえぃ]
「…んっ…タガメさん…??」

「よかった戻ってこれたんだね。
今はあんたの時代だよ」

周りをボンヤリと見渡すと
さきほどの小さな小屋の一室だった。


「…私…思い出したの…一部だけど…
小さな欠片を…」

震える両手を桜は
瞬きせず見つめた。
タガメは黙っている。


「私は…御琴姫…大事な人を妖しに殺された
あの心優しくまっすぐで強い瞳を持った
御琴姫の生まれ変わり…」

⏰:09/07/23 12:06 📱:PC 🆔:siGeVi8U


#19 [ひえぃ]
似ていた。
自分自身でも思うほどに。
生き写しとは、こういうことを
言うんだろう。

「やはり…そうなのか…
600年の月日を流れ、まさかこんな
形で皮肉な事がおこるなんて…」

タガメは
顎に手をかけると静かに床を見つめ
ながら言った。

私と御琴姫の影が重なったとき
彼女の感情が流れた。

憎い
愛しい
悲しい
寂しい
切ない

どれも心を切り裂くような
悲痛な思いだった。

そして…

⏰:09/07/23 12:10 📱:PC 🆔:siGeVi8U


#20 [ひえぃ]
「赤い部屋…」

それは
以前キツネさんとの因縁で出会った夜叉
が見せた夢と全く同じだった。

しかし以前と違うのは
震える少年の姿が見えたこと。

そして部屋に聞こえた叫び声は
御琴姫のものだった。

「桜…あんたは全てを解かなくちゃ
いけない…御琴姫がエニシに連れ去られた
後、どのように散っていったのかを…」

⏰:09/07/23 12:14 📱:PC 🆔:siGeVi8U


#21 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:09/07/26 15:08 📱:W56T 🆔:UfmtPxrg


#22 []
>>2 アンカー

⏰:09/07/27 14:34 📱:SH906iTV 🆔:PTAI259.


#23 [我輩は匿名である]
せっかくの面白い話も誤字のせいで台なし…

⏰:09/07/27 16:55 📱:SH905i 🆔:Bhja65dM


#24 [ひえぃ]
たくさんの雨が降りしきる中
遠くで御琴姫の楽しそうに笑う
声が聞こえる気がした。



「オロチは…??」

タガメさんに問いかけるが
首を横にふられる。

「…彼は色々気付き始めてる。
私の力はどうやらここまでのようね…
真相は彼の心に隠されてる」

行っておいで。

タガメさんは綺麗な笑顔で言った。

⏰:09/07/30 01:18 📱:PC 🆔:kWzlNQTo


#25 [ひえぃ]
「…はぁ…はぁ…」

もう雨などどうでも良かった。
服はビシャビシャで足は泥だらけ。
森に暗も立ち込める。

オロチがどこに行ったのか分からない
けれど足は勝手に進んでいく。

乱暴で口は悪くて
非道だけれど守ってくれた。

ひどいこともされた
けど優しく抱きしめてくれた。

「…会いたいよ」

辺りは完全に暗闇に包まれ
桜の足も止まる。

⏰:09/07/30 01:25 📱:PC 🆔:kWzlNQTo


#26 [ひえぃ]
妖しでも人間でも
そんな事はどうでもいい。

御琴姫だって
人を愛した。その罰としての死
ならば受けてたつよ。

「…オロチ」




ふと立ち止まった場所を見渡すと
どこか見覚えのある風景だった。

「…ここ、村の人に騙されて
くくり付けられた大木…」

初めて
あいつと会った場所。

⏰:09/07/30 01:29 📱:PC 🆔:kWzlNQTo


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