他人の情事U(18禁)
最新 最初 🆕
#423 [兎]
「あのっ…」

三好さんが口を開いたのは、部屋に入ってから一時間がたった頃でした。

「なんですか?」

顔を上げた僕の目に映ったのは、申し訳なさそうな今にも泣きだしそうな顔をした三好さんでした。

⏰:10/02/15 16:33 📱:N905i 🆔:TwdQHArs


#424 [兎]
>>419-423

「あの…昨日は逃げるように帰ってしまいすみませんでしたっ!!」

ガタッと勢い良く椅子から立ち上がり頭を下げる三好さん。

「気にしてませんよ?
だから顔を上げてください」

三好さんに近付き肩に触れ顔を上げさせ目を合わせました。

⏰:10/02/18 18:24 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#425 [兎]
「長谷川会長…」

今にも流れ落ちそうな涙を目にいっぱい溜め見上げてくる彼女を抱き締めたい衝動に駆られましたが、それをグッとこらえ笑いかけます。

「ほら、泣かない泣かない。僕は気にしてませんから早くいつもの三好さんに戻ってください?」

「………はいっ!」

元気いっぱいに答え笑顔を見せた彼女は今までで一番素敵な顔をしてました。

⏰:10/02/18 18:25 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#426 [兎]
それから忙しい毎日が流れ、気が付けば明日がハロウィンです。

僕はこんな時になんて馬鹿なことをしてしまったんでしょう…。

自己嫌悪で嫌になります。

「はよっ!
て、どーしたんだよ?」

「あぁ、岸本君…。
もう昼休み終わりますよ」

「いや、てかお前なんで眼鏡?」

⏰:10/02/18 18:27 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#427 [兎]
岸本君は机に座っている僕の顔を見て怪訝そうに眉をしかめました。

「お前が眼鏡掛けてるの中学以来じゃね?」

「忙しさにかまけてコンタクト買いに行けなかったんです…」

「似合ってるぜ〜眼鏡男子」

「からかうのは止めてください」

「からかってねぇよ、現に女子がザワついてんじゃねぇか」

⏰:10/02/18 18:28 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#428 [兎]
確かに朝来てから視線は感じてましたし、三好さんは頬を染めたまま僕の目を見てくれませんでした。

「鬱陶しい…」

「おいおい、本音出てんぞ」

「あぁ…すみません」


たかが眼鏡を掛けたくらいで騒がないでもらいたい。
変に騒がれたくないから高校ではコンタクトにしてたのに…。

⏰:10/02/18 18:31 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#429 [兎]
「ま、仕方ねんじゃね?
成績は学年トップで生徒会長、いつも穏やかでレディファースト。
聖人君子みてぇなイメージ持たれてんだろ?」

「はぁ、迷惑な話です」

「まぁ実際な…」
「なにか?」

「いーや、なんでもねぇ。
で、俺は何すればいいわけ?」

実際腹黒い。とでも言いたいんですかね?

⏰:10/02/18 18:33 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#430 [兎]
「うちのクラスは女子の意見でクレープ屋に決まりましたからね、女子は今フルーツ等の買い出しに行きました」

「は?
クレープなんて作んの?」

「えっ?それも知らなかったんですかっ!?」

あぁ、そういえば決めた時寝てましたね。
でもクラスにいれば気付きそうなものですけど…。

⏰:10/02/18 18:36 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#431 [兎]
「まぁ内容知らなくても仕事は出来ますから」

「悪ぁるかったって、怒るなよ…」

「怒ってません。
男子はこれから校庭でベニヤに色付けです。が、岸本くんはクラスとは別行動です」

「は?なんでたよ」

僕の机に手をつき身を乗り出して聞かれても答えは一つしかありません。

⏰:10/02/18 18:37 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


#432 [兎]
「出席日数足りないからですよ」

「あっ…え?
じゃあ俺どーすんだよ!?」

「先生が出店するんで岸本くんはその手伝いです。
それでチャラにしてくれるそうですよ」

「うわー…マジかよ…?」

岸本くんは僕の机の前で頭を抱えうずくまりました。

「サボったら留年ですからね」

「…分かったよ」

岸本くんはしぶしぶ教室を後にし先生のもとへ行きました。

⏰:10/02/18 18:38 📱:N905i 🆔:vyDjQYow


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194