他人の情事U(18禁)
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#146 [兎]
【第七話】
:09/09/25 14:31
:N905i
:hfEXGLk2
#147 [兎]
見られてる気がする。
自意識過剰といわれたらそれまでだが、この感覚はここ最近付きまとう。
校内ではもちろん下校中もたまに…。
気になった俺は友人たちに相談することにした。
:09/09/25 15:02
:N905i
:hfEXGLk2
#148 [兎]
俺の知り合いで一番まともな委員長を最初に呼び出す。
「岸本くんて案外お子ちゃまなのね。
そんなの気のせいよ、誰もいやしないわ。
そんなことよりレポート早く提出してね?」
さすが現実主義者。
委員長は休み時間が終わるから。と、長い黒髪をふわりとなびかせ教室へ入っていった。
:09/09/25 15:04
:N905i
:hfEXGLk2
#149 [兎]
そして今、気のせいと言われた視線を背中に感じ振り返ったが委員長の言う通り誰もいなかった。
かなみにも相談しよう。
隣の席だから授業中も余裕で話せる。
:09/09/25 15:08
:N905i
:hfEXGLk2
#150 [兎]
「えっ!?なにそれ怖っ!
ヤバくない?
早くなんとかしなよ!」
かなみに相談したのが間違いだった。
なんの解決にもなりゃしねぇ…。
あいつなら何かアドバイスくれるだろ!
俺は田中にメールした。
:09/09/25 15:09
:N905i
:hfEXGLk2
#151 [兎]
「お前それあれだよ、生霊!
お前に恨みもってる女なんか沢山いんだろ、なんか憑いてんじゃね?」
女に恨まれるような覚えはない!そう言いきれないのが悲しい。
女か、一番ありえそうだが生霊…?
そんなもんどう対処すりゃいいんだよ!?
:09/09/25 15:11
:N905i
:hfEXGLk2
#152 [兎]
霊的な話に詳しそうな知り合いは一人しかいない…。
俺はメタボに相談するはめになった。
:09/09/25 15:13
:N905i
:hfEXGLk2
#153 [兎]
「そそそれは岸本くんに恨みをもってる生霊だね!
生霊って言うのは生きた人の体から抜け出したどうたらこうたらで………………………………………………………………なんだよ!
とり憑かれたら大変だからこれあげる!」
メタボの説明は半分以上分からなかったが最後に気色の悪いお守りをくれた。
これを持ってる方が呪われそうだ…。
:09/09/25 15:14
:N905i
:hfEXGLk2
#154 [兎]
結局誰一人からも当てになるアドバイスはもらえず数日が過ぎた。
「よっ岸本、あれからまだ視線感じんの?」
「…あぁ田中か」
「どーしたんだよ?
元気ねぇな」
:09/09/25 15:18
:N905i
:hfEXGLk2
#155 [兎]
「誰かに見られてるんじゃないか、付けられてるんじゃないかって思うと気の休まる時が……」
さすがに必要以上に周りを気にして生活するのは疲れる。
こうやって廊下で田中と話してるのも見られてるのだろうか?
「…マジか。
正体分からないのが一番気持ちわりぃよな」
「はぁ…だろ…?」
:09/09/25 15:20
:N905i
:hfEXGLk2
#156 [兎]
俺は廊下の壁にもたれて座り髪を掻き上げ、立ってる田中を見上げた。
「わ、悪かったな…」
「ん?」
「生霊とか適当なこと言って」
「あぁ、それなら…」
「うわっなんだそれ!?
気持ちわるっ!!」
:09/09/25 15:23
:N905i
:hfEXGLk2
#157 [兎]
制服のズボンの後ろポケットからメタボにもらったお守りを取り出し見せた。
「メタボからもらったんだ」
「メタボ…?」
「うちのクラスの佐藤。
あいつが生霊は怖いから持ってろって」
「そのお守りもってる方が怖くね?」
「怖えー」
自分で言いながら思わず小さく笑った。
:09/09/25 15:26
:N905i
:hfEXGLk2
#158 [兎]
「つか、生霊なんて信じてんの?」
「信じてねぇよ。
でもこんなの持ってる奴に好んで近づいてくる奴もいないだろ」
「ははっ、確かに。
でもそれ…捨てたら本当に呪われそうだな」
「俺も困ってんだよ。
そのうちメタボに返すわ」
力なく答える俺に
「なんかあったら相談しろよ」
と言って田中は教室に戻って行った。
:09/09/25 15:31
:N905i
:hfEXGLk2
#159 [兎]
このまま屋上に行きたい気分だがまたあの視線を感じるのは気が重く、俺も教室に戻ることにした。
「ねぇねぇ岸本これ見て」
席に着くとかなみが雑誌を広げてみせてきた。
「なんだよ?」
:09/09/25 15:43
:N905i
:hfEXGLk2
#160 [兎]
「これこれパワーストーン」
雑誌の広告を指差す。
「こないだから視線がどうとか言ってるじゃん。
パワーストーンよさげじゃない?」
なんだ、そう言うことか。
「俺これ持ってるから大丈夫」
:09/09/25 15:44
:N905i
:hfEXGLk2
#161 [兎]
「うぅわっ!
絶対それ持ってる方がヤバいって」
かなみにもメタボからもらったお守りを見せた。
「俺もそう思う」
「それ捨てないの?」
「お前だったらこれ、捨てる勇気ある?」
左手で頬杖を付き、右手の人差し指にお守りの紐をかけてクルクル回した。
:09/09/25 15:45
:N905i
:hfEXGLk2
#162 [兎]
「うっ…無理かも」
そりゃそうだよな。
お守りよりは、呪いのアイテムと言われた方がしっくりくるくらいだ。
「でもそれ持ってるよりパワーストーンのが絶対効果あるって!」
「どーせ気休めだろ?」
「でもぉ…」
ふぅ。と軽く息を吐き
「心配してくれてありがとな、でも大丈夫だよ」
かなみにお礼を言った。
:09/09/25 15:49
:N905i
:hfEXGLk2
#163 [兎]
そうは言ったものの相手の正体は分からないまま。
どうしたもんか…。
視線を感じるのは校内と下校中。
校内は休み時間のみで家と登校中は何も感じない。
つまり人為的な物だ。
だが、これ以上のことがつかめない。
:09/09/25 15:51
:N905i
:hfEXGLk2
#164 [兎]
校内にいる人物といえば生徒か先生。
何百人もいる中、男か女かも分からない人物を見つけられるとは思えない。
はぁ、なるようにしかならねぇって事だよな…。
と思っていた矢先、以外と早くその正体が分かった。
>>145-164更新分
:09/09/25 15:53
:N905i
:hfEXGLk2
#165 [兎]
>>145-164前回更新分
いつものように一人で帰る帰り道。
いつものように視線を感じる。
音もなく一定の距離を保つ気配が今日は違った。
パキッ。
小枝を踏む音と小さく息をのむ気配。
俺は思いっきり走った。
音のした方へ。
:09/09/26 14:01
:N905i
:7G1p7VwY
#166 [兎]
距離にして10メートルくらいだろうか?
壁側に隠れるように身を寄せていたのは、俺より頭二つ分小さい女の子だった。
「最近俺を付けてたのはお前か?」
逃げられないように壁側に手を付いて聞く。
女の子はうつむいたまま頷いた。
:09/09/26 14:04
:N905i
:7G1p7VwY
#167 [兎]
聞きたいことは沢山あったが、正体が分かったことで気が楽になり頭を下げ背を丸め
「はあぁぁ…」
と安堵のため息を吐く。
そして手を伸ばし女の子の右手を取り上を向かせた。
「これやるからもう付きまとうな」
うつむいたまま何も言わない女の子にメタボからもらった気色の悪いお守りを押しつけ家路についく。
:09/09/26 14:05
:N905i
:7G1p7VwY
#168 [兎]
うちの制服着てたからうちの生徒なんだろうが、ずっと俯いていたので顔を確認することは出来なかった。
「おっはよー岸本っ!
あたしより早く来てるなんてめずらしいじゃん」
俺だってこんな時間に来る気はなかった。
ただ、あの子のことが頭から離れなくてあまり寝れなかったんだ。
:09/09/26 14:07
:N905i
:7G1p7VwY
#169 [兎]
「じゃっじゃーん、これ見て」
席の前で立ったまま鞄から何かを取出したかなみの手の上には、色とりどりの小さな……
「石」
「ぶっぶー不正解。
正解はパワーストーンでしたぁ」
石じゃねぇか…。
:09/09/26 14:34
:N905i
:7G1p7VwY
#170 [兎]
「うわっ何その呆れ顔!
岸本にあげよーと思って持ってきたのにぃ」
あー…そっか。
『いいやつだなお前』
心で思っただけのつもりが声に出てたらしい。
かなみが嬉しそうな顔をしいてる。
「わり、それもう要らないんだわ」
「えっ、なんで?」
:09/09/26 14:36
:N905i
:7G1p7VwY
#171 [兎]
「昨日正体分かったから」
「マアァァァァジで!?
結局なんだったの?」
俺の机に手を付き楽しそうに目をキラキラさせて聞いてきた。
「ふーん。
で、結局なんで付きまとわれてたの?」
「わかんね」
「分かんないって…。
また付きまとわれたらどーするの?」
「そしたら問い詰めてみるよ」
「んなっ…!」
かなみは目を細め左手で自分の額を押さえた。
:09/09/26 14:37
:N905i
:7G1p7VwY
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