他人の情事U(18禁)
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#171 [兎]
「昨日正体分かったから」

「マアァァァァジで!?
結局なんだったの?」

俺の机に手を付き楽しそうに目をキラキラさせて聞いてきた。

「ふーん。
で、結局なんで付きまとわれてたの?」

「わかんね」

「分かんないって…。
また付きまとわれたらどーするの?」

「そしたら問い詰めてみるよ」

「んなっ…!」

かなみは目を細め左手で自分の額を押さえた。

⏰:09/09/26 14:37 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#172 [兎]
たぶんかなみは心配してくれてるんだろう。

相手の正体がわかり興味がなくなったからなのか、不思議なことに俺に危機感はなかった。

はずなのに俺は今その子と対面している。

なぜこんなことになったのか――…

⏰:09/09/26 14:38 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#173 [兎]
今日からは視線を感じることなく帰れると意気揚揚で帰り支度をしていたらクラスメイトに呼ばれた。

「おーい岸本ーお客さーん」

「誰?」

「おんなー」

それだけで察しがついた。

⏰:09/09/26 14:43 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#174 [兎]
鞄を持ち廊下に出るとセミロングの黒髪を両耳の下で結わき、頭二つ分小さい女の子がうつむいて待っていた。

「なんか用?」

「…………」

喋りださない女の子とクラスの好奇の目が痛く突き刺さり今に至る。

俺も人前では話したくなかったから丁度いい。

⏰:09/09/26 14:44 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#175 [兎]
「何か用があって来たんだろ?」

「…………………………………………………………………………………………………………………………」

長い沈黙。
急かすのは逆効果だと思い相手が話出すのをひたすら待った。

そう、待った。
待つこと30分…やっと口を開いた。

⏰:09/09/26 14:45 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#176 [兎]
「…ごめんなさい」

「はぁ……いいよ、気にしてない」

「…ごめんなさい…」

再び沈黙が包む。

付けられてた理由も気になるが、喋りだすまでまた30分ここで待つのも面倒臭くて俺は出口に向かって歩きだし

「……あ、あのっ」

ドアノブに手を掛ける寸前で呼び止められた。

⏰:09/09/26 14:47 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#177 [兎]
「あ、あ、あの…」

ずっと俯いていた顔を上げたが、緊張してるのか言葉を詰まらせる。

「待ってるからゆっくり話せ」

仕方がないので俺も元いた場所に戻った。

「こ、このあいだ…その、み、み、み…」

み?なんだ?
女の子はもじもじしながら下を向く。

⏰:09/09/26 14:49 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#178 [兎]
彼女と程よい距離をあけ、俺は屋上のフェンスに肘をつき遠くを眺め話しだすのを待った。

「こ、この間…だ、第二運動場の近くで…あの…」

そこまで聞きゃ分かる。

「見たんだ?俺がしてたこと」

カッと耳まで赤くした。

⏰:09/09/26 14:51 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#179 [兎]
「み、見るつもりじゃ…」

「で?
脅しにでもきたの?」

校内でするとこんな事よくある。
男も女もそれをネタに近寄ってくる。
バラされたくなかったら
『俺にも女を回せ』だの
『私の彼氏になって』だの本当にくだらない。

「バラしたきゃ勝手にバラせよ」

ポケットから煙草を取出し火を点けた。

⏰:09/09/26 14:55 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


#180 [兎]
「ち、ちが…そんな事じゃ」

「じゃ、なに?」

「あ、あの…あの人…彼女ですか…?」

はっ!?

「ふっ、ふははっ違げぇよ、もしかしてそれが気になって付け回してたのか?」

⏰:09/09/26 14:58 📱:N905i 🆔:7G1p7VwY


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