ピンクな気分。U
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#156 [のの子]
 
眉間にシワを寄せて怒っているのか、泣くのを我慢してるのか‥
彰君が少し子供のように見えた。

二年前、私達はまだ中学三年生だった。

まだ15歳のただの子供‥


「‥まっ私の唇を奪った件は許さないけどねー。」

話を変えるように私はまた道を歩きだす。

「‥はいはい、許さなくて結構でーす。」

少し遅れて彰君も私の少し後ろについてきた。

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⏰:09/11/03 12:13 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#157 [のの子]
次の日――――

「ちょっと待ってよぉ!なんでそこで急に別れ話になるのぉ?」

桃が周りを気にせず大きな声をだす。

「さぁ‥わかんないよ。我慢の限界だったとか?」

私が苦笑いしながらアイスティーのストローに口をつける。

「意味わかんなぁいっ。竜二君サイテーッ。ムカつく〜‥」

ほっぺを膨らましてケーキを食べる桃。

「だってあんな幸せそうにしてたじゃないっ。‥あの笑顔は嘘だったわけ?」

怒ってたかと思うと次は悲しそうな顔をする。

「そうだね‥」
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⏰:09/11/03 12:22 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#158 [のの子]
 
昨日彰君に送ってもらった後、お母さんにグチグチ怒られながら部屋に逃げた私。

すると一気に疲れがきたのかそのままベッドに飛び込むと朝まで寝てしまっていた。

♪〜♪〜♪

ビクッ

「ぅわっ‥‥‥寝てた‥」

重い体と腫れた瞼が鳴りつづける携帯をとるのを邪魔する。
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⏰:09/11/03 13:46 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#159 [のの子]
 
やっと取れた携帯の画面には桃の名前が写る。

ピッ

「もしも〜
「もしもしっ?大丈夫っ?」

いつもゆっくりの桃がハキハキ、しかも焦ってるもんだからすぐにわかった。

「あぁ‥なんだ〜‥もう知ってるんだ。フクから聞いたの?」

「今朝ねっ‥ってかなんですぐ連絡しないのっ?心配したんだよ?」

「うん‥ごめんね。」

電話をしながらボーッと部屋を見渡すと服やバッグらが散らかっている。
.

⏰:09/11/03 16:56 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#160 [のの子]
 
「ねぇ今日暇?会わない?」

「えっうん、いいよ。」

「じゃ12時に駅ね。」

――――――

そんなこんなで今に至るわけで‥

ご飯を食べた後、喫茶店に入った私達はソファーに座ってかれこれ2時間。

桃に何度も同じ質問やら文句やらを聞かされている。

「ってか竜二君もだけどぉ、彰君も彰君だよねぇ。」

「ん〜‥?」

「だって友達の彼女にキスするなんてさぁ。‥何考えてんだろ。」

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⏰:09/11/03 17:08 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#161 [のの子]
 
「そうだよねぇ〜‥」

私がまたアイスティーを口にする姿を桃がじっと見つめる。

「何‥?」

「なぁんか、もっと取り乱しちゃってるかと思ったけど‥案外冷静だねぇ。」

桃がソファーの背にボスッと持たれて私を見つめる。

「そうかなぁ?」

「そうだよぉ。さっきから『そうだねぇ』ばっかだし〜‥」

そうだったっけ?
.

⏰:09/11/03 17:14 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#162 [のの子]
 
「だってどうしようもないから。それにもうたくさん泣いたし‥」

「彰君と〜昇さんだっけ?いい男二人に支えられたら平気になっちゃうもんなのかねぇ。」

励ましてくれてるのか、けなしてるのか‥

私は苦笑いすると桃は笑いながら嘘だよ、っと小さな声で言った。

「ってかじゃ竜二君とはこれからどうしてく気ぃ?」

「う〜ん‥わかんない。でも別れたいって言われたんだし、私は何もしないよ。」

「そう‥」

複雑そうに笑う桃を前に、私はアイスティーの中の氷をストローでグルグル回す。

⏰:09/11/03 17:28 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#163 [のの子]
竜二Side

「だからなんでっ?!そんなの聡美ちゃん可哀相だろっ!」

「うるっさいなぁ‥冷めたんだよっ。こういうのあんだろっ?」

「ふざけんなよっ!この前まで仲良くやってたくせにっ‥
「うるさいっ!!」

バンッ

俺がテーブルを叩くとシーンッと誰もが黙り込んだ。.

⏰:09/11/03 17:44 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#164 [のの子]
 
昨日彰以外の奴らにも連絡するとメールやら電話がうるさくて、結局皆俺ん家に集まった。

一通り話したとこで旬とフクが食いついてきた。

得に旬は理由に納得いかないと怒りだすばかり‥

「旬‥もうやめよう。竜二がそういうならそうなんだよ。二人は別れたんだ。」

フクがため息をつくと、頭をかく。

「俺らまだ高校生じゃん?結婚とか考えらんないし‥付き合ってたら別れるとかあんだろ。」

博也は携帯をいじりながら冷たく話す。

「でもっ急すぎだろ。」
.

⏰:09/11/03 17:58 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


#165 [のの子]
 
旬が小さく呟く。

「‥俺は最低な男でいいよ。責めていい‥でも聡美ちゃんとよりを戻す気はない。」

俺がハッキリ言うと、暗い空気がまた重くなった。

「『聡美ちゃん』か‥この前まで呼び捨てだったのにな。」

フクが複雑そうに笑う。

「バーベキュー‥どうすんの?」

博也が携帯から目を離して俺を見つめてきた。

「あぁ〜‥どうするかな。」

⏰:09/11/03 18:06 📱:SH06A3 🆔:ap0MzWFE


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