― 短編箱 ―
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#253 [栢]
「‥去年は、独りだったから
恋人と過ごすのは‥初めてなの」
君を独りにした
寂しい思いをさせた
アイツが憎いよ。
だけど俺にはきっと
そんな思いをさせることすら
できないんだろうな‥。
目頭に降った雪がじわっと溶けた。
:09/11/07 18:36 :D905i :B5ShcEsI
#254 [栢]
真っ赤な傘が
真っ白な雪の上に落ちる。
小さく君は驚いたけど、
‥それだけ。
壊れてしまいそうなくらい
強く強く抱きしめてみたけど
空気を抱いているみたいに、
虚しさを覚えた。
「ごめんね‥」
その言葉が
この想いへの返事な気がして
俺は目を閉じて‥
:09/11/07 18:43 :D905i :B5ShcEsI
#255 [栢]
いつまで
偽りの"笑顔"に浸ってるつもりだろう
「‥好きだ」
止むことを知らない淡い雪。
:09/11/07 18:46 :D905i :B5ShcEsI
#256 [栢]
>>243-256
冬なので冬のお話 ^^
今回は切ないかんじに書いてみました!
またわかりにくい話ですが
簡単に解説すると
付き合ってるんだけど
彼女が元カレ忘れられなくて
それに気づいてるのに
別れられない俺←
なんかもやもやしたかんじで
わかる人にはわかる気持ちなのかも
:09/11/07 18:50 :D905i :B5ShcEsI
#257 [栢]
:09/11/07 19:25 :D905i :B5ShcEsI
#258 [椎]
思い出と共に
_
:09/11/14 19:22 :D905i :lSHpUp5E
#259 [栢]
きっと釣り合わないから
君から身を引いたんだ。
:09/11/14 19:23 :D905i :lSHpUp5E
#260 [栢]
あまりに美しすぎて
あまりに眩しすぎて
きっと
見えないふりをした‥。
今更もう遅いこと
:09/11/14 19:24 :D905i :lSHpUp5E
#261 [栢]
艶やかな黒髪が風に揺れる
いつだって遠くから見てた。
「瑞希ちゃん!
今日暇ならご飯食べに行かない?」
「瑞希ちゃんアドレス教えてよ」
いつだって君は人気者で
ひとりでいる事なんて
なかなかなくて
タイミングが掴めなかった。
:09/11/14 19:29 :D905i :lSHpUp5E
#262 [栢]
「あ‥ごめんなさい。
夜は家で夕食を食べるので‥」
「ごめんなさい。
あまりメールが得意ではないので‥」
下心の塊たちに
ひとつひとつ丁寧に言葉を返す。
そして柔らかく笑う。
‥憧れ、夢、理想
枯れ葉のこすれる音が物寂しい。
:09/11/14 19:32 :D905i :lSHpUp5E
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