― 短編箱 ―
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#305 [松田DXさん]
「ねぇどうして見えないの?」
誰も他人の気持ちなんかわかりゃしないのに
"同情"なんてただ迷惑なだけ
「別にいいでしょ!!放っておいて!」
それからあたしは独りになった
宇宙にはまったのもこのせい
誰もまだ知り得ない世界
この世界で普通なことは
アッチでは普通ではないから
普通だとか可哀想だとか
そんな言葉がないとこに憧れた
:10/01/18 13:13 :D905i :IPeB6o1Y
#306 [松田DXさん]
――――――――‥
「別に可哀想じゃないよ
‥あたしも同じだから」
気が付けば心を開いてたようで
ソイツがあたしと同じように
孤独に生きてきたってわかった
あたしと同じ"可哀想"な目をしてる
「‥そうですか。」
深入りしようともせずに
また空を眺めてた
興味をもたれないことに
今のあたしは快感を得たんだ
:10/01/18 13:19 :D905i :IPeB6o1Y
#307 [松田DXさん]
「あたし、こんな世界に生まれたくなかった」
ぽろっと零れた不安は
さっき出会ったばかりの奴に向けられた
少しこちらに目を向けて
またクスっと笑った
同じように孤独だったはずなのに
なんでそんなに笑えるの?
やっと仲間を見つけたと思ったのに‥
するとそいつはゆっくり立ち上がり
少しだけぎこちなくあたしの目の前にきた
:10/01/18 13:25 :D905i :IPeB6o1Y
#308 [松田DXさん]
またゆっくりとしゃがんだ時に
左足の冷たい音が微かに耳に入った
「じゃあ、誰も知らない未来に行きますか?」
「‥は?バカにしてるの?」
「いえ‥相対性理論、知りません?」
「‥今そんな技術はないでしょ
あたしたちにとっては夢のまた夢
その頃には死んでるわ」
そいつは空を見て
いつも夢見てたんだろうか
:10/01/18 13:30 :D905i :IPeB6o1Y
#309 [松田DXさん]
いつか宇宙に行きたい
そんな夢でさえ
きっとそいつにとっては困難なのに
「‥つまらない人生ですね」
じっとあたしを見つめた眼差しが
捕らえて離さなかった
「夢を見るのはただですよ
ただでさえ僕らは普通の夢さえ
困難な状況に置かれてる
僕らが一番に願う夢は‥
みんなにとっては当たり前なんです」
:10/01/18 13:34 :D905i :IPeB6o1Y
#310 [松田DXさん]
そいつは愛おしそうに左足を撫でた
「これでも何かと不自由です
だけど不自由だからこそわかる世界があって
不自由だからこそ可能性を信じたくなる
目が見えたらいいなって
あなたもどこかで願ってる
だから僕も本物の足を得て
遠く離れた星に行きたい」
そいつは人と違うからと言って
下を向いては居なかった
:10/01/18 13:47 :D905i :IPeB6o1Y
#311 [栢]
名前変わってました(´・ω・`)
生活板の名前になってました
松田=栢です(;_;)
:10/01/18 13:50 :D905i :IPeB6o1Y
#312 [栢]
「諦めたら終わりですよ。
夢‥見ましょうよ
楽しいですよ」
また笑った
「‥夢か」
あたしの目の前に
何かがはっきり映った気がした
ぼやけた世界が
そいつの言葉で開けた気がした
:10/01/18 13:59 :D905i :IPeB6o1Y
#313 [栢]
>>292-313
わけわからん(´・ω・`)
タイトル全く関係ないし
内容ふわふわしすぎw
主人公は片目が不自由なことが原因で
人間嫌いになってた
そのため独り宇宙に没頭
"そいつ"は片足が不自由だったけど
前向きに生きている
同じ障害を抱えながらも
考え方が真逆な2人
ってかんじでスルーしてください;;
:10/01/18 14:06 :D905i :IPeB6o1Y
#314 [栢]
ア イ カ ギ
― 悠さまリク ―
:10/01/20 15:49 :D905i :cHfw0CBk
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