― 短編箱 ―
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#55 [栢]
付き合って一年。

喧嘩もそんなにしたことないし
いつも安定期で
気持ちが薄れた事なんて一度もない

4ヶ月前、 付き合って半年で
あたしたちは繋がるようになった

こんなに
愛を感じたのは今までになくて
幸せを感じていたの

⏰:09/10/09 00:46 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#56 [栢]

「大丈夫?
言ってごらん?」

小さな子供をあやすように
あたしを落ち着かせる彼

こんなこと言ったら嫌われちゃう‥

だけど言わなきゃ
この穴は埋まらない。

彼を信じることにした

⏰:09/10/09 00:49 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#57 [栢]

「ここ最近‥さ、
会うたびエッチしてるでしょ?
それでなんかね‥
寂しくなっちゃって。

こんなにくっついてるのに
虚しくて‥うん、(笑)」

真剣に話したら
絶対に大泣きしちゃうから
あえて軽く冗談のように言った

すると彼は
何ともいえないような顔をしていた

⏰:09/10/09 00:53 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#58 [栢]

そしてベッドに倒れ込み
腕で目を覆って
深くため息をついた。

あぁ‥嫌われた
あぁ‥傷つけた

そう思ったから、
ごめんねごめんねと
涙をこぼしながら謝ったの

横に首を小さく振り
ぎゅっと手に力を入れたのがわかる

今、何を思っているの?

⏰:09/10/09 00:56 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#59 [栢]
あたしは諦めて
服を着て帰る支度をした。

はぁ、とため息をついた彼が
ゆっくりと体を起こし
Yシャツに手を通す

もしかしたら‥
体だけの関係だったのかな?

そんなことさえ考えてしまうくらい
緊迫した空間‥。

息をするのをためらう

⏰:09/10/09 00:59 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#60 [栢]

一番下のボタンを止めると
沈黙を破るようにして
やっと彼が口を開いた。


「公園 、行くか」

人が変わったかのような
くしゃっとした笑顔で
そんなことを言われたものだから
少し戸惑った

⏰:09/10/09 01:02 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#61 [栢]

2人で外に出るのは
久しぶりな気がした。

空がこんなに青いことさえ
忘れていたと思う
ー‥ 新鮮だ

まだぐずぐずしているあたしの手を
ぎゅっと優しく導いて

何ヶ月ぶりだろうか、
緑がきれいな夏の公園に着いた

⏰:09/10/09 01:06 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#62 [栢]

芝生のど真ん中に腰を下ろして
大きく息を吐いた

「ごめんな
気付いてやれなくて‥」

頭を優しく引き寄せられ
暖かい胸元に顔をうずめた。

「わがままでごめんね、
傷つけちゃったよね」

小さく小さく呟く

⏰:09/10/09 01:10 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#63 [栢]

「傷つけたのは俺のほうだから、

これからは
こうやって公園デートするか(笑)」

にっと笑った顔は
本当にまぶしかったけれど
少し切なそうで
胸が締め付けられた。

⏰:09/10/09 01:12 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#64 [栢]

「なんかあったら言えよ?
俺、バカだから
なかなかくみ取ってやれないからさ」

そう言ってわさっと寝転んだ
真似してあたしも寝転ぶ

空がきれいだった
なんて広いんだろう‥

真っ青な空を眺めて
彼は何を感じだのかな。

⏰:09/10/09 01:16 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


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