曖 昧 ミ ー 。
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#102 [あんず]
「ど……っ、
どうしたんですか!?
なんか呼吸が荒いです…
もしかして家から走って来たんですか!?」
眉を八の字にして
俺の心配をする女に、
俺は思わず頬が緩んだ。
「謝り、に来た。」
俺がそう言うと、「なんで?」とでも言いたそうな顔で女は俺を見た。
:09/12/11 23:13
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:eqlwW/5k
#103 [あんず]
「俺…お前の事情も知らずにお前を追い出した。
……悪かった。」
そう言うと、女は
「そんな…っ梓くんは悪くありません、私が…」
私が悪いんです、と首を横に振った。
違う、違う。
お前は悪くないんだ。
:09/12/11 23:20
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#104 [あんず]
俺はぶんぶん激しく首を振る女の頭を手で押さえると「ひぎゃっ」と女の悲痛な声が響いた。
…少し力が
強すぎただろうか。
「梓くん……?」
不思議そうに頭を傾げながら俺を見上げる女の目には涙。
(そんなに
痛かったのだろうか。)
:09/12/12 00:21
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:jBr7ypsI
#105 [あんず]
そんな涙を指で拭い、
「………来いよ。」
と小さく呟き女の腕を引っ張り俺は歩き始める。
「え?なんですか…っ」
訳もわからず
引っ張られるがままに
女は足を動かす。
:09/12/12 00:26
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:jBr7ypsI
#106 [あんず]
白いワンピースがふわふわと揺れるのを感じる。
掴んだ女の腕は、
外にいたせいなのか
とても冷たかった。
「…皐月と一緒に住むんだろ?ならお前の家はこっちだろーが。」
:09/12/12 00:31
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#107 [あんず]
俺がそう言うと、
女はピタッと立ち止まり目を見開いていた。
「…何してんだよ。」
その目からは、再び微かな涙が浮かんでいて。
そして、満開の
笑顔が浮かんでいた。
:09/12/12 00:38
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#108 [あんず]
皐月がコイツを
放っておけなかった理由
俺もわかる気がする。
だって俺と皐月は、
コイツの気持ちを
知っているから。
だからもうきっと、
俺もコイツを放っておけないんだ。
:09/12/12 00:43
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:jBr7ypsI
#109 [あんず]
「サクラちゃんは
小さい頃に両親を亡くして、昔から親戚の間でたらい回しにされていた子なんだ。
今もバイトでお金を貯めてるけど、やっぱり生活はかなり苦しいみたいで
そんなサクラちゃんが
昔の自分達と重なって見えちゃって…どうしても一人にしたくなくて、一緒に住もうと思ったんだ。」
:09/12/12 01:02
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#110 [あんず]
俺も、この女が昔の俺達と重なって見える。
だからもう、
一人にはさせない。
それに、コイツのこんな嬉しそうな顔を見たら…
:09/12/12 01:04
:W61K
:jBr7ypsI
#111 [あんず]
どんなに無理でも、
放っておけねぇよ。
:09/12/12 01:06
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