曖 昧 ミ ー 。
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#11 [あんず]
そして、
皐月は俺の双子の兄。
一応アイツは俺の兄貴なのだ。(認めたくないが)
顔は瓜二つ、と言ってもいい程似ているが、性格は全く違う。
絶対に違う。
:09/10/12 21:10
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:cIblCj7A
#12 [あんず]
おっとりな皐月と
せっかちな俺。
人懐っこい皐月と
人見知りな俺。
もちろん親戚や色んな人に可愛がられるのは皐月の方で。
…昔から皐月にコンプレックスを持っていた、のかもしれない。
:09/10/21 20:36
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:RmmmgJr6
#13 [あんず]
「(…昔から、ね。)」
薄れた昔の記憶の中で圧倒的な存在感があるあの記憶。
中3の頃の、
一人の女の記憶。
「遅くなってごめん梓、行こっか!!」
靴を履いている俺の後ろからトコトコと歩いてきた皐月。
時計を見ると、8時10分を指していた。
:09/10/21 20:57
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:RmmmgJr6
#14 [あんず]
「やば、遅刻する。皐月、急いで靴履け!!」
急げと言っても
皐月はもたもたと
靴を履いている。
…コイツは“急ぐ”という言葉を知っているのだろうか。
:09/10/21 21:01
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:RmmmgJr6
#15 [あんず]
皐月の様子を見ると、もう少し靴を履くのに時間が掛かりそうだ。
―――…いい。
先に外に出てしまおう。
そう思い、俺は勢いよく白い玄関のドアを開いた
:09/10/21 21:36
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:RmmmgJr6
#16 [あんず]
「きゃっ!!」
小さな悲鳴が耳に入る。
きゃ…?女の声…?
ドアノブにあった
視線を、前に移すと
ふわりと白いワンピースを着た小さな女が、空を飛んでいた。
:09/10/21 21:39
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:RmmmgJr6
#17 [あんず]
…否、
俺の方に突っ込んできた
「危なっ…!!」
そう思った時にはもう、全ては遅かった。
――――ドサッ!!
:09/10/21 21:41
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:RmmmgJr6
#18 [あんず]
「「痛………。」」
低い俺の声と
高い声が重なる。
思い切り床に打ちつけた腰が悲鳴を上げている。
…上に乗っかっているこの女が重たい。
:09/10/21 21:43
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#19 [あんず]
「梓…とそこの女の子、大丈夫……?」
まだ靴を履いていた皐月が少し眉を八の字にさせてこっちを見ている。
俺の腹には白いワンピースを着た小さい女がいつまでも乗っている。
びくともしないこの女。
…さすがに生きているか心配になってきた。
:09/10/21 21:50
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:RmmmgJr6
#20 [あんず]
「おい、大丈…」
“大丈夫か”
そう言い掛けた時、その女はむくっと顔を上げた
“美少女”…と言ってもいいくらい綺麗なその顔立ちに、思わず俺は目を見開いた。
:09/10/21 21:53
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