曖 昧 ミ ー 。
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#14 [あんず]
 

「やば、遅刻する。皐月、急いで靴履け!!」


急げと言っても
皐月はもたもたと
靴を履いている。


…コイツは“急ぐ”という言葉を知っているのだろうか。


 

⏰:09/10/21 21:01 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#15 [あんず]
 

皐月の様子を見ると、もう少し靴を履くのに時間が掛かりそうだ。


―――…いい。
先に外に出てしまおう。


そう思い、俺は勢いよく白い玄関のドアを開いた


 

⏰:09/10/21 21:36 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#16 [あんず]
 



「きゃっ!!」


小さな悲鳴が耳に入る。
きゃ…?女の声…?
ドアノブにあった
視線を、前に移すと



ふわりと白いワンピースを着た小さな女が、空を飛んでいた。


 

⏰:09/10/21 21:39 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#17 [あんず]
 


…否、
俺の方に突っ込んできた


「危なっ…!!」



そう思った時にはもう、全ては遅かった。


――――ドサッ!!


 

⏰:09/10/21 21:41 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#18 [あんず]
 

「「痛………。」」

低い俺の声と
高い声が重なる。
思い切り床に打ちつけた腰が悲鳴を上げている。



…上に乗っかっているこの女が重たい。


 

⏰:09/10/21 21:43 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#19 [あんず]
 

「梓…とそこの女の子、大丈夫……?」


まだ靴を履いていた皐月が少し眉を八の字にさせてこっちを見ている。

俺の腹には白いワンピースを着た小さい女がいつまでも乗っている。


びくともしないこの女。
…さすがに生きているか心配になってきた。

 

⏰:09/10/21 21:50 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#20 [あんず]
 

「おい、大丈…」


“大丈夫か”
そう言い掛けた時、その女はむくっと顔を上げた


“美少女”…と言ってもいいくらい綺麗なその顔立ちに、思わず俺は目を見開いた。


 

⏰:09/10/21 21:53 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#21 [あんず]
 

女は俺から身体を離し、俺の目の前に立った。
腹の解放感が心地よい。



―――胸騒ぎが、した。
胸騒ぎというより、全身の毛が逆立つような。

そんな感覚が、した。

 

⏰:09/10/21 23:15 📱:W61K 🆔:RmmmgJr6


#22 [あんず]
 

「早瀬皐月くん…っ」

女は俺にしっかりと視線を捕らえながら、小さく口を開いた。
透き通るような、声で。


「(なんで名前を知ってる……?)」


初めて見る顔。
決して見たことの
ない顔なのにこの女は
皐月の名前を知ってた…




……あれ?皐月?

 

⏰:09/10/22 09:15 📱:W61K 🆔:ot4c4wEo


#23 [あんず]
 

あれ?コイツ皐月に
用があるんだよな?

でも皐月じゃなく俺に
話し掛けている。


……あれ、もしかして
この女………。



俺と皐月を間違えてる?


「あ、ああ、あのっ
私……私、私と…っ!!」


 

⏰:09/10/22 09:19 📱:W61K 🆔:ot4c4wEo


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