曖 昧 ミ ー 。
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#91 [あんず]
いやいやいや…
訳わかんねぇよ!!
金銭的に考えて、
結婚は無理なんだ。
だから一緒に住むことも
無理なんだよ!!
…コイツ、
全然わかってねぇ!!
:09/12/10 22:57
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:CKgE3q12
#92 [あんず]
「いやだから、
それも無理だって。」
早く懲りて貰いたく、
俺が冷たく
皐月に言い放つと
「梓お願い。
サクラちゃんと一緒にいたいってのもあるけど、
それ以上にサクラちゃんを放っておけない。」
負けじと
言い返して来る。
「サクラちゃんを
放っておけない」
その時は、
この言葉の意味が
まだわからなかった。
:09/12/10 23:05
:W61K
:CKgE3q12
#93 [あんず]
「あの…、私のせいで、ごめんなさい…。
結婚の上に家に住ませろなんて、迷惑ですよね」
すると、俺の前で小さく座りながら俯いていた女が口を開いた。
申し訳なさそうに、
苦笑しながら。
:09/12/11 20:16
:W61K
:eqlwW/5k
#94 [あんず]
そんな女に、俺は何も言えず黙り込んでしまった
…ヤバい、
沈黙は肯定と同じだ。
そう思い口を開きかけた時には、もう遅かった。
「…っごめんなさい、
私帰ります!!
ご迷惑お掛けしました。」
:09/12/11 22:11
:W61K
:eqlwW/5k
#95 [あんず]
そう言い残し、
女は走って家を出て行ってしまった。
「サクラちゃん…」
部屋では皐月の
小さな声が虚しく響く。
…なんで、
あんな悲しそうな顔をして出て行った…?
:09/12/11 22:31
:W61K
:eqlwW/5k
#96 [あんず]
「皐月、なんでアイツ「いや、ごめんね。梓が悪いんじゃないんだ。」
俺の言葉を遮るかのように皐月は口を開いた。
「サクラちゃんと一緒に住むと言った理由を、梓にちゃんと話せば良かったんだよね。」
そう言った皐月の顔も
申し訳なさそうで。
俺は思わず、
胸を締め付けられた。
:09/12/11 22:38
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:eqlwW/5k
#97 [あんず]
「その理由って…。」
皐月の目を見て
理由を聞くと、皐月は
「サクラちゃんは昔の僕達とよく似ているから」
と、俯きながら呟いた。
:09/12/11 22:42
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:eqlwW/5k
#98 [あんず]
皐月は顔を上げ、
ゆっくりと口を開いた。
「サクラちゃんは――――――――…」
その理由を聞き終えると同時に、俺は皐月を置いて玄関を飛び出した。
:09/12/11 22:47
:W61K
:eqlwW/5k
#99 [あんず]
俺はなんであの時黙り込んでしまったんだろう。
なんで「迷惑じゃない」と言ってやらなかったんだろう。
後悔で胸がいっぱいになりながら、ひたすら走った。
俺らも昔味わった、
あの苦しみ。
追い出されることの辛さ。
それを知ってるのに、
俺はアイツを
追い出してしまった。
:09/12/11 22:53
:W61K
:eqlwW/5k
#100 [あんず]
キョロキョロと辺りを見回しアイツを探すと
遠くに、ゆっくりと歩く女の姿が見える。
――――…いた。
「やっと見つけた」
そう思った時にはもう、
俺はアイツの細い腕を
力強く掴んでいた。
:09/12/11 23:01
:W61K
:eqlwW/5k
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