<<来栖>>
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#184 [nanoka]

「後ろって…」

と、男は蒼井さんの後ろを見た。

当たり前だけど何も見えなかったようだ。

⏰:09/10/22 22:58 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#185 [nanoka]

「平たく言えば物凄く強運な守護霊といったところですかね」

それは俺も初めて聞く話だった。

「じゃあパチンコや競馬も負けないのか?」

⏰:09/10/22 23:01 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#186 [nanoka]

男の質問に蒼井さんは少し苦笑しながら

「自分の欲の為に使うことはできないんですよ」

と、答えた。

⏰:09/10/22 23:02 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#187 [nanoka]

意外にも蒼井さんの話を疑うことのない様子の男に、俺はこっそり胸を撫で下ろした。

「いいことばかりでもないですけどね。おかげで霊も視えますし…」

色々と質問をしていた男が一番食い付いた言葉だった。

⏰:09/10/22 23:05 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#188 [nanoka]

「じゃあ俺に憑いてるものが視えるのか!?」

少し身を乗り出して男はそう訊いた。

蒼井さんは微笑むと、はいと短く答えた。

⏰:09/10/22 23:07 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#189 [nanoka]

「どんな奴だ!?俺に憑いてるのは!?」

何か思い当たることでもあるのか、男の眼差しは真剣だった。

「憑いてはいますけど悪いものではないですよ」

⏰:09/10/22 23:09 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#190 [nanoka]

蒼井さんの答えが不満だったのか、男は納得いかないといった顔で煙草に火をつけた。

「間違いなく何か悪いものが憑いている」

と言い張る男は、最近起こった異変について話始めた。

⏰:09/10/22 23:13 📱:P906i 🆔:TiXHFAh.


#191 [nanoka]

「絶対何かいるんだよ!最近俺、その何かにすっげー頭叩かれるんだ」

思わず「へ?」と間抜けな声が出てしまった。

睨み付けられた俺にはそれだけ?と聞き返す勇気はなかった。

⏰:09/10/23 23:27 📱:P906i 🆔:V9FMlRY2


#192 [nanoka]

「最初は気のせいかとも思ったんだけど、間違いなく叩かれてるんだ」

そう言って男は自分の後頭部を撫で下ろした。

「パーで平手打ちされたみたいな感じかな。でも振り向いても誰もいないんだよ。な?怖いだろっ?」

⏰:09/10/23 23:39 📱:P906i 🆔:V9FMlRY2


#193 [nanoka]

男に同意を求められ、俺は微妙に視線をそらした。

怖い話ならたくさん聞いてるし、正直他の人の話の方が何倍も怖かった。

でもその男にしてみたら、かなり怖いことらしく怖いだろ?と繰り返していた。

⏰:09/10/23 23:47 📱:P906i 🆔:V9FMlRY2


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