<<来栖>>
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#482 [nanoka]
「でも…」
「別に忘れててもいいじゃないですか。また知り合いになれば」
顔を上げた蒼井さんと目が合った。
:09/11/11 02:41
:P906i
:l/Kchu/.
#483 [nanoka]
蒼井さんの真似をして微笑んでみたけど、うまくできたかはわからなかった。
だから言葉を続けた。
「素敵じゃないですか。一生のうちに二度も運命の出逢いを体験できるなんて。しかも同じ相手と」
:09/11/11 02:44
:P906i
:l/Kchu/.
#484 [nanoka]
俺の言葉が蒼井さんに届いたかはわからない。
でも蒼井さんは車を降り、病院に向かって歩きはじめた。
その背中はさっきよりも誇らしげに見えた。
:09/11/11 02:45
:P906i
:l/Kchu/.
#485 [nanoka]
「初めまして、蒼井です」
蒼井さんは言った。初めての時と同じように。
「初めまして」
彼女は微笑んだ。
:09/11/11 02:48
:P906i
:l/Kchu/.
#486 [nanoka]
「何だかあなたとは初めて会った気がしないわ。あなたといると懐かしいような幸せな気分になるの」
「光栄です。もしよかったら明日も会いに来ていいですか?」
彼女は再び微笑んだ。
「明日が待ち遠しいわ」
:09/11/11 02:51
:P906i
:l/Kchu/.
#487 [nanoka]
:09/11/11 02:55
:P906i
:l/Kchu/.
#488 [nanoka]
:09/11/11 02:59
:P906i
:l/Kchu/.
#489 [nanoka]
自分には一般に霊と呼ばれるものが生きている時の姿で視えると気付いたのは、彼女に会った時だった。
蒼井さんの言葉を借りるなら俺の後ろの方がそういう無害な霊を選んで姿を視せているから。
無害という言い方は少し違うかもしれないと蒼井さんは言った。
:09/11/12 16:25
:P906i
:RPC8pAAU
#490 [nanoka]
だけど俺や他の人に何かしようとしているわけではないので人間に近い姿をしている…と。
だから彼女を初めて視た時俺は普通のおばさんだと思った。
おばさんって言ったら失礼かもしれないけど30代半ばにはみえた彼女と会ったのは店に向かう途中だった。
:09/11/12 16:29
:P906i
:RPC8pAAU
#491 [nanoka]
黒いスーツにゴムで無造作に一つに束ねた黒髪。
郵便局とか役場とかで事務とかやってそうなイメージだった。
その彼女が自動販売機の前で屈んで下を覗き込んでいた。
:09/11/12 16:35
:P906i
:RPC8pAAU
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