<<来栖>>
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#445 [nanoka]
三人とも枢先生を心配そうな表情で見つめていた。
俺も彼女を見ていた。いや性格には彼女の頭部を見ていた、だ。
ちょうどおでこがある辺りに黒いもやの様なものが浮かんでいた。
:09/11/10 16:19
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#446 [nanoka]
俺はそれが何なのか気になって仕方なかった。
チラチラと蒼井さんに視線を送ってみたけど蒼井さんは微笑みを返してくれるだけだった。
もしかしたら俺にしか視えてないのかと心配になったくらいだ。
:09/11/10 16:21
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#447 [nanoka]
結局その日は、彼女が亮太たちのことを思い出すことはなかった。
それでも彼女は終始ニコニコしていたし、その表情はどこか亮太たちを懐かしんでいるようにも見えた。
:09/11/10 16:28
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#448 [nanoka]
面会時間を終えた後、蒼井さんは亮太たちをバーに誘った。
「コーヒーでも飲みながら説明させて下さい」
という蒼井さんの誘いを、亮太たちは二つ返事で受けた。
:09/11/10 16:32
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#449 [nanoka]
移動途中の車内で俺はあの黒いもやについて蒼井さんに聞いてみた。
「やっぱり拓真くんにも見えてましたか」
と、ちょっと嬉しそうに笑ってからあれが原因だと思うと蒼井さんは言った。
:09/11/10 16:34
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#450 [nanoka]
「あれがあると何回まわりの霊を祓ってもまたすぐ集まってきちゃうと思うんですよね」
「あのもや自体を何とかすることは出来ないんですか?」
俺の質問に蒼井さんは少し困った顔で言った。
:09/11/10 16:37
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#451 [nanoka]
「悪い夢を見てうなされている人を起こしちゃいけないって聞いたことはありませんか?」
「あ。その話なら昔ばあちゃんから聞いたことあります。たしか夢から戻ってこれなくなるとかって…」
「あの黒いもやも同じようなものなんです。だから下手に手出ししていいものかどうか…」
:09/11/10 16:39
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#452 [nanoka]
俺にしたのと同じ話を蒼井さんは亮太たちにも伝えた。
「ただ今日みたいに寄ってきた霊たちを一時的に祓うことはできます」
と、付け加えて。
:09/11/10 16:41
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#453 [nanoka]
「後ろの方の話はしましたよね?今は彼女自身の後ろの方の力は彼女を守ることに使っていると思うんです。だからそれを僕が手伝って…」
彼女自身の力で黒いもやを祓うしかないのだと、蒼井さんは言った。
後ろの方の力を黒いもやだけに使えれば可能かもしれないと。
:09/11/10 16:45
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#454 [nanoka]
「時間はかかるかもしれませんが、僕にも手伝わせてくれませんか?」
というわけで、蒼井さんは二日に一回のペースで彼女に会いに行くことになった。
俺と二人の時もあれば亮太や空さんたちをつれて行くこともあった。
:09/11/10 16:50
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