<<来栖>>
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#465 [nanoka]
いたずらがバレた時みたいなそんな少し子供っぽい表情だった。
「ほんとはもう週一くらいでいいんですよね、病院に行くのは」
「えっ?」
:09/11/10 17:32
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#466 [nanoka]
「拓真くんには視えてるからわかりますよね。もやが小さくなったこと」
「はい」
事実だった。その頃には、あのもやは飴玉くらいの大きさまで小さくなっていた。
:09/11/10 17:34
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#467 [nanoka]
「もうほとんど影響力もないくらいなんです、実は」
「じゃあ何で…」
もやが小さくなってからも変わらず蒼井さんは病院に通っていた。
むしろ回数は増えたくらいだ。
:09/11/10 17:35
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#468 [nanoka]
「僕が会いたいからです。枢さんに」
そう言って蒼井さんはニッコリと笑った。
「えっ?」
「でも僕の気持ちだけでいつまでもこのままにしておいちゃダメですね」
:09/11/10 17:37
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#469 [nanoka]
そう言った蒼井さんは少し寂しそうだった。
「明日亮太くんたちも病院に来れるか聞いてみてもらえますか?」
俺は蒼井さんに言われるまま次の日病院に亮太たちを呼び出した。
:09/11/10 17:39
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#470 [nanoka]
いつものように談話室に入ると
「今日はみんなにも視えるようにしましょう」
そう言って蒼井さんは両手であのもやを包んだ。
:09/11/10 17:41
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#471 [nanoka]
「あ…!」
そばにいた亮太たちが声を洩らした。
どうやら亮太たちにももやが視えるようになったらしい。
:09/11/10 17:42
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#472 [nanoka]
「この黒い塊がそもそもの原因です」
と、蒼井さんは言った。
「最初はもっと大きかったんですけど、今はここまで小さくなりました」
:09/11/10 17:43
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#473 [nanoka]
そう説明をすると、蒼井さんはその塊を指で掴んだ。
右手の人差し指と親指で挟まれた塊は、逃げようと暴れているようにも見えた。
亮太たちも黙ってその光景を見つめていた。
:09/11/10 17:45
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#474 [nanoka]
「さて…」
蒼井さんはそう呟くのと同時に指で掴んでいた塊を勢いよく指で押し潰した。
“ぱちん”という音が部屋に響いた。
:09/11/10 17:47
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