こちら満腹堂【BL】
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#495 [ひとり]
「邪魔すんな今根岸と内緒のいい話ししてたんだから」
「何それ気持ち悪っ」
ひろむさんとジャレながら、店に入る前に一瞬。
確かにこっちをチラ見したあの人の目が笑いかけてくれたから。
きっと同じ気持ちなんだって、わかっちゃったから。あぁ、弘さんすんません。
俺のこのニヤニヤ
「当分収まりそうにないっす」
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:10/01/29 08:50 :F01B :1RggK/fA
#496 [ひとり]
【休憩】
おはようございます、ひとりです。
スランプ気味でしたが、戻って参りました。
ひとりの不在中も上げて下さった皆様、マヂはんぱねぇ感謝にもうジャンピング土下座の嵐です。
なんかあんまチューシーンとか克明な描写が、力及ばずできませなんだ、申し訳ないです。殴って下さい←
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:10/01/29 09:00 :F01B :1RggK/fA
#497 [蜜柑ボウヤ]
よっしゃあ!!
目ぇ食い縛れぇッ!!!!←←
初コメなうえに失礼な発言御許しください。土下座
実はずーーーーっと読んでました!![壁]ω・*)
コメントのタイミングが掴めずで…。(笑)
これからも応援しています♪頑張ってください☆★
:10/01/30 00:02 :P905i :hlMj6bTY
#498 [ひとり]
【第二十六話/追加注文】
「今日からお世話になります」
突然の事すぎた
「わからない事だらけなので迷惑かけちゃうかもしれませんが」
事前に一言くらいあってもいいんじゃなかろうかと思う
「よろしくお願いします」
何でこんな事になったんだ?
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:10/01/30 07:37 :F01B :aEmW27go
#499 [ひとり]
───
─────
最近店も調子がいいから、もう一人雇おうか。
弘さんと三田さんが相談するのを何度か耳にしていたのは事実だ。
俺のいる所から少し離れたホールの隅で、スタッフウェアに身を包んだ二人。片方が何事か言うと、もう一方は頷きながらマメに手元のペンを動かしている。
弘さんと、新米バイト。
いいじゃないか。確かにここ最近人手が足りずに困ってたんだし。
女だったら華もあるだろう。
でも、これは流石にないんじゃないか?
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:10/01/30 07:37 :F01B :aEmW27go
#500 [ひとり]
「根岸ー」
遠目に様子を窺っていた俺に、弘さんからお呼びがかかった。
その横にちょこんと佇む新米と揃って笑いかけられると、堪えていた溜め息がついでてしまう。
「なんです」
本当は予想をつけているのに、さも知りませんといった風を装い、二人のいる店の隅に近づく。
白々しいな、まったく。
「お前今日面倒みてやって」
やっぱりだ。
「はい、わかりました」
そう言う以外に術はないから。弘さんの指示に二つ返事ですんなり返した。
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:10/01/30 07:38 :F01B :aEmW27go
#501 [ひとり]
『じゃあそういう事で』俺の役目は此処までと言わんばかりの態度で裏に捌ける弘さんに、明ら様な視線を投げつける。手元がライターで遊んでいた。
一服しに行く気だな、ちくしょー俺も吸いたいのに。
思っても叶わないこの状況だ、仕方がない。俺は背を向けていた現実を振り返った。
「で、何で此処にいる」
「どうこのスタッフT似合う?」
「俺の質問は無視か」
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:10/01/30 07:39 :F01B :aEmW27go
#502 [ひとり]
「だってゆうちゃん最近遊び行ってもいない時あるし」
「俺にだって用事の一つや二つあるんだよ」
「一つ二つどころじゃないじゃん、朝帰りばっかりして」
母親のような口調にうんざりする。確かに女の一人暮らしは物騒だし、夜中一人で心細い事もあるだろうと思う。だからって、自分の恋人を蔑ろにしてまでかまってやれる程、俺の根はお人好しにできちゃない。
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:10/01/30 07:39 :F01B :aEmW27go
#503 [ひとり]
「・・・・とにかく」
それ以上、母ちゃんの小言のような不満を吐き出されてはたまらないので、俺は無理矢理な軌道修正を図った。
「今日からお前も此処のバイトだ、ビシバシ教えるから甘えんなよ」
「てことはゆうちゃん先輩だ」
俺の前言はまたしても完全無視かと思ったが、もういっそ面倒なのでその事実を俺が無視した。
「まぁ、そうだな」
「よろしくお願いします、ゆうちゃん先輩」
常の呼び名に『先輩』と付け足した。何の創意工夫もない事に、キャッキャと喜ぶ姿を目の前にして先が思いやられる。
兎にも角にもその日が、アキの記念すべき初出勤日となった訳だ。
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:10/01/30 07:40 :F01B :aEmW27go
#504 [ひとり]
───
─────
初日に先ず教えたのは基本中の基本ばかりだったが、アキは思いの外覚えが早かった。
俺を追っかけてくるような真似をして、もし皆に迷惑をかけるようならその時は・・・なんて考えてもいたのだが、どうやら俺の取り越し苦労だったらしい。
基が体育会系出身なんだ。よくよく思えば礼儀マナーなんてそれこそ昔っから叩き込まれてきてる訳で、今更俺が手取り足取りしてやらなくとも、アキは当たり前のように明るい挨拶と気持ちのいい返事をホールに響かせて、夜には積極的に注文を取ったり席へ誘導したりと、目覚ましい活躍を遂げた。
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:10/01/30 07:40 :F01B :aEmW27go
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