こちら満腹堂【BL】
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#51 [ひとり]
その表情(カオ)は普段の三田さんが嘘のように幼い。
普段はギャーギャー騒がしく、おっさんキャラを全面に押し出してるこの人は、実はかなり造りが繊細だったりする。線も細く、飯食ってんのかよと思うほどだ。
そんな新鮮な様を堪能してハッと我に返れば、リハの時間が迫っている。
「やっべ」
俺は慌ててベッドから飛び出した。
・
:09/12/10 20:30 :F01B :CoaqmSpo
#52 [ひとり]
【休憩】
今晩は、ひとりです。
第一話はこれで完結です。中途半端ですんませんが、それも含めてだらだらなひとりスタイルとゆーことで、ご容赦くだせぇ。
二話目は三田目線で書くつもりですので、宜しく。
意見や感想頂けると小躍りして喜びます。
ぴよーん
:09/12/10 20:35 :F01B :CoaqmSpo
#53 [ひとり]
【第二話/女子は必ずサラダを頼む】
ガキん時の俺は凄げぇ女顔で、チビだった。挙げ句泣き虫のヘナチョコだった。だからクラスの男子にはからかわれ、女子には「可愛い」を日々連呼された。
言っとくけどさ、思春期の童貞男に「可愛い」とか吐くのは「死ね」と同義だかんね。マヂ男のプライドずたぼろだかんね。
・
:09/12/10 21:10 :F01B :CoaqmSpo
#54 [ひとり]
それでもヘナチョコな俺は当然自分の力だけでその窮地を打開できるはずもなく。
悩みに悩み、考えに考え抜いて一つの結論に達した。
そうだ、ヤンキーになろう。
・
:09/12/10 21:14 :F01B :CoaqmSpo
#55 [ひとり]
ちょうどいいところに幼なじみで二こ上のひろむがいた。当時高校一年生だったアイツは、既にそっちの街道を爆進中で、今見たら腹筋痙攣、100バー爆笑もんだけど、パンチに短ランがトレードマークだった。
俺は訴えた。ヤンキーになりたいんだと。ヤンキーになって誰からも舐められない男になりたいんだと。
・
:09/12/10 21:27 :F01B :CoaqmSpo
#56 [ひとり]
ひろむのつてで念願かなってヤンキーの仲間入りを果たした俺は、荒れに荒れた。中二の夏。我ながら駆け抜けてたと思うよ、うん。
全然泣かなくなったしね、喧嘩だって拳平らになるくらいやったしね、女子にもモテたしね、ケバいヤン女にばっかだけどね、うん。
・
:09/12/10 21:38 :F01B :CoaqmSpo
#57 [ひとり]
まぁまぁ前置きが長くなったけど、とにかくそんな感じで俺は舐められたくない一心で背伸びしてきたわけです。
社会に出てからも舐められないようにって一心で髭とか生やしてみて今日に至るわけです。
それが
「アレ?お前髭どしたよ」
・
:09/12/10 21:47 :F01B :CoaqmSpo
#58 [ひとり]
「──」
「あん?」
「起きたらなくなってたんだよ!!!!」
「意味わかんね」
俺だって「意味わかんね」っての。
朝、満腹飲みして根岸んちに泊まった朝。気付くと俺の顎髭が、俺の鎧と言っても過言じゃあない顎髭が、
忽然と消えた。
・
:09/12/10 21:54 :F01B :CoaqmSpo
#59 [ひとり]
根岸の姿もそこには無く、色気も素っ気もない書き置きが一枚。
三田さんへ
鍵はポストに入れといて
根岸
いやいやいやいや
・
:09/12/10 21:57 :F01B :CoaqmSpo
#60 [ひとり]
その前に言うことがあるでしょーよ!!
俺の髭に何してくれてんだあの野郎!!!!
「お前顎ツルツルだとやっぱ若く見えるなー」
呑気に無神経なこと抜かす滝をねめつける。
「デリケートな部分だからあんまそこツッコまないで!!!!」
・
:09/12/10 22:01 :F01B :CoaqmSpo
#61 [りんご]
実ゎ…☆
最初のときからずっと
読んでました´ω`笑
思いきって
コメしちゃいますー..
BLあんまり
好きじゃなかったのに
これはすごーく
おもしろいです´ω`☆
文の感じも素敵です
更新楽しみにしてます
頑張ってください
:09/12/10 22:26 :SH903i :gCSWCqa.
#62 [ひとり]
>>61りんごさん
コメありがとございますヒーハーヾ(´ω`)ノ喜
BLあんま得意でないんですね〜
そんなりんごさんにも気軽に読んでもらえるよなゆるーい感じで書き進めてきますんで、今後ともご贔屓に(´ω`)ペコペコ
いやぁコメ貰えるとひとりマヂ鼻息荒く頑張れます!!あざしたぁー
・
:09/12/10 23:27 :F01B :CoaqmSpo
#63 [りんご]
BLって分かるようでやっぱ馴染みない世界なんで
んー(゚∀゚)?って
感じだったんです
でもこれは好きです
どんな内容であれ最後まで読みますよ
ひとりさんのお好きなようにお話展開させちゃってください☆!これからがとっても楽しみー
ハラハラドキドキさせてくださいね
←
何度もすみません
ヒーハー(´∀`)ノ
:09/12/10 23:49 :SH903i :gCSWCqa.
#64 [ひとり]
>>63りんごさん
ハラハラドキドキですか、努力します!多分ひとりにはムリな高等技術ですが(゚∀゚)ケラケラ
ではでは〜今からまた更新、ちょっぴですがしていきますよーぃ(゚∀゚)ケラケラ
・
:09/12/11 00:18 :F01B :4z3oIw1g
#65 [ひとり]
「んな騒ぐなや髭くらいでー」
「"くらい"じゃない!髭のない俺の顎なんて、チンコ丸出しの下半身みたいなもんなの!!!!」
「猥褻物かぁーそりゃいかんなぁ」
「いかんですよ!!いかんにも程がありますよ!!!!」
滝を相手に開店前の満腹堂でわめき散らす俺の頭に突如衝撃が走る。
「痛っ!!!?」
「仮にも飲食店なんだからあんまでけぇ声でチンコとか言うでないよ」
とっさに頭を庇った両手はそのままに、振り向くとひろむが呆れた顔で俺を見下ろしている。
・
:09/12/11 00:30 :F01B :4z3oIw1g
#66 [ひとり]
「外まで聞こえてんぞ」
「だってひろむ見てくれよコレ〜」
情けない声を出しながら、無防備な己の顎を突き出して見せる。
「お、髭剃ったのか」
「だから剃ったんじゃねぇ!!!剃られたんだ!!!!」
犯人は奴しかいない。
おのれ根岸っ覚えていやがれ。
・
:09/12/11 00:35 :F01B :4z3oIw1g
#67 [ひとり]
【休憩】
またまた今晩は、ひとりです。
短いですが第二話完結です。只単に、髭をそられた可哀想な三田が書きたかっただけですごめんなさい←
あと一話二話ときてお気づきでしょうが、タイトルはまるきりからきしの無意味です。気分です。
ではでは眠くなるまでもう少し、再び根岸目線に戻って更新させていただきますん。らんらんるー
・
:09/12/11 00:45 :F01B :4z3oIw1g
#68 [ひとり]
【第三話/居酒屋のお絞りの消毒臭さが好き】
ライブが無事終わり、ダチとの打ち上げも解散した俺が最寄り駅に降り立ったのは午前零時ジャスト。
今日が"昨日"になり、明日が新しい"今日"になるこの瞬間が、結構好きだったりする。目には見えなくても確かにそこに在るという安心感が、いい。
空気に触れる身体表面は確実に冷たいのに、一枚隔てた皮膚の下では、未だアルコールが冷めることなく力を発揮している。
・
:09/12/11 01:03 :F01B :4z3oIw1g
#69 [ひとり]
そして一人になってふっと思うのはあの人の事だ。
予期せぬ展開から一夜を共にした・・エロな意味でなく。そして不意打ちの寝顔。あれは反則だった。
思わずその可愛い寝顔には不釣り合いだと、髭を剃り落としてしまったが三田さん──
「怒ってんだろうなぁ」
なんて他人事のように呟いてみる。
・
:09/12/11 01:09 :F01B :4z3oIw1g
#70 [明希゚J゚=アキ]
更新されてるのが、
嬉しいです―ツ!
「ゆっくり更新して下さい…」
と言いたいんですが、
正直言うと早く読みたい!
て思っちゃいます…;;
でも、めちゃくちゃ応援してまつ!
:09/12/11 05:40 :W65T :I1xxthB2
#71 [ひとり]
空には月。
欠けて頼りなげに、青白くそこに在る月。細っこい、酒の抜けた後のあの人の顔みたいだ。
なんて、気色悪い。売れないポエマーみたいな事を一瞬考えて鳥肌がたった。寒さとかそんなんじゃない鳥肌が。
疲れてるんだろう。早く家に帰ってディフューザーをつけよう。それから熱いシャワーを浴びよう。
・
:09/12/11 09:15 :F01B :4z3oIw1g
#72 [ひとり]
そんで寝る前には読みかけの本も読もう。
疲れてるんだ。
ぐっすり寝て、朝を待とう。
目が覚めればきっと疲れもとれて、ポエマーな俺なんか消えていなくなる筈だから。跡形もなく。
・
:09/12/11 09:16 :F01B :4z3oIw1g
#73 [ひとり]
考えていると、一人暮らしの我が家についた。
築十三年、どこにでもある平凡なボロアパートだが、いい具合に煤(スス)けた外壁に蔦(ツタ)が絡む様なんかは、貫禄があって結構気に入ってたりする。
帰宅後すぐに予定通りアロマをたき、シャワーを浴びた。ジンジャーティーも飲み、飲みながら丁寧に本も読んだ。
俺だけが作る、俺だけの空間、時間、ペース。
・
:09/12/11 09:19 :F01B :4z3oIw1g
#74 [ひとり]
なのに
「あ゙〜〜〜駄目だ」
チラつく。何をしててもあの人がチラついて仕方ない。俺の空間も、時間も、ペースも、全てをかき混ぜてぐちゃぐちゃにする。
丁寧に時間をかけて読んだ筈の本の内容だって、実際は一文字も頭に入ってこないし。紅茶だって本当はカモミールにしようとしてたのに間違えてジンジャーティー入れちまうし。
「こりゃもう限界か・・・・」
俺は観念したように静かに呟いて目を閉じた。
・
:09/12/11 09:20 :F01B :4z3oIw1g
#75 [ひとり]
>>70明希さん
応援ありがとござい松ヾ(´∀`)ノ
期待に応えられるよに、できるだけ頑張ります!!!!が、多分むりなんで許して下さい(ぇ
ゆるーいとろーい更新でも、見捨てないで下さいましね(´;ω;`)テヘ
・
:09/12/11 21:49 :F01B :4z3oIw1g
#76 [明希゚J゚=アキ]
待ってますよ!
ゆる〜リ更新して下さい!
:09/12/11 22:15 :W65T :I1xxthB2
#77 [ひとり]
>>76明希さん
そぉ言ってもらえるとひとりめっちゃやりやすいっす´∀`あざーす
でわでわ、今からまたぽっちりぽっちり更新しもすん。
:09/12/12 08:07 :F01B :ql9Mw/7E
#78 [ひとり]
>>74【つづき】
───
─────
翌日は雨だった。
いつもはチャリで向かう店まで、今日は電車で。
満腹堂は平日ランチもやっているので、早番の俺は午前中から店に向かう。
店の手前に来た所で三田さんの姿を見つけた。
傘を腕と首でひっかけて、両手でシャッターを上げようとしている。
・
:09/12/12 09:12 :F01B :ql9Mw/7E
#79 [ひとり]
しゃがんだ足元が不安定に揺れていて、見ていられずに駆け寄り声をかけた。
「俺やりますよ、これ持ってて」
三田さんの胸に無理やり自分の傘を押し付け、ふんとシャッターを持ち上げた。建て付けが悪いのか初めこそ力が必要だが、一度動き出すとあとはガタガタとでかい音をたてながら素直に収まるところへ収まっていく。
・
:09/12/12 09:49 :F01B :ql9Mw/7E
#80 [ひとり]
そして傘を受け取ろうと振り返れば
「根岸、テメェ・・・」
俺の上に傘を差し出した姿で、三田さんはドスの効いた声を出す。あ、やっぱり
「やっぱり怒ってます?」
「当たり前だ好き勝手しやがってコノヤロー」
・
:09/12/12 09:58 :F01B :ql9Mw/7E
#81 [ひとり]
「勝手とか言うならあんたの行動だって勝手放題でしょ」
「余所は余所!うちはうち!!!!」
「母ちゃんかよ」
「オマケ付きのお菓子勝手にカゴに入れんじゃないの!戻してきなっ!!」
「入れてねーよ母ちゃん」
「あんたみたいな悪い子うちの子じゃないからね!うちに上げてやらないからねっ!!」
「いや寒みぃしそれはマヂ勘弁」
・
:09/12/12 10:42 :F01B :ql9Mw/7E
#82 [ひとり]
俺が素で寒そうにしてるのがわかったのか、三田さんは舌打ちしながらも鍵を開けてくれる。
暖房のまだ効いていない室内でも、外に比べると随分暖かく感じた。
狭っちいバックルームで着替えを済ませホールに出ると、三田さんはカウンターで一服している。
暖房をつけたらしい。業務用エアコンからブーンと低い稼働音と一緒に、生暖かい風が強力に流れ込み、店内を満たしている。
・
:09/12/12 11:24 :F01B :ql9Mw/7E
#83 [ひとり]
耳が寂しくて、レジ下のデッキに自分のiPodを繋ぎ曲を選ぶ。どれにしようか
「お前さー」
「なんすかー」
片手間に返事を返す。久々にユニコーンでもかけようか・・
「なして不意打ちに俺の髭ったんよ」
それとも午前中だし静かめの何かコンピでも・・・
「なぁおい根岸ー」
三田さんはカウンターから声をよこす。
「いやー綺麗な顔がもったいなーと思・・・・」
・
:09/12/12 11:41 :F01B :ql9Mw/7E
#84 [ひとり]
言いかけてからハッとして口を噤んだ。俺今、何言った?
"綺麗な顔"とか。
おいおいちょっと待ってくれ自分。
恐る恐るレジ下から顔を出して様子を伺うと、三田さんとバッチリ目が合う。
・
:09/12/12 11:51 :F01B :ql9Mw/7E
#85 [ひとり]
それから
「お前なぁ」
ヤバい、今の発言は完全にアウトだろ。一度合ってしまった視線をそらせずにいる。と、
「もちっとマシなジョーク言えないのかよー、センスねぇなぁ」
三田さんは呆れ顔。やれやれと煙草を灰皿に押し付けてスツールを降りると「着替えてこよ」と言ってバックへ消えていってしまった。
バレて・・・・・ない。
・
:09/12/12 11:57 :F01B :ql9Mw/7E
#86 [ひとり]
ないけど、
「これはこれで、キツいな」
バレたら困るとか思ってたくせに、ああいう返しをされると何だかシャクに触る。
知ってほしいのか、本当は。いっそバレたらいいとでも、思ってるのか俺は。
・
:09/12/12 12:23 :F01B :ql9Mw/7E
#87 [ひとり]
わからなくなってしまった。
でも確かに、バレたらいっそ楽になれるのかな、と思わなくもない。
気持ちを隠して接することが、日ごと苦しくなっている。そのせいか、日々あの人について考える時間が増えているのも事実だ。
きっかけさえあれば、もう気持ちを打ち明けてしまいそうだ。
そうなったら、あの人はどんな顔するんだろう。
今みたいに「センスねぇなぁ」なんて言って呆れるんだろうか。
・
:09/12/12 12:32 :F01B :ql9Mw/7E
#88 [ひとり]
【休憩】
今日は、ひとりです。
第三話はこれにて完結です。言いたい、言えない、揺れる根岸でした。チャンチャン
そしてまるきり気付かない三田でした。そりゃそーだ、三田はノンケだもの。まぁ、根岸も基本はノンケだけど。そんな設定ですた。はい。
・
:09/12/12 12:57 :F01B :ql9Mw/7E
#89 [りんご]
更新されてるー☆
わーい\(^∀^)/
おもしろいです!
:09/12/12 13:36 :SH903i :ESdadqyQ
#90 [ひとり]
>>89りんごさん
りんごさんだーヾ(゚∀゚)ノヒャーイ
またまたコメ嬉しすでっす(>∀<)
今からまたちょと更新しますねぇ
・
:09/12/12 15:55 :F01B :ql9Mw/7E
#91 [ひとり]
【第四話/だし巻き卵のおいしさよ】
ランチと夜の営業の合間。
雨の上がった満腹堂裏のベンチで軽く一服。店内で火照った身体に、冬の風が心地いい。
「横いい?」
声がして視線を向けるとノジコさんがいた。
「お疲れさまです」
「お疲れ」
スキニーで脚線美が強調された長い足を組むと、俺の横で煙草に火をつける。
旨そうに、ゆっくりと深く煙を吸った。
・
:09/12/12 15:56 :F01B :ql9Mw/7E
#92 [ひとり]
それから徐にノジコさんは口を開く。
「根岸さー何かあった?」
「え、なんすか急に」
こういう勘が鋭いとこ、ドキッとする。しかも聞き方がストレート。回りくどい事が嫌いな彼女らしい。
「いや急っつーか結構前から気になってたんだわ」
「・・・・・・・」
「・・言いたくなきゃムリと聞くような野暮なことはしないよ」
「安心して」と軽く笑ったノジコさん。俺はその言葉に本当に安心して、気づけばとんでもない質問をしていた。
「ノジコさんは、女の人好きになったりしますか?」
・
:09/12/12 15:57 :F01B :ql9Mw/7E
#93 [ひとり]
予期せぬ俺の質問に固まったノジコさんは、そのまま鼻から煙をフスーっと吹き出した。
「すんません、息なり変な事聞いて」
気まずくなって謝る俺。
「何で謝るの?」
「いや、だって」
「全然変な事じゃないじゃん」
・
:09/12/12 15:57 :F01B :ql9Mw/7E
#94 [ひとり]
「・・・・」
「あたし両刀だし」
「りょ!?・・それって」
「バイだよ」
思わぬカミングアウトに、今度は俺が固まった。
「驚きすぎだから」
何でもないように、実際ノジコさんにすればそれは当たり前の事なのかもしれないが、ケラケラと笑った。ノジコさん、よく笑う人。
・
:09/12/12 15:58 :F01B :ql9Mw/7E
#95 [ひとり]
「マヂすか」
「マヂっす、引いた?」
「いや、全然。悩んだり、なかったんすか?」
「ん〜・・・ないといえば嘘になる・・かなぁ」
少し遠くを見るようにしてノジコさんは続けた。
「でも好きになったらさぁ、もう手遅れなんだよねぇ」
・
:09/12/12 15:59 :F01B :ql9Mw/7E
#96 [ひとり]
今の俺に、 その台詞はズシンと響いた。
「俺もそう、思います」
「だろ?」
俺の顔を見て、満足そうに言った彼女は、また旨そうに煙草を吸う。
「はい」
俺もそれに習って短くなった残りに口をつけた。
再び見上げた雨上がりの空。雲間から一筋、光がさしている。
・
:09/12/12 16:02 :F01B :ql9Mw/7E
#97 [ひとり]
【休憩】
第四話、完結でーす。
ひとりの書く話し、一話一話が短いんで読みごたえないかもですがすんません。
ノジコさんはなんとバイでありました。色んな人がいるんです。"みんな違って、みんないい"です。
シュワッチ!!
・
:09/12/12 16:16 :F01B :ql9Mw/7E
#98 [明希゚J゚=アキ]
(゚A゚;)更新されとる!
三田さんと根岸の
コンビネーション……
最高っす(*´д`)ハァハァ
頑張って「ひとり」殿(゚-゚)
:09/12/12 17:31 :W65T :W3gCfKok
#99 [ひとり]
>>98明希さん
更新しちゃったよ、ムハハ(´∀`)できるだけ砕けた感じの会話を心がけていきたいと思っとりますんで、宜しくです(´_ゝ`)
明希さんいぱい来てくれて感謝いたしております(土下座)
・
:09/12/12 18:46 :F01B :ql9Mw/7E
#100 [ひとり]
【第五話/居酒屋でハメ外し過ぎる奴らは大概スーツ】
「コルァ根岸先黒コルァ!!!!」
「三田さんそうゆう品のない絡み止めてもらえますか」
「うっせバカコルァ!!俺はまだお前の大罪を放免したつもりはないんじゃコルァ!!!!」
閉店後の三田さんはやけに巻き舌で絡んできた。
「つうか俺まだ剥けてもないんで」
「嘘つけコルァこのヤリチンインテリア気取りコルァ!!!!」
「・・・それは俺が家具みたいなヤツって事すか?それともインテリ気取りって言いたかったんすか?」
「・・・・・・・・コルァ!!!!!」
「"インテリ"って言いたかったんすね」
・
:09/12/12 18:56 :F01B :ql9Mw/7E
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