triangle
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#47 [ロー]
そう言い切る、兄貴が憎いと思った。
俺が黙っていると、兄貴がまた話し始また。
「おまえがまたあっちの高校行くって聞いたら、みき淋しがるだろ―」
「そんなわけないじゃん」
兄貴が言い終える前に、俺は兄貴を見ず、冷めた声できっぱりと言い切った。
兄貴はもうそれ以上は、何も言わなかった。
そうだ、そんなはずはない。
俺は自分に言い聞かすように、また心の中で繰り返した。
みきは俺がいなくても、兄貴がいれば淋しいはずがない。
―――いつまでも3人一緒じゃいられない。
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:09/12/16 05:02
:SH706iw
:qdFCa2uY
#48 [ロー]
再び沈黙の時間が流れる。
もう遠くの方に、無駄に明るいコンビニの明かりが見えていた。
「おまえさー」
再び沈黙を破るように、兄貴が口を開いた。
三度目だ、とぼんやり思いながら煙草に火をつけ、続く言葉を待った。
今回は今まで以上に間を空け、兄貴が続けた。
「―――みきのこと好きだろ?」
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:09/12/16 05:03
:SH706iw
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#49 [ロー]
「え?」
びっくりして煙草を落としかけた。急いで兄貴を見る。兄貴はまっすぐ前を向き、こっちを見ていない。
何となく、最初から兄貴は俺にこれが聞きたかったのだ、という気がした。
「そんなわけないだろ?」
俺は何とか冷静さを保ち、笑いながら答えた――つもりだったが、自分でも笑えていないのがわかった。
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:09/12/16 05:05
:SH706iw
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#50 [ロー]
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「俺も好きだよ」
そんな俺を無視し、兄貴がこっちをまっすぐ見て言った。
――そんなことは知っている。兄貴がみきを好きなこと、そして俺に遠慮して告白しないでいることを、俺は知っている。
「――俺、彼女いるし」
俺をまっすぐに見つめる、兄貴の目に全てを見透かされているような気がして、俺は思わず呟いていた。
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:09/12/16 05:07
:SH706iw
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#51 [ロー]
「え?」
兄貴の目が大きく見開いた。
「だから!彼女いんの!みきのことなんか、女として見てねーし!」
見透かされている気がして、思わずいっきに嘘を並べていた。次から次へと本心と掛け離れた言葉が飛び出し、止まらない。
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:09/12/16 05:08
:SH706iw
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#52 [ロー]
「・・・嘘――だよな?」
兄貴が顔を歪ませ、確認するように呟いた。自分のせいで弟が虚しい嘘をついている、そんな顔に見えた。
気づくと俺はまた嘘をついていた。
「あっ、今度紹介するわ!うん。春休み家連れてく!」
言ってしまってから、誰を紹介するんだ?と後悔した。もちろん彼女なんていないし、そんなことを頼める女友達もいない。
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:09/12/16 05:11
:SH706iw
:qdFCa2uY
#53 [ロー]
「そうだったんだ」
兄貴が呟くように言った。
「そーいや、言ってなかったよな!超可愛いゼ。楽しみにしてて!」
もう俺は開き直り、やけくそになって言った。
気づくともうコンビニが、目の前に来ていた。
兄貴が急に立ち止まったので、俺も立ち止まり兄貴を見た。
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:09/12/16 05:14
:SH706iw
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#54 [ロー]
「俺さ、みきが南高合格したら、告白するつもりだから」
「え?」
兄貴の言葉に頭が真っ白になった。もう嘘は出てこなかった。
それだけ言うと、兄貴は俺の方は見ず、コンビニの扉を開け、中に入っていった。
俺は呆然とその場に立ちつくした。
―――いつまでも3人一緒じゃいられない・・・・。
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:09/12/16 05:16
:SH706iw
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#55 [ロー]
▼休憩
こんばんわ。ローです。
チャプター4も終わったところで、感想板を作ってみました。
こちらの本編は読みやすいようにオーダーしていて、書き込めないようにさせてもらっています。
なので、もし読んで下さっている方がいましたら、感想板の方に遊びに来ていただけると、嬉しいです(^^*)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4641/よろしくお願いします

:09/12/16 05:23
:SH706iw
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#56 [ロー]
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チャプター5:合コン
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:09/12/16 06:59
:SH706iw
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