triangle
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#67 [ロー]
「つかりた〜」
練習終了後、部室に入るや否や大輔が叫びドアの前に倒れこんだ。
結局あの後、俺たちは外周30週という未知なる世界に挑まされ、みんなが立派に走り終えてみると、それをさせた張本人の湯川コーチからは「え、まぢで走ったんだ。やっぱ人間に限界はねぇーな!」と爽やかに言われ、みんな人間には我慢の限界というものがあることを確信し、しかしその後も繰り返される湯川コーチのむちゃ振りに堪え続けた後は、やっぱり人間には限界というものはないのかもな、と悟った。
:10/01/22 23:40
:SH01B
:ZBvTVIA.
#68 [ロー]
「おい邪魔だから」
「つめてー!部長に向かってなんてこと言うんだよ?」
「元だろ?元」
俺がそう言うと大輔はしぶしぶ立ち上がり、着替えを始めた。
大輔はこんな性格だけど、意外としっかりしてて、面倒見もよくて、明るくみんなを引っ張るのが上手い。だから部長に選ばれた。正直サッカーは俺の方が上手いけど、俺はそういうのが苦手だから副部長。まあ、面倒だし、なりたくもなかったけど。
:10/01/22 23:44
:SH01B
:ZBvTVIA.
#69 [ロー]
「まじ疲れたよな〜」
「ああ」
練習後、大輔とふたりでラーメンを食べに行った寮への帰り道、大輔が呟いた。というか、さっきからこの会話しかしていない気がする。このやり取りの後、無言の時間が流れ、しばらくするとまた大輔が疲れたと言い、俺が同意を示す。
♪〜ネコとアヒルが力を合わせて〜♪♪♪♪♪
急に、パターン化された流れを奇妙な歌がぶち壊した。最近テレビでよく耳にする、某保健会社CMソングだ。
:10/01/27 07:16
:SH01B
:fMdzdzIs
#70 [ロー]
「・・・はあ?なんだよ!その着信音!?」
間抜けな歌詞に、ふいをつかれ声が大きくなる。
「いーだろ?これ。超女ウケいいから!いわゆる掴みね。掴み!」
大輔は満面の笑みで得意げに答えた。
・・・くだらない。
俺は呆れながら言った。
「早く出たら?」
:10/02/02 19:25
:SH01B
:XoyvE7Nk
#71 [ロー]
音楽はまだ鳴りつづけていた。
「あ、電話、剛志だ。たぶん明日の合コンのことだな。・・・はい、もしもし?」
柴田剛志は俺たちと同じクラスだ。この剛志とあともう一人、細川彰と俺と大輔の4人はよく一緒につるんでいた。
:10/02/02 19:33
:SH01B
:XoyvE7Nk
#72 [ロー]
ちなみに俺以外の3人は、最近合コンというやつに嵌まっている。さっき大輔が言っていた"掴み"っていうやつも、合コンのときの話。
"はじめの掴みが大事"
よく大輔が言っている。その割に、みんないまだ1度も彼女を見つけれてないみたいだけど。
俺から言わせれば、知らねえ奴と一緒に飯食って何が楽しいんだか。めんどくせぇ。
:10/02/02 19:40
:SH01B
:XoyvE7Nk
#73 [ロー]
俺はみき以外興味がない。だから合コンとか関係ない。
そりゃ俺だって一応年頃の男の子だし、彼女が欲しくないと言えば嘘になるよ?だけどみき以外ならいらない・・・・はずだった。
「は?まじで?・・・おう。じゃ誰か探しとくわ・・・。おう、じゃーな!
「どーしたん?」
:10/02/02 19:42
:SH01B
:XoyvE7Nk
#74 [ロー]
電話を切った大輔のあまりにも焦っている様子が気になって聞いた。
「明日の合コン、彰が無理になったらしけてさーひとり足りねえんだ!」
「へー」
何よりも合コンを優先する彰の用事が何だろう?そんなことを考えていると、大輔がまだこっちを見ていた。
「りょーすけ・・・いや、やっぱ無理だよなあ〜。誰か探さねえと!」
大輔は言いかけて、止め、携帯を開き、電話帳を見つめしきりにブツブツ言いはじめた。
大輔が言いかけて止めたのは、俺が合コンとか興味ないのをわかりきっているからだ。というのも、何度か数合わせを頼まれては、その度に俺は即答で断り続けていたからだ。
:10/02/02 19:47
:SH01B
:XoyvE7Nk
#75 [ロー]
大輔はまだ携帯と睨めっこをしている。
「俺行こーか?」
いつもなら絶対行かないし、正直気がのらないけど・・春休みに彼女をつれて帰ると大見えをきってしまっていた俺は、結構やけくそになっていた。
「え?」
大輔が携帯から俺に視線を移し、目を見開いた。
「行ってやってもいいよ」
大輔があまりにも信じられないという目で見つめるので、仕方がないからというように俺は言った。
:10/02/02 19:49
:SH01B
:XoyvE7Nk
#76 [ロー]
「でも・・お前・・みきちゃん・・合コン・・」
大輔はまだ信じられないといったようにブツブツ言っている。
「いやさ、俺もそろそろ視野広げねーとと思ってさ。・・・やっぱ彼女欲しいし?」
まさか彼女をつれて帰ると大見え切ったとは言えず、俺は適当に言い訳をした。
「まじか!ありがとう!てかよかったあ〜」
大輔は心底安心したように呟いた。
「なに、そんなに数合わせの当てなかったの?」
:10/02/02 19:50
:SH01B
:XoyvE7Nk
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