triangle
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#21 [ロー]
「ご飯は?」


「食べてきた」


俺はそう言うと階段を上りはじめた。
「もう、せっかくりょーすけの好きなお寿司取ったのに・・・」

階段の下から母さんがぶつぶつ言いながらリビングに入っていく音が聞こえた。


部屋に入ると電気もつけず、布団に潜り込んだ。
部屋は毎日母さんが掃除してくれているらしく、綺麗に片付いていた。

⏰:09/12/11 16:09 📱:SH706iw 🆔:FOLbtINk


#22 [ロー]
寝ようとしたが、空腹で目が覚めている。食卓にならぶ寿司を想像して、さっき食べてきたと嘘をついたことを後悔した。
しかし、空腹感は下から聞こえてきたみきと兄貴の大きな笑い声のおかげで、萎んで消えた。




二人が一緒にいる空間に居合わせるのが何より嫌だった。

⏰:09/12/11 16:09 📱:SH706iw 🆔:FOLbtINk


#23 [ロー]
チャプター:歪んだ三角形









.

⏰:09/12/11 21:46 📱:SH706iw 🆔:FOLbtINk


#24 [ロー]
物心つく前から、まるで兄妹のように育った3人。
いつも何をするにも3人一緒だった。
いつまでも当たり前に変わらないと思っていた―。




しかし俺たちの関係は小学校の高学年に上がったころ、少し歪みはじめた。

⏰:09/12/12 03:28 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#25 [ロー]
たとえ兄妹のように育ったとしても、本当に血が繋がってたいるわけではない。れっきとした男と女だ。むしろそうなることはすごく自然なことだった。
少しずつ、3人一緒ではなくみき独占したいと思う自分に気づいてしまった。
好きになっていた。

そう自覚するようになってから、兄貴のみきを見る目も俺と同じことに気づいてしまった。

⏰:09/12/12 03:29 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#26 [ロー]
そしてみきの気持ちにも。

みきは昔から兄貴が好きだと言っていて、だけど歳があがるにつれ言わなくなった。

子供の憧れがちゃんとした恋愛感情変わったのを自覚したのだろう。

いつも3人一緒だからこそ感じてしまった些細な変化に俺は堪えきれなかった。

そして逃げた。

⏰:09/12/12 03:37 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#27 [ロー]
みきと一緒に入学するはずだった兄貴のいる公立の中学には入学せず、遠く離れた県外の全寮制の中学に入学した。その中学はサッカーの全国大会に、毎年名を連ねる強豪校で、幸い俺は小さいころからしていたサッカーが口実となった。

⏰:09/12/12 03:39 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#28 [ロー]
ガチャ。


ドアの開く音がして目が覚めた。
俺はいつの間にか眠っていた。

⏰:09/12/12 03:41 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#29 [ロー]
ドアは少し開けられていて、その隙間から誰かがこっちを見ている。
部屋が暗いので影になっているが、長いくるくるした髪で、それがみきだとわかる。

「みき?」



俺は体だこ起こし、ベッドの脇のテーブルにおいてあったリモコンで電気をつけた。

⏰:09/12/12 03:50 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


#30 [ロー]
「ごめん、起こしちゃった?」

みきは部屋には入らず、ドア隙間から体を半分だけ出して聞いた。


「いや、寝るつもりなかったし」

「そう。あ、私そろそろ帰るね」

時計を見ると、もう12時を回っていた。
.

⏰:09/12/12 03:54 📱:SH706iw 🆔:L39.a5d6


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