triangle
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#31 [ロー]
「送っ―」
―送るよ。
そう言おうとして、やめた。
ドアの隙間からみきの頭越しに、上着を着ている兄貴が見えた。
「じゃあ、また明日ね。おやすみ」
「・・・おぅ」
バタン。
ドアが閉まり、去って行く足音が聞こえた。みきと兄貴の二人分の足音が・・・。
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:09/12/12 03:59
:SH706iw
:L39.a5d6
#32 [ロー]
急に虚しさが襲った。
何も考えないように、また寝ようとしたが、目が覚めている。空腹感もさっきより増し、蘇ってきた。
俺は飛び起き、一階に降りた。
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:09/12/12 04:08
:SH706iw
:L39.a5d6
#33 [ロー]
リビングには誰もいなかった。時間を考えれば当たり前のことだった。
何か食べる物はないかとしばらく探してみたが、何もない。寿司が残ってるのでは、と期待したが甘かった。
「―ちっ」
寒いから気が進まないが、空腹を我慢するよりはましだと考え直し、コンビニまで行くことにした。
リビングを出て玄関に向かう。
ガチャ。
「あ」
:09/12/14 02:35
:SH706iw
:KGTJhD/I
#34 [ロー]
俺が靴を履いているどちょうど、兄貴が帰ってきた。
「あれ、出かけんの?」
「ああ、腹減ったから飯買ってくる」
俺はすぐ頭を下げ視線を靴に戻し、兄貴を見ずに答えた。
―今帰ってきたのかよ。
と、言いかけてやめた。
みきの家はすぐ隣にある。田舎なので100メートルほど離れてはいるが、往復でも5分はかからない。
しか二人が出て行ってからすでに、30分は経過していた。
:09/12/14 02:44
:SH706iw
:KGTJhD/I
#35 [ロー]
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「俺も行く」
一瞬間を空き、兄貴が言った。
:09/12/14 02:48
:SH706iw
:KGTJhD/I
#36 [ロー]
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チャプター4:兄弟
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:09/12/14 03:42
:SH706iw
:KGTJhD/I
#37 [ロー]
「寒っ」
コンビニまでの道を二人並んで歩きながら、兄貴が呟いた。
家からコンビニまでは自転車で10分、歩いたら30分くらいはかかる。
俺たちは何となく歩いくことにした。
「おまえさー」
寒そうにポケットに両手をつっこみ、目を細めて俺の足から頭のてっぺんまで眺めるようにして見て、兄貴が言った。
「背、伸びたよね」
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:09/12/14 03:52
:SH706iw
:KGTJhD/I
#38 [ロー]
「そうか?」
「今何センチあんの?」
「176」
「まぢ?去年は172って言ったぜ」
「そーだっけ?」
「うん。・・・そういえば、一年ぶりだよな!おまえ帰って来なさすぎだから!」
「部活あったしな・・・中々帰ってこれねえんだよ」
―これは嘘だ。
確かに部活は厳しくて毎日練習だ。だけど春休みや夏休みには3日くらいの休みはあった。帰って来よう思えば帰ってこれた。
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:09/12/14 04:50
:SH706iw
:KGTJhD/I
#39 [ロー]
「でもおまえ、もう引退しただろ?」
「したよ。だけど受験ないし、上あがるだけだから、高校もサッカー部入る奴は、練習強制なんだよね」
俺の学校は中学、高校、大学とエスカレーター式に、試験なしで進める。勿論、よっぽど成績が悪くなければの話だけど、そんな奴はまずいない。
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:09/12/14 05:00
:SH706iw
:KGTJhD/I
#40 [ロー]
少し間を空け、兄貴が聞いた。
「じゃあ、今回もすぐあっち帰るの?」
「ああ。3日から練習始まるし、年が明けたらすぐ帰るよ」
「まじかー」
また沈黙。
辺りは真っ暗で10メートルごとに、均一に並ぶ街灯の灯かりだけを頼りに歩いていた。
もう半分くらいは来ていた。
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:09/12/16 03:13
:SH706iw
:qdFCa2uY
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