無題【BL】
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#88 [我輩は人間である]

抱き締めて首元に顔を埋めて蕩けるような中に灼熱を注ぎ込んでいく。いつの間にか首に回された腕にも力が入って俺を引き寄せた。

お互い息が荒い。熱い。でもこれでいい。
ずくずくと俺を呑み込んで搾り取られて行くようだ。



何回目だろうとふと考えた

雪人の体に溺れ、隣で俺に寄り添って寝息をたててるコイツを愛しいと思ったことは何回あるのだろうか。

ただ抱き合って何もしなくても居心地よく居られるなんてそうそう現れないものだし、何よりそれが今までの交際の中で雪人以外いなかったからこれまた驚きものだ。

⏰:10/04/11 02:26 📱:S001 🆔:☆☆☆


#89 [我輩は人間である]

男同士なんて俺からしたら夢のまた夢の化学変化だと思ったがまさか自分自身に降りかかるなんて。
しかも身近にいるお友達からなんて。
俺はもう一度雪人の寝顔をチラ見じゃなくしっかりと見た。そしたら小さな笑いが込み上げてきた。

「………どうしたの気持ち悪い…」

笑う俺を腕の中でうつ伏せになりながら怪訝そうな視線を送ってきた雪人は小さく欠伸をして、また枕に顔を埋めた。

「今日はダメって言ったのに…なんで無視するかなあ」
「それ本気の言葉だったの?興奮させようとして言ったのかと思っ、ぃたっ」
「もういい」

ふくらはぎに蹴りが飛んできて渋々黙った。明日は体育あるのに…とぶつぶつ言っている。

⏰:10/04/11 02:46 📱:S001 🆔:☆☆☆


#90 [我輩は人間である]

「もうホントにヤだ…ここ」
「……、あ…」

指の先には首元のキスマークが白い肌の中でより存在を示していた。

「体育着でカバーできないし」
「唾液で…」
「ちょっと!」
「………ですよね〜〜」

存在感を益々増したようにくっきりと残った紅い痕を見て雪人は唇を尖らす。
冗談が通じない今、俺たちの間に気まずい空気しか流れない。

雪人は俺の腕から起き上がりベットと玄関に散らばったシャツとジャージを履いて戻ってくる。
その様子をじっと見つめるだけしかない俺に何も言わず目もくれず冷蔵庫からミネラルウォーターを出して投げ渡してきた。

「絆創膏で隠すからいいよ」

⏰:10/04/11 03:49 📱:S001 🆔:☆☆☆


#91 [我輩は人間である]

決して許した表情ではないが口元が緩んでしまう。こうなったらもう止められないのだ。
周りからはクールだとか言われるけど今の自分を周りに見せたらただの変態にしか見れないだろう。

怒った表情も笑った表情も何を考えてるかわからない表情も結局は全部好きなんだ。つまりベタ惚れってやつ。


「体育何時間目?」
「五時間」
「サボれよ。俺もサボるから」
「え〜…嫌。だってその前の週、三時間もサボって津久井に睨まれたもん」
「五は現国だし俺サボれるから大丈夫だぞ。うん」
「蓮の心配じゃなくて俺の心配してよっ!……もう、…このせいだからね。よく覚えておいて」



1時間前のマークを残した俺に、そして体育に感謝した日だった。

⏰:10/04/11 04:46 📱:S001 🆔:☆☆☆


#92 [我輩は人間である]
END

⏰:10/04/11 04:47 📱:S001 🆔:☆☆☆


#93 [我輩は人間である]

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4648/


ネタが切れてきたのでお題募集します。
何でもいいので是非お題を下さい…!!

キャラや全体の流れなど細かく指定して書いていただいても構いません。一生懸命書きます(笑)

⏰:10/04/11 04:49 📱:S001 🆔:☆☆☆


#94 [我輩は匿名である]


>>1-15
>>15-50
>>50-100

⏰:10/04/11 20:52 📱:N08A3 🆔:ba38UlAU


#95 [我輩は人間である]

【中編(予定)】
居場所は何処


W62S我輩は匿名である 様
リクエストThank You.

⏰:10/04/13 19:14 📱:S001 🆔:☆☆☆


#96 [我輩は人間である]

千鶴は部屋に響くインターホンに溜め息を漏らした。
今が午後7時半だということを携帯で確認してもう一度、今度はハッキリと深い溜め息を吐いた。

もう画面チェックする必要もなく誰が来たかは予想が着いている。親が雇った家庭教師、
「よっ!水野」
柯伽大政だ。

千鶴の父親は貿易会社の社長でお金には困らない生活を送っている。
おかげで高校に上がると共に一人暮らしもさせてもらっているし、県内でも金持ち組しか通えない有名私立校に入学した。

⏰:10/04/13 20:18 📱:S001 🆔:☆☆☆


#97 [我輩は人間である]

…そんな順風満帆とでも言える千鶴の生活に二つ程問題がある。
それは千鶴が勉強ができないこと、そして巷でも有名な不良だということ。
要するにバカなヤンキーなのだ。


「ふざけんな帰れ!来んなっつたろ!」

ドア向かいに千鶴は叫んだ。

大政は週3のペースで現れる。最初は友達が遊びに来たのかと思ってドアを開けたら笑顔の大政がスーツ姿で立っていた。
そのまま大政から話を聞けば自分の家庭教師で雇われたと言うではないか。

⏰:10/04/13 20:52 📱:S001 🆔:☆☆☆


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