浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#981 []




温泉どっぷり浸かって
いろいろ考えた

‥いろいろ

廊下に浴衣が擦れる音
ぼんやり映る自分の顔
なんて情けないんだ

⏰:10/03/26 17:03 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#982 []
 
考えたって無駄なんだけど
考えてしまう

あぁ‥もう嫌


襖をゆっくり開ければ
浴衣を着た壱助さんの後ろ姿

首に手拭い巻いてるけど
この人は汗をかくのだろうか

⏰:10/03/26 17:03 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#983 []
 
「早いですね」

「まぁ‥男、ですから」

胡座をかいた横には
お猪口とお酒の瓶
‥酒豪

男の一人酒‥
邪魔しちゃ悪いかな?

⏰:10/03/26 17:04 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#984 []
 
じゃあ、そろそろ時間だし‥

「‥香夜さん」

少し甘ったるい声が
立ち去ろうとしたあたしを
呼び止めた


「何処、へ」

「あぁ‥えっと
ちょっと‥外に」

⏰:10/03/26 17:04 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#985 []
 
何となく言葉を濁らせて
倫次のとこへ行くとは
言えなかった

これがいけないのか
‥やましいわけじゃないの

「幼、なじみ」

いつの間にかその声は
耳元で囁いて
風呂上がりの貴方の体は
少しまだ暖かかった

⏰:10/03/26 17:05 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#986 []
 
「壱助さん‥?」

腰を抱かれて
そのまま身を委ねてしまった


「‥倫次、待ってます」

「私の‥
知ったこっちゃ、ないのですが」

知ったこっちゃあってほしい‥

⏰:10/03/26 17:05 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#987 []
 
首にかかる吐息が
少しお酒を漂わせて
酔ってんのかな?

「すぐ、戻りますから」

「それなら‥行かなくても
いいじゃあ、ないですか」

「‥んん」

⏰:10/03/26 17:06 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#988 []
 
口ごもれば‥
さすがに壱助さんも子供じゃない

「‥体が冷えます故
早く、戻ること」

そう言うと
するり腰から腕が溶けた
軽くなった腰を上げ

足早に部屋を出た。

⏰:10/03/26 17:06 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#989 []
 
ねぇ、壱助さん

貴方の手が
引き止めたのは

お酒のせいじゃ
‥ないのでしょうか?


何時だって貴方は
あたしを惑わせて‥

⏰:10/03/26 17:08 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


#990 []
第三四章 【ぼやけて、心/後編】
>>970-989
*。*。*。*。*
ここではラスト話です ^p^
壱助さんが
わかりやすく妬いてます w
しかしよくわかってない
香夜ちゃんw(゚_゚)鈍感

第二段に続きます !!
末永くよろしゅう(´・ω・`)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/03/26 17:15 📱:D905i 🆔:1zJ6QS4Y


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