浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#650 [笹]
「言いました、ね?」
「‥え?」
呼吸を整え少し帯を緩めつつ
体を無理やり起こせば
何事もなかったかのように
綺麗に正座している壱助さん
:10/02/15 21:11 :D905i :4vzAUNjI
#651 [笹]
「二度と離れない、と」
にやりとつり上がった
艶容な口元
「‥言いましたけど」
だから何ですかと言う話である
不思議そうに見つめれば
満足そうに茶を啜った
:10/02/15 21:11 :D905i :4vzAUNjI
#652 [笹]
そしてまた貴方は呟いた
"あんただけだ。"‥と
_
:10/02/15 21:12 :D905i :4vzAUNjI
#653 [笹]
第十九章 【約束、交わして】
*。*。*。*。*。*
本日二度目の更新
早く二人を絡めたくて
書いてしまいましたw
どうやら皆様のおかげで
スランプ抜け出しました ^ω^
えーっと
もどかしいですねw
直接的な言葉は避け続けます←
もどかしいのが好きなんです//
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/:10/02/15 21:15 :D905i :4vzAUNjI
#654 [笹]
壱助さんと居ると
何だかんだ、落ち着くの
嫌な過去も忘れられて
今の時に満足できる
思わず"会心の笑みを漏らす"もの
:10/02/16 22:38 :D905i :H0XuP1PQ
#655 [笹]
:
:
「壱助さん!!」
「何、か」
―‥ある日の午後
「裾!!」
「‥」
:10/02/16 22:39 :D905i :H0XuP1PQ
#656 [笹]
出掛けようと腰を上げた
壱助さんの着物の裾を
引っ張った
眉間にしわを寄せて
それを見下げる壱助さん
「解れてますよ!!」
裾から垂れた細い糸が
畳の上を這っていたのだ
:10/02/16 22:39 :D905i :H0XuP1PQ
#657 [笹]
「おや、おや」
それは驚いているのか‥
声の調子からは
全く読みとれないのが
壱助さん独特なのです
:10/02/16 22:40 :D905i :H0XuP1PQ
#658 [笹]
:
:
「あたしが直しますから‥
脱いで下さい!!」
よく言えたものだ
あたしみたいな生娘が
色男に脱げなんて‥
「こりゃぁ、随分と積極的‥」
「ち‥違いますぅ!!」
:10/02/16 22:41 :D905i :H0XuP1PQ
#659 [笹]
くすっと鼻で笑い
するりと帯を解く
顔を覗かせた真っ白な肌に
目を奪われて‥
「って、
目の前で脱がないでください!!」
:10/02/16 22:41 :D905i :H0XuP1PQ
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