逃げたい(R18)
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#151 [奈々]
ピリリッ…ピリリッ…ピリリッ
もう一度音に意識を持って行く
『あッ!!!』
これはりょうチャンの電話の着信音
一気に罪悪感が襲う
『ど、どぉしよ…
りょ…ちゃん…』
「んぅ…」
かずチャンが動く
:10/02/09 18:08
:F01A
:Bhfa5BQ.
#152 [奈々]
アタシは携帯を握りしめ
そっと…着信音量を下げた
『ごめんね』
気づけば可愛いピンクの
パジャマを着てる
下着も身につけてる
『かずチャンがしてくれたんやろか…』
寝ぼけながら自分で着れる程
アタシは器用じゃない
だから多分かずチャンが寝てるアタシをそっと着替えさせてくれたんやと思う
:10/02/10 04:14
:F01A
:eCXloplQ
#153 [奈々]
「んー…」
かずチャンが寝返りをうつ
『良かった…寝てるみたいやな』
そっと体を起こす
部屋に掛けられてる時計に目をやると午前10時過ぎ
『帰らな…』
だるい体が夜中の激しさを物語る
:10/02/10 04:16
:F01A
:eCXloplQ
#154 [奈々]
ベッドから降りリビングに向かう
アタシの着てた服が
キチンと畳まれてる
『部屋汚いくせに…』
誰のものかも分からない
ピンクのパジャマを脱ぎ捨て
昨日着ていた服に袖を通す
『ん…??なにこれ』
何かがヒラリと落ちた
それは白い紙
:10/02/10 04:20
:F01A
:eCXloplQ
#155 [奈々]
『可愛い麗奈ちゃんへ
ぐっすり寝れたか?
体痛ないか?
無理さして悪かった。
麗奈の小さな体苛めすぎたな。反省してます。
麗奈の事やから気遣って
俺を起こさんかったんやろな。オムライス作っといたから
良かったら食べな。
冷蔵庫に入ってるから。
ごめんな。
P.S 安室ちゃん忘れんなや!』
小さな紙に大人の字で
びっしりと書かれていた
:10/02/10 04:25
:F01A
:eCXloplQ
#156 [奈々]
台所に向かい冷蔵庫を開けると中にはオムライスが入っていた
『和樹特製!スペシャルオムライス』
そぉ書かれた紙が
ラップをしたオムライスの上に乗ってる
ジワッ…
目の奥が熱くなる
かずチャンの優しさ
りょうチャンには無い優しさ
それでもりょうチャンの顔が浮かぶ
:10/02/10 04:29
:F01A
:eCXloplQ
#157 [奈々]
『アタシ最低や』
今になって自分の心の弱さを知る
断るコトなんか簡単にできたはずや
それやのにアタシは…アタシは…
台所に座り込み声を押し殺して泣いた
手の中では鳴り続ける携帯
マナーモードにしたからか
それとも
声を必死に
抑えてるせいなのか…
いつも以上に携帯が震えた気がした
:10/02/10 04:35
:F01A
:eCXloplQ
#158 [奈々]
冷蔵庫を閉め
ゆっくりと立ち上がる
脱ぎ捨てたパジャマを畳み
かずチャンの家に来たときと
同じ身なりになる
安室ちゃんのDVDを机に置き
そっとかずチャン家を後にする
少し肌寒い風がアタシの心を痛くした
「


まで小型一台お願いします」
夜とは違い電話を切って5分程でタクシーがきた
:10/02/10 04:40
:F01A
:eCXloplQ
#159 [奈々]
自分の家の場所を告げ
動き出すタクシーの後部座席から
かずチャンのアパートを見る
ヴーッ…ヴーッ…
携帯を見ると
『受信メール 1件 かずチャン』
と画面に出た
アタシは携帯を鞄に入れ
見知らぬ風景をジッと見つめていた
ヴーッ…ヴーッ…ヴーッ…
再び震える携帯
着信音が長いため電話だと気付く
:10/02/10 04:44
:F01A
:eCXloplQ
#160 [奈々]
鞄から取り出し画面を見る
『りょうチャン

』
文字と一緒にニカッと笑う
りょうチャンの画像が映る
携帯を閉じ今度は声を出して泣いた
「お、お客さん!?」
慌てた運転手が車を止める
「なん…でも…ないんで、
家に、家に…送ってくだ…さい」
泣きながら言うアタシに運転手は何も言わず車を出した
さっきよりスピードが上がった気がした
:10/02/10 04:49
:F01A
:eCXloplQ
#161 [奈々]
寝ますね。
感想等あれば感想板に
お願いいたします。
:10/02/10 04:53
:F01A
:eCXloplQ
#162 [奈々]
:10/02/10 04:57
:F01A
:eCXloplQ
#163 [奈々]
「ここらへんかな…??」
重たそうに運転手が口を開く
外を見ると見慣れた景色やった
30分近くかかる道のりを
アタシはずっと泣いてた
「曲がったとこで降ろしてください」
かすれ声なアタシ
:10/02/11 05:32
:F01A
:7drQryTs
#164 [奈々]
タクシー代を払いアパートに帰る
部屋に入るといつもの部屋
『疲れたな…』
泣いたせいか
心が少し楽になってた
それでも部屋中に広がる
りょうチャンとの3年分の思い出が胸を締め付ける
鞄から携帯を出す
画面を見ると
メール2件と着信が4件
:10/02/11 05:36
:F01A
:7drQryTs
#165 [奈々]
メールを開く
〜かずチャン〜
『オムライス食わんかったやろ。
夜減って仕事にならんくても
知らんからな!笑』
もう一件はりょうチャンからやった
〜りょうチャン〜
『電話出ろよー!
まだ寝てんかあ??』
:10/02/11 05:39
:F01A
:7drQryTs
#166 [奈々]
着信はすべてりょうチャンからやった
アタシは思い切って
ダイヤルボタンを押した
プルルルル…プルルルル…プルッ
「麗奈遅いんじゃーッ!
今おかんの買い物付いてってんねんけど、デパートにチュートリアルおってん!!!テレビ電話したったのに!!」
そう聞いて初めてりょうチャンの電話がテレビ電話やった事に気付く
:10/02/11 05:43
:F01A
:7drQryTs
#167 [奈々]
「ごめんごめん
爆睡してて気づかんかった」
…
「何かあった??」
沈黙の後りょうチャンが口を開く
アタシの心臓がぶるっと震えた
「何もないよ!なんで??」
「いや…麗奈寝起きいいのに
声のトーンが…
重いっていうん??笑
とりあえず何か違った」
:10/02/11 05:46
:F01A
:7drQryTs
#168 [奈々]
3年の付き合いというのは凄いと実感した
何も変わらない生活
新しい出来事なんてめったにない
でも逆にそれが
今のアタシの心境をりょうチャンに伝えてしまった
「まだ眠たいだけ…
今日は送り迎えできんの??」
アタシは話を変えた
特に気にしなかったのか
「できるよ!また後で連絡するわ」
とアタシに告げた
:10/02/11 05:49
:F01A
:7drQryTs
#169 [奈々]
電話を切りジャージに着替える
静かな部屋
冷たいフローリング…
頭の中は考える事が多すぎて機能せん
はッと思い出し
「中に出されてたら
どぉしよぉ…」
アタシは誰かにすがりつく気持ちで小さく呟いた
聞かなわからんのに
聞く勇気がない
:10/02/11 05:54
:F01A
:7drQryTs
#170 [奈々]
今更終わった事を言っても仕方ない
でも24時間以内なら
もし中に出してても産婦人科に行けば薬があると聞いた事があった
放り投げていた携帯を掴み
アタシは受信ボックスを開いた
かずチャン…
ゆっくりとボタンを押し
画面を進めていく
:10/02/11 05:58
:F01A
:7drQryTs
#171 [奈々]
『オムライスごめんね…』
…
途中まで打って消す
『どこに出したん?』
また消す…
『着替えさせたりしてくれて
ありがとう』
これも違う…
なかなか言葉が出てこん
言いたい事は決まってんのに
勇気がない
:10/02/11 06:01
:F01A
:7drQryTs
#172 [奈々]
『エッチの時、中に出した?』
…
…
『エッチの時、中に出した?
アタシ覚えてなくて…』
もう一文付け加えて送信画面にする
あとはボタンを1回押すだけ
あと1回押すだけやのに…
指が止まったまま先に進めやん
:10/02/11 06:03
:F01A
:7drQryTs
#173 [奈々]
アタシは携帯を持って冷たい布団に潜り込む
じっと画面を見つめる
『麗奈…大事な事やで』
そう自分に言い聞かせる
震える手…
ピッ
『送信しました』
画面に出た文字を見て
また涙が溢れる
:10/02/11 06:07
:F01A
:7drQryTs
#174 [奈々]
悪い事をしたんやと思う
だって浮気やんな
弱い自分が嫌になった
ピリリリ…ピリリリ…
携帯が鳴り、見るとかずチャンからのメールやった
心臓がドクドクと
全身に熱い血を送りこむ
ピッ…
ピッ…
『出してへんよ
ゴムも最初からしてたし
最後も外に出したから』
:10/02/11 06:12
:F01A
:7drQryTs
#175 [奈々]
ほんまに安心した
良かったと思った
ゴムしてさらに外に出した
それやったら大丈夫!
万が一の事なんか
考えやんかった
アタシの今までの経験だけで
大丈夫やと判断した
ホッとし、かずチャンへの返信メールを考えてるうちにアタシはまた
寝てしまった
:10/02/11 06:15
:F01A
:7drQryTs
#176 [奈々]
:10/02/11 06:16
:F01A
:7drQryTs
#177 [奈々]
ガチャッ!!!
物音に気づき目が覚めたのは
夕方の5時
「麗奈ーッ!!!」
「れぇーなあーッ!!!」
聞き覚えのある声
目を開くとりょうチャンが
にまあーッと笑い
アタシの目の前にいた
「ぎゃッ!!」
びっくりしすぎて叫ぶ
:10/02/12 02:31
:F01A
:rxIQ3Da.
#178 [奈々]
「おま…彼氏に向かって…」
にまあーッとした笑顔は消え
悲しそうに見つめるりょうチャン
ギュッ!!!
アタシはりょうチャンに抱きついた
「うわッ!何?どぉした?」
アタシから抱きつくなんて
この一年まったくなかった
だからかりょうチャンは
かなりびっくりしてた
:10/02/12 02:35
:F01A
:rxIQ3Da.
#179 [奈々]
「なんか…したなった…」
りょうチャンの胸のあたりで
かすれた声を響かせる
「何!?エッチ?」
あきらかに声のトーンが上がる
「ちゃうわッ!!」
思わず大声を出したアタシに
「ちぇー…」
っと、かなり落ち込んだ様子
:10/02/12 02:40
:F01A
:rxIQ3Da.
#180 [奈々]
でもギュッとアタシを抱きしめ
「どぉしてん?」
っと今度は静かに聞いてきた
「仕事で嫌な事あったんか?」
飲んでる席での仕事
りょうチャンはきっとこの仕事を
始めた時から心配してくれてたんやと思う
「麗奈はなあ…
抱え込みすぎるから…
何でも言うたら
えぇねんで?」
:10/02/12 02:44
:F01A
:rxIQ3Da.
#181 [奈々]
仕事で嫌な事があったと勝手に解釈し淡々と喋り出す
「嫌なおっさんでもおったか?」
アタシを抱きしめながら
一定のリズムで揺れる
「聞いたるから話してみ?」
…
「浮気してもてん」
なんて言えるわけない
:10/02/12 02:47
:F01A
:rxIQ3Da.
#182 [奈々]
りょうチャンがこんなにも
優しかったなんて
アタシは全然気付かんかった
ううん違う
忘れてた…
「泣いてたって分からんやろ?」
いつの間にかりょうチャンの
胸元はグッショリと濡れていた
「りょうチャン…ごめんね…」
そう一言りょうチャンに告げる
:10/02/12 02:49
:F01A
:rxIQ3Da.
#183 [奈々]
「何やねん?送り迎えぐらい
したるよ!!」
りょうチャンが笑いながら言った
何て思い込みが激しくて
鈍感なんやろ…
アタシは救われた
それと同時にホッとした自分に
腹が立った
りょうチャンの優しさを知った今
アタシはもう一生浮気をしないと心に誓った
:10/02/12 02:53
:F01A
:rxIQ3Da.
#184 [奈々]
「晩御飯…作るな!」
アタシはりょうチャンの暖かい腕を離れ立ち上がる
「麗奈チャン…今日は…
外で食べようー!!!」
ニカッと笑い嬉しそうに言う
「えー…お金もったいないやん」
いつも支払いはアタシ
だから外食は極力避ける
:10/02/12 02:56
:F01A
:rxIQ3Da.
#185 [奈々]
「ウシシッ♪ばあチャンに
お小遣いもぉてんッ♪」
ひっきりなしに笑顔が続く
「だから今日は外食しよ!
俺食いたいもんあんねん!
今日やったら割り勘やで♪」
いくら貰ったか知らんけど…
誘っといて割り勘…
意味分からんわ!
でも何やかんやでアタシも甘いから
「何食べたいん?」
っと聞く
:10/02/12 03:00
:F01A
:rxIQ3Da.
#186 [奈々]
「ラーメン♪」
『安ッ!!!むっちゃ安!!!
ラーメンぐらいやったら
アタシの分も出せるやろ!!!』
って普段やったら言ってしまう言葉も今日のアタシは
りょうチャンへの罪悪感から
イラつく事もなく
何事も受け入れた
「分かった
ほな用意するから待って」
:10/02/12 03:03
:F01A
:rxIQ3Da.
#187 [奈々]
とりあえずお風呂に入りたかった
かずチャンが触れた体をリセットしたかった
現実を受け入れたくない
アタシは世間一般の悪い事はしない正統派
そんなアタシでいたかった
「お風呂入ってくる」
「夜仕事終わってから
入らんかったんか?」
ドキッとすた…
「汚ねーッ!」
りょうチャンが笑いながら言った冗談はアタシにとって別の意味の言葉としてひどく心を傷ませた
:10/02/12 03:09
:F01A
:rxIQ3Da.
#188 [奈々]
「眠たかったの!」
「何をそんな必死になってんの?
冗談やんか
はよ入って準備してくれな
ラーメン伸びるぞ」
どうにかしてアタシを笑わせたいんやろな
「ラーメン屋にもまだ
行ってないっちゅーねん」
ツッコミをかまし
お風呂のドアを閉める
:10/02/12 03:13
:F01A
:rxIQ3Da.
#189 [奈々]
石鹸の匂いが清潔感を漂わせる
湯船につかり昨日の事を
ゆっくりと…思い出す
お店での二人
お店を出てからの二人
そしてかずチャンの家に入り
DVDを見た二人
ベッドに入った二人
どこで間違えたんやろ…
湯船につかったままボーっとシャワーから落ちる水滴を眺める
:10/02/12 03:17
:F01A
:rxIQ3Da.
#190 [奈々]
『考えたって終わった事や!
浮気は一生せん!
アタシは決めたんや!』
そぉ自分に言い聞かせ勢いよく湯船から上がる
ザパーンッ!とお湯が流れ出て心のモヤモヤを一気に排水溝へと押し流す
テキパキと全身を洗い
お気に入りのローズ石鹸の香りに包まれる
『癒されるなあ…』
:10/02/12 03:20
:F01A
:rxIQ3Da.
#191 [奈々]
:10/02/12 03:24
:F01A
:rxIQ3Da.
#192 [奈々]
「麗奈ーッ!!腹減ったー!!」
りょうチャンの声が響く
「もぉーでるよー!!!」
アタシの癒やしの時間は
数分で終わってしまった
お風呂から上がりタオルで水気を拭く
ガラカラ…
引き戸が開いたかと思うと
りょうチャンが立っていた
:10/02/13 05:01
:F01A
:pFG7y1Mw
#193 [奈々]
「ククッ…麗奈裸俗」
そぉ言ってアタシの裸を見て笑う
「風呂から上がったのに
当たり前やん」
アタシはなかば呆れ口調で返した
「麗奈…太もも怪我してんで」
見ると赤くなってる
りょうチャンが噛んだとこ…
:10/02/13 05:04
:F01A
:pFG7y1Mw
#194 [奈々]
「普通そんなとこ怪我するか?
ほんまドジやな」
そぉ言って一人笑う
「もぉー、ほっといてや
はよせなラーメン
伸びんねんろ?」
服を来て部屋に戻る
いつもの手順で化粧を済ませ髪を巻く
「今日はアップにしよかな?」
「嫌!俺巻いてアップにすんのめっちゃ嫌い!」
:10/02/13 05:07
:F01A
:pFG7y1Mw
#195 [奈々]
りょうチャンはアップにすんのをとてつもなく嫌う
そのくせポニーテールは好きらしい
アタシは知ってる
何でりょうチャンが巻き髪アップを嫌うか…
いかにもお水です!って感じやから
アタシはりょうチャンの言葉を無視して手慣れた手付きでピンを刺していく
「できた!」
思い切りふてくされてる
りょうチャンに言う
:10/02/13 05:10
:F01A
:pFG7y1Mw
#196 [奈々]
「もぉー!いつまで拗ねてんの!
ラーメン行くんやろ?」
「せや!はよ行こ♪」
ほんまにガキ…笑
家の鍵を閉めりょうチャンに渡す
合い鍵は作らん
必要な時にアタシがりょうチャンに渡すようにしてる
車に乗り込み近くのラーメン屋に向かう
:10/02/13 05:13
:F01A
:pFG7y1Mw
#197 [奈々]
「いらっしゃい…」
無愛想な店主が言う
「俺大盛!麗奈は?」
「アタシは普通の中華」
「はいよ…」
初めの頃はこの無愛想な店主が大嫌いやった
でもラーメンは美味しいし
たまにしか来やんアタシ達にでも
いつもチャーシューを一つおまけしてくれる
:10/02/13 05:17
:F01A
:pFG7y1Mw
#198 [奈々]
「お待たせ…」
トンッと前に置かれたラーメンに
二人顔を見合わせ
待ってましたとばかりに、がっつく
「あっつぅ…」
「麗奈は猫舌やからな
おやっさん、いつものちょうだい」
「はいよ…」
いつもの…
そぉ、小さなお椀
子供がよくするやつって言うんかな…笑
:10/02/13 05:20
:F01A
:pFG7y1Mw
#199 [奈々]
この邪道な行為もここの店主は何一つ文句も言わずアタシにいつも小さなお椀を出してくれる
「ありがとう!」
アタシは店主とりょうチャンにそう告げお椀に少しずつ善そいながら食べる
「あー!うまかった!
やっぱココが一番うまいな!」
満足顔でりょうチャンは言って
代金を店主に差し出す
:10/02/13 05:23
:F01A
:pFG7y1Mw
#200 [奈々]
あれ…
よく見るとアタシの分まで…
「りょうチャンいいん?」
思わず聞くと
「たまには…いいよ!
今日は特別!」
めったとない行動にアタシは異常な程喜んだ
店主も
「今日は男らしいですね…」
っとりょうチャンに言う
「おやっさん、それ言わんとって」
照れ笑いをし頭をかくりょうチャン
:10/02/13 05:27
:F01A
:pFG7y1Mw
#201 [奈々]
「ありがとう!また来るわ」
「ご馳走さまー♪」
そぉ言ってお店を出る
上機嫌なアタシ
りょうチャンの不器用な優しさ
これがまた、とてつもなく嬉しい
「りょうチャンありがとう!」
「えぇよ!ばあチャンに
一万もぉーたから」
アタシはそれを聞いた瞬間
もう少しいいモノにしたら良かった…と思った
:10/02/13 05:31
:F01A
:pFG7y1Mw
#202 [奈々]
「ほなまた2時に迎えにくるわ!」
お店の近くで降ろしてもらい
アタシはりょうチャンとバイバイする
お店に入るとヨッシーが
「麗奈さん!麗奈さん!」
っと挨拶なしに名前を呼ぶ
「どぉしたん!?」
「会長さん来られてるから
早く用意してください
5分前に来られたんですけど
麗奈さんまだかー言うてご立腹なんです」
「分かった」
:10/02/13 05:36
:F01A
:pFG7y1Mw
#203 [奈々]
会長さんと呼ぶ人
国山さん 63歳
地元では1、2を争う大企業の会長さんでとてつもなく扱いが難しい
そんな国山さんは何故かアタシを気に入ってくれてる
お店のママですら扱えやんのに…
「会長ー!今から着替えるから
ちょっと待っててー!」
「麗奈、やっと来たか!
はよ着替えてこっち来い」
「分かったぁ」
:10/02/13 05:41
:F01A
:pFG7y1Mw
#204 [奈々]
会長に一言なだめる言葉を残しアタシは急いで着替える
「会長お待たせ!
今日もおしゃれなネクタイやね」
「そぉか!?」
まんざらでもない顔をする会長
「そんな麗奈には〜」
財布からお札を抜き
アタシの谷間に一万円をさす
:10/02/13 05:47
:F01A
:pFG7y1Mw
#205 [奈々]
「えぇの?」
「いいよ、いいよ!麗奈だけ特別!おい!ドンペリ!」
ボーイにそう叫びニマニマと笑いながらアタシの手を握る
「会長最近いっこも連絡くれへんね…麗奈むっちゃメールしてんのに…」
「メール邪魔くさいんでなあ
何や寂しかったんか?」
「ん…ちょっとだけ」
:10/02/13 05:51
:F01A
:pFG7y1Mw
#206 [奈々]
会長はガッハッハッと笑い
「わしにそんな事言うんは麗奈だけや!みんなわしには気ぃつこて、ほんまの事言わんさかいにな!所詮わしも客や!客からの連絡に寂しいも糞もあるかいなってな!」
一際大きな声でアタシの肩に手を置きアタシの体を引き寄せる
「で、麗奈はいつ
わしと寝てくれんのや?」
耳元で先程とは違う小さな声で言う
それと同時にまたアタシの胸元に一万円を入れる
:10/02/13 05:55
:F01A
:pFG7y1Mw
#207 [奈々]
「そやなあ…会長の全財産くれたら考える♪」
ニコッと笑い会長の目を見て答えた
「ブワッハッハッハ!!全財産つんでも
考えるんかいな!断られたら、わしは立ち直れんな!いやいや、ほんま素直でおもろい奴や!
乾杯しよか!」
そぉ言ってシャンパングラスに手をかけみんなで乾杯をする
:10/02/13 05:59
:F01A
:pFG7y1Mw
#208 [奈々]
1時間も経てばアタシの胸元には沢山のお札が挟まってた
『これで家賃払お〜♪』
なんて呑気な事を考えてると
「いらっしゃいませー!」
っとボーイや扉近くの席についていた女の子達が声をあげた
特に何も思わず扉の方に目をやる
…
背筋が凍る
:10/02/13 06:02
:F01A
:pFG7y1Mw
#209 [奈々]
ドンペリでほろ酔いやった
アタシの体からアルコールが一気に抜けた
隣では会長が上機嫌で喋ってる
でもアタシの聴覚は無の状態で何も耳に入ってこんかった
『なん…で…?』
扉の前に立っていたのは
かずチャンやった
:10/02/13 06:05
:F01A
:pFG7y1Mw
#210 [奈々]
かずチャンはアタシの方を見ることなく遠い席に座る
『なんで…なんで…』
心臓が激しく脈打つ
「…てん…か?」
「聞いてんのか?」
会長が笑いながらアタシの肩を叩く
「んぇッ!?」
「せやからな!浮気はどっからっちゅー話や!」
:10/02/13 06:08
:F01A
:pFG7y1Mw
#211 [奈々]
ビクッ!っと体が震えた
「あー…どっからかなあ…」
「なんや、麗奈は
浮気について考えた事ないんかいな!呑気なやっちゃで!
男は浮気するもんや!
気をつけろよー」
「えー!アタシの好きになった人は浮気せんかったよー!」
仕事中やと自分に言い聞かせ必死に話題に入る
:10/02/13 06:11
:F01A
:pFG7y1Mw
#212 [奈々]
「麗奈さん…」
店長が耳打ちをする
「中野様もご指名なんですけど
会長から麗奈さん外すわけにいかんので、会長が帰られるまで移動なしで」
「分かった」
かずチャンはやっぱりアタシを指名やった
かずチャンが来てからというもの会長の話はアタシの耳を左から右へと流れた
:10/02/13 06:16
:F01A
:pFG7y1Mw
#213 [奈々]
お店のドンペリが無くなり、会長お気に入りのワインも切れた所で会長はチェックと言った
「もっとワイン置いといてくれよ」
「うん…次来るときまでには今日の倍用意しとくな…」
飲みすぎてアタシのテンションの変化に気づかん会長は
「よっしゃ!」
と言ってお店を出た
:10/02/13 06:19
:F01A
:pFG7y1Mw
#214 [奈々]
「ありがとうございました!」
会長一人に5人の女の子がお見送りへと出た
「会長ありがとう!
また連絡するね」
「お!ほなまた」
「ありがとうございましたー!」
エレベーターのドアが閉まり店の中へと女の子達が入っていく
:10/02/13 06:22
:F01A
:pFG7y1Mw
#215 [奈々]
「麗奈さん、早く!
中野さん1時間半も
待ってもらってます!」
ヨッシーがアタシに焦った表情で言う
「行かなあかん…?」
「何言ってるんですか!?
昨日あんだけ楽しそうに喋っといて!
早く早く!」
俺が怒られますとヨッシーは言ってアタシの背中を押す
:10/02/13 06:25
:F01A
:pFG7y1Mw
#216 [奈々]
『嫌や…嫌…
何しに来たん?』
頭の中がいっぱいになる
『どんな顔したらいいんよ…』
ボーイに案内されかずチャンの席に行く
足が重い
かずチャンの席までの道のりがとても長く感じた
「中野様、お待たせして
申し訳ございません
麗奈さんです」
:10/02/13 06:28
:F01A
:pFG7y1Mw
#217 [奈々]
寝ます。
最近感想をくれる方が増えてとても嬉しいです。
コメントをくれた方、読んでくださってる方、ありがとうございます。
感想板、アンカー
>>162
:10/02/13 06:31
:F01A
:pFG7y1Mw
#218 [ぷう]
うわぁ〜っっ
続き、気になります!!
マイペースに頑張ってくださぁいy
:10/02/13 17:57
:SA001
:2YGuttag
#219 [奈々]
「お邪魔…します…」
平然を装うつもりやったのに
口から出た言葉は
誰が聞いてもおかしな程よそよそしかった
「むっちゃ待ったわ!
まあ、座れや」
アタシの緊張をよそに
いつも通り明るくかずチャンは話す
かずチャンの横に座り
じっと身構える
:10/02/14 03:39
:F01A
:DFkMkOxw
#220 [奈々]
「はいッ!」
そぉ言って差し出したのはアタシがわざと置いていった安室チャンのDVDやった
「麗奈、忘れてたで」
かずチャンはアタシが忘れたと思ってわざわざ持ってきてくれたらしい
「あ…の…ありがとぉ」
かずチャンがあまりに普通の態度をとるからアタシは呆気にとられた
:10/02/14 03:42
:F01A
:DFkMkOxw
#221 [奈々]
「今日はビールなし!ドンペリ持ってきて」
かずチャンは遠くに立っていたヨッシーに大きな声で言った
「え?なんで!?」
「えぇの、えぇの!」
ヨッシーは「お待たせいたしました」と言ってドンペリとグラスを2つ持ってきた
「ヨッシー、俺に抜かせてくれよ」
かずチャンがドンペリを持つ
「かしこまりました」
そぉ言ってヨッシーはかずチャンにおしぼりを渡す
:10/02/14 03:45
:F01A
:DFkMkOxw
#222 [奈々]
「ほな、可愛い麗奈チャンに…!」
ポンッ!
ドンペリの栓が勢いよく抜ける
「かずチャンなんで?」
もう一度聞く
お店の中で一番高いお酒
普通のお客様は特別な日以外めったと下ろしてくれへん
アタシは不思議でたまらんかった
「さっきの客…むっちゃ下ろしてたから
俺は麗奈を抱いた男やから…」
:10/02/14 03:50
:F01A
:DFkMkOxw
#223 [奈々]
アタシは初め罪滅ぼしのために頼んでくれたんかと思った
でも実際は…
「ふッ!かずチャンまさかの
やきもち!?」
アタシの緊張が一気にほぐれる
「あほか!うぬぼれんな!」
そぅ言ってアタシの頭を
軽く叩いた
お酒のせいもあり
アタシの緊張はいつの間にかなくなって、いつも通りのアタシに戻ってた
:10/02/14 03:53
:F01A
:DFkMkOxw
#224 [奈々]
昨日と同様、かなりの盛り上がりで楽しい時間を過ごす
「明日仕事やさかい、そろそろ帰るわ」
時計を見ると2時
「もぉ閉店やし、ゆっくりしなよ」
どうせ後数分で閉まる
料金も変わらんしアタシは気を使ってかずチャンを引き止める
「彼氏待ってんねんろ?
せやったら、はよ帰る支度して帰らな」
アタシに耳打ちをする
:10/02/14 03:57
:F01A
:DFkMkOxw
#225 [奈々]
迎えにくるとか一言もかずチャンに言ってへんのに、かずチャンの勘は凄かった
今更弁解した所で何も変わらん
そう思ってアタシは
「ありがとぉ」
と一言告げた
かずチャンはそそくさと身支度をしお店を後にした
「中野さん、おぉきに〜」
ドンペリを下ろしたと言う事もあってママが急いでお見送りにくる
:10/02/14 04:00
:F01A
:DFkMkOxw
#226 [奈々]
「たまにしかしちゃれんけどな」
そう言ってかずチャンはエレベーターへと乗り込む
「ありがとうございました」
かずチャンを無事見送った後ママはアタシを誉めた
「麗奈、今日はよぉ頑張ったね!これ今日のご褒美や」
そう言って一万円札をアタシの手に握らせる
「ありがとうございます」
アタシは何の遠慮もせずにそれを受け取った
:10/02/14 04:04
:F01A
:DFkMkOxw
#227 [奈々]
用意を済ませお店を出る
いつもの場所に向かい
りょうチャンの車に乗り込む
「お疲れ!今日はえらい
堂々としたお帰りやな」
かずチャンにバレたという事もあり、アタシにはいつもの焦りがなかった
「そぉかな?酔ってんねん」
「えらい珍しいな!」
りょうチャンは笑い車を出す
:10/02/14 04:07
:F01A
:DFkMkOxw
#228 [奈々]
寝ます。リアルにアタシが酔っちゃって文章が思いつきです。また明日更新しますね。
感想板、アンカー
>>162
:10/02/14 04:08
:F01A
:DFkMkOxw
#229 [奈々]
その日の晩はエッチもする事なく終わった
りょうチャンへの愛を再確認したアタシはギュッとりょうチャンに抱きつき眠りについた
そうやって何日か過ぎた頃たまたま見てたドラマでラブシーンが流れた
「麗奈見て!むっちゃエロない?」
確かに普通のドラマよりは過激な気がした
「これ18禁やろー!
てか、りょうチャン真剣に見すぎ!」
:10/02/15 04:41
:F01A
:3FUnr0AE
#230 [奈々]
りょうチャンはテレビに釘付け
アタシも何となく気になった
『もぉこれ以上は…』
画面に映る女性の声だけが流れる
画面がパッと切り替わり
男性のアップへと変わった
『もぉ…黙れ』
男の人がそう言ったと同時に
ジワッとアタシの下が濡れた
なんで…ただのドラマやのに
:10/02/15 04:44
:F01A
:3FUnr0AE
#231 [奈々]
「麗奈…俺したなってもた」
そう言ってアタシに荒いキスをする
「んあッ…ッ」
嫌ぢゃなかった
かずチャンとのエッチで少しは好きになったんやろか
りょうチャンの舌に自分の舌を絡ませる
:10/02/15 04:46
:F01A
:3FUnr0AE
#232 [奈々]
少ない更新で申し訳ないです
感想板、アンカー
>>162
:10/02/15 04:47
:F01A
:3FUnr0AE
#233 [奈々]
「おま…ッ」
焦るりょうチャン
「何で…そんな乗り気なん」
そう言ってまたキスをする
「んっ…」
クチュ…
荒くアタシの胸を揉み
乳首に吸いつく
:10/02/16 03:04
:F01A
:Rz7iCYfQ
#234 [奈々]
「麗奈…俺もぉ無理」
そぉ言って早々と脱ぎ始める
グッ!!
りょうチャンのモノが入る
『違う…』
アタシは不意に我に返った
『アタシのして欲しいエッチじゃない』
:10/02/16 03:06
:F01A
:Rz7iCYfQ
#235 [奈々]
一度覚えた快感はアタシの中から抜けることなく物足りなさから一気に高まった感情を冷ます
「あッ!いくッ!」
そう言ってアタシのお腹に白濁を飛ばす
『気持ちよくない…』
もっと強い刺激が欲しいのに…アタシはりょうチャンのエッチでは感じやんくなっていた
:10/02/16 03:10
:F01A
:Rz7iCYfQ
#236 [奈々]
「なんか久しぶりやな!麗奈が乗り気なん!」
りょうチャンは嬉しそうに言う
そんな笑顔をよそにアタシはお腹にあるりょうチャンの欲望をティッシュで拭きかずチャンとのエッチを思い返していた…
「麗奈!おいで」
りょうチャンが腕を伸ばしアタシを呼ぶ
りょうチャンのあぐらをかいた足の間にアタシはチョコンッと座った
「俺な…」
りょうチャンがしんみりと口を開く
:10/02/16 03:22
:F01A
:Rz7iCYfQ
#237 [奈々]
「俺今日、麗奈としてやっぱ好きや思た
麗奈も…久しぶりにキスしてくれたし、
むっちゃ満足」
これほどキス一つで騒ぐカップルがこの世におるやろか
初めてのキスならまだしも付き合って3年、嫌というほどしてきたキス
アタシはこの時、
どれほど自分からキスをしてなかったかを思い知った
:10/02/16 03:26
:F01A
:Rz7iCYfQ
#238 [奈々]
その日アタシはりょうチャンとおやすみのキスをしりょうチャンの腕の中で眠りについた
次の日…
「な…れ…な!麗奈!」
りょうチャンの声で目が覚める
「んー…何…?
アタシ今日…仕事…やす…み…」
一瞬開いた目をまた閉じもう一度夢の中へ戻ろうとする
「あかんー!起きて!」
:10/02/16 03:29
:F01A
:Rz7iCYfQ
#239 [奈々]
時計に目をやると朝の9時を過ぎたところ
「あほか…まだ9時やんか…」
アタシは夜の仕事が長いため昼夜逆転の生活を送っている
そんなアタシを9時なんかに起こすなんて…
「麗奈ちゃーん!」
横ではりょうチャンがアタシの体を揺らしながら名前を叫ぶ
「んもーッ!何ッ!?」
痺れをきらし重い体を起こす
:10/02/16 03:33
:F01A
:Rz7iCYfQ
#240 [奈々]
「これ!これ何!!?」
りょうチャンが目をキラキラさせながらアタシに問いかける
「俺な、耳かゆて
耳かき探してたら
こんなん出てきてな!
中見たらこれ!!!」
りょうチャンが差し出したのは
銀行の封筒に入ったお金やった
「あー…それか…」
再び目を閉じる
:10/02/16 03:36
:F01A
:Rz7iCYfQ
#241 [奈々]
「説明してくれな嫌やあ!」
「お客様がくれたの…」
それはこないだ会長とママがくれたお金やった
「13万もあるで!!?」
「んー…会長…」
「あのお金くれる会長?」
アタシはお店のお客様にどんな人達がいるのか、りょうチャンに言っていた
もちろんかずチャンのことも
:10/02/16 03:40
:F01A
:Rz7iCYfQ
#242 [奈々]
「じゃあ!じゃあ!これ浮いたお金!!?」
「家賃とか今月の生活費に回すの…」
「んじゃあ!んじゃあ!!
給料は余りまくってるやんな!!?」
「余ってるよ…もぉいいやろ?
アタシねむ…い…」
ガバッ!!
「寒いやん!」
りょうチャンが一気に布団をめくる
:10/02/16 03:43
:F01A
:Rz7iCYfQ
#243 [奈々]
「麗奈!遊びに行こ!!!」
りょうチャンの目はもぉ、これでもか!というほど輝いてる
「たまにはデートしよ!」
初めにも言ったけどアタシの彼氏は働いてません
お金がないんです
極力アタシはお金を遣わんようにするから遊びになんてめったに行かん
だって何するんも二人分とかお金いくらあったって
足りへんもん…
:10/02/16 03:47
:F01A
:Rz7iCYfQ
#244 [奈々]
「何もこんな早くから…」
「やっぱデートって言ったら朝からやろ!化粧して!化粧!」
布団を返してくれへん
りょうチャンにアタシはしぶしぶ分かったと返事をした
「シャワー浴びる」
昨日のりょうチャンのモノがお腹に残っている気がしてなんか気持ち悪かった
「うん!その間に俺行き先決めとく!」
:10/02/16 03:50
:F01A
:Rz7iCYfQ
#245 [奈々]
浮かれ気分のりょうチャンを横目にアタシは風呂場へ向かった
シャワーを浴び念入りにお腹を洗う
『眠いなあ…』
そう思いながらもあのテンションのりょうチャンを裏切るわけにいかんとシャワーを止め風呂場を出る
「麗奈!」
風呂場を出ると尻尾を振る犬のようにりょうチャンが待っていた
「何ー?どこ行くか決まった?」
りょうチャンはせめてもの思いなのか、お金を払う側のアタシに行き先を決めていいと言った
:10/02/16 03:55
:F01A
:Rz7iCYfQ
#246 [奈々]
寝ます
感想いただけると嬉しいです
感想板、アンカー
>>162
:10/02/16 03:56
:F01A
:Rz7iCYfQ
#247 [我輩は匿名である]
おわり?
:10/02/18 00:03
:SH706i
:☆☆☆
#248 [奈々]
:10/02/18 01:22
:F01A
:IrpznxQA
#249 [奈々]
「どこでもいいよ」
マスカラを塗りながら
りょうチャンに言う
「んー…」
「ホンマは行きたいとこ
あんねんろ?」
何となく予想はついてた
アタシが嫌がるから言わんだけで
ほんまは行きたいとこがある
「いいん…?」
:10/02/18 01:25
:F01A
:IrpznxQA
#250 [奈々]
半ば遠慮気味にアタシに聞く
「いいよ」
パアーっと表情が明るくなる…りょうチャン
「俺なあ、遊園地行きたい!」
『はあ…やっぱり』
お金を大量に遣う遊園地ら大嫌い
ましてや絶叫系を苦手とするアタシにとってストレスそのもの
「でも麗奈嫌いやもんな…」
明るかった表情が一変して下を向く
:10/02/18 01:30
:F01A
:IrpznxQA
#251 [奈々]
「…いいよ」
小さな声で言う
「え?」
「だから、いいよ
特別やで?
で、どこの遊えん…キャッ!」
「麗奈大好き!愛してる」
急にりょうチャンが抱きつきに来るからマスカラがズルッと伸びた
「…んもぉー!!!行かんで!」
りょうチャンはシュンッとなり一言「はい…」と言ってアタシから離れた
:10/02/18 01:34
:F01A
:IrpznxQA
#252 [奈々]
化粧が終わるのをジッと待つりょうチャンにアタシはさっき聞こうとした事を聞いた
「で、どこの遊園地行きたいん?」
しばらくして、りょうチャンは
「ゆぅーえすじぇー」
っと言った
「なんて?」
「USJ…俺運転するからあ…」
甘え上手とはこのこと
語尾をのばしながら
甘えた声で言う
:10/02/18 01:39
:F01A
:IrpznxQA
#253 [奈々]
「はあー…男らしく言ったら
USJ行ってあげてもいいよ」
そう言うとりょうチャンは
ガバッと立ち上がり
アタシに向かって親指を立て
「俺!USJに行きたいぜ!」
っとウインクをしながら言った
「…」
「あれ?あかんかった?」
固まるアタシに動揺する
:10/02/18 01:41
:F01A
:IrpznxQA
#254 [奈々]
「全然男らしない…」
冷たく言い放つアタシ
「男らしくってどんなんなよー!
行こうぜ?連れてってやるぜ?
分からんー!」
アタシの横で頭をかかえ
一人つぶやくりょうチャンを
アタシは心の中でケラケラと笑っていた
:10/02/18 01:44
:F01A
:IrpznxQA
#255 [奈々]
「できたよ!」
ずっと「んー、んー」いって悩むりょうチャンに声をかける
「麗奈…俺と楽しい時間を過ごしに行こうぜ!」
「もぉーええから」
悩んだ末に出た答えがそれやったらしい
「俺USJ行きたいー!」
「分かったから
USJ行ったるから用意して」
まだパジャマ姿のりょうチャンにそう言い放ち戸締まりを始める
:10/02/18 01:51
:F01A
:IrpznxQA
#256 [奈々]
りょうチャンは鼻歌混じりに着替えを済ませ「麗奈早くー!」っと玄関から叫ぶ
『ホンマ子供みたい…』
フフッと笑いながら窓を閉め玄関に向かう
「平日やし、客に会ったりせんやろ」
お客様にりょうチャンといる所を見られたりしたら終わり
でもまあ、りょうチャンの言うとおり平日やし「そやな」っとアタシは返事した
:10/02/18 01:54
:F01A
:IrpznxQA
#257 [奈々]
「麗奈ぺったんこブーツや」
嬉しそうに言うりょうチャン
りょうチャンの言うぺったんこブーツとは夜職をするアタシにとってめったに履かないヒールのないブーツ
「ヒールで行ったら疲れるやん」
「麗奈ちびやな」
グッシッシと笑いアタシのパンチを素早く避けたりょうチャンは急に走り出す
それを見てアタシも走る
まだ少し肌寒いそんな昼前
天気もよくて久しぶりのデートにアタシもわくわくしてた
付き合い始めの初々しさを取り戻しつつアタシ達二人は駐車場まで一緒に走った
:10/02/18 02:00
:F01A
:IrpznxQA
#258 [奈々]
「はあはあ…
俺…はあ…やばい…」
「りょう…はあ…チャンが
走るから…はあ…悪いんやん」
車に乗り込んだアタシ達は息も絶え絶えやった
「でもなんか楽しいな!」
りょうチャンのこの笑顔が
アタシは一番好き
「せやな!」
二人笑いあって車を出した
:10/02/18 02:03
:F01A
:IrpznxQA
#259 [奈々]
高速にのり、アタシ達は歌を歌いながらキャーキャー言ってUSJまでの道のりを楽しんだ
「あッ!」
急いで指示機を出し車線変更をするりょうチャン
「あっぶねー!熱唱してたら降り口忘れてたわ」
「やめてよー
てか合ってんの?」
「USJって書いてるし
絶対大丈夫!」
りょうチャンの言うとおり
高速を降りて10分ほどで目的地となるUSJに着いた
:10/02/18 02:08
:F01A
:IrpznxQA
#260 [奈々]
「何年ぶりやろー
麗奈とUSJくんの!」
「3年近くぶり!付き合って1ヵ月の記念日に来た以来!まあー、あん時はりょうチャン出してくれたけど…」
ニターっと笑いりょうチャンを横目で見る
「麗奈のあほー!悪いと思ってる」
クスッと手を口にして
「そぉ思ってんのやったら
いいよ」
っと言ってりょうチャンの腕に抱きついた
:10/02/18 02:22
:F01A
:IrpznxQA
#261 [奈々]
チケットを買うのに一時間は並んだやろか
ようやくアタシ達の番がきて
りょうチャンはクルーに大人二人と
言った
「あ!待って待って!」
アタシは慌てて鞄を探る
「あった!はい」
そう言ってアタシはクルーに紙を渡す
「麗奈いつの間に!」
:10/02/18 02:25
:F01A
:IrpznxQA
#262 [奈々]
「地元のコンビニで見つけた来る時に見つけた」
っとピースをする
アタシが出したのは割引券
「麗奈はえぇ嫁さんになるな」
っとりょうチャンはいつもより背の低いアタシの頭をポンポンと叩いた
:10/02/18 02:27
:F01A
:IrpznxQA
#263 [奈々]
チケットをもらい中へと入る
「うわッ!平日やのに凄い人!
ってりょうチャン!!?」
横にいたはずのりょうチャンがおらん
周りをキョロキョロ見渡すと
遠くの方でアタシを呼ぶりょうチャンがおった
「麗奈!早く早くー!」
「もぉー」
ため息を一つして
アタシはりょうチャンの元へと走った
:10/02/18 02:31
:F01A
:IrpznxQA
#264 [奈々]
>>262「地元のコンビニで見つけた来るとき見つけた」
↓
「地元のコンビニで来る時に見つけた」
:10/02/18 02:46
:F01A
:IrpznxQA
#265 [奈々]
「やっぱこれやろ!」
とりょうチャンが指を指したのは最新のジェットコースターやった
「何でやねん!普通〆やろ!」
アタシは強く言ったものの『キャー』っと叫び声の聞こえる乗り物を見てりょうチャンの腕をギュッと掴んだ
「あほか!みんな最後に乗るから今のうちに乗っとくの!
せやないと、混むやろ?」
:10/02/18 02:52
:F01A
:IrpznxQA
#266 [奈々]
『確かに…』
「うぅ…でも…」
逃げ腰のアタシにりょうチャンはニヤッと笑い
「何?麗奈
びびってんの?」
っと挑発的な言葉を言った
「全ッ然!!」
負けず嫌いなアタシ…
りょうチャンの手を握り締め中へとグイグイ引っ張った
:10/02/18 02:54
:F01A
:IrpznxQA
#267 [奈々]
「強がんなよ」
ゲラゲラ笑うりょうチャン
「強がってへんよ!!」
「はいはい!」
ブーっとほっぺを膨らますアタシを自分の方へと引き寄せなだめる言葉をりょうチャンは言った
:10/02/18 02:57
:F01A
:IrpznxQA
#268 [奈々]
「にしても長いなあ…」
しりとりをして時間を潰していたものの飽きてきたのか、りょうチャンは時計を見ながらそう言う
「でももぉー、ちょっとちゃう?
ほら!」
りょうチャンはアタシの目線の先を追う
「ほんまや!」
りょうチャンのテンションが一気に上がる
っと同時にアタシの顔は強張った
:10/02/18 03:02
:F01A
:IrpznxQA
#269 [奈々]
いよいよ、順番が回ってきた
「りょうチャン…こ、こわい…」
うっすら涙が目に浮かぶ
ほんまに大嫌いなんですアタシ…
「大丈夫!大丈夫
俺が付いてるぜ!」
家にいた時と同様
また親指をグッと突き出し
ウインクをする
「りょうチャンそれほんまにウケる!」
:10/02/18 03:06
:F01A
:IrpznxQA
#270 [奈々]
「笑かすつもりで言ったんちゃうで!」
あまりに笑うアタシに恥ずかしそうにりょうチャンが言う
『知ってるよ
緊張ほぐすためやんな』
言葉には出さずアタシはニッと笑った
そうこうしていると出発のアナウンスが流れた
:10/02/18 03:08
:F01A
:IrpznxQA
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