Vampire Kiss
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#1 [ゆかぴ]
:10/01/30 21:12
:SH03A
:bFCSmBwo
#2 [ゆかぴ]
私は中山 愛理。
普通の大学1年生。
東洋史っていう授業で
先生がたまたま
東洋の怪物…かな?
まぁ、そんな話をしたの。
いっぱい名前出たけど、
頭に残ったのは吸血鬼。
:10/01/30 21:22
:SH03A
:bFCSmBwo
#3 [ゆかぴ]
聞いたことがあるだけあって
私はそれなりに真剣に聞いた。
真剣だったかな?笑
吸血鬼ってやっぱ怖い。
血を吸うって聞いただけで
体がぞわぞわした。
:10/01/30 21:29
:SH03A
:bFCSmBwo
#4 [ゆかぴ]
「あー…
なんか首筋痛いわっ。」
そう言ったのは親友の香奈。
高校から一緒で
すっごい仲良し!
香奈は首筋を摩りながら言った。
「吸血鬼?笑」
私は半笑いで言った。
そういううちも体が
ぞわぞわしてたんだけどね笑
:10/01/30 21:38
:SH03A
:bFCSmBwo
#5 [ゆかぴ]
「血とかやばいって!
血だよ血!?
きーもーい!」
「確かにねぇ。
てか、怖いし〜。」
そんな会話もすぐに終わり、
私達は食堂に行った。
ここの食堂はチキン南蛮丼が
超おいしいんです!
:10/01/30 21:45
:SH03A
:bFCSmBwo
#6 [ゆかぴ]
私と香奈が頼んだのは…
「チキン南蛮丼で!」
昼休みのせいか
どのテーブルも
埋まっていた。
「混みすぎ!
イライラする!」
香奈はイライラしていた。
いつか南蛮丼を
落としそうだった笑
:10/01/30 22:07
:SH03A
:bFCSmBwo
#7 [ゆかぴ]
「香奈ー!」
多くの人の中から
男の人の声が聞こえた。
この声は多分…。
「あ、恭介!」
やっぱり笑
私達は声の主である
恭介くんの元に行った。
:10/01/30 22:27
:SH03A
:bFCSmBwo
#8 [ゆかぴ]
恭介くんは香奈の彼氏。
大学に入ってすぐに
できたんだよね〜。
うらやましい!
しかもかっこいいし!
人混みの中を割っていって
やっと恭介くんのとこに
たどり着いた。
「愛理ちゃんも一緒か★」
「恭介ニヤニヤしすぎ!」
香奈はそう言って膨れた。
:10/01/30 22:38
:SH03A
:bFCSmBwo
#9 [ゆかぴ]
「本当におしどり夫婦笑
…恭介くん一人?」
「ううん。
あとからツレ来るよ。
まぁ、座ったら?」
ちょうど4人席で
恭介くんの正面が二つと
恭介くんの隣が
空いていた。
私達は正面に座った。
:10/01/30 22:48
:SH03A
:bFCSmBwo
#10 [ゆかぴ]
「ツレって誰?」
私は箸を止めて聞いた。
「言っとくけど、
すっげえイケメンだから!」
だからなんだよww
「へ〜。」
「恭介ー。」
:10/01/30 23:08
:SH03A
:bFCSmBwo
#11 [ゆかぴ]
「お〜。玲(レイ)。」
玲?誰だそりゃ?
私は振り向いた。
ああ、恭介くんの友達か。
…てか…かっこよすぎ!
玲と呼ばれた男の人は
恭介くんの言う通り
かっこよかった。
っていうか美少年?
鼻は高いし、まつげ長いし、
切れ長の目…。
しかも金髪似合いすぎ!
:10/01/30 23:12
:SH03A
:bFCSmBwo
#12 [ゆかぴ]
「玲ここにどうぞ。」
恭介くんは玲くんのために
イスを引いてあげた。
「サンキュー。
…恭介の友達?」
玲くんは私と香奈を見て、
恭介くんを見て言った。
「そうそう。
自己紹介どうぞ!」
:10/01/30 23:15
:SH03A
:bFCSmBwo
#13 [ゆかぴ]
「森田香奈です。
恭介の彼女です。」
香奈が先に自己紹介をした。
私も慌ててした。
「中山愛理です。」
「玲くん!
愛理フリーだから!」
私が自己紹介したと同時に
香奈が私の肩を揺らして
そんなことを言った。
「フリー?笑」
玲くんはちょっと笑った。
:10/01/30 23:18
:SH03A
:bFCSmBwo
#14 [ゆかぴ]
私は顔が赤くなった。
「もうっ!香奈!」
私は香奈をぺしぺし叩いた。
「俺もフリーだけどね。」
なのにこの人は
うちがフリーなのを
笑ったのか…泣
私は知らんぷりをして
ご飯を食べ始めた。
:10/01/31 20:02
:SH03A
:Rx.8wOf6
#15 [ゆかぴ]
「玲くんもフリーなら
アド交換しなよっ!」
愛理は玲くんと私を
交互に見た。
「え?笑」
私はもちろん苦笑い。
交換?
いやいやいやいや!
別にいいし!笑
:10/01/31 22:13
:SH03A
:Rx.8wOf6
#16 [ゆかぴ]
「いい!実にいい!笑」
恭介くんも賛同した泣
なんだよこのカップル!笑
「愛理ちゃんだっけ?
教えて教えて★」
玲くんはニコニコして
パンツのポケットから
ケータイを出した。
:10/01/31 22:15
:SH03A
:Rx.8wOf6
#17 [ゆかぴ]
ケータイを出されたら
交換はしないってことは
できないよね…汗
「…いいよ。」
私達は赤外線で
お互いのアドを交換した。
私はフォルダ分けを
するタイプだから、
玲くんを"大学

"の
フォルダに入れようとした。
神崎玲…。
金持ちそうな名前笑
:10/01/31 22:17
:SH03A
:Rx.8wOf6
#18 [ゆかぴ]
「玲くんって前から
この大学にいた?
恭介の友達でこんな
イケメン見たの初めて!」
香奈は普通に言った。
言い過ぎだ。
最後の文が特に笑
「失礼なやつだなぁ…笑
玲は編入生で
最近入ってきたんだよ。
授業でたまたま俺の隣に
座ったんだよ〜★」
:10/01/31 22:21
:SH03A
:Rx.8wOf6
#19 [ゆかぴ]
「そうそう。
恭介やばいぐらい
フレンドリーだったよな!」
「へ〜。」
編入生なんだ。
この辺じゃ見ない
顔だもんね。
「あっ。ちなみに
サッカー部に入ったから!」
恭介くんが玲くんの
肩を抱いて言った。
:10/01/31 22:25
:SH03A
:Rx.8wOf6
#20 [ゆかぴ]
「まじで!?」
私と香奈は同時に言った。
それにビックリして、
顔を見合わせて笑った。
私と香奈と恭介くんは
サッカー部です。
もちろん私と香奈は
マネージャー。
新入部員はうれしい!
「二人共…マネージャー?」
玲くんが微笑んで言った。
:10/01/31 22:29
:SH03A
:Rx.8wOf6
#21 [ゆかぴ]
まっ…眩しい!
さすが美少年!笑
「うん。そ…うだよ。」
私はカミカミで言った。
あー恥ずかしい!
「よろしく。」
玲くんがニコッと笑った。
この笑顔はもう王子様だな。
:10/01/31 22:32
:SH03A
:Rx.8wOf6
#22 [ゆかぴ]
「さっきからずっと
思ってたんだけど、
愛理ちゃんいい香りする。」
「え?」
私は自分の服を
くんくん嗅いでみた。
香水すら付けないから
香りはしなかった。
「そう?
自分のことなのに
分からないや〜笑」
:10/01/31 22:35
:SH03A
:Rx.8wOf6
#23 [ゆかぴ]
「ごめんっ。
何もないです笑」
玲くんはアッとした
表情をした。
変なの…。
そうこうしている間に
昼休みの終了10分前だった。
:10/01/31 22:37
:SH03A
:Rx.8wOf6
#24 [ゆかぴ]
「香奈っ。
そろそろ教室行こっ。」
私がそう言うと
香奈は腕時計を見た。
「…あ!時間やばいね!
じゃあお二人さん
ばいばーい!」
「ばいばーい。」
恭介くんと玲くんは
軽く手を挙げてくれた。
:10/01/31 22:40
:SH03A
:Rx.8wOf6
#25 [ゆかぴ]
「玲くんやばいよ!
狙っちゃいなよ!」
「何を言うか笑」
玲くんはかっこいいけど、
かっこよすぎて
釣り合わない気がした。
授業も無事に終わり、
放課後になった。
:10/01/31 23:08
:SH03A
:Rx.8wOf6
#26 [ゆかぴ]
今日は部活が休みだ。
私は真っ直ぐ家に帰った。
家って言っても
マンションだけどね。
大学遠いから一人暮らし。
:10/01/31 23:10
:SH03A
:Rx.8wOf6
#27 [ゆかぴ]
マンションの前に
一匹の猫がいた。
野良猫…かな?
でも、野良猫のわりには
毛並みは白くてキレイ。
そして目が黄金色だった。
その猫は私を見ていた。
私は猫に近付いた。
:10/02/01 09:10
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#28 [ゆかぴ]
「ニャー…」
私が近付くと
嬉しそうに鳴いた。
私は猫の前に座った。
「キレイな猫だこと…。」
私はそう言いながら
猫の頭を撫でた。
猫は目をつむって
気持ち良さそうだった。
:10/02/01 09:13
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#29 [ゆかぴ]
連れて帰りたいけど、
私のマンションは
ペット厳禁。
てか、飼い猫かもだし…。
「あんたのこと
連れて帰りたいけど、
私のマンションだめなの。
ごめんね。」
私はスッと立った。
そしてマンションに
入っていった。
猫は私を見ていた。
:10/02/01 09:16
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#30 [ゆかぴ]
人慣れした猫だったなぁ。
やっぱ飼い猫?
ーーーーーーーーーーーー
今日は天気がいいなぁ。
ゴミ出しの日かぁ。
家のカギを閉め、
ゴミ袋を持って階段を
降りていった。
そしてゴミ置き場に
ゴミを置いた。
あの猫…もういないか。
:10/02/01 09:47
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#31 [ゆかぴ]
てか、いてたら
逆に怖いんだけどね。
私は学校に着き、
教室に向かうために
廊下を歩いていた。
「愛理ちゃんっ。」
振り向くと
こっちに早足で来る
玲くんがいた。
:10/02/01 11:01
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#32 [ゆかぴ]
「おはよう。」
「おはよー。
俺メール待ってたのに…笑」
玲くんは私の隣に
並んで一緒に
歩きはじめた。
メールとか忘れてた!
ごめんよ玲くん笑
「ごめんごめん。
またメールするからっ。」
:10/02/01 11:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#33 [ゆかぴ]
そう言うと玲くんは
ニカッと笑った。
「末永くお待ちしております。」
「あはは…汗」
私はもちろん苦笑い。
玲くんのキャラが
いまいち分からない。
:10/02/01 11:05
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#34 [ゆかぴ]
玲くんとは授業が
違うからバイバイした。
教室で席に着いてすぐに
玲くんにメールをしてみた。
「メールしてみましたよ

笑」
なんか変?笑
まぁ、気にしない気にしない笑
:10/02/01 11:26
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#35 [ゆかぴ]
すぐに玲くんから
メールが来た。
「待ってました!

笑
まぁ、よろしく

」
他愛のないメールを
授業中もずっとしていた。
あ〜不真面目!笑
:10/02/01 11:47
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#36 [ゆかぴ]
久しぶりに誰かと
こんだけもメールした。
なんか新鮮笑
放課後は部活。
つまり、玲くんが
部活に初参加だ。
「神崎玲です。
よろしくお願いします。」
玲くんは自己紹介をして
軽く頭を下げた。
:10/02/01 13:26
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#37 [ゆかぴ]
「かっこいいよね。」
「うん!まじでやばい!」
先輩のマネージャー達は
玲くんを見て興奮していた。
そりゃあかっこいいもんね。
「ポジションはどこですかぁ?」
いつもはびしっとしている
マネージャーの先輩が
上目遣いで言った。
先輩なんかキャラがww
:10/02/01 16:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#38 [ゆかぴ]
「FWです。」
「そうなんだ〜。」
玲くんの周りには
先輩のマネージャーが
たかっていた。
グラウンドを見回すと、
グラウンドの外には
女の子がたくさんいた。
いつもはいないのに…。
「玲くん目的か。」
香奈が女の子達を
見ながら言った。
:10/02/01 16:46
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#39 [ゆかぴ]
「…なるほどね。」
私は納得した。
みんな玲くんの名前を
叫んでいるもん。
「すねてんの?笑」
香奈が腕を組んで
ニマニマして言った。
「そんなわけないし笑」
:10/02/01 16:59
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#40 [ゆかぴ]
「愛理ちゃん。
朝ぶり〜★」
玲くんが先輩達を
振り切って私と香奈の
ところに来た。
先輩がエッという
顔をしていた。
「あ…うん。そうだね…。」
私は目を伏せて言った。
:10/02/01 17:02
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#41 [ゆかぴ]
「メールありがと。」
玲くんがそう言うと、
サッカー部のみんなが
私と玲くんを見た。
「いやぁ…ははは汗」
私は無理矢理笑顔を作った。
ここで言うな〜!
恥ずかしいし!
「結局メールしたんだ!」
:10/02/01 17:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#42 [ゆかぴ]
香奈が両手で両頬を
バッと押さえた。
「これは玲くんがっ…。」
「俺がメールしてって
頼んだからなぁ。」
またまたみんなが
私と玲くんを見た。
余計なこと言い過ぎ!泣
あーもうっ泣
:10/02/01 17:05
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#43 [ゆかぴ]
「木村やるやん!」
「さっすがー!」
先輩達はみんな勝手に
盛り上がっていた。
私は玲くんを見た。
しらっとしていた泣
「練習すんぞ!!」
イライラした声が
聞こえてきた。
監督だ。
こんだけ騒いでたら
そりゃ怒るよね汗
:10/02/01 17:19
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#44 [ゆかぴ]
「はいっ!」
みんな慌てた様子で
準備をし始めた。
もちろん玲くんも。
玲くんは恭介くんの
ところに行った。
ふー…。
監督のおかげで
助かったなぁ。
いや、助かってなかった。
:10/02/01 18:55
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#45 [ゆかぴ]
「有希ちゃん!
神崎玲くんと仲良しなの!?」
先輩マネージャーが
私に押しかけてきた。
「仲良しっていうか
友達っていうか…。」
私はしどろもどろ。
余計に怪しまれる〜汗
:10/02/01 18:58
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#46 [ゆかぴ]
「愛理っ。
お茶作りに行こっ。」
香奈が私を呼んだ。
香奈が女神に見えた。
「あっ…うん!
失礼しまーす。」
私は先輩達に軽く頭を下げて
香奈のところに行った。
:10/02/01 20:16
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#47 [ゆかぴ]
お茶を作るって言っても、
大きなやかんに
お茶の葉が入った袋を
ぽいって入れて、
そこに水を入れるだけ。
「先輩怖かった〜笑」
私はやかんに水が
入っていくのを見ていた。
水がよく跳ねるので冷たい。
「そりゃ玲くんと
仲良しだもんね笑」
香奈は水を入れ終わったのか、
水道の蛇口を閉めた。
:10/02/01 20:30
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#48 [ゆかぴ]
私も入れ終わり、
蛇口を閉めた。
「もうっ。みんなして…。」
「はいはい。
すねないすねないの笑」
香奈は子供をなだめるように
私の頭をぽんぽんとした。
「も〜…笑」
私と香奈は思いやかんを
それぞれ持ってグラウンドに
戻っていった。
:10/02/01 20:34
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#49 [ゆかぴ]
グラウンドは
ざわついていた。
みんな女の子。
まさか……。
私と香奈は人混みの間を
縫ってグラウンドに
入っていった。
「玲くーん!」
「キャー!」
やっぱりね。
:10/02/01 21:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#50 [ゆかぴ]
グラウンドではサッカー部が
練習をしていた。
噂の玲くんも
ボールを蹴っていた。
素人でも分かる。
玲くんはうまい。
ボールを蹴っている姿が
かっこよかった。
そりゃ女の子は騒ぐ…か。
:10/02/01 21:09
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#51 [ゆかぴ]
女の子達の歓声も
徐々に減っていき、
練習が19時に終わった。
「お疲れ様で〜す。」
部員が帰っていくのを
笑顔で送るのも
私達マネージャーの仕事。
って言っても、
部誌を書くマネージャー
だけがする仕事。
今日は私の日だ。
:10/02/01 21:12
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#52 [ゆかぴ]
部誌をさっさと書き終えて、
私は帰る準備を始めた。
もう20時を過ぎていた。
お腹すいたなぁ…。
冷蔵庫になんかあったっけ?
そんなことを考えながら
私は家までの道を
歩いていた。
マンションが見えてきた時…
「ニャー…。」
:10/02/01 21:33
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#53 [ゆかぴ]
あの猫だ。
私の左足元にいた。
「また来たの?」
私はしゃがんだ。
そして猫の頭を撫でた。
「ご主人様家で
待ってるんじゃないの?」
私が語りかけても
答えてくれるわけない。
ただジーッと私を
見つめていた。
:10/02/01 21:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#54 [ゆかぴ]
「私もそろそろ
帰らなきゃなっ。」
そう言って立った時だった。
その猫が歩きはじめた。
その時急に光が指した。
カーブミラーに車のライトが
反射していたのだ。
車か………車!?
私は猫を見た。
ちょうど曲がり角の
ところに差し掛かろうと
していた。
その猫は車に気付いてない。
:10/02/01 21:40
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#55 [ゆかぴ]
「危ないっ……!」
私はとっさに猫を
両手で掴んだ。
掴んだ瞬間に車が
私達の目の前を
走っていったのだ。
もう少しでこの猫
ひかれるとこだった…。
私はくるっと猫を
私のほうに向かせた。
:10/02/01 21:43
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#56 [ゆかぴ]
「ケガなくてよかったね。」
私は自然と笑顔になった。
その時右手に激痛が走った。
ズキッ……
「痛っ…。」
私は右手の甲を見た。
猫を掴んだ時に
地面と擦ったのだろう。
血が出ていた。
:10/02/01 21:53
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#57 [ゆかぴ]
「あ〜あ…。」
私は猫を地面に降ろした。
猫はその場に座った。
「かまってあげたいけど、
私も帰らなきゃ…。」
私は猫の頭を撫でて
マンションに入っていった。
部屋に入るなり
早速消毒した。
イタタタタ…しみる…。
:10/02/01 21:55
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#58 [ゆかぴ]
上からばんそうこうを貼った。
まぁ、すぐ治るでしょ!
―ーー…
その後に冷蔵庫の残り物で
野菜炒めを作り、
お風呂に入り、
のーんびりしていた。
時計を見ると0時を
過ぎていた。
そろそろ寝よか…。
:10/02/01 22:00
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#59 [ゆかぴ]
私はベッドにもぞもぞ入った。
そしてすぐに眠りについた。
―ーー…
なんでだろう。
分からないや。
私は急に目が覚めた。
いつも朝まで
目が覚めないのに、
今日は覚めた。
なんか嫌だなぁ……。
私は寝返りをうった。
:10/02/01 22:08
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#60 [ゆかぴ]
その時目の前にあったのは
人の顔だった。
え………。
暗くて分からなかったけど、
あれは顔だ。
「きっ……!」
私は叫ぼうとしたけど
声が出なくなった。
声が…出ない…。
:10/02/01 22:19
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#61 [ゆかぴ]
私はバッと
上半身を起こした。
やだやだやだやだ!
私は涙目になりながらも
部屋のスイッチをつけた。
その人の顔が見えた。
キレイな顔立ちだった。
でも……牙があった。
:10/02/01 22:21
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#62 [ゆかぴ]
「やっぱ…まだ吸えねぇや。」
その人がぽつりと言った。
何を…?
何を吸うの?
私は怖くて怖くて
壁に背をつけて立っていた。
そこにその人が
近付いてきた。
やっ…来ないで!!
声を出したくても
やっぱり出ない。
:10/02/01 22:23
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#63 [ゆかぴ]
私はその人に
近くにあるものを
投げつけまくった。
でもびくともしない。
私は顔をもう一度見た。
誰かに似ていた。
…………え…………?
まさか……………。
その人は私の頬に触れた。
冷たかった。
私はその手を振り払った。
まさか…まさか…。
:10/02/01 22:27
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#64 [ゆかぴ]
「玲くん…?」
▼玲side▼
気付かれたのは
お前が初めてだよ愛理。
お前と初めて会った時
いい香りがした。
うまそうな血の味。
愛理は泣きそうになりながら
部屋のスイッチを付けた。
声を出したがっているけど、
俺が出させないように
したからな。
叫ばれたら困る。
:10/02/01 22:30
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#65 [ゆかぴ]
俺は愛理に近付いた。
愛理は来るなって顔を
していた。
でも俺は愛理の血が吸いたい。
でも愛理は俺を
事故から助けてくれた。
あこで事故ってても
俺は生きれるけど…。
「やっぱ…まだ吸えねぇや。」
愛理はエッとした顔をした。
:10/02/01 22:35
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#66 [ゆかぴ]
色々投げてきたけど
所詮は女だ。
力が弱い。
俺は愛理の頬に触れた。
やっぱ人間って
暖かいんだな…。
愛理は俺の手を
振り払ってきた。
しょうがねぇか…。
「玲くん…?」
:10/02/01 22:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#67 [ゆかぴ]
ビックリした。
正体がばれた。
「…そうだ。」
▼愛理side▼
「…そうだ。」
その人はぽつりと言った。
そして牙が無くなり、
黄金色の瞳が
黒色に戻った。
やっぱ…玲くんだ。
:10/02/01 22:39
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#68 [ゆかぴ]
気付けば私は
喋ることができていた。
「俺帰るわ…。」
玲くんは振り返り、
窓まで歩いていこうとした。
「待って!!」
私はとっさに玲くんの
腕をつかんだ。
玲くんは私を見た。
「どういうこと?
玲くんって一体何?」
:10/02/01 22:41
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#69 [ゆかぴ]
「俺は…吸血鬼だ。」
いつもと雰囲気が違う
玲くんにビクッとし、
吸血鬼だと言ったのも
ビクッとした。
「吸血鬼……?」
あの吸血鬼?
嘘………。
「嘘でしょ?」
:10/02/01 22:57
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#70 [ゆかぴ]
「いや、本当。
見ただろ?あの牙。」
私は牙を思い出した。
ゾクッとした。
「私の血を吸いにきたの?」
「でも吸えねぇよ。
俺を助けてくれた。」
玲くんは優しく笑った。
いつもの玲くんの笑顔。
:10/02/01 23:07
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#71 [ゆかぴ]
「え?」
「猫を助けただろ?
あれ俺なんだよ。」
あの白い猫が玲くん?
訳分からないよ…。
「…しゃあねぇな。」
すると玲くんが
目の前から消えた。
「え…え…!?」
私はキョロキョロと
玲くんを探した。
:10/02/01 23:09
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#72 [ゆかぴ]
「ニャー。」
足元を見るとあの猫がいた。
嘘でしょ…!?
私はその猫を見つめた。
てか、目が離せなかった。
すると、その猫がまた
玲くんに戻った。
「な?」
「うん…。」
:10/02/01 23:13
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#73 [ゆかぴ]
信じたくなかったけど、
目の前で起きたことは
事実だった。
「俺、あれで事故ってても、
生きてたんだよ。
吸血鬼は不死身だから。」
フジミ…?
そんなアニメみたいなのが
本当にあるの?
:10/02/01 23:15
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#74 [ゆかぴ]
「ああ…不死身。」
玲くんはそう言って
その冷たい手で
私の右手を持ち上げた。
「このケガ…俺のせいだな。」
「大丈夫だから……。」
玲くんはばんそうこうを
優しくはがした。
:10/02/02 09:18
:SH03A
:b5zVVhGg
#75 [ゆかぴ]
優しくはがしたわりには
それなりに痛かった。
てか…何すんの…。
「そんな嫌な顔すんなよ。」
玲くんが真顔で言った。
嫌っていうか…怖いし。
:10/02/02 14:38
:SH03A
:b5zVVhGg
#76 [ゆかぴ]
私は背筋がゾクッとした。
玲くんが私の傷を
舐めたのだ。
「ちょっ…やだっ。」
私は顔が赤くなるのが分かった。
手を引っ込めようとしたけど、
玲くんに引かれた。
:10/02/02 15:53
:SH03A
:b5zVVhGg
#77 [ゆかぴ]
「吸血鬼の唾液には
治癒能力がある。
だから血を吸った跡も
残らねぇんだよ。」
玲くんは私の手を離した。
その瞬間自分の手を見た。
傷跡が…ない…。
ビックリして玲くんを見た。
:10/02/02 16:28
:SH03A
:b5zVVhGg
#78 [ゆかぴ]
「治癒能力だって言ったけど。」
玲くんは当たり前だと
いう風に言った。
確かに言ったけど…けど!
信じられないよ…。
「…さっき、血を吸っても
傷跡は残らないって
言ったよね?
じゃあ吸われた本人は
吸われたことを
気付かないってこと?」
:10/02/02 16:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#79 [ゆかぴ]
「吸ってることも
気付かねぇし、
吸われたことも
気付かねぇよ。
吸う前に気付かれたの
愛理が初めてだ。」
玲くんが怪しく笑った。
「じゃあ…私今までに
吸われたかもなの?」
:10/02/02 16:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#80 [ゆかぴ]
お願いします神様!
吸われてませんように!
私は玲くんを見つめたまま
ぴくりとも動かなかった。
玲くんも私を見ていた。
「……大丈夫。
愛理はまだ吸われてねぇ。」
よかった〜!
「でもいい匂いするし
吸われる可能性はでかいな。」
:10/02/02 17:04
:SH03A
:b5zVVhGg
#81 [ゆかぴ]
「え?」
「初めて会った時に
いい香りするって
言ったの覚えてる?」
確か…そんなこと
言ってたような…。
「あれは血の香りだ。
いい香りがすればするほど
血がおいしいんだよ。」
えっ!?
私は焦って両手で
首をバッと押さえた。
吸血鬼は首から血を吸うって
勝手に思っているし。
:10/02/02 17:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#82 [ゆかぴ]
「まぁ、吸われる前に
気付くほどだから
大丈夫だな…。」
玲くんは優しく笑ったけど、
私は怖かった。
:10/02/02 18:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#83 [ゆかぴ]
私はその場に座り込んだ。
力が抜けてしまった。
「どうした?」
「玲くんって本当に
吸血鬼なんだね…。」
「急になんだよ…笑」
こっちが急にだよ!
いないって思ってたのが
目の前にいるんだから…。
:10/02/02 18:57
:SH03A
:b5zVVhGg
#84 [ゆかぴ]
「…お前本当に
いい香りするわ。」
ビクゥッ!
「吸わないでよ…?」
私はびびりながら言った。
「吸わねぇよ。
でもお前の血吸ったら
一ヶ月は飲まず食わずで
いけるな。
吸血鬼は血で生きてるから。」
:10/02/02 19:02
:SH03A
:b5zVVhGg
#85 [ゆかぴ]
「ますます怖くなるから
やめてよ…。」
私は玲くんを見れずに
俯いてしまった。
「これが吸血鬼なんだよ。」
分かってる…。
分かってるんだよ。
でも玲くんが…。
「玲くっ………あれ…?」
:10/02/02 19:08
:SH03A
:b5zVVhGg
#86 [ゆかぴ]
顔を上げると玲くんが
いなかった。
「え…え!?」
私はスクッと立って
辺りを見回した。
「玲くん…?」
カサッ……
私は何かを踏んだ。
:10/02/02 19:11
:SH03A
:b5zVVhGg
#87 [ゆかぴ]
何…?
私は足をよけて
踏んだものを取った。
「黒い羽……。」
それは黒い羽だった。
それを親指と人差し指で
つまんでくるくる回した。
玲くんの…?
私はそれを机の上に置いた。
:10/02/02 19:14
:SH03A
:b5zVVhGg
#88 [ゆかぴ]
なんか色々ありすぎて
頭が追い付かないよ。
玲くんが吸血鬼なんて…。
私は大きくため息をついた。
寝ようかな…。
寝れないだろうけど。
―ーー…
ピピピピピピッ!
目覚ましの音が遠くから
聞こえてきた。
:10/02/02 19:27
:SH03A
:b5zVVhGg
#89 [ゆかぴ]
うるさいなぁ…。
私は寝た体勢のまま
目覚まし時計を止めた。
結局1時間ぐらいしか
寝れなかったのだ。
私は頑張って
上半身を起こした。
「も〜…。」
吸血鬼…。
私の頭の中はそればっか。
:10/02/02 19:43
:SH03A
:b5zVVhGg
#90 [ゆかぴ]
「用意しなきゃ!」
私はバッと起き、
ちゃんと洗濯もして、
朝ごはんも食べて
学校に向かった。
玲くんに会うの嫌だな。
そんなことを思いつつ
私は学校までの道を
歩いていた。
「あーいり。」
:10/02/02 20:48
:SH03A
:b5zVVhGg
#91 [ゆかぴ]
この声っ……!
私は勢いよく振り向いた。
「玲くんっ…。」
なんで会うかなぁ泣
運悪い泣
「夜ぶりだな。」
玲くんはいつもの
笑顔を見せた。
:10/02/02 20:52
:SH03A
:b5zVVhGg
#92 [ゆかぴ]
「そうだね…。」
私は怖くなってしまい
顔をふせた。
「愛理?」
玲くんは私の肩を
軽くつかんだ。
ビクッ
「っ…。」
私は無意識に玲くんの手を
振り払ってしまった。
:10/02/02 20:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#93 [ゆかぴ]
私は我に返った。
「あ…ごめん。」
「いや、いいから。
そうだよな〜。
俺の正体が正体だしな。」
玲くんは苦笑いをした。
なんか悲しそうだった。
:10/02/02 20:58
:SH03A
:b5zVVhGg
#94 [ゆかぴ]
玲くんは吸血鬼。
でもそんなことを
気にしちゃいけないんだ。
玲くんは大切な友達。
吸血鬼はもちろん怖い。
でも玲くんだから
怖くない怖くない!
もう怖いなんて思わない!
:10/02/02 20:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#95 [ゆかぴ]
「どうした?」
玲くんが私の顔を
覗き込んできた。
ドキッ…!
「うわっ!ビックリした!」
私は胸を押さえた。
心臓がバクバクしてた。
「俺は愛理のビビり具合に
ビックリしました笑」
「ぼーっとしてたのに
覗き込むからだよ…汗」
:10/02/02 21:03
:SH03A
:b5zVVhGg
#96 [ゆかぴ]
私はふぅっと息を吐いた。
「なんか考え事?」
「玲くんが吸血鬼って
びっくりしたし、怖かった。
でも、もう怖くないから。
玲くんだから大丈夫。」
実は吸血鬼は
目が釣り上がってて、
血走っていて、
口が裂けるほど大きくて、
ありえないぐらいの牙が
あると思ってたからね笑
本当に玲くんが
こんなのだったら、
私確実に怖いままだったよ汗
:10/02/02 21:08
:SH03A
:b5zVVhGg
#97 [ゆかぴ]
「そっか。サンキュ。
これは秘密だからな。」
「分かってるよっ。」
そう言うと玲くんは
優しく笑った。
いつもの玲くんだ。
口調もいつもの玲くん。
吸血鬼の時の口調は
ちょっとクールだったし。
:10/02/02 21:13
:SH03A
:b5zVVhGg
#98 [ゆかぴ]
学校に2人で入っていくと
急に背中を押された。
「きゃっ!」
「わっ!」
玲くんも一緒に
前のめりになった。
:10/02/02 21:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#99 [ゆかぴ]
「「おはよー!」」
香奈と恭介くんだった。
二人とも満面の笑顔…。
「いったー!
二人してなんなの!?」
「仲良く登校しちゃって…!」
香奈は私の鼻を
つつきながら言った。
私は顔が赤くなった。
「これはたまたまだよっ!」
「そうそう!たまたま。」
玲くんは腕を組んだ。
:10/02/02 22:17
:SH03A
:b5zVVhGg
#100 [ゆかぴ]
「ふーん?
まぁいいけど笑」
恭介くんはニマニマしながら
玲くんと肩を組んだ。
「恭介お前なぁっ!」
「まあまあまあ笑」
二人はじゃれ合っていた。
それを見ている私と香奈。
「あの二人できてる?笑」
香奈が二人を見ながら言った。
「かもね笑」
私は自然と笑みがこぼれた。
:10/02/02 22:44
:SH03A
:b5zVVhGg
#101 [ゆかぴ]
:10/02/02 23:06
:SH03A
:b5zVVhGg
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