Vampire Kiss
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#1 [ゆかぴ]
:10/01/30 21:12
:SH03A
:bFCSmBwo
#2 [ゆかぴ]
私は中山 愛理。
普通の大学1年生。
東洋史っていう授業で
先生がたまたま
東洋の怪物…かな?
まぁ、そんな話をしたの。
いっぱい名前出たけど、
頭に残ったのは吸血鬼。
:10/01/30 21:22
:SH03A
:bFCSmBwo
#3 [ゆかぴ]
聞いたことがあるだけあって
私はそれなりに真剣に聞いた。
真剣だったかな?笑
吸血鬼ってやっぱ怖い。
血を吸うって聞いただけで
体がぞわぞわした。
:10/01/30 21:29
:SH03A
:bFCSmBwo
#4 [ゆかぴ]
「あー…
なんか首筋痛いわっ。」
そう言ったのは親友の香奈。
高校から一緒で
すっごい仲良し!
香奈は首筋を摩りながら言った。
「吸血鬼?笑」
私は半笑いで言った。
そういううちも体が
ぞわぞわしてたんだけどね笑
:10/01/30 21:38
:SH03A
:bFCSmBwo
#5 [ゆかぴ]
「血とかやばいって!
血だよ血!?
きーもーい!」
「確かにねぇ。
てか、怖いし〜。」
そんな会話もすぐに終わり、
私達は食堂に行った。
ここの食堂はチキン南蛮丼が
超おいしいんです!
:10/01/30 21:45
:SH03A
:bFCSmBwo
#6 [ゆかぴ]
私と香奈が頼んだのは…
「チキン南蛮丼で!」
昼休みのせいか
どのテーブルも
埋まっていた。
「混みすぎ!
イライラする!」
香奈はイライラしていた。
いつか南蛮丼を
落としそうだった笑
:10/01/30 22:07
:SH03A
:bFCSmBwo
#7 [ゆかぴ]
「香奈ー!」
多くの人の中から
男の人の声が聞こえた。
この声は多分…。
「あ、恭介!」
やっぱり笑
私達は声の主である
恭介くんの元に行った。
:10/01/30 22:27
:SH03A
:bFCSmBwo
#8 [ゆかぴ]
恭介くんは香奈の彼氏。
大学に入ってすぐに
できたんだよね〜。
うらやましい!
しかもかっこいいし!
人混みの中を割っていって
やっと恭介くんのとこに
たどり着いた。
「愛理ちゃんも一緒か★」
「恭介ニヤニヤしすぎ!」
香奈はそう言って膨れた。
:10/01/30 22:38
:SH03A
:bFCSmBwo
#9 [ゆかぴ]
「本当におしどり夫婦笑
…恭介くん一人?」
「ううん。
あとからツレ来るよ。
まぁ、座ったら?」
ちょうど4人席で
恭介くんの正面が二つと
恭介くんの隣が
空いていた。
私達は正面に座った。
:10/01/30 22:48
:SH03A
:bFCSmBwo
#10 [ゆかぴ]
「ツレって誰?」
私は箸を止めて聞いた。
「言っとくけど、
すっげえイケメンだから!」
だからなんだよww
「へ〜。」
「恭介ー。」
:10/01/30 23:08
:SH03A
:bFCSmBwo
#11 [ゆかぴ]
「お〜。玲(レイ)。」
玲?誰だそりゃ?
私は振り向いた。
ああ、恭介くんの友達か。
…てか…かっこよすぎ!
玲と呼ばれた男の人は
恭介くんの言う通り
かっこよかった。
っていうか美少年?
鼻は高いし、まつげ長いし、
切れ長の目…。
しかも金髪似合いすぎ!
:10/01/30 23:12
:SH03A
:bFCSmBwo
#12 [ゆかぴ]
「玲ここにどうぞ。」
恭介くんは玲くんのために
イスを引いてあげた。
「サンキュー。
…恭介の友達?」
玲くんは私と香奈を見て、
恭介くんを見て言った。
「そうそう。
自己紹介どうぞ!」
:10/01/30 23:15
:SH03A
:bFCSmBwo
#13 [ゆかぴ]
「森田香奈です。
恭介の彼女です。」
香奈が先に自己紹介をした。
私も慌ててした。
「中山愛理です。」
「玲くん!
愛理フリーだから!」
私が自己紹介したと同時に
香奈が私の肩を揺らして
そんなことを言った。
「フリー?笑」
玲くんはちょっと笑った。
:10/01/30 23:18
:SH03A
:bFCSmBwo
#14 [ゆかぴ]
私は顔が赤くなった。
「もうっ!香奈!」
私は香奈をぺしぺし叩いた。
「俺もフリーだけどね。」
なのにこの人は
うちがフリーなのを
笑ったのか…泣
私は知らんぷりをして
ご飯を食べ始めた。
:10/01/31 20:02
:SH03A
:Rx.8wOf6
#15 [ゆかぴ]
「玲くんもフリーなら
アド交換しなよっ!」
愛理は玲くんと私を
交互に見た。
「え?笑」
私はもちろん苦笑い。
交換?
いやいやいやいや!
別にいいし!笑
:10/01/31 22:13
:SH03A
:Rx.8wOf6
#16 [ゆかぴ]
「いい!実にいい!笑」
恭介くんも賛同した泣
なんだよこのカップル!笑
「愛理ちゃんだっけ?
教えて教えて★」
玲くんはニコニコして
パンツのポケットから
ケータイを出した。
:10/01/31 22:15
:SH03A
:Rx.8wOf6
#17 [ゆかぴ]
ケータイを出されたら
交換はしないってことは
できないよね…汗
「…いいよ。」
私達は赤外線で
お互いのアドを交換した。
私はフォルダ分けを
するタイプだから、
玲くんを"大学

"の
フォルダに入れようとした。
神崎玲…。
金持ちそうな名前笑
:10/01/31 22:17
:SH03A
:Rx.8wOf6
#18 [ゆかぴ]
「玲くんって前から
この大学にいた?
恭介の友達でこんな
イケメン見たの初めて!」
香奈は普通に言った。
言い過ぎだ。
最後の文が特に笑
「失礼なやつだなぁ…笑
玲は編入生で
最近入ってきたんだよ。
授業でたまたま俺の隣に
座ったんだよ〜★」
:10/01/31 22:21
:SH03A
:Rx.8wOf6
#19 [ゆかぴ]
「そうそう。
恭介やばいぐらい
フレンドリーだったよな!」
「へ〜。」
編入生なんだ。
この辺じゃ見ない
顔だもんね。
「あっ。ちなみに
サッカー部に入ったから!」
恭介くんが玲くんの
肩を抱いて言った。
:10/01/31 22:25
:SH03A
:Rx.8wOf6
#20 [ゆかぴ]
「まじで!?」
私と香奈は同時に言った。
それにビックリして、
顔を見合わせて笑った。
私と香奈と恭介くんは
サッカー部です。
もちろん私と香奈は
マネージャー。
新入部員はうれしい!
「二人共…マネージャー?」
玲くんが微笑んで言った。
:10/01/31 22:29
:SH03A
:Rx.8wOf6
#21 [ゆかぴ]
まっ…眩しい!
さすが美少年!笑
「うん。そ…うだよ。」
私はカミカミで言った。
あー恥ずかしい!
「よろしく。」
玲くんがニコッと笑った。
この笑顔はもう王子様だな。
:10/01/31 22:32
:SH03A
:Rx.8wOf6
#22 [ゆかぴ]
「さっきからずっと
思ってたんだけど、
愛理ちゃんいい香りする。」
「え?」
私は自分の服を
くんくん嗅いでみた。
香水すら付けないから
香りはしなかった。
「そう?
自分のことなのに
分からないや〜笑」
:10/01/31 22:35
:SH03A
:Rx.8wOf6
#23 [ゆかぴ]
「ごめんっ。
何もないです笑」
玲くんはアッとした
表情をした。
変なの…。
そうこうしている間に
昼休みの終了10分前だった。
:10/01/31 22:37
:SH03A
:Rx.8wOf6
#24 [ゆかぴ]
「香奈っ。
そろそろ教室行こっ。」
私がそう言うと
香奈は腕時計を見た。
「…あ!時間やばいね!
じゃあお二人さん
ばいばーい!」
「ばいばーい。」
恭介くんと玲くんは
軽く手を挙げてくれた。
:10/01/31 22:40
:SH03A
:Rx.8wOf6
#25 [ゆかぴ]
「玲くんやばいよ!
狙っちゃいなよ!」
「何を言うか笑」
玲くんはかっこいいけど、
かっこよすぎて
釣り合わない気がした。
授業も無事に終わり、
放課後になった。
:10/01/31 23:08
:SH03A
:Rx.8wOf6
#26 [ゆかぴ]
今日は部活が休みだ。
私は真っ直ぐ家に帰った。
家って言っても
マンションだけどね。
大学遠いから一人暮らし。
:10/01/31 23:10
:SH03A
:Rx.8wOf6
#27 [ゆかぴ]
マンションの前に
一匹の猫がいた。
野良猫…かな?
でも、野良猫のわりには
毛並みは白くてキレイ。
そして目が黄金色だった。
その猫は私を見ていた。
私は猫に近付いた。
:10/02/01 09:10
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#28 [ゆかぴ]
「ニャー…」
私が近付くと
嬉しそうに鳴いた。
私は猫の前に座った。
「キレイな猫だこと…。」
私はそう言いながら
猫の頭を撫でた。
猫は目をつむって
気持ち良さそうだった。
:10/02/01 09:13
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#29 [ゆかぴ]
連れて帰りたいけど、
私のマンションは
ペット厳禁。
てか、飼い猫かもだし…。
「あんたのこと
連れて帰りたいけど、
私のマンションだめなの。
ごめんね。」
私はスッと立った。
そしてマンションに
入っていった。
猫は私を見ていた。
:10/02/01 09:16
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#30 [ゆかぴ]
人慣れした猫だったなぁ。
やっぱ飼い猫?
ーーーーーーーーーーーー
今日は天気がいいなぁ。
ゴミ出しの日かぁ。
家のカギを閉め、
ゴミ袋を持って階段を
降りていった。
そしてゴミ置き場に
ゴミを置いた。
あの猫…もういないか。
:10/02/01 09:47
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#31 [ゆかぴ]
てか、いてたら
逆に怖いんだけどね。
私は学校に着き、
教室に向かうために
廊下を歩いていた。
「愛理ちゃんっ。」
振り向くと
こっちに早足で来る
玲くんがいた。
:10/02/01 11:01
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#32 [ゆかぴ]
「おはよう。」
「おはよー。
俺メール待ってたのに…笑」
玲くんは私の隣に
並んで一緒に
歩きはじめた。
メールとか忘れてた!
ごめんよ玲くん笑
「ごめんごめん。
またメールするからっ。」
:10/02/01 11:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#33 [ゆかぴ]
そう言うと玲くんは
ニカッと笑った。
「末永くお待ちしております。」
「あはは…汗」
私はもちろん苦笑い。
玲くんのキャラが
いまいち分からない。
:10/02/01 11:05
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#34 [ゆかぴ]
玲くんとは授業が
違うからバイバイした。
教室で席に着いてすぐに
玲くんにメールをしてみた。
「メールしてみましたよ

笑」
なんか変?笑
まぁ、気にしない気にしない笑
:10/02/01 11:26
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#35 [ゆかぴ]
すぐに玲くんから
メールが来た。
「待ってました!

笑
まぁ、よろしく

」
他愛のないメールを
授業中もずっとしていた。
あ〜不真面目!笑
:10/02/01 11:47
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#36 [ゆかぴ]
久しぶりに誰かと
こんだけもメールした。
なんか新鮮笑
放課後は部活。
つまり、玲くんが
部活に初参加だ。
「神崎玲です。
よろしくお願いします。」
玲くんは自己紹介をして
軽く頭を下げた。
:10/02/01 13:26
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#37 [ゆかぴ]
「かっこいいよね。」
「うん!まじでやばい!」
先輩のマネージャー達は
玲くんを見て興奮していた。
そりゃあかっこいいもんね。
「ポジションはどこですかぁ?」
いつもはびしっとしている
マネージャーの先輩が
上目遣いで言った。
先輩なんかキャラがww
:10/02/01 16:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#38 [ゆかぴ]
「FWです。」
「そうなんだ〜。」
玲くんの周りには
先輩のマネージャーが
たかっていた。
グラウンドを見回すと、
グラウンドの外には
女の子がたくさんいた。
いつもはいないのに…。
「玲くん目的か。」
香奈が女の子達を
見ながら言った。
:10/02/01 16:46
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#39 [ゆかぴ]
「…なるほどね。」
私は納得した。
みんな玲くんの名前を
叫んでいるもん。
「すねてんの?笑」
香奈が腕を組んで
ニマニマして言った。
「そんなわけないし笑」
:10/02/01 16:59
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#40 [ゆかぴ]
「愛理ちゃん。
朝ぶり〜★」
玲くんが先輩達を
振り切って私と香奈の
ところに来た。
先輩がエッという
顔をしていた。
「あ…うん。そうだね…。」
私は目を伏せて言った。
:10/02/01 17:02
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#41 [ゆかぴ]
「メールありがと。」
玲くんがそう言うと、
サッカー部のみんなが
私と玲くんを見た。
「いやぁ…ははは汗」
私は無理矢理笑顔を作った。
ここで言うな〜!
恥ずかしいし!
「結局メールしたんだ!」
:10/02/01 17:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#42 [ゆかぴ]
香奈が両手で両頬を
バッと押さえた。
「これは玲くんがっ…。」
「俺がメールしてって
頼んだからなぁ。」
またまたみんなが
私と玲くんを見た。
余計なこと言い過ぎ!泣
あーもうっ泣
:10/02/01 17:05
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#43 [ゆかぴ]
「木村やるやん!」
「さっすがー!」
先輩達はみんな勝手に
盛り上がっていた。
私は玲くんを見た。
しらっとしていた泣
「練習すんぞ!!」
イライラした声が
聞こえてきた。
監督だ。
こんだけ騒いでたら
そりゃ怒るよね汗
:10/02/01 17:19
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#44 [ゆかぴ]
「はいっ!」
みんな慌てた様子で
準備をし始めた。
もちろん玲くんも。
玲くんは恭介くんの
ところに行った。
ふー…。
監督のおかげで
助かったなぁ。
いや、助かってなかった。
:10/02/01 18:55
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#45 [ゆかぴ]
「有希ちゃん!
神崎玲くんと仲良しなの!?」
先輩マネージャーが
私に押しかけてきた。
「仲良しっていうか
友達っていうか…。」
私はしどろもどろ。
余計に怪しまれる〜汗
:10/02/01 18:58
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#46 [ゆかぴ]
「愛理っ。
お茶作りに行こっ。」
香奈が私を呼んだ。
香奈が女神に見えた。
「あっ…うん!
失礼しまーす。」
私は先輩達に軽く頭を下げて
香奈のところに行った。
:10/02/01 20:16
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#47 [ゆかぴ]
お茶を作るって言っても、
大きなやかんに
お茶の葉が入った袋を
ぽいって入れて、
そこに水を入れるだけ。
「先輩怖かった〜笑」
私はやかんに水が
入っていくのを見ていた。
水がよく跳ねるので冷たい。
「そりゃ玲くんと
仲良しだもんね笑」
香奈は水を入れ終わったのか、
水道の蛇口を閉めた。
:10/02/01 20:30
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#48 [ゆかぴ]
私も入れ終わり、
蛇口を閉めた。
「もうっ。みんなして…。」
「はいはい。
すねないすねないの笑」
香奈は子供をなだめるように
私の頭をぽんぽんとした。
「も〜…笑」
私と香奈は思いやかんを
それぞれ持ってグラウンドに
戻っていった。
:10/02/01 20:34
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#49 [ゆかぴ]
グラウンドは
ざわついていた。
みんな女の子。
まさか……。
私と香奈は人混みの間を
縫ってグラウンドに
入っていった。
「玲くーん!」
「キャー!」
やっぱりね。
:10/02/01 21:03
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#50 [ゆかぴ]
グラウンドではサッカー部が
練習をしていた。
噂の玲くんも
ボールを蹴っていた。
素人でも分かる。
玲くんはうまい。
ボールを蹴っている姿が
かっこよかった。
そりゃ女の子は騒ぐ…か。
:10/02/01 21:09
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#51 [ゆかぴ]
女の子達の歓声も
徐々に減っていき、
練習が19時に終わった。
「お疲れ様で〜す。」
部員が帰っていくのを
笑顔で送るのも
私達マネージャーの仕事。
って言っても、
部誌を書くマネージャー
だけがする仕事。
今日は私の日だ。
:10/02/01 21:12
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#52 [ゆかぴ]
部誌をさっさと書き終えて、
私は帰る準備を始めた。
もう20時を過ぎていた。
お腹すいたなぁ…。
冷蔵庫になんかあったっけ?
そんなことを考えながら
私は家までの道を
歩いていた。
マンションが見えてきた時…
「ニャー…。」
:10/02/01 21:33
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#53 [ゆかぴ]
あの猫だ。
私の左足元にいた。
「また来たの?」
私はしゃがんだ。
そして猫の頭を撫でた。
「ご主人様家で
待ってるんじゃないの?」
私が語りかけても
答えてくれるわけない。
ただジーッと私を
見つめていた。
:10/02/01 21:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#54 [ゆかぴ]
「私もそろそろ
帰らなきゃなっ。」
そう言って立った時だった。
その猫が歩きはじめた。
その時急に光が指した。
カーブミラーに車のライトが
反射していたのだ。
車か………車!?
私は猫を見た。
ちょうど曲がり角の
ところに差し掛かろうと
していた。
その猫は車に気付いてない。
:10/02/01 21:40
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#55 [ゆかぴ]
「危ないっ……!」
私はとっさに猫を
両手で掴んだ。
掴んだ瞬間に車が
私達の目の前を
走っていったのだ。
もう少しでこの猫
ひかれるとこだった…。
私はくるっと猫を
私のほうに向かせた。
:10/02/01 21:43
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#56 [ゆかぴ]
「ケガなくてよかったね。」
私は自然と笑顔になった。
その時右手に激痛が走った。
ズキッ……
「痛っ…。」
私は右手の甲を見た。
猫を掴んだ時に
地面と擦ったのだろう。
血が出ていた。
:10/02/01 21:53
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#57 [ゆかぴ]
「あ〜あ…。」
私は猫を地面に降ろした。
猫はその場に座った。
「かまってあげたいけど、
私も帰らなきゃ…。」
私は猫の頭を撫でて
マンションに入っていった。
部屋に入るなり
早速消毒した。
イタタタタ…しみる…。
:10/02/01 21:55
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#58 [ゆかぴ]
上からばんそうこうを貼った。
まぁ、すぐ治るでしょ!
―ーー…
その後に冷蔵庫の残り物で
野菜炒めを作り、
お風呂に入り、
のーんびりしていた。
時計を見ると0時を
過ぎていた。
そろそろ寝よか…。
:10/02/01 22:00
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#59 [ゆかぴ]
私はベッドにもぞもぞ入った。
そしてすぐに眠りについた。
―ーー…
なんでだろう。
分からないや。
私は急に目が覚めた。
いつも朝まで
目が覚めないのに、
今日は覚めた。
なんか嫌だなぁ……。
私は寝返りをうった。
:10/02/01 22:08
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#60 [ゆかぴ]
その時目の前にあったのは
人の顔だった。
え………。
暗くて分からなかったけど、
あれは顔だ。
「きっ……!」
私は叫ぼうとしたけど
声が出なくなった。
声が…出ない…。
:10/02/01 22:19
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#61 [ゆかぴ]
私はバッと
上半身を起こした。
やだやだやだやだ!
私は涙目になりながらも
部屋のスイッチをつけた。
その人の顔が見えた。
キレイな顔立ちだった。
でも……牙があった。
:10/02/01 22:21
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#62 [ゆかぴ]
「やっぱ…まだ吸えねぇや。」
その人がぽつりと言った。
何を…?
何を吸うの?
私は怖くて怖くて
壁に背をつけて立っていた。
そこにその人が
近付いてきた。
やっ…来ないで!!
声を出したくても
やっぱり出ない。
:10/02/01 22:23
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#63 [ゆかぴ]
私はその人に
近くにあるものを
投げつけまくった。
でもびくともしない。
私は顔をもう一度見た。
誰かに似ていた。
…………え…………?
まさか……………。
その人は私の頬に触れた。
冷たかった。
私はその手を振り払った。
まさか…まさか…。
:10/02/01 22:27
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#64 [ゆかぴ]
「玲くん…?」
▼玲side▼
気付かれたのは
お前が初めてだよ愛理。
お前と初めて会った時
いい香りがした。
うまそうな血の味。
愛理は泣きそうになりながら
部屋のスイッチを付けた。
声を出したがっているけど、
俺が出させないように
したからな。
叫ばれたら困る。
:10/02/01 22:30
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#65 [ゆかぴ]
俺は愛理に近付いた。
愛理は来るなって顔を
していた。
でも俺は愛理の血が吸いたい。
でも愛理は俺を
事故から助けてくれた。
あこで事故ってても
俺は生きれるけど…。
「やっぱ…まだ吸えねぇや。」
愛理はエッとした顔をした。
:10/02/01 22:35
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#66 [ゆかぴ]
色々投げてきたけど
所詮は女だ。
力が弱い。
俺は愛理の頬に触れた。
やっぱ人間って
暖かいんだな…。
愛理は俺の手を
振り払ってきた。
しょうがねぇか…。
「玲くん…?」
:10/02/01 22:37
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#67 [ゆかぴ]
ビックリした。
正体がばれた。
「…そうだ。」
▼愛理side▼
「…そうだ。」
その人はぽつりと言った。
そして牙が無くなり、
黄金色の瞳が
黒色に戻った。
やっぱ…玲くんだ。
:10/02/01 22:39
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#68 [ゆかぴ]
気付けば私は
喋ることができていた。
「俺帰るわ…。」
玲くんは振り返り、
窓まで歩いていこうとした。
「待って!!」
私はとっさに玲くんの
腕をつかんだ。
玲くんは私を見た。
「どういうこと?
玲くんって一体何?」
:10/02/01 22:41
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#69 [ゆかぴ]
「俺は…吸血鬼だ。」
いつもと雰囲気が違う
玲くんにビクッとし、
吸血鬼だと言ったのも
ビクッとした。
「吸血鬼……?」
あの吸血鬼?
嘘………。
「嘘でしょ?」
:10/02/01 22:57
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#70 [ゆかぴ]
「いや、本当。
見ただろ?あの牙。」
私は牙を思い出した。
ゾクッとした。
「私の血を吸いにきたの?」
「でも吸えねぇよ。
俺を助けてくれた。」
玲くんは優しく笑った。
いつもの玲くんの笑顔。
:10/02/01 23:07
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#71 [ゆかぴ]
「え?」
「猫を助けただろ?
あれ俺なんだよ。」
あの白い猫が玲くん?
訳分からないよ…。
「…しゃあねぇな。」
すると玲くんが
目の前から消えた。
「え…え…!?」
私はキョロキョロと
玲くんを探した。
:10/02/01 23:09
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#72 [ゆかぴ]
「ニャー。」
足元を見るとあの猫がいた。
嘘でしょ…!?
私はその猫を見つめた。
てか、目が離せなかった。
すると、その猫がまた
玲くんに戻った。
「な?」
「うん…。」
:10/02/01 23:13
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#73 [ゆかぴ]
信じたくなかったけど、
目の前で起きたことは
事実だった。
「俺、あれで事故ってても、
生きてたんだよ。
吸血鬼は不死身だから。」
フジミ…?
そんなアニメみたいなのが
本当にあるの?
:10/02/01 23:15
:SH03A
:OOR1Z6Yw
#74 [ゆかぴ]
「ああ…不死身。」
玲くんはそう言って
その冷たい手で
私の右手を持ち上げた。
「このケガ…俺のせいだな。」
「大丈夫だから……。」
玲くんはばんそうこうを
優しくはがした。
:10/02/02 09:18
:SH03A
:b5zVVhGg
#75 [ゆかぴ]
優しくはがしたわりには
それなりに痛かった。
てか…何すんの…。
「そんな嫌な顔すんなよ。」
玲くんが真顔で言った。
嫌っていうか…怖いし。
:10/02/02 14:38
:SH03A
:b5zVVhGg
#76 [ゆかぴ]
私は背筋がゾクッとした。
玲くんが私の傷を
舐めたのだ。
「ちょっ…やだっ。」
私は顔が赤くなるのが分かった。
手を引っ込めようとしたけど、
玲くんに引かれた。
:10/02/02 15:53
:SH03A
:b5zVVhGg
#77 [ゆかぴ]
「吸血鬼の唾液には
治癒能力がある。
だから血を吸った跡も
残らねぇんだよ。」
玲くんは私の手を離した。
その瞬間自分の手を見た。
傷跡が…ない…。
ビックリして玲くんを見た。
:10/02/02 16:28
:SH03A
:b5zVVhGg
#78 [ゆかぴ]
「治癒能力だって言ったけど。」
玲くんは当たり前だと
いう風に言った。
確かに言ったけど…けど!
信じられないよ…。
「…さっき、血を吸っても
傷跡は残らないって
言ったよね?
じゃあ吸われた本人は
吸われたことを
気付かないってこと?」
:10/02/02 16:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#79 [ゆかぴ]
「吸ってることも
気付かねぇし、
吸われたことも
気付かねぇよ。
吸う前に気付かれたの
愛理が初めてだ。」
玲くんが怪しく笑った。
「じゃあ…私今までに
吸われたかもなの?」
:10/02/02 16:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#80 [ゆかぴ]
お願いします神様!
吸われてませんように!
私は玲くんを見つめたまま
ぴくりとも動かなかった。
玲くんも私を見ていた。
「……大丈夫。
愛理はまだ吸われてねぇ。」
よかった〜!
「でもいい匂いするし
吸われる可能性はでかいな。」
:10/02/02 17:04
:SH03A
:b5zVVhGg
#81 [ゆかぴ]
「え?」
「初めて会った時に
いい香りするって
言ったの覚えてる?」
確か…そんなこと
言ってたような…。
「あれは血の香りだ。
いい香りがすればするほど
血がおいしいんだよ。」
えっ!?
私は焦って両手で
首をバッと押さえた。
吸血鬼は首から血を吸うって
勝手に思っているし。
:10/02/02 17:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#82 [ゆかぴ]
「まぁ、吸われる前に
気付くほどだから
大丈夫だな…。」
玲くんは優しく笑ったけど、
私は怖かった。
:10/02/02 18:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#83 [ゆかぴ]
私はその場に座り込んだ。
力が抜けてしまった。
「どうした?」
「玲くんって本当に
吸血鬼なんだね…。」
「急になんだよ…笑」
こっちが急にだよ!
いないって思ってたのが
目の前にいるんだから…。
:10/02/02 18:57
:SH03A
:b5zVVhGg
#84 [ゆかぴ]
「…お前本当に
いい香りするわ。」
ビクゥッ!
「吸わないでよ…?」
私はびびりながら言った。
「吸わねぇよ。
でもお前の血吸ったら
一ヶ月は飲まず食わずで
いけるな。
吸血鬼は血で生きてるから。」
:10/02/02 19:02
:SH03A
:b5zVVhGg
#85 [ゆかぴ]
「ますます怖くなるから
やめてよ…。」
私は玲くんを見れずに
俯いてしまった。
「これが吸血鬼なんだよ。」
分かってる…。
分かってるんだよ。
でも玲くんが…。
「玲くっ………あれ…?」
:10/02/02 19:08
:SH03A
:b5zVVhGg
#86 [ゆかぴ]
顔を上げると玲くんが
いなかった。
「え…え!?」
私はスクッと立って
辺りを見回した。
「玲くん…?」
カサッ……
私は何かを踏んだ。
:10/02/02 19:11
:SH03A
:b5zVVhGg
#87 [ゆかぴ]
何…?
私は足をよけて
踏んだものを取った。
「黒い羽……。」
それは黒い羽だった。
それを親指と人差し指で
つまんでくるくる回した。
玲くんの…?
私はそれを机の上に置いた。
:10/02/02 19:14
:SH03A
:b5zVVhGg
#88 [ゆかぴ]
なんか色々ありすぎて
頭が追い付かないよ。
玲くんが吸血鬼なんて…。
私は大きくため息をついた。
寝ようかな…。
寝れないだろうけど。
―ーー…
ピピピピピピッ!
目覚ましの音が遠くから
聞こえてきた。
:10/02/02 19:27
:SH03A
:b5zVVhGg
#89 [ゆかぴ]
うるさいなぁ…。
私は寝た体勢のまま
目覚まし時計を止めた。
結局1時間ぐらいしか
寝れなかったのだ。
私は頑張って
上半身を起こした。
「も〜…。」
吸血鬼…。
私の頭の中はそればっか。
:10/02/02 19:43
:SH03A
:b5zVVhGg
#90 [ゆかぴ]
「用意しなきゃ!」
私はバッと起き、
ちゃんと洗濯もして、
朝ごはんも食べて
学校に向かった。
玲くんに会うの嫌だな。
そんなことを思いつつ
私は学校までの道を
歩いていた。
「あーいり。」
:10/02/02 20:48
:SH03A
:b5zVVhGg
#91 [ゆかぴ]
この声っ……!
私は勢いよく振り向いた。
「玲くんっ…。」
なんで会うかなぁ泣
運悪い泣
「夜ぶりだな。」
玲くんはいつもの
笑顔を見せた。
:10/02/02 20:52
:SH03A
:b5zVVhGg
#92 [ゆかぴ]
「そうだね…。」
私は怖くなってしまい
顔をふせた。
「愛理?」
玲くんは私の肩を
軽くつかんだ。
ビクッ
「っ…。」
私は無意識に玲くんの手を
振り払ってしまった。
:10/02/02 20:54
:SH03A
:b5zVVhGg
#93 [ゆかぴ]
私は我に返った。
「あ…ごめん。」
「いや、いいから。
そうだよな〜。
俺の正体が正体だしな。」
玲くんは苦笑いをした。
なんか悲しそうだった。
:10/02/02 20:58
:SH03A
:b5zVVhGg
#94 [ゆかぴ]
玲くんは吸血鬼。
でもそんなことを
気にしちゃいけないんだ。
玲くんは大切な友達。
吸血鬼はもちろん怖い。
でも玲くんだから
怖くない怖くない!
もう怖いなんて思わない!
:10/02/02 20:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#95 [ゆかぴ]
「どうした?」
玲くんが私の顔を
覗き込んできた。
ドキッ…!
「うわっ!ビックリした!」
私は胸を押さえた。
心臓がバクバクしてた。
「俺は愛理のビビり具合に
ビックリしました笑」
「ぼーっとしてたのに
覗き込むからだよ…汗」
:10/02/02 21:03
:SH03A
:b5zVVhGg
#96 [ゆかぴ]
私はふぅっと息を吐いた。
「なんか考え事?」
「玲くんが吸血鬼って
びっくりしたし、怖かった。
でも、もう怖くないから。
玲くんだから大丈夫。」
実は吸血鬼は
目が釣り上がってて、
血走っていて、
口が裂けるほど大きくて、
ありえないぐらいの牙が
あると思ってたからね笑
本当に玲くんが
こんなのだったら、
私確実に怖いままだったよ汗
:10/02/02 21:08
:SH03A
:b5zVVhGg
#97 [ゆかぴ]
「そっか。サンキュ。
これは秘密だからな。」
「分かってるよっ。」
そう言うと玲くんは
優しく笑った。
いつもの玲くんだ。
口調もいつもの玲くん。
吸血鬼の時の口調は
ちょっとクールだったし。
:10/02/02 21:13
:SH03A
:b5zVVhGg
#98 [ゆかぴ]
学校に2人で入っていくと
急に背中を押された。
「きゃっ!」
「わっ!」
玲くんも一緒に
前のめりになった。
:10/02/02 21:59
:SH03A
:b5zVVhGg
#99 [ゆかぴ]
「「おはよー!」」
香奈と恭介くんだった。
二人とも満面の笑顔…。
「いったー!
二人してなんなの!?」
「仲良く登校しちゃって…!」
香奈は私の鼻を
つつきながら言った。
私は顔が赤くなった。
「これはたまたまだよっ!」
「そうそう!たまたま。」
玲くんは腕を組んだ。
:10/02/02 22:17
:SH03A
:b5zVVhGg
#100 [ゆかぴ]
「ふーん?
まぁいいけど笑」
恭介くんはニマニマしながら
玲くんと肩を組んだ。
「恭介お前なぁっ!」
「まあまあまあ笑」
二人はじゃれ合っていた。
それを見ている私と香奈。
「あの二人できてる?笑」
香奈が二人を見ながら言った。
「かもね笑」
私は自然と笑みがこぼれた。
:10/02/02 22:44
:SH03A
:b5zVVhGg
#101 [ゆかぴ]
:10/02/02 23:06
:SH03A
:b5zVVhGg
#102 [ゆかぴ]
今日の部活も
相変わらずギャラリーが
たくさんいた。
みんな玲くん目当て。
すごいなぁ…笑
パッと隣を見ると
先輩マネージャー達も
みんな玲くんに見とれていた。
「こんな大人気な玲くんと
仲良しな愛理は幸せだよ笑」
反対側を見ると
香奈がニヤニヤして
私を見ていた。
:10/02/02 23:11
:SH03A
:b5zVVhGg
#103 [ゆかぴ]
「なっ…何?」
私は眉をひそめた。
「なーんもないっ!」
愛理はそう言って
キレイな茶髪の髪を
なびかせながら
どこかに行ってしまった。
「もうっ。」
私と玲くんには
何もないよ笑
第一彼は吸血鬼!
:10/02/02 23:18
:SH03A
:b5zVVhGg
#104 [ゆかぴ]
私は玲くんのプレー姿を
見つめた。
やっぱかっこいいや…。
でも吸血鬼だしね。
私は目を伏せた。
:10/02/03 09:22
:SH03A
:UWbuutM6
#105 [ゆかぴ]
「休憩にすんぞーー!」
監督がグラウンドに
響き渡るような声で言った。
部員のみんなは
練習を止めて集まってきた。
「疲れたー!」
「有希ちゃんお茶ちょうだいっ。」
私はマネージャー達と
部員のみんなにお茶を
配った。
:10/02/03 10:04
:SH03A
:UWbuutM6
#106 [みかちャん]
超
オモシロィ
あげ・
ちゃぃ
ますッ
!
:10/02/03 10:55
:PC
:☆☆☆
#107 [みかちャん]
あげ!
:10/02/03 13:09
:PC
:☆☆☆
#108 [ゆかぴ]
有希ちゃんというのは
先輩マネージャーの一人。
「愛理っ、お茶ちょうだい!」
玲くんが汗を拭きながら
手を出してきた。
「あ、うんっ。」
:10/02/03 13:26
:SH03A
:UWbuutM6
#109 [みかちャん]
あげ!
:10/02/03 13:43
:PC
:☆☆☆
#110 [ゆかぴ]
:10/02/03 14:29
:SH03A
:UWbuutM6
#111 [ゆかぴ]
私はコップにお茶を入れて
玲くんに渡した。
「サンキュ。」
玲くんは笑って
そのコップを取った。
その時にちょっとだけ
玲くんの手が触れた。
「どういたしまして。」
やっぱほんのり冷たい…。
:10/02/03 14:38
:SH03A
:UWbuutM6
#112 [みかちャん]
すいません、もう私来ない方がいいですね
:10/02/03 14:50
:PC
:☆☆☆
#113 [ゆかぴ]
人間じゃないんだなって
改めて実感した。
人間はもっと暖かい。
玲くんが吸血鬼だって
知らない人はただの
冷え性かと思うかも…笑
「どした?」
我に返ると恭介くんが
キョトンとして私を
見ていた。
「なんもないよっ…。」
私は顔の前で手を
ぶんぶん振った。
:10/02/03 14:58
:SH03A
:UWbuutM6
#114 [ゆかぴ]
「神崎玲くんのこと
考えてたとか?笑」
「違うからっ!ばか!」
私は恭介くんを
軽く叩いた。
考えてたけど
内容が内容だし…ね。
:10/02/03 15:35
:SH03A
:UWbuutM6
#115 [ゆかぴ]
―ーー…
タンタンタンタンッ…
はい、私野菜を切ってます。
今日はカレー。
作り置きできるしね笑
「今日カレー?」
バッと振り返ると
玲くんがいた。
「ひゃっ……!
玲くん!?」
:10/02/03 16:18
:SH03A
:UWbuutM6
#116 [ゆかぴ]
そこには玲くんが
立っていた。
どこから入ってきたの!?
「そんな驚いた顔すんなよ笑」
玲くんはそう言って
ソファーにドカッと座った。
「だって…なんで…。」
「来たいから来たんだよ。」
:10/02/03 16:55
:SH03A
:UWbuutM6
#117 [ゆかぴ]
「そんな理由…。」
どんだけ自由なんだか…汗
吸血鬼ってみんな
自由人とか?
「愛理の料理食べたい。」
「いいけど…。」
玲くんは嬉しそうな
顔をした。
:10/02/03 17:03
:SH03A
:UWbuutM6
#118 [ゆかぴ]
「じゃあ俺手伝うわ。」
玲くんはよいしょって言って
ソファーから立ち、
キッチンに来た。
「ありがとう。
じゃあ……」
玲くんは料理上手だ。
野菜切るの速いし、
手際がいい。
私なんか…泣
:10/02/03 17:23
:SH03A
:UWbuutM6
#119 [ゆかぴ]
「吸血鬼なのに…。」
私は肉を切りながら
ぽつりと言った。
「え?なんか言った?」
「なっ…何もないよっ。」
危ない危ない…汗
吸血鬼だからって
批判はだめだよね。
:10/02/03 21:17
:SH03A
:UWbuutM6
#120 [ゆかぴ]
カレーとそれに加えて
ポテトサラダを作った。
「「いただきまーす。」」
私達は仲良く(?)
ご飯を食べ始めた。
「うん…うまいな。」
玲くんはがっついていた。
子供みたい……笑
:10/02/03 22:34
:SH03A
:UWbuutM6
#121 [ゆかぴ]
その時に玲くんと
目がバチッと合った。
「……にやけてるぞ笑」
「えっ!!」
私は空いてる左手で
頬を押さえた。
にやけてたの!?
恥ずかしい……笑
:10/02/03 22:37
:SH03A
:UWbuutM6
#122 [ゆかぴ]
「妄想してた?笑」
「んなわけないし!」
―ーー…
「「ごちそうさまでした。」」
私達はちゃんと
手を合わせて言った。
「お腹いっぱいだな。」
玲くんはふぅっと
息を吐きながら
お腹をさすった。
そういえばこの前に、
血を吸えば飲まず食わずで
生きられるって言ってたよね。
あれは私の血だけど…。
:10/02/03 22:42
:SH03A
:UWbuutM6
#123 [ゆかぴ]
「血吸わないままいたら
吸血鬼はどうなるの?」
私は疑問に思ったから
ふと聞いてみた。
「なに?
吸わせてくれんの?笑」
「違うからっ!
気になっただけ。」
:10/02/03 22:44
:SH03A
:UWbuutM6
#124 [ゆかぴ]
「こうやって食べ物食べても、
血を吸わなかったら
普通に死ぬなぁ…。」
死ぬ……か……。
「でも大丈夫だ。
俺血吸ってるし。」
サラッという玲くんに
ゾクッとしたのは
言うまでもない。
:10/02/03 22:48
:SH03A
:UWbuutM6
#125 [ゆかぴ]
「吸ってるんだ…。」
「怖い?」
「怖いっていうか…
吸血鬼なんだなぁって
実感しただけ。」
私は無理矢理笑顔を作った。
玲くんが人間だったら
よかったのにと
思う私がいた。
:10/02/03 22:50
:SH03A
:UWbuutM6
#126 [ゆかぴ]
それから色々喋り、
時計を見ると23時半すぎだった。
「俺そろそろ帰るわ。
愛理寝るだろ?」
玲くんは立って
私を見下ろす形で言った。
「あ…うん。」
:10/02/03 22:53
:SH03A
:UWbuutM6
#127 [ゆかぴ]
「寂しがんなよ笑」
「寂しくなんかないしっ汗」
私はちょっと体が
熱くなった。
「はいはい笑」
玲くんは窓際まで
歩いていった。
:10/02/03 22:55
:SH03A
:UWbuutM6
#128 [ゆかぴ]
え?
「どこにどうやって帰るの?」
「ん?」
玲くんは当たり前のような
顔をしていた。
だって帰るっていうのに
窓際に行くんだもん。
「俺らの世界に帰るんだよ。
じゃあまた明日。
おやすみ。」
:10/02/03 22:57
:SH03A
:UWbuutM6
#129 [ゆかぴ]
玲くんはそう言うと
窓のカギを開けた。
そして背中から
黒い翼が生えた。
あの翼…この前拾った
羽のやつだ…。
私はあんぐりして
玲くんを見つめていた。
そして玲くんは夜空へ
ヒュッと音を立てて
飛び立っていった。
:10/02/03 22:58
:SH03A
:UWbuutM6
#130 [ゆかぴ]
それから玲くんは
定期的に私の家に
来るようになった。
時には急に現れて、
時にはチャイムを
鳴らして来たり、
時には猫で来たり…。
半同棲状態。
:10/02/03 23:02
:SH03A
:UWbuutM6
#131 [ゆかぴ]
「愛理!最近どうなの!?」
今は昼休み。
中庭で友達のみんなと
昼ご飯を食べている時に
香奈が突発的に言った。
私はビックリして
箸でつまんでいた卵焼きを
落としそうになった。
「なっ…何が?」
「も〜笑
玲くんだよっ!」
:10/02/03 23:09
:SH03A
:UWbuutM6
#132 [ゆかぴ]
「何もないけど…。」
よく家に来るけど
それは秘密!
恥ずかしいもん。
いや、特別な感情は
ないんだけど……
恥ずかしいですww
「えーー!?」
みんな一斉に言った。
:10/02/03 23:13
:SH03A
:UWbuutM6
#133 [ゆかぴ]
「香奈からすごい仲良しって
聞いてたのに……。」
一人の子がそう言うと
みんなうんうんと頷いた。
私はキッと香奈を睨んだ笑
香奈は片手を顔の前に
持っていって、
ごめんのポーズをした。
も〜…。
妄想激しいよ。
私は卵焼きを口に入れた。
塩を入れすぎたみたい。
:10/02/03 23:16
:SH03A
:UWbuutM6
#134 [ゆかぴ]
今日も部活だ。
ギャラリーは
相変わらずだなぁ。
「愛理ちゃん、玲くんと
仲良しでいいよね。」
先輩マネージャーは
みんな同じようなことを
言ってきた。
:10/02/03 23:27
:SH03A
:UWbuutM6
#135 [ゆかぴ]
それに対して私は
「違いますからっ!」
ばっかり言っていた…笑
:10/02/04 09:09
:SH03A
:Xa3fAZrg
#136 [ゆかぴ]
私は玲くんとの関係を
聞かれるばかりで
疲れていた。
玲くんも私との関係を
聞かれているのだろう。
―ーー…
「ただいま〜。」
私は一人暮らしのくせに
自分の家に入る時に
いつもこう言う。
返事なんか返ってくるわけない。
:10/02/04 11:28
:SH03A
:Xa3fAZrg
#137 [ゆかぴ]
私はそう言って
ブーツを脱ごうと
玄関に腰をかけた。
「お帰り。」
「へっ?」
私は振り返った。
ソファーのところに
玲くんが座ってるのが見えた。
:10/02/04 12:03
:SH03A
:Xa3fAZrg
#138 [ゆかぴ]
「また勝手に……。」
私はブーツを脱ぎ、
家の中に入っていった。
玲くんは私の姿が見えると
「お帰り。」と優しく言った。
「ここ玲くんの
家じゃないんだけど…。」
私はソファーの上に
かばんを置いて言った。
:10/02/04 12:06
:SH03A
:Xa3fAZrg
#139 [ゆかぴ]
「俺の第二の家
みたいなもの。」
「第二の家って…笑」
私は玲くんを
見下ろすような形で
喋っていた。
「てか、学校で玲くんとの話
ばっかり聞かれるんだけど。」
「それ俺のせい?笑」
:10/02/04 12:08
:SH03A
:Xa3fAZrg
#140 [ゆかぴ]
「だって……。」
玲くんが悪いわけでは
ないんだけどさぁ。
関係があるのは玲くんだし…。
「俺も愛理との仲聞かれた。
こうやっていつの間にか
呼び捨てだしなぁ。」
そうだ!
気付けば呼び捨てだ!
だから余計に
聞かれるのでは…笑
:10/02/04 12:10
:SH03A
:Xa3fAZrg
#141 [ゆかぴ]
「俺の本名さぁ、
神崎玲じゃねぇんだ。
こっちの世界で
通用するように
付けてもらったんだ。」
「じゃあ本名は?」
そういやそうだよね…。
吸血鬼なのに
日本人の名前だしね。
「かたかなでレイ。」
レイか……。
名前はそのままか。
:10/02/04 12:13
:SH03A
:Xa3fAZrg
#142 [ゆかぴ]
「俺血吸いに行くわ。」
「あ…うん。」
なんかコロコロと
話変わる人だなぁ。
今さら気づくというね笑
私はえっと思い、
腕時計を見た。
「まだ夕方だよ?
気付かれるんじゃ…。」
「猫の姿で行って、
寝てる奴のを吸うんだよ。」
:10/02/04 12:16
:SH03A
:Xa3fAZrg
#143 [ゆかぴ]
玲くん………いや、
レイくんはそう言うと
消えてしまった。
瞬間移動?笑
私はソファーに座った。
そしてため息をついた。
血吸いに行くんだ。
いつか私も吸われるのかな?
う〜……怖い…。
:10/02/04 12:18
:SH03A
:Xa3fAZrg
#144 [ゆかぴ]
血を吸いにいくって
言われたのに、
普通に見送る私って
おかしいよね!?
私は両手で両を押さえた。
なんかもう…
レイくんのせいで
吸血鬼に慣れたよ。
:10/02/04 12:22
:SH03A
:Xa3fAZrg
#145 [ゆかぴ]
それから約1時間後に
レイくんが帰ってきた。
窓から猫の姿で
入ってきたのだ。
「ただいま。」
人の姿になったレイくんは
笑顔でそう言った。
「おっ…お帰り。」
私はソファーに座ったまま
慌ててそう言った。
:10/02/04 12:24
:SH03A
:Xa3fAZrg
#146 [ゆかぴ]
「てか、なんでまた
私の家に……。」
「だめだった?」
レイくんはそう言うと
私の隣にドカッと座った。
「そんなことないけど。」
私はレイくんの顔を見た。
見事に目が合ってしまった。
:10/02/04 14:44
:SH03A
:Xa3fAZrg
#147 [ゆかぴ]
「あ…ごめんっ。」
私は思わず目を逸らした。
すごくキレイな目だった。
「なんで謝るわけ?笑」
「いや…それはねぇ…笑」
ヒヤッ……
急に左頬に冷たい感覚がした。
顔を上げるとレイくんが
私の頬に触れていた。
:10/02/04 14:46
:SH03A
:Xa3fAZrg
#148 [ゆかぴ]
顔を上げた時に
レイくんと目が合った。
やば…逸らせない…。
私達は何秒間か分からないけど、
長い間見つめ合っていた。
「愛理…。」
レイくんは静かに
私の名前を呼んだ。
そして顔が近付いてきた。
:10/02/04 14:48
:SH03A
:Xa3fAZrg
#149 [ゆかぴ]
キスしちゃうの!?
やだっ!!
私は顔を逸らした。
するとレイくんの
動きがピタッと止まった。
「ばーか笑」
レイくんはそういって笑って、
触れていた手で
私の頬をつねった。
「痛い痛いっ…!」
:10/02/04 15:17
:SH03A
:Xa3fAZrg
#150 [ゆかぴ]
へ?
何がなんだか…汗
「キスするかと思った?」
レイくんは頬をつねるのを
やめてくれた。
「えっと…あー…。」
思いましたよ!
あんなに顔を
近付けられたら
思うに決まってる!
:10/02/04 15:19
:SH03A
:Xa3fAZrg
#151 [ゆかぴ]
私は左頬をさすった。
「じゃ、また明日。」
「あっ!ちょっと!」
止めようとしたけど
レイくんは
飛んで行ってしまった。
レイくん意味分かんない!
キスしないなら
顔近付けないでよ!
:10/02/04 15:51
:SH03A
:Xa3fAZrg
#152 [ゆかぴ]
私は不機嫌になって
ベッドに潜った。
―ーー…
今日は学校が休みだけど
部活はあるのです。
つまりレイくんに会う!
私はジャージで家を出た。
:10/02/04 15:55
:SH03A
:Xa3fAZrg
#153 [ゆかぴ]
グラウンドに着くと、
早めに来た部員は
練習をし始めていた。
「おはよっ。」
私に最初に気付いたのは
恭介くんだった。
「おはよ〜。」
「玲はまだ来てないけど…笑」
ドキッ…
:10/02/04 17:49
:SH03A
:Xa3fAZrg
#154 [ゆかぴ]
私はレイくんの名前が
出たと同時に、
昨日のことが頭をよぎった。
「顔赤いぞ笑
照れんなよ笑」
恭介くんは私の肩を
ぽんっと押した。
「違うからっ!!」
「何が違うって?」
恭介くんの肩越しに
レイくんが見えた。
:10/02/04 17:51
:SH03A
:Xa3fAZrg
#155 [ゆかぴ]
「おー玲!
今お前の話してたんだよ。
愛理ちゃんが玲が来てなくて
寂しかったんだってさ笑」
「ちょっ!違うってば!」
私は必死に否定したけど、
それが裏目に出ていた。
否定すればするほど
勘違いされている泣
「俺にそんなに会いたい?笑」
「だって昨日………。」
:10/02/04 17:54
:SH03A
:Xa3fAZrg
#156 [ゆかぴ]
私はアッと思い、
片手で口を塞いだ。
昨日あんなことしたからって
言いそうになったし…。
「昨日?
お前らなんだよ〜!」
恭介くんは楽しんでた。
人の気も知れずに……。
:10/02/04 17:55
:SH03A
:Xa3fAZrg
#157 [ゆかぴ]
「もういいっ!」
私はイラッとして、
グラウンドの隅に行った。
本当に怒ったから!
毎日毎日レイくんとのこと
勝手に騒がれて最悪…。
レイくんもレイくんで
しれっとしてるし。
私はグラウンドの隅に
よいしょっと座った。
:10/02/04 17:58
:SH03A
:Xa3fAZrg
#158 [ゆかぴ]
すねても無駄だった。
練習が始まると
マネージャーは部員のために
せかせかと働かなければ
ならないし……。
頑張って働いた。
―ーー…
練習後、監督がみんなに
召集をかけた。
部員のみんなは整列をし、
監督の言葉を待っていた。
「えー……
今度の練習試合なんだが、
スタメンを発表する。」
:10/02/04 18:01
:SH03A
:Xa3fAZrg
#159 [ゆかぴ]
スタメン発表。
この瞬間がみんな
一番緊張する。
監督は名前を言っていく。
その中はほとんど2回生。
3回生は引退してるからね。
2回生っていっても、
「やっぱあいつかぁ」
みたいな人ばっかだった。
「最後に…1年だ。
神崎玲。」
:10/02/04 18:03
:SH03A
:Xa3fAZrg
#160 [ゆかぴ]
みんな一斉にレイくんを見た。
レイくんはビックリしていた。
「玲すげーじゃん!」
みんなレイくんが
スタメンになったことに
祝福してくれた。
確かにレイくんは
サッカー上手いしね。
:10/02/04 18:05
:SH03A
:Xa3fAZrg
#161 [ゆかぴ]
レイくんはみんなに
もみくちゃにされていた。
私も自然と笑顔になった。
「なんであいつが……。」
え?今なんて?
今確かにそう聞こえた。
私はキョロキョロしたけど
誰が言ったかは
分からなかった。
私は嫌な予感がした。
:10/02/04 18:07
:SH03A
:Xa3fAZrg
#162 [ゆかぴ]
練習が終わった後に
私は部室に行った。
ガチャ…
中にはレイくんがいた。
レイくんはドアの
開く音に気付き、
振り向いた。
「あ…お疲れ様。」
先に口を開いたのは私。
そう言うとレイくんは
微笑んだ。
「お疲れ様。」
:10/02/04 19:12
:SH03A
:Xa3fAZrg
#163 [ゆかぴ]
「どうした?」
「部誌忘れたから
取りに来ただけ。」
「なるほど。」
ううう……。
ふたりきりとか
なんか嫌だなぁ…。
私はロッカーの上にある
部誌を取った。
「じゃあ…先に帰るね。」
:10/02/04 19:31
:SH03A
:Xa3fAZrg
#164 [ゆかぴ]
「ちょっと待って!
俺も帰る。」
え!?
レイくんはそう言うと
かばんの中にユニフォームを
ぐちゃぐちゃにして入れた。
「一緒に帰るの?」
「嫌?」
嫌っていうか気まずいから!
:10/02/04 19:34
:SH03A
:Xa3fAZrg
#165 [ゆかぴ]
レイくんは私の
返事を待っていて
私のことを見ていた。
「昨日のこと気にしてんの?」
ドキンッ!
私の心臓が一瞬だけ
飛び出そうになった。
「うん…気にして…る。」
「ばーか笑
帰るぞ。」
:10/02/04 19:37
:SH03A
:Xa3fAZrg
#166 [ゆかぴ]
ばかって…ばかって…泣
レイくんのせいだし!
私は結局レイくんと
一緒に帰ることに…。
会話がないまま
正門を出ようとした。
「あ、神崎。」
右隣を見ると
サッカー部の先輩が
二人いた。
:10/02/04 19:41
:SH03A
:Xa3fAZrg
#167 [ゆかぴ]
「お前スタメンに選ばれて
調子乗ってんじゃねぇよ。」
「……は?」
レイくんは怒っていた。
レイくんは調子になんか
乗ってないし、
怒るのはもっともだ。
「1年のくせによぉ!」
先輩は大声をあげた。
私はビックリして、
ビクッとなった。
:10/02/04 19:43
:SH03A
:Xa3fAZrg
#168 [ゆかぴ]
私はその時に
あの言葉を思い出した。
「なんであいつが……。」
あれはこの先輩達が
言ってたんだ…。
私はレイくんを見た。
レイくんは無言で
先輩達を見ていた。
:10/02/04 20:38
:SH03A
:Xa3fAZrg
#169 [ゆかぴ]
「はっ…
お前なんも言えねぇの?」
先輩が嘲るように笑った。
「先輩ガキですね。
俺そんなこと言われても
びびりませんよ。」
レイくんはそう言うと
私の腕を掴み、
引っ張っていった。
:10/02/04 20:46
:SH03A
:Xa3fAZrg
#170 [ゆかぴ]
「わっ…!」
急に腕を引っ張られたため
こけそうになったけど、
なんとかこけずに済んだ。
後ろのほうでは
先輩達が何か暴言を
言っていたが、
レイくんは全部無視。
私の腕を引っ張ったまま
ずんずんと歩いていた。
:10/02/04 20:59
:SH03A
:Xa3fAZrg
#171 [ゆかぴ]
「レイくんっ…!」
私は名前を呼んだ。
するとレイくんは
ピタッと止まった。
「レイくん…。」
「ごめん。」
レイくんはそう言って
私の腕を離した。
掴まれたところが
ちょっと痛かった。
:10/02/04 21:03
:SH03A
:Xa3fAZrg
#172 [ゆかぴ]
「…気にしないほうがいいよ。」
「俺は気にしてねぇよ。
愛理の文句言ってたんだよ。」
「え?」
私の文句……?
私達が去る時に言ってたのが
私の文句だったの…?
「それに腹立ったんだよ。
俺は何言われても大丈夫。」
:10/02/04 21:08
:SH03A
:Xa3fAZrg
#173 [ゆかぴ]
レイくんは微笑んだ。
私の心はドキドキ。
私のために……。
なんか嬉しい。
「ありがとね…。」
「お礼なんかいらねぇよ。」
レイくんはそう言って
私の頭をぐしゃっとした。
:10/02/04 21:12
:SH03A
:Xa3fAZrg
#174 [ゆかぴ]
次の日からその先輩達は
何事もないように
練習に参加していた。
レイくんとも普通に
接していた。
先輩達はただレイくんを
妬んだだけだったんだ。
よかったよかった。
私は自然と笑顔になった。
でもそれもつかの間だった。
:10/02/04 21:25
:SH03A
:Xa3fAZrg
#175 [ゆかぴ]
ある日私は部室に残って
部誌を書いていた。
部員のみんなは帰って、
私だけだった。
やっと終わった〜。
さぁ、帰ろっ。
私は帰る準備をし始めた。
ガチャ
「あ、愛理ちゃん。」
:10/02/04 21:28
:SH03A
:Xa3fAZrg
#176 [ゆかぴ]
ドアが開いたから
私は顔を上げた。
そこにはレイくんを
妬んでいた先輩達だった。
「お疲れ様です。」
私はニコッと笑って言った。
「一人?」
「はい、みんな帰ったんで。」
私がそう言うと
先輩はお互い顔を
見合わせてニヤッとした。
:10/02/04 21:30
:SH03A
:Xa3fAZrg
#177 [ゆかぴ]
え……何?
私は嫌な予感がした。
「じゃあお疲れ様です。」
私はそう言って
先輩達の間を抜けて
帰ろうとした。
ドンッ!
「きゃっ!」
私はいきなり先輩に
体を押されて
ロッカーにぶつかり、
座り込んでしまった。
:10/02/04 21:32
:SH03A
:Xa3fAZrg
#178 [ゆかぴ]
「いった〜…。」
私は意味が分からなくて
動けなかった。
目の前に先輩達が
ヤンキー座りをして
私を見ていた。
「一体なんですか!?」
「神崎狙っても
あいつはかわすだろ?
じゃあ愛理ちゃんを
どうにかしたら
いいじゃん?」
:10/02/04 21:50
:SH03A
:Xa3fAZrg
#179 [ゆかぴ]
先輩達はニヤッとした。
やだ…やだ…。
私は泣きそうになった。
叫ぼうにも怖くて
声が出なかった。
「痛くしねぇから。」
誰か助けて!!
「先輩何してんすか?」
:10/02/04 21:57
:SH03A
:Xa3fAZrg
#180 [ゆかぴ]
先輩達は勢いよく
振り向いた。
そこにはレイくんがいた。
「神崎……。」
先輩達は一斉に
ゆっくり立った。
寝耳に水みたいな顔だった。
「このこと言ったら
強制で退部ですね。」
レイくんは無表情で言い、
それが余計に怖かった。
:10/02/04 22:01
:SH03A
:Xa3fAZrg
#181 [ゆかぴ]
「っ…!」
先輩達は早足で
部室から出ていった。
レイくんはそれを見て、
私のところに来てくれた。
私はまだ動けず
座ったままだった。
「なんで…?」
やっと出た言葉が
それだった。
レイくんは私の前に座った。
:10/02/04 22:06
:SH03A
:Xa3fAZrg
#182 [ゆかぴ]
「吸血鬼の感…?笑」
レイくんはフッと笑い、
私を抱きしめた。
レイくんはほんのり
冷たかった。
でも違う暖かさがあった。
「ごめん…俺のせいで。」
レイくんは抱きしめる力を
一層強めた。
私は言葉の代わりに
首を横に振った。
:10/02/04 22:08
:SH03A
:Xa3fAZrg
#183 [ゆかぴ]
私は自然と涙が出てきた。
レイくんに抱きしめられて
本当に安心したからだ。
「ウ…ヒック…ありがとね。」
「……。」
レイくんは無言だったけど、
何かが伝わって気がした。
レイくんは急に私から離れた。
「泣くなよ…な?」
レイくんは服の袖で
涙を拭いてくれた。
:10/02/04 22:12
:SH03A
:Xa3fAZrg
#184 [ゆかぴ]
「だって怖かったもん…。」
私はまだヒックヒックと
泣いていた。
するとレイくんは
私の左頬に手を置いた。
あ……この場面は……。
「次は嘘じゃねぇから。」
レイくんはそう言うと
顔を近付けてきた。
私は嫌じゃなかった。
ゆっくりと目をつむった。
:10/02/04 22:36
:SH03A
:Xa3fAZrg
#185 [ゆかぴ]
チュッ…
私達は初めてキスをした。
レイくんの唇は冷たかった。
短いキスだった。
「あったけー…。」
「レイくんは冷たいね。」
レイくんはまた私を抱きしめた。
:10/02/04 22:41
:SH03A
:Xa3fAZrg
#186 [ゆかぴ]
なんだろ…
分からないけど、
私の中で何かが弾けた。
「あ〜分かんねぇ。」
「何が?」
私はレイくんの腕の中で聞いた。
「なんでもねぇよ!笑」
レイくんは私の頭を
撫でながら言った。
「そっか。」
私は安心して目をつむった。
:10/02/04 22:52
:SH03A
:Xa3fAZrg
#187 [ゆかぴ]
「帰ろか。歩ける?」
レイくんが私から
離れて言った。
私は立とうとしたら
腰が抜けてて立てなかった。
「腰が抜けてるみたい…。」
「しょうがねぇか。
俺に掴まって。」
なんでだろ……。
私は不思議に思いつつ、
レイくんに抱き着いた。
:10/02/04 22:58
:SH03A
:Xa3fAZrg
#188 [ゆかぴ]
「しっかり掴まっとけよ。」
「うん。」
私はなんだか怖くなり、
目をぎゅっとつむった。
すると、一瞬だけ体が
ふわっと軽くなった。
足は地面についてるのに
浮いてる感じがして
気持ち悪くなった。
「着いたぞ。」
:10/02/05 09:05
:SH03A
:/k7L6FdY
#189 [ゆかぴ]
レイくんがそう言ったので、
私はゆっくり目を開けた。
辺りを見回すと
見慣れた景色だった。
私はレイくんから離れた。
「私の…家?」
「そう。」
えーーー!?
瞬間移動!?
:10/02/05 11:01
:SH03A
:/k7L6FdY
#190 [ゆかぴ]
私はキョトンとしていた。
「何今さら驚いてんの?笑
いつも俺が急に来た時は
いつもこうやってるんだ。」
「はあ……笑
てか荷物は!?」
「ん。」
レイくんは床を指差した。
私はレイくんの指の先を
追って見た。
そこにはちゃんと荷物があった。
:10/02/05 11:19
:SH03A
:/k7L6FdY
#191 [ゆかぴ]
「あ…どうも。」
「どういたしまして。」
シーン………
一気に静かになった。
その静けさが逆に
変な緊張感を作る。
やだなぁこの空気。
そういえばさっき私達
キスしたんだよね!
うわっ……恥ずかしい。
:10/02/05 11:26
:SH03A
:/k7L6FdY
#192 [ゆかぴ]
「あっ…ご飯作るね。」
私はそう言って立とうとした。
その時にレイくんに
急に腕を掴まれた。
「わっ…!」
私はレイくんの胸に
ポスッと入った。
「えっ汗
何?汗」
「もう少しこのままで…。」
:10/02/05 11:29
:SH03A
:/k7L6FdY
#193 [ゆかぴ]
レイくんは私を抱きしめた。
私はそれに答えるように
レイくんの背中に腕を回した。
私は幸せだった。
ずっとこのままでいいって
思っていた。
:10/02/05 11:30
:SH03A
:/k7L6FdY
#194 [ゆかぴ]
当分の間休まさせて
もらいます


明日からニュージーに
行くんで…

いつも読んでくれてるみんな
本当にありがとうございました!
:10/02/05 18:00
:SH03A
:/k7L6FdY
#195 [
]
いってらっしゃい

いつまででもまってます(笑)
:10/02/05 22:28
:P08A3
:HGXrRxVM
#196 [我輩は匿名である]
えー楽しみにしてたのに

でも、更新待ってます!
:10/02/06 01:49
:SH02A
:QNyvq1js
#197 [ちょび]
あげ


:10/02/11 16:22
:SH905i
:Z2QgxE8g
#198 [ゆかぴ]
みなさんただいま

ニュージー最高でした

また後で更新します(¨

)
:10/02/12 12:00
:SH03A
:9S0udiIM
#199 [ゆかぴ]
:10/02/12 12:02
:SH03A
:9S0udiIM
#200 [我輩は匿名である]
IDは毎日変わるんですよ。
:10/02/12 12:12
:T001
:77ExQG7Y
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