Short×Short
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#11 [コウ]
Title:2−1=2 (中の2)  

昨日までは不確定だった想い
が、幸せそうな彼女を前にひ
とつに固まりはじめる。嫉妬
、絶望、憎悪。愛とは呼べな
いどす黒い何か。僕が幸せに
してやれば、こんな感情知ら
ずに済んだのだろうか。  

「幸せ?」        

「うん」         

相変わらず、彼女は目を細め
て笑う。そんな癖を思い出し
ながら僕はふたつの感情にと
り憑かれた。彼女が幸せにな
った。それは何より僕の願い
であり、喜びだ。けれど……

⏰:10/02/02 09:05 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#12 [コウ]
Title:2−1=2 (中の3)

「貴方も、幸せになって」 

僕を置いて消えた彼女を恨む
気持ち。彼女はさよならと僕
に背を向ける。その動作があ
の日と重なる。長い髪が風に
流れ、スローモーションの様
にゆっくり彼女が歩き出す。

「待って」        

あの日、掴めずにいた肩を強
く引く。         



⏰:10/02/02 09:16 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#13 [コウ]
Title:2−1=2 (終) 

僕の動きも、彼女につられて
ゆっくりと流れる。    

「    」       

彼女の口が何かを叫ぶ。僕の
耳には届かない。     
僕の手はゆっくりと、けれど
確実に。         



白い首筋を握り締めていた。





2−1=2
(何も消えちゃいない。残っ
たのは、動かない彼女と

けない僕)



-end-

⏰:10/02/02 09:16 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#14 [コウ]
Title:原動力は君 (1)  

「先生、この前頼んだテスト
前の学習プリントどうなった
んですか?」       

「はいはい」       

「いや、はいはいじゃなくて


私はわざとらしく大きな溜息
を吐き、目の前の茶髪混じり
の頭を見つめる。パソコンば
っかり眺めて、私の話をまと
もに聞いてくれやしない。 

「いい加減にしろよこの堕教
師」           

「教師を馬鹿にすんじゃねぇ
!」           

⏰:10/02/02 12:40 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#15 [コウ]
Title:原動力は君 (2) 

「教師を馬鹿にしたんじゃあ
りません。アンタを馬鹿にし
たんです」        

振り向いた顔にバシッとファ
イルでツッコミを入れてやれ
ば、顔面にクリーンヒット。
声にならない叫びを上げて、
先生はデスクに伏せる。あ、
しまった逆効果。     

「いやぁ、ね……わかってる
よ」

「わかってるなら作れ、出せ
、勉強させろ」      

⏰:10/02/02 12:44 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#16 [コウ]
Title:原動力は君 (3) 

「これがお前の歪んだ愛のカ
タチ「何がわかったの!?い
い加減にしろ変態オヤジ!」

胸倉掴んでこれでもかという
くらい揺らすと、やっと重い
腰を上げた。       

「ったく、優秀な生徒会長様
が暴言暴力たぁ世の中腐って
んな」          

「アンタが教師できる世の中
だからな。腐ってんな。いい
からさっさとプリント下さい
」            

⏰:10/02/02 12:48 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#17 [コウ]
Title:原動力は君 (4) 

皮肉をぶつけ合いながら、私
達は資料室に入る。先生はど
こやったっけなー、なんてぼ
やきながら探し始めた。  

「先生、どんなプリントなん
ですか?」        

私も探そうかと尋ねたが、先
生はいやいやと首を振った。
ぽん、と頭に温かい手が置か
れる。          

⏰:10/02/02 12:52 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#18 [コウ]
Title:原動力は君 (終) 

「暇なら、先生の背中でも見
つめてなさい」      

「馬鹿か」        

チッと舌打ちをして近くの椅
子に座る。私の髪を乱暴にわ
しゃわしゃと撫でた彼は満足
げに笑い、再び資料を探しは
じめた。         





原動力は君
(お前のためなら先生、がん
ばっちゃうぞー)(何でもいい
から早く見つけて)



-end-

⏰:10/02/02 12:56 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#19 [コウ]

とりあえず四作o(^-^)o   
>>03 Sからのスタート  
>>04-06 僕の構成要素   
>>09-13 2−1=2    
>>14-18 原動力は君    

⏰:10/02/02 13:02 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#20 [コウ]

Title:献身(1)

『……え?』

帰り支度をしていたアタシの前に突然やってきたのは、隣クラスの杉山くん。なぜなら彼はアタシの恋人だから。

「悪い、今日先帰ってくれ!」

『でも今日は「おい杉山ぁ、先に行っちまうぞー」

「今度また埋め合わせるから!な!」

アタシが返事をする前に、彼はアタシの髪をくしゃりと撫でて教室の外へ出て行ってしまった。

⏰:10/02/02 18:05 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


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