君はフォーク 俺はナイフ ※18禁
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#11 [我輩は匿名である]
「…燃えてしまったらただの灰になってゴミ以下の存在になる。土にはいい存在かも知れないが。
それとも黒、君はさっきから優しく優しく言っているけどこの肉を食べるつもり?」


「ふっ…変な冗談を言うね。
誰がこんな汚い肉を。
それに人間の肉は………。」


「人間の肉は?」

⏰:10/03/06 00:38 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#12 [我輩は匿名である]
「蓮…蓮はこの仕事をするとき、食べなかったの?」





「…食べたさ。
あの時は自分が何だか分からなくなったけど。」

⏰:10/03/06 00:39 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#13 [我輩は匿名である]
…五年前。

父と母は物心付いたときから俺に対する態度が冷たく、七歳の妹には優しかった。

「おはよう。」

朝、目が覚めてリビングに行っても返事が返ってくる事はない。
勿論両親は二人共居る。
父はテーブルの椅子に腰を掛け新聞を読んでいる。
母と妹はご飯を食べている。

⏰:10/03/06 00:40 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#14 [我輩は匿名である]
俺のテーブルにはいつも朝ご飯ではなく三千円が置かれている。

朝も昼も夜も自分で買って食べろと言う意味。
両親は共働きだが母は夕方には帰ってくる。
ご飯だってちゃんと作れる。


だだ俺の顔が見たくないらしい。

⏰:10/03/06 00:40 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#15 [我輩は匿名である]
笑える話。
顔を見たくないって…お前らの子供だろ?
理由は知らない。

俺は何も悪いことはしてない。
普通に勉強も出来て普通に友達も居て、何もかも普通だった。

小学校の時の授業参観や行事なんて一度も来てもらってない。
先生も心配して俺の家に電話した。
でも母は上手く言い包めた。

⏰:10/03/06 00:41 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#16 [我輩は匿名である]
三千円を思いっきり握り締めて俺は「行ってきます」と返事も返って来ないのに言った。

俺は何かを失ってきている。


「あ!お兄ちゃん!
いってらっしゃい!」


「ーーーーっ!!!」

⏰:10/03/06 00:41 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#17 [我輩は匿名である]
幸せそうに微笑む妹を見て、声を聞いて、俺の精神を支えていた糸が切れた。

涙が溢れた。
今まで流してこなかった分が溜まっていたように。

「ぅわぁあああ!!!!」

俺は狂った。

キッチンに走って置いてあった包丁を掴んだ。

⏰:10/03/06 00:42 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#18 [我輩は匿名である]
父と母は驚いて椅子から立ち上がり目を見開かせこっちを見ている。


……やっと俺を見てくれた。
でも嬉しくなんかない。
今はこいつらを壊してやりたくて堪らない。

「何をやってるんだ!!」

父が怒鳴る。

「止めなさい蓮!」

母は妹を抱きしめている。

⏰:10/03/06 00:42 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#19 [我輩は匿名である]
「今まで俺がどんな気持ちだったか分かる?」

「……………。」

「聞いてるの?」

「……………。」

「…答えられないんじゃ、困ったなぁ…。
じゃあ最後に一つだけ。
誰から先に死にたい?」

⏰:10/03/06 16:44 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


#20 [我輩は匿名である]
「……二人とも…
俺が蓮を止めておくからその内に逃げなさい。」


「え!?嫌よ!
それじゃ貴方が危ないじゃない!私が残るから貴方がこの子を連れて逃げて!!」

「何を言ってるんだ!早く!」

「…ぁはははははは!!!!!!!家族会議は終わった?」

可笑しくなった。

⏰:10/03/06 16:46 📱:SH003 🆔:jDoyAVJ.


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